納車って車検証来てからも結構かかるんですね。来週も頑張りたいと思います。
車と言えば、リリなののキャラも車から来ている名前が多いですよね。
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今回は短いですが、割かし重要な回です。
では、どうぞ。
俺が高町を探しに草むらに入ると、辺りの雰囲気がガラリと変わった。
これは……【結界魔法】か…。高町はそういう系の魔法は得意そうに見えなかったが……あのフェレットか?奴は変身魔法を使う位だからな。結界魔法も得意なのかもしれん。………しっかし高町の奴はどこ行ったんだ?
ある程度の場所は感知ができているのだが、木々に覆われているこの辺りは中々に見通しが悪い。もう少し先に行くとそれなりに見通しの良い開けた場所に出るので、そっちに出てから探そうと足を運ぼうとした。
すると、
“ズズーーーーン”
「にゃぁーーーーん」
「………………………………はぁ⁉︎」
少し先の開けた場所、つい先ほど俺が行こうとした場所に巨大な猫が姿を現した。
おいおい…なんだよあれ。どっかの猫型ロボットの四次元ポケットから巨大化する懐中電灯でも使ったか?しっかし、あの猫がジュエルシードを覚醒させたのか。「願いを叶える宝石」と言うが今回のを見る限り、あの猫は純粋だったのだろうなぁ。っと、そんなこと思ってる場合じゃないな。この近くに高町たちがいる筈なんだが……早くしないとマズイな。
今回の覚醒は異形の怪物じゃないだけ封印自体は比較的簡単なのだろう。しかし、それとは別に
………高町たちとは
そう、高町たちの他に魔力を感知できるのだ。竜ヶ崎の魔力とも違うので高町の敵か味方かどうかも解らない。……俺の味方?いねぇよ。友達すらいねぇんだぞ?言わせんな、悲しくなるだろ。
まぁ竜ヶ崎自身も高町の仲間かどうかも解らんがな…。竜ヶ崎は高町の邪魔をしているかは解らないが、確実に俺の事を敵視し邪魔しに来るだろう。そうなると、今回の新たな魔導師の介入ははっきり言って困る。敵であろうとなかろうと俺の行動が制限されるだろうからな。まだ管理局が動いていない間に手懸りを掴みたいんだが。
俺がそんな事を考えている内に、あの大きな猫は森から見えなくなっていた。大きな音がしていたから恐らく倒れたのだろう。ジュエルシードの魔力が感知されないことから封印はされたのだろう。
俺は新たな魔導師を一目でいいから見ておくべきだと考え、少し急いで先ほどまで猫のいた所へ移動しようとした時、問題が発生した。
マジかよ………。ある程度予想はしてはいたが、二人で戦闘始めてんなよ。
急に森の中から黄色い槍の様な魔力弾が空に向かって飛んで行った。十中八九、高町と魔導師が戦闘を行っているのだろう。戦況としては、魔導師の姿は未だ確認を取れていないが、先ほどから高町が空中で黄色い魔力弾を必死になって避けているところからするに、魔導師の方が押しているのだろう。しかし、高町の方も負けじと相手の魔力弾を【防御魔法】を駆使しながら空中を飛び回り避けている。
………高町は才能自体はあるんだろうが、いかんせんまだ魔法に慣れていない感があるな。動きに無駄がありすぎて隙だらけだ。そりゃあ平凡な小学生がいきなり空戦魔法とか無理ゲーにもほどがあるからな……このままだと墜ちるのも時間の問題かもしれん…。
俺は空中にいる高町と戦っている魔導師に見つからない様に(そもそも高町にそんな余裕は無いようだが)二人の戦闘が見える位置に移動しようとした。
と、その時、さっきの魔力弾を全て避けきったのか、高町が収束魔法を発動しようとしていた。
……まぁタイミング的には良いと思うが、これ以上近付くのが難しいな。
俺は二人に近付けずその場で成り行きを見ていると、相手も収束魔法を発動したのだろう。二つの砲撃魔法がぶつかる。衝撃によって中々近付けない。
桃色の魔法と、黄色の魔法が衝突した結果……勝ったのは黄色の魔法だった。そのまま、高町は砲撃魔法に飲まれ、空中から森の中に真っ逆さまに落ちていった。
……チッ!早く助けにいk……!!
