リリカルぼっち   作:ちびたぬ

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どうも、ちびたぬです。

初めましての方は初めまして。そうでない方は……なんでしょう?お久しぶりでしょうか?

僭越ながら八幡とリリカルなのはのクロスオーバーを書かせていただきます。

※始めに申しあげておきます。
①この小説は必ずや完結させます!
②この小説の八幡は転生しておりません。元からリリなのの世界にいる設定です。
③小説の更新速度は不定期であり遅いです。ご了承ください。

以上のことがありますが、暖かい目で見て頂ければと思います。
誤字・脱字あると思いますがよろしくお願いします。


では、どうぞ。


第1話 ぼっちは小学校に転校する。

––––––––ピピピッピピピッピピ…カチッ。

 

「……ん、もう朝か…ねみぃ、二度寝するか……。おやすみ」

 

「八幡、朝だが、起きたであるか?」

 

下の階から何か聞こえたが無視だ、無視。俺は二度寝するからね。お布団さんと二度目の夢の旅へと出かけるんだからな。何を言われようとも起きないぞ。

 

 

 

 

–––––––––––––––––コンコン

 

 

 

 

そう思っていると、自室のドアがノックされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………起きないのであるなら仕方ないのである。帰ってきた後の仕事を倍にするであるか…」

 

 

 

「よーし!朝だー!元気バリバリだー!!気持ちいい朝だなー、二度寝するとかありえないぜ!!」

 

「お、元気が良いであるな。朝ごはんはできているから、早く降りてくるである」

 

そう言い、声の主はコツコツと扉の前から立ち去って行った。

 

「……畜生、仕事倍とか俺が死んじゃうだろうが…はぁ、働きたくないでござる」

 

そう言って、俺は不貞腐れながらゆっくりと自室のベッドから起き上がる。その姿はまるでホラー映画のゾンビの様だ。時刻は朝の七時、カーテンを開けると朝日が窓に差し込み、まだ完全に目が覚めていない身体を目覚めさせてくれる。ついでに眩しすぎて、俺の存在まで浄化されてしまいそうだ。…今更だが、俺ってゾンビ過ぎやしないか?

ここ【海鳴市】は山と海に囲まれている自然が豊かな街で、二階の窓から見える景色は立地が高い所為もあり、街全体を見渡すことができ中々良いものである。窓から外を見てみると、早朝からスポーツウェアを着てランニングしている男女や犬の散歩をしている女性を見かけた。

 

……はぁ…今度から早起きしてトレーニングでもするかな…いや、無理だな。早起きとかマジ無理…。

 

俺の名前は【比企谷八幡(ひきがやはちまん)】年齢は“一応”今年で九歳になる。両親と妹の四人家族()()()。お袋と妹は既に亡くなっていて、親父は……現在、行方不明になっている。まぁ両親達については、また話す機会があると思うからその時でいいだろう。

さっき、俺に声を掛けてくれたのはこの家の家主である【マスターさん】。体格がとてもよく、服の上からも分かるほど筋肉質な体型をしていて、並大抵の大人ではマスターさんに太刀打ちできない。俺も昔ボコボコにやられたことがある。その時に随分昔に傭兵をしていたと聞いて、マスターさんには逆らわない様にしようと思った。当分俺はマスターさんには敵わないだろう。喫茶店のマスターをしていると渋めの顔のマスターと人気があるようだが、俺からしたら唯のおっさんにしか見えない、というかマスターさんの姿というか容姿が、某アニメで観た「傭兵崩れのごろつき」さんにそっくりなんだけど……そりゃボロボロにされますわ。

出会った時に気になり本名を聞いてみたが、教えてくれなかった。「何て呼べばいい?」と聞いたら「マスターと呼ぶである」と言われたから「マスターさん」と呼んでいる。この前、お客さんの執事服の着たカッコイイおじさんが名前らしい呼び名で呼んでいたが本名かは分からない。それとなく本名を聞いてみたが「とうの昔に捨てたである」と言われた。

 

「お客さん」や「マスター」と言う単語から分かるように、この家は喫茶店を経営している。喫茶店が一階、二階が自宅となっている。店自体は狭い路地裏に構えている為、大繁盛ということはあまりないが常連さんなどには人気の「知る人ぞ知る隠れ喫茶店」になっている。最近は近くにある喫茶【翠屋】なる店が繁盛していると聞き対抗策を考えているとかいないとか…(忙しくなることだけは止めて頂きたい)。俺は現在、訳ありでこの家に居候という形で住まわせてもらっている。マスターには感謝してもしきれない恩がある為、俺は働きたくない精神を堪えこの喫茶店の手伝いをしている。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

