【GE作者合同投稿企画】MMOだよ、神喰さん! 作:GE二次作者一同
投稿作品「神様使用済御兄様」
GEオンライン化おめでとうございます。そして、こんな素敵な企画にお誘い頂けて嬉し恥ずかし物語という感じです。声をかけてくださったバジルの香草焼き様に激しく感謝!
明日はヒマラヤ支部へ向かわなきゃいけないというのに、自分で思っているよりも緊張しているのか、どうにも寝付きが悪い。仕方ないから眠くなるまで周囲の警戒も兼ねて(アラガミは昼も夜も関係ないのだ)散歩でもしてこようと神機を片手に外をぶらついていると、そこで『先生』に出くわした。
「先生、こんばんわ」
先生は月を見ているようだった。大きくて真ん丸い、うっすらと緑色の月。先生はよくこうやって月を見ている。先生の白い髪が月の灯に照らされてきらきらと輝いてる。何か神聖な儀式みたいで、私は先生の邪魔をしちゃ悪いなと、そこを通り過ぎる事にした。
「どこに行くんだ」
「はあ、先生の邪魔になるかなと思って」
振り返って答えると、先生はフッと口元を緩ませた。
「お前、明日にはヒマラヤ支部に向かわなきゃならないんだろ。寝なくていいのか?」
「それが眠れなくって……」
と、ここは素直に言うことにする。先生にはついつい素直な良い子になってしまう私なのだった、なんちゃって。
「まァ、座れよ」
草の上に腰を下ろす先生。少し離れて私も座った。ふんわりとした夜風が先生と私を撫でていった。あ、良い匂い。先生と風の匂い。先生はいつもいい匂いがする。ヤダ、私、臭くないかな。草の上についていた右手を鼻まで持ち上げて匂いを嗅いでみたけど土の匂いしかしなかった。じっと視線を感じる。先生が私を見ていた。
「何ですか。先生のえっち」
「馬鹿だなお前は」
「あはは、そうですかね」
私はまた手の匂いを嗅いだ。うん、やっぱり土の匂い。先生が言った。
「緊張してるのか」
「はい、実は」
「大丈夫だろ、お前なら」
「でも、私、ドンくさいし、背も低いし、人見知りだし……おっぱい小さいし……」
「何の心配だ」
それに先生とこうやって何気ない会話ってやつ、できなくなっちゃうじゃないですか。それはちょっと寂しいじゃないですか。
っていうのは飲み込んだ。喉のすぐそこまで出かけてたけど。
そんな私の複雑な乙女心を知ってか知らずか。
「お前なら大丈夫だろ」
って、先生がもう一度言って立ち上がった。服の汚れを払ってから私の腕を引っ張った。立ちながら私は先生を見た。
「はい」
笑った。そう、先生がそう言ってくれるならきっと大丈夫。きっと。
「私、向こうでも頑張ります」
「おう」
夜風が吹いた。いい匂い。
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で、彼女がヒマラヤ支部に発ってから一週間後にきたメール☟
『先生、私、全然アラガミに触れてない。最大100人規模のミッション怖い。ヒマラヤ支部は一味違ったー。あ、でもオペのお姉さん優しいよ!』
なんのこっちゃ。まァ、とりあえず上手く順応できたみたいでナニヨリだ。
GEO女主と多分ソーマ。主人公がソーマを『先生』と呼んでるのは何となくです。超短い上に拙い文ですが、お目通し有り難う御座いました。