リリカルぼっち   作:ちびたぬ

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どうも、ちびたぬです。

リリカルなのはの一挙放送を見ながら書いてました。
やっぱりなのはは最高だと思いましたね、ええ。

今回でお茶会編は終わりです。
都合上多少アニメと違う部分があるかと思いますがご了承ください。

そして、タイトルにもありますが、今回はなのはが主な回になります。


祝、お気に入り300件越え!!ありがとうございます!!
これからも『リリカルぼっち』をよろしくお願いします!!

では、どうぞ。


第7話 ぼっちを見て少女は決意する。

「……にゃっ!!??……にゃああああああああぁ!!!!」

 

森の中に叫び声が響き渡った。途轍もない声が俺の耳元で聞こえた。どうやら高町が目を覚まして現状を把握したのだろう、そりゃあ目を覚ましたら目の腐った男におんぶされてたら驚くよな。まぁだからって耳元で叫ばれるのはかなりしんどいんだがな。鼓膜破れるかと思ったぜ。よく俺叫ばなかったな…身体はビクついたけどな。

 

レイジングハートやエリスが喋る訳にはいかないしな。俺が高町に説明するしかないのか。

 

魔法の事を隠している以上、この場で高町に状況を説明するのは俺しかいない。つーか俺と高町しかいないしな。改めて言うが、高町は美少女の部類にあたると思う。そんな相手に俺が喋る掛けるなんて無理ゲーな話しなんだが、当の高町が未だに俺の背中で「にゃああ!!」と叫んでジタバタしている為、何とか噛まずに言えそうだ。……つーか可愛いなおい。猫ですかあなたは?

 

「おい、高町。落ち着け」

 

「ふぇ?え、あっ、ご、ごめん…」

 

おい「ふぇ?」って何だ「ふぇ?」って。あざとすぎるだろ…。天然でそれやってるとか思春期男子の心がグッと掴まれちゃいますね、ええ。全く…君の将来がお兄さんは心配になってきたよ…。

 

「……はぁ…落ち着いたか?とりあえず騒がれるとバランスが崩れて持ち辛いし、騒ぎを聞きつけて誰か人が来て、俺が捕まっちゃうんだが」

 

「え、えっ?…なっ、な、な、なんで私、比企谷君におんぶされてるの!!??」

 

「だから、落ち着けって…ちゃんと説明すっから。つーかこんだけ騒いでんだったら俺がおんぶする必要なくねぇか?」

 

後半の俺の呟きは聞こえなかったようだ。高町は「う、うん。わかった」と言い深呼吸をし始めていた。

 

いつもの俺ならここまで誰かに関わることはないんだがな。高町がレイジングハートのマスターだからか?いや、マスターと分かったのは戦闘の後だ。月村やオレンジさんが高町を心配していたのが気になったか?…いや、違うな。考えるだけ無駄だ。俺には関係のない事だ。俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「………。……谷君?比企谷君!」

 

「うぉっ!?……なんだ、高町か」

 

どうやら少し深く考え込んでいたようだ。高町が心配そうに俺を見てくる。

 

何で高町が俺を心配そうな目で見てるんだよ。自分の心配をしろっつうの。……はぁ、とりあえず高町に状況の説明をしねぇとな。

 

先ずは、さっきから背中で驚いたり叫んだりしている落ち着きのない少女に、説明をしなくてはと俺は溜め息を吐いた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

…すーはー。深呼吸、深呼吸!落ち着け~私~!!

 

えー私こと高町なのは、現在進行形で大変な事態にあっていて、今までにないくらいに焦っています!え~と、どうしてかと言いますと……。

 

 

–––––––ジュエルシードの反応があって封印しに行ったんだけど、そこで私はもう一人の魔法使いに出会った。一緒にいてユーノ君と戦っていたお姉さんに「フェイト」と呼ばれていた女の子。私はフェイトちゃんと何でジュエルシードを集めているのかとか色々お話しをしたかったんだけど、一緒にいたお姉さんに遮られたりして、自己紹介すらさせてもらえずジュエルシードを巡って戦いになっちゃった。………結果は私の負け。そこで私は気を失っちゃったんだ。

 

と、そこまでは何とか私の許容範囲だったんだけど……。

 

気を失った私が目を覚まして最初に見えたのは、すぐ目の前にあった比企谷君の横顔でした。

 

「……にゃっ!!??…にゃああああああああぁ!!!!」

 

頭が真っ白になって大声で叫んじゃった。

でも仕方ないよぉ。気を失って目を覚ましたら目の前に比企谷君の横顔があるんだもん。比企谷君って、目が特徴的だけど横顔もかっこいいんだなぁ……って、何で比企谷君がここにいるの!?!?

