日曜中に更新しようとしてできませんでした。
大分遅刻しましたが、第6話です。
八幡が再会したのは誰なのでしょうか。
では、どうぞ。
––––––【デバイスマイスター】––––––
そう呼ばれる資格がミッドチルダには存在する。簡単に言えばデバイスを製作したり、調整などの管理を行うことができる資格だ。この資格を俺のお袋が取得していた。
エリスはお袋が恋人であったアリシアの意見を組み込んで製作したものだ。アリシア自身はデバイスマイスターは取得していなかったので、作製自体はお袋がしていたが、構造はほぼアリシアが考えたようだ。因みに俺の妹【
小さい子供とはよく親の真似をしたがるものである。俺自身もそうであり、よくお袋の真似をしていた。……親父が元管理局員であり、仕事の関係上家にあまり帰って来なかったのも一つの原因かもしれない。因みに親父は当時は割かし有名な局員だったらしいが、あの事件以降行方をくらませている。正直俺は親父が好きではない。と言うか嫌いだ。……あのクソ親父は比企谷の人間ではない。
話しが逸れたが、俺はお袋と同じことをしていることが楽しみの一つであり、俺がデバイスをいじる様になったのはその頃からだ。お袋がデバイスの研究をしているのを見て真似してみたくなったのだ。
最初はもちろん子供の新しいおもちゃの発見の様に、お袋も適当にあしらいまともに聞いてもらえず、見たり触れたりする程度の事しかさせてもらえなかった。
だから俺はどうやってデバイスの知識を得たり、研究をすることができるか考えた。そして出た答えが「お袋の研究の手伝いをする」ことだった。
–––––お袋は今までは、デバイスの研究に携わる仕事を幾つかこなしてきたが、そのほとんどが研究のサポートで…助手…よりもっと下の立ち位置で雑用の様な仕事しかさせて貰えていなかった。元々、地球出身のお袋には魔法の事なんて理解できないだろうというのが周りの研究者達の見解らしい。
しかし、お袋は地球出身だからこそと一生懸命に魔法の知識を得ようとしていた。その献身的なお袋の仕事ぶりがある一人の女性研究者の目に留まった。
その研究者はお袋の事をよく自身の研究の助手として呼ぶ様になった。その研究者とお袋は親友になるまで親しくなり、お袋はその親友のおかげで益々魔法についての知識を得る事ができた。知識を得ていったお袋は、研究を手伝う傍らで自身でデバイスの研究をし始めていった。自分の知識を全て注ぎ込んだデバイスを造りたかったらしい。
それで親友と出会って2年後、結果として「エリス」が生まれたのだが、そこに至るまでの様々な研究を、親友と意見を交換し試行錯誤しながら、他の研究者の手伝いも同時に行いつつ、進めていったのだ。その頃に俺はお袋の手伝いをしていた–––––
お袋の手伝いをしていく内に、俺も魔法についての知識を覚えていった。魔法とは簡単に言うと「自然の摂理や物理的な法則をプログラム化し、それを様々な技法で操作し変化や移動、幻惑などの作用を起こすこと」だ。デバイスはそのプログラム化したものを保存するハードディスクの様なものだ。
デバイスには様々な種類がある。魔法プログラムを保存する機能のみの一般的な【ストレージデバイス】と、自立行動をし思考能力を持つ【インテリジェントデバイス】があり、これらは【ミッドチルダ式】のデバイスと呼ばれる。その他に魔力による打撃攻撃を行う時に多数の武器形態をとる【アームドデバイス】と、魔法の術者と融合して本来の力を発揮する【融合型デバイス】がある。これらは【ベルカ式】と呼ばれて、今ではあまり聞かないが遥か昔はミッドチルダ式と世界を二分する程の勢力を持っていたこともあったらしい。このベルカ式は【カートリッジシステム】と言われるシステムが搭載されているアームドデバイスが主流である。
しかし、このカートリッジシステム、カートリッジを使用し瞬時に爆発的な威力を発揮できるのだが、何分とても扱いが難しいらしく、この扱い辛さがベルカ式魔法の衰退の原因じゃないのかと言われている。
