暖かく見守ってください
お願いします
「私の名はアーマラ・バートン!しがない創通の使者だ!」
……はい、すみません。調子に乗りました
いや、テンションを上げなきゃついて行けない事態に合いましたといいますか、人間と言う生き物は不可解な事態に遭遇すると現実逃避したくなりますといいますかなんというか………目覚めたら
うん、何を言っているのかわからないよネ!うん!私もわからないヨ!
それに輪を掛けて自分の容姿が黒焔の狩人ことアーマラ・バートンに酷似しており、まさか息子が!?と恐る恐る股間に手を当てて確認してみれば……息子はいなくなっていた
一度も使用した事が無いのに息子を失った悲しみから私の精神は崩壊!エキサイティング!
柄にもなくコックピットから躍り出て悲痛な叫びを上げる程にテンションが上がってしまったのだが、地平線まで続く荒れた大地が私を冷静に戻した
ゆっくりとコックピットに戻り、ハッチを閉めて頭を抱え込んだ
…………あれぇ?ここはどこやねん
テンションが上がっていたせいで忘れていたが、自身に起きた不可解な現象については何一つも解決してはいなかった
おーけーびーくーる。冷静になれ
目覚めたら
てっきり『OG』の世界に転生?したのかと思っていたのに、どう考えても『OG』の世界ではないよネ?『OG』の世界は戦争も宇宙人の侵略もあったけど、こんな木も草も生えていない大地と違うからネ!
なら『OG』とは違う世界だと考えるのが普通だけど『OG』以外の世界で
そもそもアーマラ・バートンと言う人物は、シヴァ―・ゴッツォが作り上げたハイブリット・ヒューマンの一体であり、普通の人間とは違う。そんな彼女が存在すると云う事は、この世界にゼ・バルマリィ帝国って存在するのかネ?
………完全にお手上げ侍!情報が足りないよネ!
右も左もわからないままこの場にいたって仕方がないし、行動第一!
と言う事でポチッとな
『……―――ガガ、これよりテロン人への攻撃を開始する。各員、気を引き締めて作戦にあたるように!』
プルスウルトラ!人間やれば出来るモノだヨ!人間じゃないけどネ!
訛りはあるけど聞こえた言葉は日本語!これが英語だったら危なかったワー…
とりあえず、ハロー?こんにちは!
『ッ!貴様、何者だ!この通信をどうやって傍受した!』
ありゃりゃ……そりゃ~いきなり通信に割り込んで来たら怒るよネ?
でも、『何者』と云われましても私は、しがない創通のゴホンゴホン―――社会人って言っても
『バルシェムシリーズ?……クローン兵か?』
うんうん、指揮官モデルっぽいしデットエンド一家の末っ子だヨ!
『傘下に入ったと云う木星の奴らが過去のテロン人のコピー兵の製造に成功したと報告があったが……まさか援軍として寄越してくるとはな!』
うんうん………話がずれてない?
『ならば貴様にも本作戦に参加してもらうぞ!付いて来い!』
NOと言える日本人になりたいでス……
あんなに高圧的について来いって言われたらついて行くしかないじゃないですカ!
試行錯誤しながらも戦闘機になんとかついて行けば、大地に埋まっている沈船?や研究所みたいなモノが見えてきましたネ
『遅いぞ!なにをしている!早く攻撃を開始しろ!』
いや、一般人に何言っているんですかね?
そもそもどうやって攻撃するのかもわかりませんよ?
ああでもないこうでもないと試している内に戦闘機の攻撃は激しくなっていき研究所はほぼ壊滅状態!所々から火が上がっているのですが……避難勧告は出したのですかナ?
『はぁ?テロン人に通達するはずがないだろう!我々は戦争をしているのだ!』
えぇ~……いくら戦争でも一般人に対してのアンブッシュは禁止ですよ?というより無抵抗な人達に対してこの仕打ちとかないわ~
いくら命令だからといって無抵抗な人に攻撃するのは(やり方などわからないが)流石にドン引きに値する行為ですヨ?
そもそも私はソチラの味方になったわけでもありませんし、命令を聞く理由もない訳ですが……ってあれは?