高町を助けに行こうとした時、同じく助けに行こうとしたフェレットの奴が見えたので、俺は動きを止めた。
………いや、正確には
面倒なタイミングで来やがったな……いや、
俺は竜ヶ崎が来ている事を知ったので、心の中で謝りつつ、高町の助けをフェレットに任せてもう少し身を隠すことにした。竜ヶ崎が来たことでさらに隠れることに集中する。魔力は極限まで消し、息を潜めて周囲と同化するかのように存在感を消していく。元々無い?気のせいだろう。
高町はフェレットに助けられたが、助けたことで気が緩んだのだろう。後ろに隠れていた竜ヶ崎に気が付かず、フェレットは気絶させられてしまった。
これ以上、二人に何かするのであれば介入しないこともないが、何もする気でないのなら魔導師と竜ヶ崎が立ち去ってから高町とフェレットのところに行けばいいかと考え、森の木の影に隠れていると、二人の会話らしき声が聞こえた。
「……イト、そろそろ帰んぞ!相手の事は気にすんな!【非殺傷設定】はついてんだから!」
「…………………………」
……会話、というよりは竜ヶ崎が一方的に喋ってんのか?魔導師の方は顔も見えんし、声も小さくてよく聞こえん。一体どんな奴なんだ?
今の俺の位置は、二人の姿は見えず声だけが聞こえる位置だ。魔力を感知するに直ぐ近くにいるのは分かっている。目の前にある木々の隙間から見えなくもないかもしれないが、あんまり深追いして近付きすぎると竜ヶ崎あたりに気付かれる可能性がある。なので今回は魔導師の顔を見るのは諦め、大人しく高町たちを助けるかと考え二人が立ち去るのをじっと待っていた。
その時、急な突風が辺りを襲った。
……!!これは、竜ヶ崎と一緒にいる魔導師を見るチャンスだ!高町を倒した奴は一体どんな奴だ?
このチャンスを逃すまいと木々の間から二人の方を見た。
竜ヶ崎は確認できた。
そして、もう一人の魔導師を見た時––––––
「…………………………は?」
––––––俺は目の前が真っ白になった–––––––
◇◇◇
気が付くと龍牙と、一緒にいた魔導師はいなくなっていた。
どうやら、龍牙達がいなくなってから五分ほど経っているようだ。
『………八幡!大丈夫ですの!?』
自身のマスターである八幡の心配をしたのだろう、周囲に誰もいない事を確認したエリスが八幡に声を掛けた。
「………あ、あぁ。…だ…大丈夫…だ、」
今の八幡は地面に膝をつき、息を荒くし肩で呼吸をしている。はたから見ても大丈夫そうには見えなかった。
『…あの竜ヶ崎龍牙と共にいた魔導師は……』
「………………………」
–––––あの美しい金色の髪の毛–––––––––
–––––あの綺麗な紅い瞳––––––––––
–––––そして、あの人形の様に整った顔––––
「……………
––––––彼女は、比企谷八幡の
【
–––ズキンッ!!––––
八幡の両眼に激しい痛みが走る。八幡は痛みに耐えられず、その場に倒れた。
「っぐぁぁ!!っ、なんでアリシアが……アリシアが生きてるんだ!!!………アリシアは……アリシアは、あの時………俺の……俺の目の前で………!!!」
『マスター!マスター!!落ち着きますの!!』
「………っぐぅぅ!!…はぁっ!…はぁっ!…はぁっ!」
八幡は腕をつき、立ち上がろうとするがうまく立ち上がることができない。
……落ち着け!…落ち着け!!冷静になるんだ!…今現時点での最優先事項を考えろ!……最優先にするべきことは、彼女の追せk…違う!!……落ち着け!
