私は創通の使者!(仮)   作:誤字脱字

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遅くなりました
初話投稿からなるべく早く次話を投稿したかったのですが、スパロボVを進めながら、そしてヤマトのDVDを見ながらでは時間が掛りました(見苦しい言い訳)

貼るべく早く更新出来る様に心がけます




私がガミラスで戦った1ページ

私は創通の使者!アーマラ・バートン!

 

 

つい先ほど思いもよらぬヒュッケバインとの遭逢でテンションが上がり、スパロボ勢と死闘を繰り広げた私だが、冷静に考えると詰んでたよネ!

ブラゲにマジンガ―だけでもお腹一杯なのにヒュッケバインにグルンガスト、ガンダム2機におそらく主人公機!………オーバーキルにも程があるヨ!

幸い、ガンダムはヤマトの援護でコッチには来なかったし、主人公機は着弾したヤマトの修理に専念して全ての機体が私に来なかったから落とされずに済んだモノだヨ!

 

必死で戦っている最中に元祖偉い人の乗った船が爆☆発!本来の目的を思い出し、シュルツ¬=サンが乗った旗艦に合流したしタンゴ

と云うか合流した所で、また拘束されて牢屋へボッシュートだろうナ~?と着艦した後に気づきコックピットの中で落ち込んでいたら、まさかのシュルツ=サンからの呼び出しを受けましタ!

 

あれ?予想していた展開と違くないですカ?

シュルツ=サンの部屋に行くまでの道柄も兵士の皆さんが、私の事を尊敬の眼差し……は行き過ぎだが、少なくとも敵として見ている様には感じなかった

 

クエッションマークを頭の上に3つほど浮かべながらも案内されるがままに司令室、シュルツ=サンがいると思われる部屋へと案内された

連れて来てもらった兵士さんが、入室の許可を取り、私に入るよう促してきた

 

部屋に入るとハゲ……シュルツ=サンがEVAの司令の様に机の上で手を組んで私を持っていた

 

「お前がヤエトラーの言っていた裏切り者のテロン人か?」

 

ん?裏切り者って私ですか?

確かにこの身は『OG』では地球人と敵対する勢力に所属していましたけど、私自身は誰かを裏切った事はありませんよ?

 

「裏切っていない?……なるほど、最初から仲間ではないから裏切ったと云う言葉は不適切だと言う事かね?」

 

いや、そうじゃなくて~…確かに仲間はいないけど~

 

「……まぁいい、お前の先の働きは、よくやったと讃頌に値するモノであった。」

 

うん!死ぬかと思ったヨ!

ゲッター線と魔人パワーのサンドウィッチとかお代わり無用、もう二度としたくはない組み合わせでしたネ!

 

「本来なら恩賞を与える所だが……今の私には、それだけの地位も権力もない」

 

大きく肩を落とし、溜息をつくシュルツ=サン……心なしか周りにいる兵士たちも気力が湧いていないようだ。俗に言う気力90のノーガード状態?

いやいや、落ち込む事はないよネ!命ある限り次の機会で挽回すればいいだけだし、ご褒美は後払いで構いませんかラ!

 

「プルート基地を失った結果を招いた私に次の機会などありはしない。……それこそ、ヤマトを落さぬ限りは、な」

 

あれ?なんだが雲行きが怪しくなってきたゾ?……ぽんぽん痛いの?

死地に向う兵士の様な雰囲気を醸し出すシュルツ=サンに私まで、ぽんぽんが痛くなってきたヨ?

 

「……司令。ゲール将軍から通信が届いてます」

「繋げてくれ………君もここにいて構わないよ、今後にも関わってくる問題だ」

 

将軍と云う単語からシュツル=サンより地位の高い人との通信が、惨敗を喫したタイミングで届くとか絶対に良からぬ事だと予想し、速やかに退出と云う名のエスケープを計ろうとしたが、シュルツ=サンに釘を刺されてしまった。司令からは逃げられない!オノーレ!