俺は着替えを終えて、今日の準備を持ち一階に降りた。

一階ではマスターさんがカウンターで開店前の下準備をしていた。

 

「おはようである、八幡」

 

「おはよう、マスターさん」

 

挨拶を交わし、カウンターに置いてある自分の朝ご飯を食べる。ベーコンと目玉焼きが乗っているトーストとサラダとコーンスープと割と普通の朝ご飯だ。

 

……うげぇ、サラダにトマト入ってやがる。

 

サラダにトマトが入っている事に対しマスターさんをジト目で睨みつつ、朝ご飯を食べているとマスターさんが話しかけてきた。

 

「八幡は今日から学校であるか。本当であればもっと早くから通わせたかったのであるが、すまないであるな」

 

「別に気にしてねぇし。寧ろ行かなくていいから、行きたいと思ってないから」

 

俺は今日から小学校【私立聖祥大付属小学校】に通うことになる。今日まで学校に通っていなかったのは、金銭面など色々な問題があったのだがマスターさんが頑張ってくれたらしい。だが俺はあんまり、というかぶっちゃけ学校に行きたいとは思っていなかった。そもそも、学校に自分から進んで行きたいとか言う奴いるのか?

 

「せっかく学校に行くのであるから友人の一人や二人作ってくるのである。大勢でなくていいであるから」

 

 

 

「ぼっちにそんな無茶なこと言わないでくれ。転校初日は騒がしいと思うが段々と見切りつけられるだろ。………それに俺は………」

 

 

 

そう言うと俺は顔を俯かせる。膝に乗っている俺の手は、俺自身も気付かない内に自然と拳を握り力が入っていた。

マスターさんには悪いが友達はできそうにない。俺の見た目はアホ毛が特徴的な髪形をしていて髪色が白色である。元々は黒髪だったのだが過去にある事件が切っ掛けで白髪になってしまった。本来なら学校へ行くのに黒髪にしなくてはならないのかもしれないが黒に染める物を生憎持っていない。それに髪の色もそうなのだが一番は俺の目だろうな。俺の目ははっきり言って腐っている。俺自身が言うのだから間違いないだろう。街を歩くと偶に通行人に気味悪がられたりするのはもう慣れたが、学校に行ったら泣かれるかもしれんな。……昔は純粋無垢なキラキラした目をしていたのかもしれないが今となってはどうしようもない。

 

 

 

マスターさんが俯いている俺へと声を掛けてくれる。

 

 

 

「………八幡がそのような小さな年齢でどのようなものを抱えているのかは、私には分からない。そしてそれを私に話してくれないので私は八幡が何をしようとしているかも分からないのである」

 

だが、とマスターさんは下準備を止め俺の正面に立ち、

 

「八幡。お前には私がいる。私は八幡を見ている。君は優しくて強い子だ。自分を犠牲にしてでもそれを成し遂げてしまうであろう。だけど、八幡のことを心配している人がいることを知っていてほしいのである。……八幡。君は一人ではないのである」

 

 

 

 

 

 

 

………あぁ…やっぱりこの人には敵わねぇなぁ。

 

 

 

 

「…………ありがとう、マスターさん」

 

 

 

 

 

 

 

マスターさんは少し驚いた表情を見せたが、直ぐに笑顔になる。

 

「ふふっ、君が素直に御礼を言われるとはな。明日は雨でも降るであるか?」

 

「うっせ、俺って超素直だから。素直過ぎるくらいだから」

 

「そうであるな。八幡もまだまだ子供であるのだから、迷惑をかけて良いのである。()()()()()()()()()()()()と言っても、たかが数年であろう?子供には変わりないのである。」

 

そう、俺は精神と肉体の年齢が違う。これがさっき“一応”九歳と言った訳になる。大体、肉体年齢が九歳に対し精神年齢が十二歳くらいになる。これを知っているのはマスターさんだけになる。マスターさんには何故かばれて正直に話すことにしたのだ。……まぁ色々とぼかしはしたが。年齢の差が三年程しか無い為、マスターさんは気にしていないようだ。

 

 

「ごちそうさまでした。……そろそろ行くわ」

 

「そうか。気を付けて行くである。お弁当はカバンに入れているであるからな」

 