眼の痛みがさらに激しくなる。心臓の音も普段より速く大きく鳴っているのがはっきり分かる。落ち着かなければならないと分かっていても、呼吸は荒くなり、思考が先ほどの彼女の事で埋め尽くされていく。
それ程までに、先ほどの魔導師は“比企谷八幡”にとってとても大きな衝撃だった。
『!!…マスター!現在の最優先事項は向こうで倒れている高町なのはの介抱ですわ!』
エリスは自らの主の呼び方が、先ほどから昔に戻っている事も忘れるほどの鬼気迫る勢いで、必死に八幡に声を掛けていた。
誰が見ても今の八幡の状態は相当危険であった。両眼を右手で抑え、顔面蒼白、呼吸も荒く、手足が震え起き上がる事すらできない。エリスの声に反応した事からするに、落ち着こうとしているのは解ったが、身体が言う事を聞かずパニック状態になっている。ならばと、エリスは現時点で主が最優先して行うべき行動を促したのだ。下手に考えさせるより、行動を指示し一旦原因から思考を離れさせたほうが良いと判断したのだ。
「はっ、はぁ、はぁ……エ、エリスか?」
『はい、エリスですわ。八幡、まずは深呼吸をしますの』
八幡は頭が真っ白になり、碌に考える事などできなかった。八幡はエリスの言われるがままに深呼吸をした。息を大きく吸い、吐く。すると段々と落ち着きを取り戻してきた。両眼の痛みも段々引いてきた。心臓も普段通りとまではいかないが、先ほどよりはゆっくりになっている。手足の震えも消えて、顔色も幾分かは良くなっていく。
「……………ふぅぅ…幾らかは落ち着けた。サンキュー、エリス」
『気にしないでいいですわ。当たり前の事をしたまでですの』
「…それでもだ。マジで助かった。エリス」
『……………はい』
八幡は、もう一度深呼吸をし「うし」と声を出し身体に力を入れ立ち上がった。
「……まずは、高町の介抱か。……少し急ぐか。あんま遅すぎると月村達が来るかもしれないからな」
八幡はそう言うと、少し先の方で寝ている高町なのはとフェレットの方を向き歩き出した。
歩き出したその姿は、先ほどの少女との出会いに背を向けている様な、そんな思いの感じ取れる姿だった。
◇◇◇
俺が高町のところに行くと、高町のバリアジャケットは既に解けていて元の私服の姿に戻っていた。近くにフェレットも倒れている。
……とりあえず、フェレットの方は気を失っているだけだが、高町の方は…
高町はところどころに傷が見られる。魔力の消耗はもちろんだが、向こうが非殺傷設定をしていたのにも関わらず擦り傷が見られたところから考えるに、落下時にバリアジャケットが解けて傷を負ったのかもしれない。
「さて、俺は【治癒魔法】はできないんだよなぁ。戻ってから傷の手当てはするとして、魔力の回復だけでもしておくか」
俺はそう言い、高町の直ぐ傍に座る。
……改めて見ると分かるが、月村達もそうだが高町も美少女なんだよな。すげぇ恥ずかしいんだが、これじゃ魔法が掛け辛いんだよ。…………これは仕方ないよね?
俺は魔法を掛け易い様に、高町の頭を自分の膝の上に乗せた。所謂、膝枕の様な体勢になる。
『…………何をしていますの、八幡?』
「何って、魔力を渡そうとしたんだけど…?」
『それは分かっていますわ!私が言っているのは!何故、膝枕をしているのかですわ!?』
「……そりゃ、俺だって恥ずかしくて普通できねぇよ。高町が気絶してるからできてるだけだ、それに魔力を渡すんだったらこれの方が効率が良いだろ」
『…………確かにそれはそうですが』
「はぁ、さっさと済ませちまおうぜ」
『…了解しましたわ』
『Divide Energy』
俺が高町の頭に手を伸ばし魔法を唱えると、俺の足元に水色というより空色で円形の輪の中で正方形が回転している魔法陣、【ミッドチルダ式】の魔法陣が展開される。エリスが光り出し、俺の魔力光である空色の魔力が高町の身体を包み込む。
「………よし。これで魔力は大丈夫だろう」
空色の光が消え、高町の顔色が幾分か良くなった気がした。しかし魔力を回復させただけなので、擦り傷は治っていない。
つーか高町の奴、魔力量が多いな。俺自身の魔力量と同じくらいあるんじゃないか?俺も魔力量的には多い方だと思っていたが…ある程度回復させるのにも多少時間がかかったな。
予想をしていたより魔力量が多かったことに多少驚いたが、それらを含めてこの少女は巻き込まれてしまったのだろう。と俺は考えていた。
『………八幡』
「……………分かってる。さっさと戻るぞ」
そう言い、俺が高町の頭の下に手を入れ、持ち上げようとした時。
突然、
その声は一度しか俺は聞くことができず、もう二度と聞くことはできないであろうと思っていた声だった。
その声は、再びあの頃を思い出させる、懐かしい声だった。
『……すみません。もしかして
唐突に聞こえたその声の主との出会い、いや、再会も彼にとって大きな出来事だった–––––
如何でしたでしょうか?短くてすみませんでした!!
ついにみんな大好きフェイトちゃんの登場です。
(出番一瞬でセリフすらありませんでしたが……)
さてさて、八幡の過去には一体何があったんでしょうかねぇ?
このお話しの重要な部分ですからね。これから、段々と解っていきますのでお楽しみに。
何気に八幡が初めて「魔法」を使用しました。魔力光は「空色」です。
八幡っぽくないと言われるかもしれませんが、ちびたぬが一番最初に思ったのがこの色でした。「水色より透き通った色」とちびたぬは勝手に考えています。
さてさて、次回は懐かしい声を聞いた八幡。その声の主は一体誰なのか。
感想・評価・ご指摘等頂けると幸いです。
次回も読んで頂けるとちびたぬは嬉しいです。