 

私の今後と云う人質を取られた以上、エスケープ(逃げ場はないが)出来ないので仕方なく、如何にも副官ですヨ!と云う雰囲気を纏いながらシュルツ=サンの右斜め45度の位置に後ろで手を組んで陣取った。カッコいいよネ!斜め45度!

 

さぁ、ゲール将軍とやら!

この完璧な碇・冬月スタイルをトレースした陣形にどういう反応するか見ものだナ!

内心ワクワクしながら通信が繋がるのを待ったが―――

 

「シュルツ貴様!私に通さずにガトラー総統に戦後報告をするとは何事だ!剰え、それが誤報であり、みすみすテロン人にプルート基地を落されるとは…なにか言い分はあるのか!」

 

通信が繋がった瞬間、まるで唾が飛んできそうな勢いで怒鳴り散らす青い顔が映し出されドン引きし、顔を引き攣らせた

 

「……申し訳ありません、全て私の責任でございます」

「責任?貴様如き劣等種族の命だけで償える問題ではないわ!恥を知れ!」

 

だから、通信越しでも唾が飛んできそうだヨ!!!

ただ、ひらすら頭を下げるシュルツ=サンに対し、唾飛ばし将軍の罵声は止まる事無く続き、やれ二等ガミラス人が!やら無能種族!やら如何にも三下ですヨ!と云う感じがヒシヒシ伝わってくる頭の悪いレパートリーの罵声に私のテンション低下

 

碇・冬月スタイルの素晴らしさも理解できないようだし、早く終らないかナーと髪先を弄んでいたら―――

 

「あ~ん?なんだ、貴様!その態度は!私に逆らう気か!」

 

飛び火したでござる

私ってば校長先生の話も然り、偉い人や傲慢な人の話を集中しては聞けないんだネ!是非もないよネ!

狙いをシュルツ=サンから私に変更した唾吐き将軍に対し私は「はよ、本題は入れよ三下!」とばかりに視線を送って先を促したけど藪蛇、火に油を注ぐ結果となって更に罵声が飛んできた。……こりゃ~、長くなりそうだと覚悟を決めたその時!シュルツ=サンが一歩前に出て私を唾吐き将軍の視線から隠したのだ

 

「彼女はまだ、軍に慣れぬ新兵。しかしながら彼女は、総統閣下の眼にも止まるであろう凄腕の機動兵器乗りであり、我々ガミラス帝国にとって大きな戦力となれる偉材です。……どうか寛大な心持ちをお願い申し上げます」

 

やばい……惚れてしまうやないか~い!

 

「機動兵器などテロン人の玩具ではないか!」

 

………ゲールぎるてぃ~

機動兵器を玩具とか戦艦主砲主義のガミラスとは云え、その考えは時代遅れですヨ?

マイナス一億度の冷凍ビームを額から放つ地球帝国宇宙軍のマシーンや重力を司る魔人的なロボットに対してガミラスの戦艦などサンドバックにしかならないと思いまス!

戦艦主砲主義を名乗るのであれば最低でも『最強の家』を持ってこいやぁ!

 

「しかし、玩具同士の遊戯でも花を飾る事は出来よう」

 

ゑ?

 

「貴様の船にデスラ―総統より賜った魚雷『デスラ―魚雷』を送った。それを持ってテロン人の船を沈めろ」

「……それは、どういうことでしょうか?」

「ふん!総統閣下はプルート基地を落したテロン人の船を気に掛けている。『デスラ―魚雷』の視察も兼ねて貴様の戦闘を余興でご覧になられるのだ」

「おぉ!」

 

うん!見捨てられてなかったと感銘している所悪いけど、それって新兵器のテストをデスラ―=サンがモニタニングするって事だよネ! ……やばいナ~、トップの視察とか、どう考えても死亡フラグにとしか思えないヨ!

そもそも新兵器の名称に自分の名前を付けるとか未来に生き過ぎてるでしョ!