「おお、サンキュー。じゃあ行ってくるわ」

 

朝ご飯を食べ終え、俺はマスターさん特製のお弁当が入ったカバンを持ち、小学校へ歩いて行った。

 

 

 

「……つーか、学校とか面倒くせぇな」

 

背中を丸め猫背になり、とぼとぼとやる気のなさそうに歩く姿は、とてもこれから小学校に転校する生徒の姿ではなかった。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

私立聖祥大付属小学校。小中高一貫のこの学校には千人を超す生徒が通っている。学費の高い私立学校にこれだけ多くの生徒が通っていることからするに、教師の指導や設備等にそれなりに力を入れているのがよく分かる。また、山や海に囲まれた大自然の中堂々と佇むこの学校は、自由な校風も持ち味になっていて、多くの生徒が通う要因の一つとなっている。

 

 

 

「はぁ…今日から一週間大変だなぁ…」

 

溜息を吐き、これから始まる一週間に頭を悩ませている少女【高町(たかまち)なのは】もその学校に通う一人の生徒だった。

 

「それ言わないでよなのは~。アタシも考えないようにしてたんだから~…」

 

そう一緒に呟きなのはの机に突っ伏したのは彼女の親友の一人でもある【アリサ・バニングス】。とても活発な少女でクラスのリーダー的存在である彼女は、日米で大企業を経営している社長の一人娘である。パーフェクトな親の遺伝子をしっかりと受け継いでおり、成績も超優秀であり、「学校のテストで百点を取るのは当たり前」と言える程である。

 

「大体、アイツがどうかしてるわよ…。毎度の如くこっちが露骨に嫌な顔してるのに……、頭の中ご都合主義のフィルターでも掛かってるんじゃないかしら?」

 

「あはは…。アリサちゃん、言い過ぎだよ。まぁ確かに嫌だって言ってるのに来られるのは困るけどさ……」

 

アリサに注意しつつも彼女の隣で同じ様に表情を曇らせているのが二人の親友である【月村(つきむら)すずか】。綺麗な紫色の緩やかにウェーブがかかっている髪の少女。彼女の家も裕福な家庭に分類されるがアリサ程ではない。しかし彼女の雰囲気や佇まいが、彼女がお嬢様であることを如実に表している。

 

「「「はぁ…」」」

 

三人同時に溜息を吐く。彼女たち仲良し三人組がこうも週の始めから悪態を付いているのは、ある人物が要因となっている。“彼”と会ってからはこうして三人で不満を言い合う様になっていた。特にアリサはその性格上、よく愚痴を零しており、何なら当の本人に向かって直接「ウザい」や「嫌い」などの罵声を言っている程である。

 

まぁ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだが…。

 

(にゃはは…。確かに龍牙くんは少し迷惑をかけることもあるけどね。………まぁ、私が心配なのは、()()()()()()()()()()()()()なんだよなぁ)

 

高町なのはは親友二人に内緒にしている事がある。それは、彼女が【魔法】を使う事が出来る様になった事だ。……別になのはの頭が可笑しくなったとかではなく、本当に魔法が使える様になったのだ。

現に今、なのはの首にはアクセサリーの様な物がかかっており、その一見普通のアクセサリーに見える物は、なのはの【デバイス】になる【レイジングハート】である。なのははレイジングハートを通じて、彼女が魔法を使う切っ掛けとなった人物【ユーノ・スクライア】と魔法による()()をしている。

 

「(ねぇ、ユーノ君。あの時やっぱり龍牙くんはいたよね?)」

 

「(うん、確実にいたね。それにバリアジャケットを着ていたことを考えると、魔法についての知識もある可能性が高いと思うよ。)」

 

「(うん、やっぱりそうだよね~。今朝レイジングハートに確認したけど、レイジングハートも似た様な事言ってたよ。だとすると龍牙くんも【ジュエルシード】集めてるのかなぁ?)」

 

「(う~ん、現場にいた事を考えるとその可能性は高いよね。恐らくその事で今日以降になのはに接触してくる確率は高いと思うよ。)」

 

「(うー、目的が一緒なら協力して集められればいいんだけどなぁ。だけど相手があの龍牙くんだからなぁ…)」

 

先日、なのははジュエルシードと呼ばれるものを集めている最中、封印を終え帰ろうとしていたところ龍牙に遭遇した。その時、咄嗟にその場から逃げてしまった為、今日の学校でそのことについて聞かれるであろうと考えていたのである。