モニターに赤い点滅が、新たに映し出されたので視線を移して見れば武器をコレでもか!と詰め込んだ武器庫のような機体がフラフラっと戦場へと飛び出してきたのだ
人の事を言えた義理ではないが、操縦が安定していなくまるで初めて乗る機体に振り回されているようであった
『なんだ!あの機体は!敵対するのであれば攻撃するのみ!』
操縦が安定していない事を良い事に戦闘機が、武器庫くんに向って飛んで行くが、どうも私には見覚えがある光景に見えた
そう、それは……某ロボフェチが初めてロボに乗ったような某種割自由が初めてGに乗った時のようなシュチュエーションだネ!
と言う事は事実上の一話!物語の序盤であり、主人公に突っ込んでいく敵は噛ませ犬!その結果は……!
案の上、隙を付いて攻撃に出た戦闘機は、いきなり動きが良くなった武器庫くんの砲身から発射された弾丸によって撃ち貫かれてしまったのダ!
情を感じる程、交流をした訳でもないし、これが君の運命だったのだ、アキラメロンと戦闘機と武器庫くんの戦闘を見学していたが、喧しい程のアラートが
そして目前に着弾する武器庫くんの攻撃!
そうだよネ!戦闘機と一緒に来たんだもの!攻撃しなくても敵だと思われるよネ!
慌ててレバーやペダルを踏み込み
しかし、命を掛けた鬼ごっこは、直ぐに終わりを迎える事になった
大地を揺るがす地響きが沈船の方から聞こえたと思えば、沈船は外装をパージし空へと飛んだのだ
いや、まさかぁ~?と思いながらも飛翔した沈船の姿を凝視してみれば見覚えのあるシルエットに頭が痛くなってしまった
…………ヤマトだよ。宇宙戦艦ヤマトだよ
と言う事は、ここは2199年のガミラスによって蹂躙された世界ですカ!?
てっきりあべし!の世紀末の方だと思ってましたヨ!
『おい貴様!撤退するぞ!もう少しで遊星爆弾が投下されるぞ!』
why?
生き残っていた戦闘機(おそらくガミラス兵)からの通信で何やら物騒な単語と共に撤退するように通信が来たけど、このままガミラスと合流しても味方ではないと分かれば捕虜、最悪は殺されるかもしれない
でも他に行くところもないし……う~ん~……
とりあえずバルマー惑星の存在が確認できるまではガミラスにお世話になって、一応実家であるゼ・バルマリィ帝国に帰れる目途が立ったらオサラバするとしますカ!
と言う事でアデュー!ヤマト!!!!
◆
ガミラス凄いネー!
地球から冥王星までモノの数十分で着いてしまったヨ!この調子ならバルマー惑星までもう直ぐだネ!
それまではロイヤルスイィート!目の前は鉄格子、ベッドは固くて寝にくい!トイレなんてボットンも真っ青な桶な部屋で不快適な生活を送りますネ!
………はい、ガミラスと合流して直ぐに捕虜にされタンゴwww
戦艦に着艦するやいなや、銃をもった肌色の悪い人たちに囲まれて牢屋まで連行、処遇が決まるまで待機だとか、もはや詰んだよネ!
一応、敵対していないヨ?とアピールも兼ねていつでも力に成りますぜ、旦那!って声を掛けておいたけど見知らぬ人物の力なんて借りたくもないよネ!
やっばいナー!おそらく死刑だよ、死刑!
見張りの兵士の口からはテロン人テロン人と馬鹿みたいに連呼して悪口を云っているし、緑色の汚物を出されるし、ご飯も食べさせてくれないんだもん!普通の一般人なら餓死するヨ?いや、このアーマラBodyは一週間そこら食事を抜いて問題はなく、少し怠いくらいにしか感じないから良かったけど、一般人なら直ぐに餓死してるヨ?大切な事だから二回云ったけど、いくら戦争をしているからと言って捕虜の待遇が悪すぎるネ!
まぁ、だからと言って待遇が良くなる筈もなく暇を弄ぶばかりだったから寝る事しかやる事がなく、この一週間は熊の冬眠か!って言うレベルで寝続けたわ!
おかげで変な幻聴まで聞こえてくる次第……
なにやら『お前はお前らしく』やら『縛られる必要はない』と松岡修三もびっくりするレベルの励まし(厨二チックだが)を受けたおかげで一人でも寂しくなかったヨ!