 

「それで、『デスラ-魚雷』とはどのような兵器で?」

「ふ、ふん!貴様が知る必要はないわ!」

 

はい!死亡フラグ立ったぁ!

詳細も知らぬ新兵器の実験を行うとか巻き込まれて死ぬ確率が上がったじゃないですカ~!

物語の序盤、本格的に潰しに掛る敵対勢力は新兵器を投☆入!主人公はピンチに陥るが新たな仲間もしくは能力に目覚めピンチを跳ね退ける王道の展開をまさか敵対勢力側で体験するかもしれないとか……ナイワ~

 

「………総統閣下のご期待に応えられますよう奮迅する心意気で事に当たります」

「当たり前だ!魚雷が届き次第、テロン人の船を落せ。……わかっていると思うが貴様には勝利しか生きる道無い事を努々忘れぬなよ!」

 

立ち並んだ死亡フラグにゲンナリする私を尻目に、唾吐き将軍が齎した汚名を払拭させる僅かばかりのチャンスにブリッチにいる兵士たちの士気は上がっていく一方、シュルツ=サンをはじめ一部の兵士の顏が険しいままだったのが印象に残る通信だったのだ

 

 

 

 

通信が終わり、各自作戦開始まで待機を言い渡された一部の兵士たちは、テロン人(仮)の私を牢屋に入れる様に進言していたけど、シュルツ=サンが私の事を共に戦う仲間だと公言した事により鎮☆圧!一時の自由が約束された。と云っても無断で使者さん(ガリルナガン)が鎮座しているハンガーへ行く事は禁止されているけどネ!

事無く開始される作戦に対し、共に戦う仲間として受け入れたと表向きでは解釈できるけど、おそらく違うだろうナ~?

 

そこは、聞かぬが華なのだろうが、この世界に来たばっかりの私に『配慮』の二文字はない!

と言う事でブリッチに一人で星を眺めているロマンチェストなシュルツ=サンに突☆撃!

 

はろ~!シュルツ=サン!

 

「お前は……アーマラと云ったか?」

 

はい、アーマラ(偽)です

シュルツ=サンは、この景色を見納めしている所ですかネ?それとも遠い地にいる母娘に思いを届けている所ですカ?

 

「やはり、わかっていたか……この戦いに勝ち目がない事を」

 

そりゃ~、あの戦場を経験していますからネ!

巡洋艦並みの火力、高速艦以上の速度を出せる機動兵器を戦力にするヤマトを相手に艦隊と戦闘機、謎のベールに包まれた新兵器だけで戦うとか無理ゲーですよ?それに、まだ形にはなっていませんでしたが、戦艦と機動兵器の連携も悪くないと来たモノだ!いかに新兵器が強力だとしてもそれを覆すだけの『力』を持ったヤマトが相手ですからネ!

 

ここまで戦力差が在ってまだ勝てるとか云うのは頭弱い人だけですよ、ゲール将軍みたいに!とニュアンスを変えてシュルツ=サンに伝えたが、彼も私と同じことを思っていたらしく一仕切り、笑った後に私を真っ直ぐに見つめ口を開いた

 

「そこまで判っているのなら最早、ここにいる必要はない。……『デスラー魚雷』の到着と共に君はここを出ろ」

 

おや?共に果てろとは云わないのですか?私を自由にしたのは残り僅かな命を謳歌してもらおうというシュルツ=サンの思いやりだと思っていたのですガ?

 

「そう思っていたのだが、気が変わったよ。……娘と変わらぬ歳の娘をわざわざ死地に送る必要はなかろう。………死ぬのは我々だけでいい」

 

そう言うとまた星を眺め始めたシュルツ=サンに私は、納得が行かないとばかりに彼に詰め寄った

 

勝機なんて奇跡が起きなければゼロに等しい、敗戦だと判っていながら何故戦うのですかネ?貴方が死ねば国にいる母娘は悲しむと思いますし、命を投げ出してでも成せなければならない戦いだとは思わないのですガ?