 

「……は、…のは?…なのは!」

 

「にゃっ!?」

 

「聞いてるの?なのは?」

 

「にゃはは、ごめんごめん。…何の話だったの?」

 

「もう、しっかりしなさいよ?転校生の話よ、転校生」

 

「転校生?このクラスに?」

 

「うん。今日から来るみたいだよ」

 

「どんな奴なのかしら?男子って話だけど…、まぁ龍牙の毒牙にかからないことを祈ってるわ」

 

「毒牙って…。確かに龍牙くんってみんな仲良くって言ってるけど男子に対して厳しいよね」

 

「あれは女子に媚び売って男子にその邪魔をさせない様にしてるだけよ。特にアタシたち対しての媚びは酷いわね。だから男子にも評判良くないんだから」

 

(…転校生かぁ、どんな人なんだろう。男の子って言ってたけど、私が知ってる同年代の男の子って龍牙くんくらいだからなぁ。仲良くできるといいけどなぁ)

 

 

そんなまだ見ぬ転校生の事を考えていると、教室のドアが開いて“彼”が現れた。

 

「やあ、おはよう!うん、今日も俺の嫁たちは可愛いな!」

 

「ちっ、いっつもいっつもうっさいわね!こっち来ないでって言ってるでしょ?気持ち悪い!」

 

教室のドアを開けて早々、挨拶に流れる様に自身の「嫁」を褒め、アリサに罵倒される。この光景もクラスメイトはもう見慣れてしまったのかもしれない。彼の名前は【竜ヶ崎龍牙(りゅうがさきりゅうが)】。金髪で目の色が金色でイケメンと正にザ・リア充と言っても過言ではない容姿をもっている。

 

「はっはっはっ。アリサ、照れ隠ししなくていいぞ!まったく可愛いなぁ!」

 

「うっさい!私たちに近寄んないで!」

 

「はっはっはっ!そこまで嫌がらなくてもいいじゃないか……ねぇ?なのは」

 

龍牙はニヤっと不気味な笑顔をしてなのはの方を向く。

 

「え~と、あはは…」

 

どう答えていいか分からず、なのはは苦笑いするしか出来なかった。なのはが返答に困っていると救いのチャイムが鳴った。

 

「ちぇ、まぁいいや。また休み時間な!嫁たちよ!」

 

そう言い残して龍牙は自身の席に戻って行った。

 

「なのは、気にしちゃダメよ!あんなの無視でいいわよ、無視で!」

 

「じゃあチャイム鳴っちゃったし、また後でね。アリサちゃん。なのはちゃん」

 

アリサとすずかもそれぞれの席に戻って行った。

 

(絶対、龍牙くん絡んでくるよねぇ。リスクとリターンを考えても絶対リスクの方が高いよ…。誰か助けてくれないかなぁ。そう言えば転校生って男の子って言ってたよね、流石に魔法の知識を持ってない筈だけど、せめてこの後の事を助けてくれたりしないかなぁ)

 

まだ見ぬ転校生にせめてもの願いを込めるなのはであった。

 

 

 

***

 

 

 

チャイムが鳴り終え、教師が入ってきた。

 

「はいはーい。みんな席に着いてねー。HRを始める前に今日からこのクラスに転校して来る転校生を紹介するよー」

 

クラス中がざわざわと騒ぎ出す。

 

「先生ー!男子ですか!?女子ですか!?」

 

龍牙が騒ぎ出すクラスを代表してか教師に確認をする。

 

「はっはっはっー。残念だったね、竜ヶ崎くん。転校生は男の子だよ、やったな少女たちよ!」

 

教師の回答を聞き、「何だよ」と落胆の声を漏らす男子に対し、女子の期待が一層高まる。

 

「ふん!どんな男が来ようと俺の嫁たちは渡さん!」

 

「はいはい。じゃあ、入って来てー」

 

教師にそう言われると、ガラガラと教室のドアを開き件の転校生が入って来た。

 

 

 

 

 

 

 

「………ひきゃ、…比企谷八幡です」

 

 

 

 

瞬間、教室内が静寂に包まれた。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

俺こと比企谷八幡は担当である教師に案内され、俺は今日から通う教室の前に立っていた。呼んだら来てくれと言われたがその間、気になることがあったので教室内を探ってみた。

 