やっぱり、幻聴だとしても話し相手がいると嬉しいよネ!
「おいテロン人!」
はい、テロン人(造)です
ベットから身を起こし、声の主の方へと身体を向けると私を牢屋に入れた張本人が部下を引き連れて私の牢屋の前に立っていた
というか、肌の色で言うと貴方もテロン人みたいですネ?
「貴様の働き次第では牢から出してやってもいいぞ」
why?
「今この基地は、敵艦隊の攻撃を受けている。……我々は、この基地を放棄し離脱を計る。が、生きて離脱出来る保証はない。しかし、シュルツ司令だけは絶対に生きて離脱させなければならないのだ!」
ほうほう、ガミラスと敵対する艦隊と言う事はヤマトですかネ?
では、先程から聞こえる爆発音は基地の崩壊ですネ?
「そうだ……貴様にはシュルツ司令が離脱するまでヤマトの足止めをして貰う。働き次第では貴様の待遇も考えてやらんこともない」
う~ん……要するにお偉いさんが逃げ切るまで殿をしろ!って事ですネ!やだ、捨て駒確定デスネ!
うんうん、どこのどいつか知らない奴を捨て駒で使うとか当たり前過ぎて疑いもなく納得出来てしまうヨ!
だけど、私が後ろから撃ってこないと思わないのカナ?思わないよネ!
天下のガミラス、逆らう者はいないと思っているっぽい人だし、一週間も投獄されていたら環境の改善を手に入れる為に同胞を平気で裏切ると考えているんだよネ!……メイビー
ここにいても基地と一緒にアボーンされるだけだし、暇つぶしになると思うからイイヨ――!だから、出して――!
「ふん!聞き分けはようだな?……ついて来い」
見張りの兵士から牢の鍵を受け取った偉い人は、牢の鍵を開けて出てくるように即してくる
一週間ぶりに歩き回るから少しフラフラするけど偉い人の後に続いて歩いて行く
………後から銃で狙われているけど撃たれないよネ?
格納庫に行く道柄、外から戦闘音と言うモノなのか、激しい爆発音が聞こえてきた
それだけではなく、すれ違うガミラス兵の慌て様から本当に跡がない様にも感じられた
「……おい、テロン人」
はい、テロン人(造)です
「貴様の機体はいったい何で出来ているのだ」
あ、いきなりそれ聞いちゃう?「フーム・ツェレム」と呼ばれる実家で開発された機動兵器ですヨ
「ツェレム?……貴様の機体は、我がガミラスの研究員でも解明できなかった技術が多く存在する。……未知の技術と言ってもいい。絶対に帰還するのだぞ?」
ニヤリと三下チンピラが浮かべるような笑顔を浮かべる偉い人
傍から聞いていれば戦場に送り出す私の安否を心配しているようにも聞こえなくはないが、どう聞いてもブラックボックスの塊である
大方、
……本当に後ろから撃ってやろうかコノヤロ――!
ありがとうございます!と気持ちの籠らない言葉でとりあえず返事を返し、銃で脅されるまま
久しぶりの
あれ?わかる?えぇ?ガリルナガンと云う存在、起動方法、動力の全てが理解できる!
これは、まさか………覚醒フラグ!?
私ってば主人公だったのカ!
『聞こえるか、テロン……いや、アーマラ。敵にはヤマト以外にも数機の戦力が出ている。十分に気をつけろよ』
オーケーオーケー!武器庫くんにヤマトの戦闘機ファルコン部隊でしょ?
今だったらヤマトだって落とせる気がする!
意気揚々と支持されたハッチへと赴き、戦場へと飛び出していった―――――が
戦場を蹂躙する黒いゲッター、グレートなマジンガ―、髑髏が付いたガンダムの登場に私のテンションは最悪の方で昇り上がったのであった
スパロボかよぉぉぉぉぉ!!!