 

「プルート基地を失った時点で、我等……ザルツ人には勝利しか生きる道無いのだよ。それに私が逃げ出しては、ガミラス帝国にいるザルツ人の人権が危ぶむ」

 

ここにはいない同胞の為に命を投げ捨ててでもヤマトを葬ると?……ナンセンスな話でス

 

「馬鹿げた事か……ふ、ならばこう言おう」

 

私を横目に入れながらシュルツ=サンはニヤリと笑った

 

「娘に誇れる私で在りたいのだよ。…命を掛けなければ勝てない相手を目の前にしても、お父さんは逃げずに戦ったと、ね?」

 

…………

 

…………

 

…………

 

かっけぇぇぇぇ!!!

 

え、なに?なんでそんな事云えるの!?その言葉が云える顔していないでしょうガ!

 

「女性の君には、判らぬ感情だとは思うが……そう言う事だよ」

 

いやいやいや!判りますヨ!元男ですから!

100%純正な女性なら『命あってのものでしょうが』と鼻で笑う所だけど、私には理解できるよ、男のロマンが!そっか、そっか!男の貫きたい道を歩む為に会えて死地に挑むと言う事か!ならば私もそれに力を貸すだけですネ!

 

「なにを云っている。君は宙域から離脱しな「カッコいいと思わないか?」……なにっ?」

 

私はシュルツ=サンの言葉を遮り、不敵な笑みを浮かべた

 

「勝機無しの戦いに奇跡を起こし勝利する。……奇跡を呼ぶ男ヴァルケ・シュルツ。娘にそう呼ばれたくはないか?」

 

某地球帝国宇宙軍パイロット曰く『奇跡は起きます!起こしてみせます!』だヨ!

 

 

 

 

今回の作戦の要は『デスラ―魚雷』だ

数日後、シュバリエルに届けられた『デスラ―魚雷』は、輸送してきた兵士曰く、ミルべリア星系で発見された自律型自己複製システムを持つガス生命体であり、物質のエネルギーを変換、同化、吸収して無限に増殖する究極の科学兵器だそうだ

唾吐き将軍がたいした情報をくれなかったので死亡フラグ兵器だと思っていたが、思っていたよりはマシな兵器である

 

というかどこのDG細胞ですかネ!?自己進化しない分、此方の方がマシだけど使用したら影響範囲の航路が『デスラ―魚雷』によって汚染され使えなくなってしまうヨ!

それに下手を打てば味方も被害が出てしまうかもしれないMAP兵器!やっぱり死亡フラグ兵器だったヨ!

 

しかし、デスラ―総統がモニタニングしている中、『味方にも被害が出る可能性があるので使いません』なんて言える筈も無く……もはや本当に奇跡を起こすしかなくなってしまったネ!

 

『アーマラ、あと僅かでヤマトは予定宙域に到達する。……恒星の様子どうだ?』

 

はい、アーマラ(ガミラス所属)です。準備完了です!恒星のフレアは燃え上がって通常より数倍近いプラズマ磁場を発生しています!いつでも行けますけど……本当にヤマトはココを通るのですカ?

 

『大丈夫だ。時空間波動の計測開始により空間航跡トレースしてある。……ヤマトは必ずココを通るだろう』

 

シュルツ=サンは、涼しい宙域でヤマトの到着を持っているだけだから良いですけど、私は熱くて仕方がないですよ?絶賛、目下で燃え盛る恒星を横目に私は汗を拭った

何故、こんな事にいるのかと云うと今回の作戦の要でもある『デスラー魚雷』を有効に使用できる場所とヤマトの航路を照らし合わせた作戦をたてたからだ

 

『デスラー魚雷』は、その性質ゆえ近づく事が出来ない。なので、シュバリエルはヤマトの後方から『デスラー魚雷』を発射!……ヤマトに迎撃させてガス雲を発生させる。

ヤマトも馬鹿ではないと思われるので『デスラー魚雷』の本当の効果を直ぐに理解し、ガス雲から逃げるだろう。それでは、『デスラー魚雷』の利点を生かしきれないので、ヤマトの逃路を塞ぐ必要がある

 

そこで私の目下で燃え盛る恒星が関わってくる

側面に他の艦隊を配置しヤマトの航路を誘導、恒星へと進路を向けさせるのだ

恒星は、私の手によって人為的に太陽風を強めヤマトの電子機器に異常を与えワープ航法を妨害しているが、それだけではなくヤマトの行く手を塞ぐ百熱の防壁ともなっているのだ!