前にも言ったが、エリスはインテリジェントデバイスに分類されるが、融合機能があったりその他にもベルカ式の機能が搭載されている為、一概にどちらとは判断できないのかもしれない。まぁ、いい意味で考えればミッドとベルカのハイブリットのデバイスとも考えるだろう。もちろん、そんな複雑なデバイスを普通の魔導師が扱う事はできず、俺も完全に使いこなせている訳ではない。まぁ俺が扱い易い様に設計されている完全な俺専用のデバイスなのは確かなのだが、俺がまだまだ未熟ってことなんだろうな。……つーか、俺が使い易い様にしつつ、アリシアの意見も含め、自身の研究成果と知識を全て注ぎ込んだエリスを製作したんだから、マジでお袋はすげぇと思う。
俺も、お袋が自身でデバイスの研究をし始めて少し経ってから、デバイスを製作し始めたのだが、お袋の様にはもちろんいかず試行錯誤しながら作製していった。……因みにデバイスの製作と言ったが、俺はデバイスマイスターの資格はアリシア同様取得していない。年齢が低すぎたのが一番の理由かもしれない。俺もアリシアも当時7歳だったが、本来なら十代後半位の人達が何年か勉強を重ねようやく取得できるような資格らしいからな。後々知って驚いたものだ。お袋も、俺がデバイスを隠れて作製している所を発見し「凄いわ!あなた私の研究を見ていただけでここまでできるものかしら?」と驚いていたから、当時は逆に俺が驚いたものだ。
物の製作をする時に大切な事は使い手の事をよく考える事だ、と良く聞く。俺はこのデバイスを彼女であるアリシアにサプライズのプレゼントとして送るつもりだった。
彼女は魔力量があまり高くなかったが、その少ない魔力の運用に関しての応用力はとても高かった。なので俺は魔力量に関係なく、例え魔法の初心者が使用することになっても十分な力を発揮できる様にデバイスに意志を持たせ、どんなマスターでも持ち主に合わせてサポートする事ができるインテリジェントデバイスを造った。「造った」と簡単に言ったが、もちろんそんな簡単にできた訳では無く、お袋がアリシアのいない時に、自身の研究があるのにも関わらず手伝ってくれたのが一番大きい。
そのおかげもありお袋がエリスを完成させた頃に俺もやっと形になった。マジで頑張ったね。この先これ以上頑張ることが無いんじゃないかってくらい頑張った。
その後、微調整をしてようやく完成し、俺の誕生日にアリシアからのプレゼントとしてエリスを貰った後、サプライズとして渡そうとしていた時に「あの事件」が起きた。あの事件の時に、転移をしている途中で俺は手に持っていたアリシアに渡すことのできなかったそのデバイスを落としてしまい、そのデバイスは何処に行っちまったのか分からなくなった。……まぁ、言っちゃ悪いがその時はそれどころじゃなかったからな。無くなったのに気が付いたのも、エリスが俺に初めて話しかけてきた時だったからな……。
結局“アイツ”に対して俺は何も出来なかった。造るだけ造って、会話をしたのだって起動してからのほんの数分。渡すはずだった主人のもとには届けられず、そして挙句の果てには次元転移中に落として何処に行ってしまったのか分からなくなる始末だ。それに途中まで落としたことすら忘れていたのだ。
俺は“アイツ”に向けられる顔がなかった。それ程までに俺が“アイツ”にした仕打ちは酷いものだ。
デバイスの「親」として俺は何もできなかったのだ……。
そんな俺をお前は「親」と呼んでくれるのか。「レイジングハート」––––––
『……もしかして、
その声は無機質で正にデバイスといった機械音だった。
しかし、ほんの数分だったが会話をした確実に聞いたことのある声だった。
木々が生い茂る森の中の少し開けた場所に響く、懐かしい声。
「……まさか………レイジングハート……なのか?」
『
声は高町の左手辺りから聞こえた。手を広げてみると、“アイツ”はいた。
紅く小さな丸い宝石の形をした、インテリジェントデバイス「レイジングハート」は、あの頃と変わらない姿で高町の掌の中で光っていた。
◇◇◇
「……どうしてお前がここにいるんだ?」
八幡は驚きを隠せないでいた。正直、先ほどの様に頭が真っ白になって取り乱さないだけまだマシな方だろう。もう二度と会う事の出来ないだろうと思っていたのだから。信じられないといった顔で八幡はレイジングハートを見ていた。当のレイジングハートは淡々と普段と変わらない様子で自身の生みの親を見て、いつもの無機質な機械音でしかしどこかいつもと違う、再会を喜び懐かしさを感じ取っている様な声で八幡に話しかけた。