◆
「ヤレトラー参謀、奴を信頼してよろしかったのでしょうか!?」
前線基地から出撃していく奴の機体を眺めていたら部下の一人が慌てて私に訴えて来た
「……反射衛星砲台を落された今、少しでも戦力が欲しいのだ」
「しかし、奴はテロン人で我々に敵対する可能性があります!」
敵の戦力を増やすのでは意味がありませんよ!と更に声を上げる部下にどこか同意してしまう私がいるが、同時に彼女は我々に牙を剥く事はないと思えてしまっている自分がいる
「貴様は……牢屋に連行している時の奴を知っているか?」
「いえ、存じません」
「奴は……アーマラは、『必要になったら呼べ、力を貸す』と言ったのだ。我々ガミラスに対してだ」
「なっ!?」
銃を持った兵士に囲まれながらも、微動だもせずに私の眼をまっすぐに見詰め、そう口にしていた彼女は、まるで今の状況になる事を予想していたのかも知れない
「彼女は、テロン人に恨みを持っているのかもしれない。バルシェムシリーズ……彼女はクローン技術の生まれだと報告が上がっていた。我々もクローン兵は用いるが、彼女の様な唯一の個体は作りはしない。……おそらく研究所で酷い経験をしたのだろう」
クローンに対し年齢と言う概念は難しいが、見た所18,9の女性が受ける待遇など容易に想像が出来る
「ならば奴は、生みの親でもあるテロン人に復讐する為に我々についたと?」
「あぁ」
牢屋にいる際も食事にも手を出さず、すべて睡眠にあて、力を温存するほどの徹底ぶりだ
その恨みは相当なモノなのだろう
「各艦隊に連絡を入れろ。あの黒い機体……『エビル』は敵ではないと!それとシュルツ司令には私から話しを伝えておく!」
「「はッ!」」
アーマラ・バードン……テロン人に恨みを持つクローン兵
まだ歳いかぬと云うのに、同胞を裏切ってまで修羅の道を進もうとする彼女に、ガミラスで少しでも良い待遇を受けれるようシュルツ司令に連絡を入れ、敵戦力を目前にいて、復讐の業火を燃やしているであろう彼女を思いながらも指示を飛ばした
「全艦、我に続け!シュルツ司令のシュバリエルが離脱するまで戦線を維持するぞ!」
「「はっ!!」」
◆
おーけーびーくーる。冷静になった
ここがスパロボ世界って言うのは理解出来たヨ
むしろ、
だって参戦できるのは戦艦である『ヤマト』と戦闘機の『コスモゼロ』等だけでスーパーロボットの括りには入らないだロ!
よくもまぁ、バンダイは踏み切ったモノだ。『波動砲』とか絶対に砲撃力10000越えだロ?
それよりもここって、どこのスパロボ世界なのかナ?
クロスボーンと言う事は二次?いや、『ヤマト』が居る時から新作だろうけど参入機体によって危険度が変わってくる
『ラーゼフォン』や『ゼオライマー』、『グレンラガン』がいる世界なら死亡グラフ満載!……有り得ないと思うけど『ゲッターエンペラー』や『新エヴァ』なんかいる世界だったら完璧に世界と言うか宇宙終わるよネ?
いや、ブラゲが居ると言う事は、可能性が無くもないけどせめて『真』で辞めて置いて欲しい。グレートに関してはマジンガ―繋がりで『カイザー』が来ると思うけど……なんとかなるかナ?
『真』ではなくブラゲ、『X3』ではなくクロスボーンが今いると言う事は序盤だし、まだ対峙する訳ではないけど注意していた方が得策ですよネー?
『聞こえるか、アーマラ?』
はい、テロン人…じゃなくてアーマラです!
やったネ!名前で呼んでもらったよ!
『貴様は、敵の機動兵器を足止めしてもらう。ヤマトを我々が盾となってでも押さえよう。』
おや?ヤマトじゃなくてロボットを相手にしろと?
『そうだ。そして……シュバリエルの離脱を確認後、貴様も離脱し、シュバリエルと合流するのだ』
相手にするのはロボだけで、ヤマトはスルー?
雑魚敵であるモブ艦隊で攻撃力10000越のヤマトを足止めとか無理ゲー……捨て身ですネ!
『そうだ。我々が命を落としてでもシュルツ司令は守らなければならない。…………頼むぞ』
プチンと通信が切れ、言葉通り5隻の戦艦がヤマトへ向かい進軍しはじめた
見知らぬ人に助力を頼み、命を張ってまでシュルツって言う人を守ろうとする心意気はあっぱれだけど死んだら意味ないよネ?
…………まったく難儀な世界に来たモノだと思いながらも頼りにされているのならそれなりの仕事をしようと気持ちを切り替えた時、
まさか、スーパーロボットと対峙してやる気出たのかナ?