 

「おい、高町。落ち着け」

 

私が未だに訳が分からず慌てていると、比企谷君が声を掛けてくれた。私は慌てつつも「ご、ごめん」と謝って、落ち着こうとした。だけど、次に比企谷君が言った言葉でまた私はパニックになった。

 

「……はぁ…落ち着いたか?とりあえず騒がれるとバランスが崩れて持ち辛いし、騒ぎを聞きつけて誰か人が来て、俺が捕まっちゃうんだが」

 

………………へ?

 

私は、改めて自分の状況をよく見る。歩いてないのに私の身体は前に進んでいる。すぐ横には比企谷君の横顔。さっきまでは気付かなかったけど、私は比企谷君の背中にくっついている、と言うか比企谷君におんぶしてもらっている。

 

……………っ!!な、な、なっなんで!?!?!?

 

状況を再確認したら、余計訳が分からなくなっちゃった。

比企谷君がなのはをおんぶ?どうして?なんで?というか、どういう状況なのこれ!?比企谷君の背中温かいなぁ……って違うよ!

 

私が再度パニックになっていると、比企谷君がまた声を掛けてくれた。……後半何て言ったのかな?

と、とりあえず比企谷君に言われた様に落ち着かなきゃ!あ、よく考えたら、私さっきから比企谷君の耳元で何回も大きな声出しちゃった。比企谷君にうるさいって思われちゃったよね……うぅ…………あれ?比企谷君?

 

深呼吸をすると、パニックになってたさっきよりは落ち着いたので、少し気持ちに余裕ができた。そこでようやく私は、さっきまで比企谷君に恥ずかしい姿を見せてしまったことを思いだし、顔を赤くして俯かせる。まずは、大声を出しちゃったことを比企谷君に謝ろうとしたんだけど、比企谷君が何か難しい顔をしていて…ほんのちょっと怖かった。でも、私は勇気を出して声を掛けてみた。

 

「…ひ、比企谷君。……比企谷君?比企谷君!」

 

何回か声を掛けたら、比企谷君は反応してくれた。どうやら考え事をしていたみたい。

よかった~。変な子って見られてたらどうしよかと思っちゃった。だ、大丈夫だよね…?うぅ…でも比企谷君、溜め息ついてるし、怒ってそうな顔してるし……。

 

私は比企谷君に怒ってたらどうしようと考えていたけど、比企谷君は普通に話しかけてくれた。

 

「……とりあえず、状況の説明だけするぞ」

 

比企谷君はそう言うと、私が気を失っている間の事を教えてくれた。

私がフェイトちゃんに負けて気を失ってしまった後、どうやらユーノ君も気を失っちゃったみたい。今も私の肩の上で眠っている。その後、中々帰って来ない私を比企谷君が探しに来たらしい。まだお兄ちゃんや忍さん達には連絡してないけど、これ以上遅くなると探しに来るかもしれない。それくらいに時間が経っちゃってる。いつの間にか日も傾いて、夕方になっていた。そして探しに来てくれた比企谷君が私を見つけておんぶをしてくれた–––––––––

 

 

 

とりあえず、ここまでが私が気を失ってからの話しなのですが……。

 

「な、何で、私が気が付いてからもおんぶしてくれてるの?」

 

今、私が一番気になっている事を質問した。……言ってから自分の顔が赤くなっていくのがよく分かった。

 

だ、だってさっきからおんぶされてて、ずっと緊張しちゃって心臓がバクバクなんだもん。お、重くないかな?心臓の音聞こえてないよね?降ろしてくれていいのに…。

 

すると、比企谷君は立ち止まって、「はぁ…」と溜め息を吐いた。

 

「いくら俺でも、怪我人を無理やり歩かせるほど腐っちゃいねぇよ」

 

比企谷君は私の足の方を見て呟いた。そこで私はようやく自分が怪我していることに気が付いた。私の右足と左腕に包帯が巻かれていた。

 

比企谷君が巻いてくれたんだよね?いつも包帯なんて持ち歩いてるんだ。っていうか私何時の間にこんなに怪我してたの!?