『お久しぶりです、
そう言うと、レイジングハートは八幡にこれまでの事を話した。八幡と別れて運良くとある世界に飛ばされ、そこで何年も土の中に埋まっていた事。ユーノ・スクライアによって発掘されたこと。そして、新たなマスター“高町なのは”との出会いの事。
八幡は黙ってレイジングハートの話を聞いていた。レイジングハートが話し終わると、八幡は小さく息を吐いた。
「レイジングハート………すまん」
八幡はレイジングハートに謝った。傍から見たら膝枕をしている少年が、膝枕をされている少女の左手に頭を下げているというシュールな光景なのだが、本人達は至って真剣だ。
『……何故、謝るのですか』
「何よりもまず、謝らなければいけないと思った。俺はお前に何もすることができなかった…。造るだけ造り、途中で次元空間に落として、挙句お前の事を忘れていた!……俺はお前に「親」として何もすることができなかったんだ……。何も……与えてあげることができなかった、「親」失格なんだよ……」
八幡は頭を下げたまま己の過ちを、悔しさを噛み締めながらレイジングハートに語った。嘘も偽りもない捻くれた考えもない、己の正直な思い。今の八幡には罪悪感しかなかった。
自身が母親からもらったもの。うまく表現ができないが、確かにもらった「親」から「子」に伝わったものを、八幡は自身が作製した、己の「子」であるレイジングハートに何も伝える事ができなかったのだ。
そんなレイジングハートに八幡は何を言われても受け止める覚悟だった。それ程までに自身の行いが許されない事だと思っていたからだ。
しかし、レイジングハートが八幡に放った一言は八幡の予想とは違う言葉だった。
『……私は、
八幡には理解できなかった。何故自分が感謝されるのか解らなかった。八幡は顔を上げ、レイジングハートを見た。
「…………………なんでだ」
『
八幡がどれだけ自分を大切にしてくれていたかをレイジングハートは知っていた。自身が起動してからだが、八幡がどんな生活を送っていたかをデータとしてだが見てきた。八幡が別れた後に自身の事を忘れていたのは少し残念と思ったが、あの時の八幡の事を考えてみればそれどころではないと容易に想像できる。だからレイジングハートは八幡の事を責めたりはしない。する筈がないのだ。自身を作製してくれ、使い手に会う事ができた。何よりも意志を、気持ちを与えてくれた。レイジングハートには八幡に感謝の気持ちしかないのだ。
「………レイジング…ハート……」
『それに、私の方が謝れなければなりません。
レイジングハートはその事がとても心配だったのだ。何年も土の中で埋まりながら考えていた。
『それにつきましては、私が八幡の傍にいましたので心配ありませんわ』
そこに声を掛けてきたのは、機械音ではあるがどこか美しさのある声。八幡のデバイスのエリスだった。
『…あなたが
『ええ、初めましてになりますわね。私はエリスですわ。よろしくお願いしますの』
『……初めまして。レイジングハートと申します。以後お見知りおきを』
二機のデバイスがお互いに自己紹介をしている中(割と凄い事)、八幡は先程のレイジングハートに言われたことを考えていた。
(……“感謝しています”か…。まさかそんな事を言われるとは思いもしなかったな…。俺はレイジングハートに謝らなければいけなかった。正真正銘の俺の気持ちを……許してもらおうなんて考えなかった。いくら責められても仕方がないと思っていた。嫌われるのが当たり前と思っていた…)
八幡はエリスと会話しているレイジングハートを見る。
(…………“許されないことをした”こと自体アイツからしたら違っていたのかもしれないな…。全く……これじゃあどっちが「親」だかわかんねぇなぁ……)
八幡の口元は自然と緩んでいた。すると、エリスがレイジングハートとの会話を終え八幡に声を掛けてきた。
『…八幡。何をニヤニヤしていますの?気持ち悪いですわ』
「おい!直球で言うなよ。グサッとくるだろグサッと。いや、変化球で来られても困るんだけどさ?」