モニターに映し出されたロボットを見た瞬間、なぜ私がここにいるのか理解する事が出来た
それもそうだろう
アーマラ・バートンはバルマーのスパイであり、ガリルナガンはその愛機
本来なら私は、ゼ・バルマリィ帝国の一兵士として、地球人とガミラスの戦争に参加する必要はない。だが、奴がいるのなら話は変わってくる
…………私は黒焔の狩人にして創通の使者!
私は存在する全ての『凶鳥』を破壊しなくてはいけない存在なのだ!
「ヒュッケバイン……凶鳥は滅ぼさなくては、なぁ!!!」
◆
冥王星基地攻略作戦……通称メ2号作戦
当初、イスカンダルへの旅を急ぐために無駄な戦闘を極力避けていたヤマトだが、沖田艦長の指示の下、地球を無残な姿に変え、今も遊星爆弾を発射し続ける冥王星基地を見過ごす事は出来ないと機動兵器とヤマトによる連携戦術により基地攻略を目的とした作戦
冥王星に降下後、速やかに決行される予定だったが、冥王星基前線地司令シュルツの奇策、遊星爆弾の発射システムを転用した反射衛星砲により失敗に終わり冥王星の海へと沈められてしまう
しかし、彼らは諦める事はなかった
冥王星降下と同時に偽装爆発によりヤマトを海の底に隠し、機動部隊を発艦させ、敵基地を探り奇襲を仕掛ける事にしたのだ
危ない橋を渡る作戦であったが、ヴァングレイに搭載された高機能AI「システム99」のおかげもあってか反射衛星砲台の破壊に成功、逆流したエネルギーが誘爆し基地に壊滅的なダメージを与えたのだ
基地の崩壊に伴い離脱しようと発進した敵艦隊に対し、ヤマトは太陽系からガミラスを駆逐する為、攻勢に出たが、旗艦を守る為に5つの艦隊がヤマトの行く手を塞いだ
ヤマトが駄目ならば機動兵器部隊が!と各パイロットが旗艦シュバリエルに攻撃を仕掛けようとした瞬間、漆黒の光が行く手を塞いだのであった
大地を抉る漆黒の光は、敵艦隊の方から此方へと撃たれたモノ
つまりガミラスからの攻撃だと各自身構えたが、各艦隊を追い抜き対峙してきたモノに驚きを露わにした
『え!?ガミラスが人型機動兵器?それにあの姿って……ヒュッケバイン?』
戦艦による主砲を主な戦力としてきたガミラスから機動兵器、それも人型の兵器が現れた事にロッティは驚きを露わにし、そしてその機動兵器の姿が、同じチームの仲間の機体に似ている事に困惑した
「ロッティ、落ち着いて。今は敵旗艦に集中するんだ」
『でも、あれって!』
「あぁ……ヒュッケバインと同系統の機体だろう。しかし、ガミラスの技術で改良されているのか各部変更されている所が見られる」
口では冷静に判断を降しているヒュッケバインのパイロットであるヴェルトであったが、心の内は違った。
ガミラスに対抗するべく、ニコラ・ヴィルヘイム研究所で開発されていたヒュッケバインの開発データが、よりにもよってガミラスへと流れていたと知り、激しい怒りが湧いていたのだ
「……まさかブラックホール・エンジンまでデータが流れていたとは考えたくはないモノだが、あの威力のビーム兵器を見てみればブラックホール・エンジンいや、それと同等のモノを搭載している可能性がある。だが、それより脅威と言えるのはあの斧であり、あれの容姿を見てもアレは複合的な『ヴェルト君!』ッ!どうかしましたかチトセさん!」
戦場であるに関わらず、ウンチクを語り始めたヴェルトを止めたのは相方のロッティではなく、同じチームメイトである如月千歳だった
『あの機体から途轍もない力を感じるって99が警告を出しているの。それにあの初撃……ヴェルト君に向けられて撃たれていたと思うわ』
「ッ!……狙いは僕と言う訳ですか」
『………ヒュッケバイン』
「ッ!」
ヤマトから分断する為に撃たれたと思われていた攻撃が、まさか自分へと向けられていたとは思いもよらずヴェルトは気を引き締め直したが、オープンチャンネルで通信が送られてきた事に更に驚く事になった