 

ヤマトのワープ航法を妨害するだけではなく障害にも転したこの作戦は『臨機応用』を現しており、我々の勝率を上げる要因にもなっているのだ!

……っと、作戦を確認している間にも待ち焦がれた恋人が到着しましたヨ?

 

『時空間波動を探知!こちらでもヤマトの作戦宙域に到達を確認!』

『……行くぞ、ヤマト!』

『ワープ開始します!』

 

恒星に油を注いでいた私は、ヤマトの接近を確認すると側面に配置された艦隊と合流

時間を置く事無く、ワープアウトしてきたシュバリエルはヤマトに向け『デスラ―魚雷』を発射!案の定、ヤマトは『デスラ―魚雷』を迎撃した……それが罠だとも知らずに

 

作戦通り、『デスラ―魚雷』からあふれ出したガス雲は、プラズマを吸収しながらヤマトへと迫っていった

うんうん!後は恒星と『デスラ―魚雷』がヤマトを追いこんでくれるので私のお仕事終了!

ヤマトはイスカンダルへたどり着く前に沈むのであった!ちゃんちゃん!

 

『……攻撃を開始する』

 

ってWhy!?

なぜここで攻撃に移るのですカ!確かに攻撃を仕掛けた方がヤマトの足を止める事が出来ますが、これ以上近づくと私達もフレアと『デスラー魚雷』の被害を受けてしまいますヨ!?

 

『しかし、それでは我々も!』

 

そうだそうだ!云ってやれ!

 

『プラート基地を失った時から生きて帰れるとは思ってはいない。今はただ、残るザルツ人のために我等の生命を掛けてヤマトを葬り勝利するだけだ!』

『ッ!……わかりました総員、覚悟を決めろ』

『『『シュルツ大佐と共に』』』

 

えぇ~マジですカ?いきたくないでござる!

でも、奇跡を起こしてみせます!と云った手前、私が後方で待機している訳にも行かないし、この波……乗るしかないよネ!

 

戦闘機や足の遅い戦艦にはフレアと『デスラー魚雷』の影響範囲外で牽制、もしくは恒星にビーム兵器を放射し、フレアを強める様に指示し、フレアの影響を受けにくい使者さん(ガリルナガン)に乗る私が先陣となって攻撃を仕掛ける事にした

案の上、ヤマトもこれ以上フレアを強めさせてはならないと機動兵器を発艦させ私達に攻撃を仕掛けてきた

その中には、やはり『凶鳥ヒュッケバイン』の存在も確認が取れ、使者さん(ガリルナガン)のやる気が上昇しているけど、今回ばかりはヒュッケバインだけではなく、全ての機体を相手にしなくてはいけない!……『戦え』とアラートを鳴らす使者さん(ガリルナガン)には申し訳ないけど、今回は我慢してネ?

 

私の想いが通じたのか、アラートは鳴り止み、さらに出力を上げて使者さん(ガリルナガン)は応えてくれた

 

…………………ありがとう。そして行こうか!ガリルナガン!!!