比企谷君が言うにはそこまで大きな怪我じゃなくて擦り傷程度らしい。念のためと包帯を巻いてくれたみたい。

 

比企谷君って優しいな。でも、何で怪我してたことに気が付かなかったんだろう?……ううん、違う。()()()()()()()()()()()()()()()??

 

そう、今私は驚くほど元気だ。まるで()()()()()()()()()()()()()()()()かのように。魔法を使えばもちろん体力は消耗するし、ましてや負けて気絶をしていたのだ。こんなに元気なのが自分でもよく分からない。

すると、レイジングハートが念話でその答えを教えてくれた。

 

『(…マスター。それは恐らくマスターの魔力が回復したからだと思います)』

 

「(……あっ、確かに私の魔力回復してる!どうしてだろう…。気絶していた時に回復したのかな?)」

 

『(………そうかもしれません。人が睡眠によって体力を回復させているように、魔力もまた同じように回復したのかもしれません)』

 

私がレイジングハートと念話をしていると、比企谷君が声を掛けてきた。

 

「そろそろ、着くぞ。……怪我は大したことはないが、月村達が心配していた。何があったかは知らんが、怪我した理由くらいは考えとけよ?」

 

「う、うん……」

 

私はそう返すことしかできなかった。「すずかちゃん達が心配していた」その言葉が私の胸に響いた。

またすずかちゃんやアリサちゃん達に心配かけちゃった。今回のお茶会でだって私の事が心配だったって言ってくれたのに………………あ、あれ?今比企谷君何て言った?

 

「比企谷君!何で何かあったかって分かったの!?」

 

私はびっくりして比企谷君に聞いてしまった。もしかして魔法について見られちゃったかもしれない。

しかし、返ってきた答えは私の予想とは違ったものだった。

 

「だから急に大声出すなよ。ビックリするだろうが…。いや、分かったっていうかお前、フェレット探しに行ったのに怪我してフェレットと一緒に気失ってたら、何かあったって思うだろ……それに…、」

 

比企谷君は少し考え込んだ後、

 

「なんつーか…落ち込んでるような……まぁ俺の思い過ごしだろうがな」

 

私はびっくりした。何かあったのが分かった事じゃなくて。

私が“落ち込んでる”……ううん、自分でもわかってる。………フェイトちゃん……今回は何も出来なかったし、私の名前すら聞いてもらえなかったけど、今度こそお話し聞かせてもらうんだから!!

私はそう改めて思い比企谷君の方を見た。すると比企谷君は少し驚いた顔をした。

 

「………んだよ。やっぱ思い過ごしじゃねぇか。………………まだお前はそんな顔ができるんだな」

 

 

後半何を言ったのか聞こえなかったけど、比企谷君はそう言うと、特徴的なアホ毛を揺らし見たことがない優しい表情をした後、哀しげな表情になった。

 

 

…………その表情は私が気を失う前に最後に見たフェイトちゃんの表情と重なった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

私が比企谷君におんぶされたまま、すずかちゃんのお家に戻ってきた。家に着くとすずかちゃんとアリサちゃんが慌てて走ってきて、巻かれている包帯を見て驚いた表情をしていた。急いですずかちゃんの部屋に案内されベッドに座るように言われた。

すずかちゃんは忍さんの部屋に行って、お兄ちゃんやノエルさん達を呼びに行っちゃった。アリサちゃんはこの部屋に残って、私に心配したと声を掛けて来てくれた。その後に比企谷君に話しかけてて私もお話ししたいなぁって思ってたんだけど、お話しの内容がね………。

 

「あ!アンタ、なのはに何もしてないでしょうね?!何かしてたらタダじゃおかないわよ!!」

 

「特に何もしてないぞ?ってか何かしてたら俺は、オレンジさんにやられる前に社会的にやられる」

 

「あっ!またアンタ“オレンジ”って言ったわね!!私の名前は“アリサ・バニングス”よ!!!ちゃんと覚えなさいね“ヒキタニ”!!」

 

「アリサ…バーニング……?」

 

「“バニングス”よ!!このっ、アンタって奴は!なのはを助けてくれたから今回は許してあげるけど、次からは許さないからね!!」

 

「……………」

 

「くうぅぅ!なのは!!こいつに何かされたら直ぐにアタシに言いなさいよね!」

 

「……………はぁ……言っておくが俺の名前はヒキタニじゃない」

 

「うぇっ!?……え~とちゃんとアンタの名前は分かってるんだからね!」

 