『凶鳥よ、大人しく私に狩られるがいい』
「凶鳥?貴様は何者だ!」
「私は創通の……黒炎の狩人!凶鳥を終わらせるモノだ!」
『ッ!』
再び放たれる漆黒のビーム
今度は牽制ではなく僕に狙いを付けて撃たれており、大地を穿ったあの威力を直接受ける訳にはいかず、大きく回避行動を取ってしまい、奴の接近を許してしまった
『消えろ!凶鳥よ!『敵はアイツだけじゃねぇんだぜ!』ッ!』
「竜馬さん!」
体勢を崩したヒュッケバインに、敵の斧が振り下ろされそうなった瞬間、竜馬さんのブラックゲッターのトマホークが奴の斧を受け止め火花を散らした
『ゲッター線に選ばれし者!私を阻むか!』
『ッ!俺の事を知っているみてぇだな!』
斧と斧の激しい攻防を繰り広げているが、ゲッターの方が段々と追い込まれていく
ヤマトに搭載されている機動兵器の中で一番の出力を持っているゲッターが、だ
その事実がニコラ研究所で開発されたヒュッケバインとは違う系統の動力を有している事が窺え、ヴェルトは顔を歪めた
『継ぎ接ぎの機体で私を止められるとは思わぬ事だな!』
『ッ!てめぇ!』
トマホークを大きく弾き飛ばし、狙いをブラックゲッターに定めた奴は斧を振り下げ、追撃を計るがブラックゲッターと奴の間を裂くように一筋の稲妻が通り過ぎた
『竜馬をやらせる訳にはいかない!』
『その声は、
『クッ!』
追撃を阻んだグレートマジンガ―に対しビーム兵器で攻撃を仕掛けてくる
ブレードで防御態勢を取っていたマジンガ―に大きなダメージは入っていない様であったが、大きく後退さしてしまう。しかし、旗艦を守る敵はいなくなった!
「ロッティ!行くよ!」
『うん!ブーストナックル!』
「いけ!リープ・スラッシャー!」
竜馬さんと哲也さんが、奴を足止めている内にスラッシャーを展開させ解き放った
『スラッシャー、ロック・オフ!回れ!切り裂け!』
しかし、奴はビーム兵器で二人に牽制を入れながらもリープ・スラッシャーと同系統の兵器を展開し、リープ・スラッシャーを破壊、更にはグルンガストの拳を弾き飛ばしたのだ
あの状況での適切な対応、本来の目的を視野に入れながらも、機動兵器の破壊に徹底した戦い方は、パイロットの腕も一流……少なくとも僕より上の腕前を持っていると言う事か!
『お遊びの時間もココまでだ』
「なっ!?」
攻めに攻め入れない中、奴の機体の模様が赤く染まっていった
機体の色が変わるだけなら兎も角、奴が保留するエネルギーが異常に高まっている事が、此方からでも感じ取れるほどに膨れ上がったのだ
『虚空の彼方へ消え去るがいい!トロ二ウッ!』
斧と一体式になった銃を此方に向け、奴の保留するエネルギーが外装にまであふれ出した瞬間、大きな爆発音が響いた
爆発音がした方向を見れば旗艦を守っていた艦隊が炎を上げ爆発しており、
『本艦の離脱は成功した。コード・エビル、帰還しろ』
『………了解した』
「なっ!まて!」
奴のオープンチャンネル通信から漏れる撤退の命令
機動兵器の破壊は出来なかったが、本来の目的である足止めは遂行したとばかりに奴は、エネルギーを発散させると旗艦に向い高速で撤退していく。その速度は戦域を離脱した旗艦に遅れながらも合流できる程の速度を保っており、現状奴に追いつける機体がいないヤマトには追撃する事が出来なかった
『……ヤマトから各機へ、帰還せよ』
残留敵戦力は、無し。これ以上の戦闘はないとヤマトから帰還命令が送られるが、『エビル』と呼ばれる機体と戦闘を行った彼らには後味の残る戦いになってしまった
結果としては冥王星基地を破壊し、メ2号作戦は成功に終わったのであった
深夜のテンションで書いたので、ただえさえ多い脱字誤字が更にオンフィーバーしている可能性があります