『…まあ、そんな事どうでもいいですわ。そろそろ彼女を運ばないといけませんの。あまり遅いと月村家の方たちが来る可能性がありますわ』
「俺からしたらどうでもよくない出来事なんだけどー……はぁっ、そうだな。そろそろ二人も目を覚ますだろうしな。レイジングハートもそれでいいよな?」
『はい。異論はありません。ですが……』
『…どうしましたの?』
レイジングハートは何か言いたそうだった。それを見かねたのか、エリスがレイジングハートに聞いた。レイジングハートは恐る恐るといった感じに八幡に質問をした。
『
「まぁな。この世界で魔法は非日常の類のもんだ。高町たちみたいに結界張ってドンパチやってるのがおかしいんだよ。まだ被害がそう出てないからいいが、次元震なんて起きたらただ事じゃすまねぇぞ。それこそ管理局が出て来る。………管理局はあんま好きじゃないんだよ…」
八幡は小さく「……あの事件だって…」と声を漏らしたが、聞こえていたのは彼の直ぐ傍にいたエリスだけだった。
『では、
「話聞いてたよね?何より一番に俺は目立ちたくないし面倒事が嫌いだ。それに高町に魔法の素質があるのはレイジングハートも解ってるんだろ?それを伸ばしてやればいい」
『しかし、今回相手の魔導師に負けてしまいました。相手の魔導師もかなりの使い手でした。魔法に関して知識の少ないマスターでは勝つのが困難です』
レイジングハートがそう言うと、八幡の身体から微量だが魔力が漏れ出した。八幡は周りの魔導師に気付かれないように常に魔力を制御し極限まで消している。制御を怠ると、消していた魔力が現れ魔力が漏れ他の魔導師にばれてしまう。制御を誤ることなど先ずないのだが、レイジングハートから出た“相手の魔導師”という単語に八幡が反応してしまったのだ。
『…八幡。魔力が乱れていますわ。一旦落ち着いて魔力を制御しますの。考えるのは後にするべきですわ』
エリスは、八幡が先ほど魔導師を見た時の様になるのではないかと危惧し、八幡に声を掛けた。
「………大丈夫だ。落ち着いている」
八幡は息を「ふぅ…」と吐くとレイジングハートに質問をした。
「……………レイジングハート、その相手の魔導師は何て名乗っていた?」
『……“
(“
八幡が見た、あのアリシア・テスタロッサにそっくりの魔導師は「フェイト」と呼ばれているらしい。魔力光の違いから確かにアリシアではないことは分かるが、それだけではまだ足りない。アリシアが何らかの方法で魔力光を変化させ、「フェイト」と名乗り戦闘をしていたかもしれない。何よりも八幡はアリシアの最後を自身の目で見ている為、本能がアリシアでないと否定しているだけで、現段階では決定づけられる証拠がない。
『話しを戻しますが、魔法に関しましてなら、あの結界魔法を使用していた魔導師に教えてもらうことはできませんの?』
『そこにつきましては、現在進行形で教えて頂いています。しかし、魔力のコントロールや魔法の実戦への応用なでに関しましては、
「人間には向き不向きがある。もちろん魔導師も人なんだから魔導師にも得て不得手がある。高町が得意なのは【砲撃魔法】だろう?俺、砲撃魔法は苦手なんだよ……あと人間関係も。それに実戦応用なら大丈夫だろう。高町が今回負けたのは突発的な状況だったからだろう。実戦に関しては特に何か言うべきじゃない。あのタイプの魔導師は実戦で成長してくタイプだ。まっ、だからって何もしない訳にはいかないだろう。そこはレイジングハート、お前がサポートとしてついていればいい」
エリスが『人間関係が苦手って……』とか言ってるが八幡はスルーする。
『ですが…』
「そうか…レイジングハートにはそれくらいできる程の性能がある筈なんだがな…」
『……………わかりました。私がやります』
レイジングハートは悩んだ末に自身が主人に魔法を教える事を受け入れた。もちろん自身のマスターの事が心配でこの案を出したのだが、レイジングハート自身「親」の八幡と一緒に空を飛びたかったのも含まれていた。
(……レイジングハートに協力したくない訳では無いんだが、まだ早い……。すまん、レイジングハート)