あ、アリサちゃん。これ比企谷君の名前分かってないよね。“ヒキタニ”って呼んでたし…。対する比企谷君はホントに面倒臭そうに受け答えしてるけど、ちゃんと名前は覚えてそう。まぁ根拠とかはなくて本当に勘になっちゃうけど。

 

「えーと、え~~と……」

 

「…………はぁ」

 

「ちょ、ちょっと、何溜め息吐いてるのよ!もうちょっとで思い出すのよ!」

 

そんな会話をしていると、すずかちゃんがお兄ちゃん達を連れてきた。

 

「「なのは(ちゃん)!大丈夫(か)!?」」

 

いち早く声を掛けて来てくれたのはお兄ちゃんとファリンさんだった。声を出さなかったけど忍さんとノエルさんも心配している様な顔をしていた。

 

「えへへ、大丈夫だよ。ちょっと、森に行ってユーノ君探してたら木から落ちちゃったんだ。怪我も擦り傷だから大丈夫だよ」

 

色んな人に心配掛けちゃったな…。それにお兄ちゃん達に嘘までついちゃった、ごめんなさい。……でも、でもなのはは…フェイトちゃんとお話しがしたいの!……また心配掛けちゃうかもしれないけど。

 

そう、これはなのはのわがままで色んな人に心配を掛けちゃうかもしれない事。でも私はフェイトちゃんとお話しがしたい。何でジュエルシードを集めているのかも聞いてない。自己紹介すらできてない。……どうしてそんな悲しい眼をしているのかも知りたい。もっとお話しをしたい。それに…フェイトちゃんだけじゃなくて……比企谷君とも………。

 

私が比企谷君の方を見ると、比企谷君は誰からも気付かれずに部屋から出て行こうとしていたところだった。

 

「ひ、比企谷君!!」

 

私は気付いたら大声を出して比企谷君を呼んでいた。比企谷君は「見つかった…だと!?」って驚いてた。どうして驚いてるんだろう?比企谷君はアホ毛を揺らして、いつもの面倒臭そうなやる気のない表情をこちらに向けた。

 

「…………何か用か?怪我ならもう大丈夫だろ」

 

「あっ、う、うん、そうなんだけど」

 

「………他に何か用か?」

 

「い、いや~、その、もう帰っちゃうの?」

 

「まぁな。そもそもここには宅配に来ただけだ。長居する予定は無かったんだ。それに…………」

 

「比企谷君?」

 

「………何でもねぇよ」

 

そこまで話していると、お兄ちゃんが比企谷君に話しかけた。

 

「君がなのはを助けてくれたのか」

 

「…………男手がいないから結果的にそうなっただけです」

 

「それでも、君がなのはを助けてくれた事実は変わらないさ。お礼を言いたい。ありがとう。俺はなのはの兄の高町恭也だ」

 

「………………………比企谷です」

 

比企谷君は長い沈黙の後、名前を言った。後ろでアリサちゃんが「あ、そうよ!比企谷だったわ!」とか言ってる。やっぱり忘れてたんだね。

比企谷君はその後、「じゃあ失礼します…」とお兄ちゃんとノエルさんに声を掛けて部屋を出て行く。部屋を出て行く時に扉の前で立ち止まり、()()()()()()()()()()出て行った。

 

何で私を見たんだろう…ううん、あれは私を見ている様で見ていない。一体比企谷君は何を見ているの……?

 

すると、お兄ちゃんが「ふぅ…」と息を吐いた。お兄ちゃんの顔は緊張していてあんまり見せない、険しい表情になっていた。

 

「なのは、彼…比企谷君と言ったっけ。彼は一体何者だ?とてもじゃないが、なのはと同じ年に見えないぞ…」

 

「それは私も同じ意見ね。何と言うか……雰囲気というか…」

 

どうやら忍さんも同じ意見みたい。

 

「そうだな。それに雰囲気もそうだが、一番は彼の“眼”だ。あれは只者じゃない。あの淀んだ瞳の先の………」

 

……すごい。お兄ちゃんはあの少しの時間で、比企谷君の何かに気が付いたみたい。お兄ちゃんは武術をやってるから、お兄ちゃんが只者じゃないって言うんだから比企谷君は本当に凄いんだと思う。

 

「なのは、なのはは比企谷君とは友達なのか?」

 

私はお兄ちゃんのその質問を聞いて、胸が“トクン”と熱くなるのを感じた。

 