 

 

 

人為的に異常発生されたプラズマ回廊の壁面に接触し、電子機器に異常を来したヤマトは、ワープ航法の中断を已む得なくされ、プラズマ回廊の影響範囲から離脱するしかなく、当初のワープ予定地より進む事になってしまい、更には後方にガミラス艦隊がワープアウトして来た事により緊張が走った

 

ワープアウトしてきた旗艦から一弾の魚雷が発射されヤマトはそれを迎撃。しかし、迎撃した魚雷から全てを融解させる未知のガス雲が発生し、ヤマトへと向かい襲いかかって来たのだ

 

敵の策に見事に嵌まってしまったヤマトは、ガス雲から遠ざかる為に前進するが、前方には燃え盛る恒星が存在していた

前門の恒星、後門のガス雲……そして側面にはガミラス艦隊が恒星のフレアを恐れずにヤマトの足を止めるべく攻撃を仕掛けて来たのだ。現状を打開する為にも沖田艦長が示した座標に向いヤマトは進行を開始。未知のガス雲やフレアを掻い潜りながら座標に向い進行するもガミラス艦隊の砲撃により思うように進行する事が出来ないでいた

ヤマトもこれ以上、速度を落としてはガス雲に追いつかれてしまうとガミラス艦隊に応戦すべく、機動兵器を出撃させガミラス艦隊の砲撃を遮ろうとしたが、奴の存在がヤマトの邪魔をした

 

「………エビル」

 

戦術長古代の口からこぼれた敵の名前

メ2号作戦、冥王星基地攻略の際に姿を現したガミラスが保持する機動兵器

ヤマトに乗艦する仲間ヴェルトの機体であるヒュッケバイン似た姿、ガミラスが機動兵器を、それも地球から奪取したデータに改良を加えて製造していた事実は仲間に大きな驚きを招いた

その存在がいま、ヤマトの進行を妨害しているのだ

 

『落ちろよぉ!ゲッタービ『やらせると思ったか!』ッ!てめぇ!』

 

そして今も高火力を持ったブラックゲッターがガミラス艦隊に攻撃を仕掛けようとするが、『エビル』の手によって妨害、ゲッターだけではなくマジンガ―もガンダムもガミラス艦隊に大きなダメージを与える事が出来なく、『エビル』がガミラス艦隊の護衛に付いている為、ヤマトは敵の攻撃を受けながら前進するしか道がなかったのだ

 

「右舷直撃!出力低下!」

「っ!副砲を右翼に!撃ち方…はじめー!」

「チトセさん!右舷の修理をお願い!」

『わかりました!此方が終わったらすぐに向かいます!』

 

修理機能を持ったヴァングレイがヤマトの修理に追われ、被弾した場所を手当たり次第修理するが、敵の攻撃の多さに修理が間に合わない

 

「くっそ……目標の座標まであと少しだというのに!」

「………なにかあと、一手があれば」

 

このまま被弾が続ければ出力が落ち、燃え上がる恒星に呑み込まれてしまう。だからと言って、ガミラス艦隊の迎撃に専念すれば足を止める事になり、未知のガス群雲に融解されてしまう

前門の恒星、後門のガス雲。そして側面からはガミラス艦隊の砲撃……完全に逃げ道を塞がれたヤマトは絶体絶命のピンチに陥ってしまった。しかし―――

 

「ッ!重力場の歪み!ワープアウト反応です!」

「ガミラスの増援か…!?」

「い、いえ…!通常とは異なるパターンです!」

 

謎のワープアウト反応に、更なる絶望の淵に追いやられていたヤマトのメインモニターに現し出された機体に僅かな希望の光が見えだしたのであった

 

蒼と白をベースにした全体的にスリムで最低限の武装しか装備していない機体、もう一方は、ベースとなったモノは蒼い機体と同じだと思われるが、背中に大きなバックパックを背負った機体。……しかし、二機の機体に共通して言える事は『ガンダムタイプ』だと言う事だ

 

見知らぬ『ガンダムタイプ』の登場に戦場は混乱を招いたが、すぐさま沖田艦長はワープアウトして来た『ガンダムタイプ』に援護通信の打診を考えた瞬間、宙域に異妙な電波みたいなモノが走った

心を撫でる風のようなに温かく此方に語り掛けてくるような…そんなモノが戦場に走ったのだ。しかし、それを感じる事が出来たのは一部の人間……感応波に敏感なニュータイプであるトビアとキンケドゥの2人だけであり、2人はワープアウトしてきた機体が交流を望んでいる事を感じたのだ……しかし、それを感じる事が出来たのはニュータイプである2人だけではなかった