八幡は心の中でレイジングハートに謝った。本当は協力したい。レイジングハートの、「子」の頼みだ。「家族」を大切にする八幡なら「親」として断りたくない。自身の父親の様に「子」をないがしろにする嫌な「親」にはなりたくない。しかし、八幡にはやるべきことがある。
(………「竜ヶ崎 龍牙」…彼奴は
八幡は改めて竜ヶ崎を警戒するようにした。
◇◇◇
『八幡。そろそろ本当に時間が無くなって来ましたわ。早く運びますの』
エリスが声を掛けてきた。どうやら高町を運ぶと言ってから大分時間が経っていた様だ。
「あー、そうだな。マジで大分遅くなっちまった。……つーか、高町の奴全然起きねぇな」
俺は高町に悪態をついて膝枕の恰好を直し、右側から栗色の手を持ち身体を起き上がらせ高町の前にしゃがみ込む。そのままもう片方の手も持ち両手をそのまま俺の両肩に乗せ、高町の身体を俺の背中に預ける。背中に体重がかかった事を確認したら自分の腕を高町の太もも裏に入れ、そのまま高町の身体を持ち上げる。所謂おんぶだ。
「はぁ、戻るか」
『…………………』
「……ん?どうした、エリス?」
『………………何でもありませんわ』
「…??……ん?レイジングハート?」
『………………………………はっ!何でもありません大丈夫です問題ありません。早く行きましょう』
「お、おう…。どうしたんだよ?ほんとに大丈夫か…?」
若干デバイス二機がおかしくなっているが大丈夫だろう。俺は高町を背負い直し歩き始めた。
***
月村宅へ向かっている途中。俺はレイジングハートに声を掛ける。
「レイジングハート。さっきも話した通りだが、高町に俺の事話すなよ?上手く説明しといてくれ」
『……はい。分かっています』
まさか、まだ俺が協力できないことを渋っていんのか?……仕方ないがレイジングハートにだけでも話しておくか?
「エリス」
俺は確認の為も含め、エリスに声を掛けた。
『そうですわね。レイジングハート個別になら構わないかと思いますわ』
「そうだな。……レイジングハート」
『はい。何でしょうか?』
「俺たちは高町たちには協力できない。確認したいこととか色々があるんだよ」
『………はい。分かっています』
レイジングハートは目に見えて落ち込む(デバイスだから表情は無い筈なんだが、すげぇ分かり易く落ち込んでるな)。
「だが、今すぐじゃないけどお前に協力することはできる」
そう言うと先ほどとは打って変わって、光だし目に見えて明るくなる(デバイスだからhy…)
『本当ですか!?』
「お、おう。…あくまで“レイジングハートに”だからな。そこを忘れるなよ?」
『はぁ…そこは“高町なのはに協力する”でいいじゃありませんの。全く捻くれていますわね』
「バッカ、分かってねぇな。俺が誰かと協力するなんて無理だから」
『いえ、それでも構いません。ありがとうございます。
「……そこまで言われるほど、俺って強くないし知識がある訳でもないんだがなぁ………はぁ、まぁいいか。そう言う事だから高町には俺が魔法に関わっている事は黙っといてくれよ」
俺がそう言うとレイジングハートは態々一拍置いてから
『
あの頃と変わらない懐かしい声で返してくれた。
『……何だか私が除け者ですわね』
エリスが珍しく拗ねた様な声を出した。それを聞いていると、背中でモゾモゾと動く感触があった。
「……んっ、うぅん………あ、あれ…?」
どうやらやっと高町が起きた様だ。随分と長いこと寝ていた様だ。
……起きたなら自分で歩いて欲しいが生憎、怪我人だしなぁ。
と、呑気に考えていると
「……にゃっ!!??……にゃああああああああぁ!!!!」
とんでもない大声量の猫の鳴き声…いや、高町の叫び声が聞こえた。……俺の耳元で。
う、うるせぇ…。
俺は盛大に溜め息を吐いた。
如何でしたでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございます。
さてさて、八幡が再会したのはレイハさんでした!
なんと八幡がレイハさんの製作者とは……!
レイハさんは大分ファザコンが入ってますね(笑)
それではまた次回。
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次回も読んで頂けるとちびたぬは嬉しいです。