「ひ、比企谷君とは……まだ友達じゃない……。会って間もなくて比企谷君のこと何も知らないよ。…………でも、私は…なのはは比企谷君と友達になりたいの!!」

 

私は無意識にお兄ちゃんに大声を出していた。お兄ちゃんやアリサちゃん、その他にもここにいる皆が驚いた。もちろん声を出した私自身もだ。だけど、周りを見るとすずかちゃんだけがニコニコと優しく微笑んでいた。

 

「………少し見ない内になのはは随分とわがままになったな」

 

お兄ちゃんは最初こそ驚いていたけど直ぐに落ち着いて、今度はすずかちゃんみたいに優しく微笑んでいた。

 

「お兄ちゃん……」

 

「なのは、友達になりたい子がいるんだろ?それなら友達になるまで諦めちゃ駄目だ。歩みを止めたら駄目だ。何度も衝突するかもしれない。でも、何度も、何度でも声を掛け続けるんだ。話しを聞いてもらうんだ。今までもそうやって来ただろう?………なのはなら、きっと大丈夫さ、自信を持つんだ」

 

…………そうだ、あの時も…。

 

私はアリサちゃんとすずかちゃんと仲良くなった頃を思い出した。

------あの時はアリサちゃんがすずかちゃんの大事なカチューシャを取って、いたずらをしてたんだっけ。すずかちゃんは中々“やめて”って言えなくて。アリサちゃんは周りの言う事を聞いてくれなくて、中々返してあげなかった。その時、私がアリサちゃんの頬を思いっきり叩いちゃったんだよね…。あの時私、アリサちゃんに何て言ったっけ…止めるのに必死で覚えてないや。その後は、私とアリサちゃんで喧嘩し始めてそれを止めてくれたのが、すずかちゃんだった。それから私達三人で少しずつ話すようになって友達になることができたんだ。-----

 

比企谷君が何を考えているか分からない。何であんなに悲しそうな眼をしているのかも、でも…お話しをすればきっと……分かり合える気がする。フェイトちゃんの事も、比企谷君の事も………。またフェイトちゃんと戦う事になるかもしれない。でも私は絶対に諦めない!私は……高町なのはは、フェイトちゃんとも比企谷君とも友達になりたいんだ!!

 

私は改めてこれから私がどうしたいか決意を固めた。言葉に出してないけど、お兄ちゃんも解ってくれたようで、微笑んで「頑張れ」って言ってくれた。

 

フェイトちゃん…。比企谷君…。二人は今、どんな景色を見てるのかな………。

 

私はすずかちゃんの部屋のベッドに座って、日の沈みかけた夕暮れを窓から見ながらそう思いました。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

なのはが窓を見ている間、俺は先程の少年“比企谷君”について考えていた。

 

……彼は一体何者だろうか。彼の雰囲気や佇まいは只者じゃない。俺や父さんの()()に近い。そして何よりもあの“眼”だ。哀しげな、近寄りがたい淀んだ眼。…………俺は一瞬だが、あの眼には()()()()()()()()()()()()()ように感じた。あれは一体何だったんだ?彼をなのは達に近付けて大丈夫なのか……。

 

すると、となりから声を掛けられる。

 

「恭也、また難しい顔してる」

 

声の主は忍だった。忍は俺が考えている事が何となくわかったのだろう。優しく話してきた。

 

「大丈夫よ、あの子たちなら。特になのはちゃんは強いから。それにあの子自身が友達になりたいって言ったんだから。今は信じましょう、恭也」

 

「…………ああ、そうだな」

 

まったく、いつの間にか強くなったんだな、なのは。……………比企谷君、できるのならなのはと仲良くなってほしいな。

 

 

俺は窓を見て決意の表情をしている妹を見ながら、そう思うのだった。

 

 




如何でしたでしょうか?

今回、アニメと違う部分が色々とあったと思います。
フェイトちゃんの名前が分かる事、アルフさんがあの場にいたこと、
すずかとアリサと仲良くなった話しなどがあります。
話しの都合上入れてしまいましたが、許してください。

次回は八幡の過去がちょっとあきらかになるかも?

そろそろ、ストックがなくなってきました。
週一投稿を頑張りますが、遅くなりましたらすみません。


それではまた次回。


感想・評価・ご指摘等頂けると幸いです。

次回も読んで頂けるとちびたぬは嬉しいです。
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