…ん?二人程面倒な奴がいるな。ここ最近やたらと感知できる奴と、この前始めて感知できた奴か。警戒はしておくか、魔力を消しているとはいえ見つかったら面倒になりそうだし、今はまだ見つからないに越したことはないからな。……つーか、何で同じクラスなんだよ。厄介ごとに絶対巻き込まれるじゃん。

 

今後の予定を考えていると、教師に呼ばれた。

 

……やばいどうしよう、自己紹介とか絶対噛むんだけど。マジで自己紹介とかぼっちへのいじめだよな。それに「転校生」ときた。視線浴びまくりの注目の的じゃねぇかよ。……あぁ、死んだな俺。

 

自己紹介による自身の羞恥を覚悟し、俺は教師に呼ばれ教卓の前まで行き、一礼し自己紹介をする。

 

「………ひきゃ、…比企谷八幡です」

 

………うん、死にたい。……噛んじゃったし。何か色々回りまわって冷静になってる俺ガイル。きっと放課後に部屋のベッドで悶えるんだろうな。

 

クラスの注目から避ける様に黒板へと身体を向け、「比企谷八幡」と書く。いくらか落ち着く事ができ、先ほど教室に入る前に感知した二人を探そうと改めて教室内を見渡そうとした瞬間、

 

 

「キャァァァ!凄いイケメンよ!」

「しかもクール系!?噛んじゃったのも可愛いし!」

「性格はどうなのかしら!龍牙くんみたいな残念系イケメンは無しよ!?」

 

女子たちの大声量が聞こえてきた。

(※今の八幡は目立たない様にと変装している。その変装とは、自身の特徴的な目を隠すため伊達メガネをすることである。しかし八幡は元々、イケメンの部類に入る顔立ちである。それを特徴的な目が台無しにしている。つまりその目が隠されているとなると、残るのは唯のイケメンとなる。八幡はもちろんその事に気が付いていない。特徴的な目を隠せば、自ずと自身は目立たずに生活を送れるだろうと考えていたのだが、結果はまるで逆効果である)

 

何だ?急にどうした!?何があったんだってばよ!イケメン?それならお前らの後ろの席の金髪金目がいるだろう!?…チッ、リア充かよ。砕け散ってしまえ。………おおぅ、メッチャ金髪の奴、俺の事睨んでるじゃん。しかもあいつさっきの“面倒な奴”の一人じゃねぇか。……くそ、マジでついてねぇな。

 

俺は一人目の面倒な奴を見つけた為、もう一人を探していると一人の少女のところで目が止まった。

髪の毛は栗色でツインテールのどこにでもいそうな少女だ。しかし、その内に秘めている魔力は凄まじいものだった。

 

見た目は普通そうな女の子なんだがなぁ、魔力の才能だけみて巻き込まれたりでもしたのか?

 

これが俺が栗色の髪の少女、高町なのはに対し抱いた最初の感想であった。

 

俺が高町に対し感想を抱いていると、高町の顔が急に赤くなり顔を俯かせていた。それに対し瞬時に反応した奴がいた。

 

「おい!この腐れゾンビが!俺の嫁のなのはに何しやがった!!」

 

金髪金目のイケメンリア充君である。

 

………は?……おいおい…、今こいつ「俺の嫁」って言ったか?リアルでそんな事言う奴マジでいるのかよ。初対面の人間に「腐れゾンビ」って言ってくることより驚いたじゃねぇかよ……。つーか絡んでくるなよ。反応に困っちゃうだろうが。

 

「……誰?お前?」

 

すると、パツキンのイケメン君はわざわざ俺の前まで歩いてきて、

 

「俺の名前は竜ヶ崎龍牙だ!なのはとアリサとすずかは俺の嫁だ!手ェ出したらブッ殺すからな!覚えとけ!」

 

えぇ~、マジで嫁って言ってたよ。つーか小学生がブッ殺すとか言っちゃダメだろ。先生もまたかみたいな顔してるし……うん。何かお疲れ様です先生。……ってか、こんな奴が魔法使えるのかよ……面倒くせぇなぁ…これから先不安しかないんだが…?

 

 

 

 

 

比企谷八幡はこうして小学校に転校することとなった––––––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––––これからの事に不安を募らせながら。

 




如何でしたでしょうか?

最後まで読んで頂きありがとうございます。

なのはさんの誕生日に投稿出来た事に感謝しつつ、これからも頑張って書いていきたいと思います!


感想・評価・ご指摘等いただけると幸いです。



次回も読んで頂けるとちびたぬは嬉しいです。
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