 

『ッ!私の…私の心に語り掛けてくるなぁぁ!!!』

 

今まで艦隊の護衛、機動兵器の妨害に専念していたはずの『エビル』が怒声をあげながらワープアウトしてきた機体に攻撃を仕掛け始めたのだ

『エビル』に守られていたガミラス艦隊も『エビル』が新たに現れた『ガンダムタイプ』に攻撃を開始した事を切っ掛けにヤマトに合流する前に叩くべく攻撃を開始した

 

「艦長!あのガンダムタイプの機体から通信が……標準地球話の通信が入ってます!彼等は状況の説明を求めています!」

「我々の知らないガンダムのパイロットが地球話を話す……艦長これは…!」

「流や剣と同じ事が起きた可能性があるか…!相原!こちらに敵意がない事を彼等に伝え、保護を申し出ろ!!」

「了解です!」

 

何を考えてかワープアウトしてきた『ガンダムタイプ』はオープンチャンネルで通信を飛ばし、状況の説明を求めてきたのだが、通信に使われた言語が地球語だった為、後方からヤマトを追い詰めていた旗艦も『ガンダムタイプ』を敵だと認識し、攻撃を開始したのだ

その行為が示唆となったのかワープアウトして来た『ガンダムタイプ』からヤマトへ協力の申し立てが届くのであった

 

「艦長!ガンダムタイプから協力の打診がありました!」

「よし!彼等と共にこの場を切り抜けるぞ!」

 

ワープアウトしてきた『ガンダムタイプ』の協力を勝ち取る事が出来たヤマトに勝機が見え始めた

運命の神様の悪戯とも云えるほどにワープアウトしてきた『ガンダムタイプ』の位置は、側面に展開されたガミラス艦隊の後方。……即ち、後方から奇襲を掛けられる戦況となってしまったガミラス艦隊は、『エビル』と共に『ガンダムタイプ』の対処に加わる戦況へと変化した為、ヤマトへの攻撃の手が緩んだのだ

 

弾幕が緩んだ隙を付き、体制を立て直したヤマトは、今まで修理に専念していたヴァングレイを戦域に加え、ヤマトの防衛に専念する事ができ………遂に目標地点への到達を達成したのだ

 

「古代!機動兵器を回収しろ!そして……波動砲でフレアを撃て!」

 

 

 

 

 

 

わぁ~お!……流石、波動砲!初めて見たけど途轍もないエネルギーを感じたヨ!

ヤマトは、恒星から立ち上ったフレアに対し、波動砲で大穴を開け恒星から離脱。………我々が完全に敗北した瞬間だった。……まさか、『デスラ―魚雷』のガス雲を逆にフレアに呑み込ませて波動砲を撃つ時間を作り上げるとは天晴デス!

 

ヤマトが波動砲を撃つ前に沈めれば勝利を得る事が出来たのかもしれない。しかし、予定よりもヤマトの追撃の為に恒星へと近づいてしまったシュバリエルを除く全ての艦隊がフレアに呑まれ全滅。シュバリエルだけでは、ヤマトを沈める事も出来るはずもなく、波動砲を撃たせてしまう結果になってしまった。

……私も攻撃に加わればヤマトを落せたのかも知れない。しかし、私はフレアからシュバリエルを守る事を選択してしまったのだ

接していた時間などごく僅かであったけど、シュバリエルには死んで欲しくない人、死んではいけない人が乗っている。……その思いが私を突き動かしたのだ

 

……ヤマトが波動砲を放つ直前には、攻撃を辞めてヤマトと共に戦域から離脱するよう通達がきたけど、シュルツ=サンはそれを拒否。……最後まで戦う姿勢を現した

案の上、シュバリエルは最後まで攻撃し続けた結果、ヤマトが波動砲で開けた空けた穴は塞がり、離脱が困難になってしまった

使者さん(ガリルナガン)でヤマトと同じようにフレアに穴を開けて、その内にシュバリエルを離脱させようとも考えたが、先の戦闘でエネルギーを消費し過ぎてしまった為、シュバリエルが脱出する事が出来る程の大穴を開ける事ができない

