銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:Haganed

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プーカの本領は歌……って、そっちかよ

「し、『死神レイス』に『冷酷狂乱の妖精』だとぉ!?な、何で領主がこんな所に居るんだよ!?」

 

 

ある一人の男性プレイヤーが、そう叫んだ。その隙にアリシャは他のメンバーを連れてボス部屋に向かった。

 

 

「ああ!!アイツらがボス部屋に!!」

 

「ki、summer!!」

 

「字幕字幕。まぁそれは良いとして、さっさと始めましょうかね。時間勿体無いですし」

 

「おっしゃあ!!さっさと首取らせ「フォルティは歌でも歌っといて」はあッ!!?」

 

 

エイドが颯爽と駆け出す。向かうはクラスタのど真ん中。ただ、勿論狙われやすくなる場所でもあるが……

 

 

「くそっ!!もう良い!!」

 

 

~♪【迷子の狼】~

 

 

『!!!???』

 

 

フォルティが突然歌いだし、その場で固まったクラスタの者たち。歌妖精のプーカが歌うのは当然の事だ。当然……なのだが……フォルティの場合、おもいっきり歌っていた。

 

独特の喉の使い方でビブラート多目の歌い方であったが、どうやって発生しているのかが分からない程低い声で歌い続けていた。

 

その隙を狙い、エイドは集団の中に突っ込む前にブレーキをかけ弓SS【スターダスト・エクサ】を放つ。上から無数の矢の雨が降り注ぎ、頭装備の無いプレイヤーは一気にエンドフレイム化する。残りは頭装備を着けていた僅か5名のプレイヤーのみ……しかし、またもやプレイヤーの反応がする。

 

 

「加勢す……る?」

 

 

50人一組のレイドを組んでいたことが発覚。つまりはこれを残り2回すれば良い。やってきたプレイヤーたちもフォルティが歌っていた事で少し固まり、その隙にまたSSの【スターダスト・エクサ】を放つ。

 

これにより、残されていたのは11人。この作業を2回繰り返すと21人に減らされていた。歌の途中であったがフォルティは歌うのを止め、鎌を残されたプレイヤーに向ける。

 

 

「エイド!!折角暴れられるって思ったのによぉ!!何て事しでかしてんだテメエ!!」

 

「フォルティだと恐怖させるでしょうが。証拠に狩りの途中にレネゲイドが奇襲してきたのに鎌でその顔しながら斬ってプレイヤーを怖がらせたでしょうに」

 

「これも戦略の内だろぉが!!」

 

 

ギャーギャーと吠えるフォルティを冷静に対処するエイド。その光景を見つめるしかないクラスタの残存プレイヤーたち。

 

何をトチ狂ったのか、クラスタの内の一人のプレイヤーが風魔法【エアロ・ブラスト】を放ち、話を妨害する。

2人はダメージはほんの僅か受けたものの何も影響は出なかった。

 

いや、語弊があった。影響はあった。ただ、その影響は……

 

 

「「…………」」

 

 

逆にこの2人の逆鱗に触れる事になっただけだ。

 

 

「「話ぐらいゆっくりさせろやぁ!!!」」

 

『!!!!!!?????』

 

 

エイドは弓SS【ストライク・ノヴァ】で穿ち、フォルティは両手斧SS【グラビティ・インパクト】で残存しているプレイヤー全員に攻撃する。このALOではレベルの差は殆ど関係無いが、熟練度の差で一気にエンドフレイムになった。20人が。

 

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!!」

 

 

残りは仕留め損ねたのか、はたまた敢えて残したのか。

 

 

「おいテメエ」

 

「はいッ!!?」

 

「残りのクラスタ全員連れてこい、さもなきゃテメエの首切り落とすぞ」

 

 

鎌を持ち上げ命令する。ある意味横暴だが、そのプレイヤーは直ぐ様立ち上がり「連れてきますッ!!!」とだけを言い残し去っていく。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

~30分後~

 

「本当に来るのかなぁ?あ、フォルティ。そこのパン頂戴」

 

「はいこれ。まぁ来るでしょ、脅しも良好だし。何よりシヴァの一件も合間って来る確率は90はいくでしょ」

 

「残りの10は?」

 

「上層の奴等が無視。そこはシヴァみたく吹き飛ばせば良いだけだし。あ、そこのお菓子頂戴」

 

「こんな時でもフォルティは変わらないね。はいこれ」

 

 

遺跡タイプのダンジョン内でシートを広げ仲良く弁当を食べている2人の領主。シヴァの料理スキル熟練度がMAXの為、シヴァに教えてもらい暇な時に食べれるように簡単な物を作っていたのだ。完全にお出掛け気分に浸っていた。

 

ふと、フォルティが索敵スキルを発動してみると精々約50名程の反応が来ていた。その中に感じ慣れた反応も2つ。フォルティはにやりと微笑み立ち上がり、エイドはシートと弁当を片付け弓を装備する。

 

クラスタの人数が50人程集まった所で後ろの2人が壁走りでフォルティとエイドの前に現れる。

 

 

「やぁドミナ、ビーバック。ついてきたみたいだねぇ」

 

「悪いか?こっちも腹立たしくて潰したいからよ」

 

「何かドミナにあった?」

 

「リズベットがどつかれた」

 

「納得」

 

 

計4人、領主が揃った。後ろから来ていた事に気付いてなかった約50人程のプレイヤーは一種の恐怖を覚えた。

 

『死神レイス』『冷酷狂乱の妖精』『無槍』『拳王』の4人が揃っていたのだ。

 

ここにキチガイ領主が4人揃った。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

一方その頃……

 

「にゃ~♡」

 

「にゃう~♡」

 

 

この領主はホームでケットシーの彼女を抱き抱えて膝に座らせており、それ以外は何もしていなかった。時折この領主はケットシーの彼女の尻尾を甘噛みして彼女の反応を楽しんでいた。

 

本当にそれ以外は何もしていない。決して○○○○はしていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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