ならばと『切札』の応用。……私は、念動フィールドでシュバリエルを包みフレアからシュバリエルを守る事にしたのだ

 

『アーマラ…すまない。どうやら私には奇跡を起こせなかったようだ』

 

シュバリエルに搭乗するシュルツ=サンから謝罪の通信が届く

 

そうみたいデスネ!というか途中まで上手く行ってましたヨ?あのイノベータ―が予想外だっただけですって!ドンマイ!……と云うか私が戦線を崩してしまってすみません!

 

「かまわん、どちらにせよ。攻撃を仕掛けなければ側面の艦隊は沈んでいた」

 

……最後までカッコつけますネ!それに敵の情けを受けない心意気!シュルツ=サンが30歳若かったら惚れてたかもしれません!

 

「お断りだ。私は今も昔も妻を愛しているからね」

 

そりゃ~ザンネン!

それでこれからどうするんですか?言っておきますけど、使者さんの念動フィールドも長くは持ちませんし、フレアを突破する事も出来ませんヨ?

 

「……君一人なら離脱は出来るのかね?」

 

う~ん……シュバリエルを覆っている念動フィールドを解除し、攻撃に回せばフレアに一時的に穴を開けて離脱する事は出来ますけど、シュバリエルが離脱できる程の大穴はあけられません

第一、念動フィールドを解いた瞬間にフレアの熱でシュバリエルが融解してしまいますよ?

 

「君一人でいいさ。……もとより勝利しか生きる道がなかったのだからね?」

 

………えぇ~、それを言うなら私も勝つしか生きる道がない組の一員ですけど?

 

「君は、もとよりガミラス兵ではないだろ。……私達と果てる必要はないさ」

 

……………私は、諦めたくないデス

 

「ふ、君にも年相応の我が儘を言えるのだね?………最後に君に頼みがある。……娘に手紙を届けてくれないか?」

 

ガリルナガンに届く一通の手紙。その受信を確認した私は大きく頷いた

 

「ありがとう。……もし、いまだにガミラス帝国の下で戦うつもりがあるのであれば、デスラー総統もしくはドメル中将を頼るといい」

 

私は返事を返す事無く、念動フィールドを解いた

案の上、恒星の熱に煽られたシュバリエルはフレアに焼かれ融解しはじめた

 

『……耐熱限界点、越えます。艦尾融解、操舵不能です。』

「そうか……では、君の行く先を祈ってい―――」

 

恒星の熱によって通信が受信できなくなり、すぐさま爆発音が鳴り響く。……音源に視線を向ければ、フレアが立ち上っておりシュバリエルは消え去っていた

 

「……トロニウム・レヴ、フルドライブ。」

 

瞳に妙な熱っぽさを感じるが、恒星の熱に当てられたのだと思い『切札』を切った

システム稼働により、ガリルナガンの身体に恒星に負けない程の赤黒い光が巡っていく。赤黒く輝く炎の紋様は、上位界の火の力で『生命の樹の枝』の陣を構成し、私は前面に展開した陣にバスタックス・ガンの銃口を突き刺した

 

「テヒル・デレット!ゲマトリア修正!」

 

突き刺した銃身に『生命の樹の枝』が走り、銃口に光が集い始め、そして―――

 

「マキシマム・シュート!!!」

 

放たれる5本の漆黒の光が恒例のフレアに直撃し大穴を開けさせた

戦艦が脱出するには小さ過ぎる穴、しかし、機動兵器が脱出するには十分すぎる穴を通過した私は、流れる涙をそっと拭った

 

あ~あ……、短い間だったけど良い人だったな~……

 

シュルツ=サンのご冥福を祈りながらも私はこの宙域を離脱したのであった

 

 

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