銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:Haganed
~キリトside~
お……お……お……親子かよぉぉぉぉぉぉおお!!
最悪だ!!何でよりによって、この化け物親子がモンスターなんだよ!?何で俺等と敵対しなきゃなんないの!?つーかランキング1位銀将さんかよぉぉぉおお!!1位全く聞いたことねぇし、見たことねぇから分かんねぇよ!!つーか銀将さんOSやってたのぉぉぉお!?
このコンビ(親子)を見ている他のプレイヤーは銀将さんの事を『誰だアイツ』的な感じにしか見てねぇし!!クラインたちも『誰アレ?』って表情だし!!
アスナたちは銀将さん見たことあるから良いけど頭に疑問符浮かべてるよ!!スグやユウキやシノンは顔真っ青だよ!!銀でさえも敵わない銀将さん見て血の気引いてるよ!!
そんな事実でも構わずユナは話しちゃうよ。此処に居る奴等に甘い汁をだだ漏れさせて犠牲者増やさせる気だよ!!
「皆さんは今から、この2人と戦ってもらいまーす!!因みに1人でも勝てば5万相当のポイントを差し上げまーす!!」
この発言で一斉に銀と銀将さんを見る目がガラリと変わった。やめろ!!これ以上絶望するプレイヤーを増やさないでくれ!!
「リズ、これ勝ったら旅行行くか」
「ッ!!///あ、アンタここで何言ってるのよ!?」
「「おーおー御馳走様です」」
「キリト君。勝ったら旅行しよっか♪」
「アスナ!?あれだけはやめろ!!絶対にトラウマになるから!!」
「まだシヴァなら……勝てる!!」
「いやお兄ちゃんに牙を向けても折られる未来しか見えない」
「ユウキと同意。あの親子に敵う訳がない」
そんな俺たちの話よりも、我先にと銀や銀将に攻撃を入れる銃撃プレイヤーたち。あ、オワタな。これ。
銀と銀将さんに向かって放たれたエネルギー弾は煙をあげる。しかし、俺とスグは見て分かっていた。ユウキも分かっていた様だが。
そう、この親子は化け物……つまり、
『!!!???』
エネルギー弾なんぞに、あの親子は倒せない。殆ど全方位射撃だった。しかし俺から見えていたのは、銀と銀将さんが全てのエネルギー弾を弾き飛ばしていたのが見えた。
何故分かるのかって?俺もスグも、あの銀将さんに鍛えられているし、ユウキも最近稽古をつけてもらっているらしいからな。
そんな驚きの余韻を味わっている途中で、一気に射撃プレイヤーの9割がHP全損されていた。
その事実に他のプレイヤーは数秒のタイムラグをかけて気付く。これには全プレイヤーが思った。『勝てない』と。
それはある意味普通の考えだろう。普通なら。
ここに3人、あの化け物2匹に対抗出来る奴等が居た。謂わずもがな、ドミナとエイドとビーバックだ。
先制としてエイドの狙撃。しかしそれは難なく避けられ、2人に接近を許してしまう。その接近をドミナとビーバックが止めようとするも、銀将さんはお得意のえげつない素早さで避け、銀は彩月さんから習ったと言われる流しの技術で避けエイドに向かった。
流石に俺たちも黙ってる訳にはいかず、シノンの狙撃で動きを封じた後ユウキとスグと俺が銀と銀将さんの動きを止める。
さらに後ろからドミナとビーバックとエイドが奇襲を仕掛ける。これでも親子は止まらず、一旦俺たちから距離を取った。
「いやはや、まさかここまで成長していたとは思いませんでしたよ。ねぇ?銀先」
「ここじゃあシヴァって呼んでくれやウツロ。だが……確かにそうだな。俺たちが見ない間に成長しやがってよぉ」
シヴァは持っている刀を肩に担いで点在している俺たちを見渡す。深く溜め息をつくと、シヴァは俺たちプレイヤーに向けて刀の剣先を向ける。
「この場に居る全プレイヤー諸君!!この奇兵隊総督が直々に指示をしよう!!」
あぁ、うん。そうだ。銀はこんな感じで引っ張っていくんだった。それはモンスター役をやろうとしても絶対に守るんだよなぁ。逆に助かるけどよ。
「いいか!!この俺たちを倒す方法は1つ!!それは俺たちを殺す勢いで倒せ!!特にこの俺より化け物の奴はALO領主3人が仕留めろ!!残りは俺に集中放火よ!!」
その言葉で俺たちの士気というのはグンッと上がる。やはりSAOで皆を守ってきた奴は言うこと違うな。俺も守ってきたけどよ!!
全員が、シヴァの指揮通りに動いた。
──────────────────────────
~ドミナside~
「エイド、射撃隊急遽編成してもう一度頼む!!」
「りょーかい!!残っている銃を使えるプレイヤーは僕に続いて!!近接戦はあの2人で十分だから!!」
エイドの指揮に従い、銃撃プレイヤーが一斉にウツロに向かってエネルギー弾が放たれる。勿論、これで仕留めたなんて思わない。
「ビーバック!!」
「あいよ!!」
ビーバックはタッチペンのボタンを素早く2回押す。すると、持っていた【モーニング・スター】の鉄部分と柄の部分が鎖で繋がれた状態で離れる。
【モーニング・スター】の特殊効果【レンジチェンジ】で中距離から武器を振り回し、ビーバックはウツロを仕留めようとする。
しかしウツロは、俺たちの前から居なくなっていた。否、俺たちの『後ろ』に素早く移動していた。後ろに回られた事でビーバックに向けて刀が振り下ろされ、ダメージが入る。
そのダメージは恐ろしく、何と一瞬で残りHPが1まで減らされていた。あの化け物……この世に居て良いのかよ?
「私だって人間ですよ?」
「何で心を読んでくんの!?恐いから急にしないでくれます!?」
「読心術は基本習いますよ?」
「いーや習わないから!!んなことしてるのアンタだけだから!!多分!!」
んな事を話していてもウツロは攻撃を避け続ける。まるで『のれんに腕押し』、効いていない様に感じ取れる。
少しやってみる価値はあるか……うし。
「エイド!!一時的に射撃密度を上げろ!!」
「りょーかい!!」
エイドが指示を出す。それに合わせて他の銃撃プレイヤーがエネルギー弾を発射させるスピードが上昇していた。
「撃って撃って撃ちまくれぇぇぇぇ!!!」
「シュトロ○イム少佐がおるww」
しかしこれでもあの化け物は弾いたり避けたりし続ける。ここは予想通りだ。遠くに居るビーバックに近寄り、俺の作戦を伝える。ビーバックも頷いてくれた。
俺とビーバックはエネルギー弾が飛び交う隙間まで移動し、俺は細剣の腹で、ビーバックはレンジを近距離に戻して飛び交うエネルギー弾の1つを武器でさらに加速させる。
しかし余裕の笑みなのか、それを物ともしないかの様に加速されたエネルギー弾を消し飛ばす。
「ビーバック!!フレンドリーファイアしねぇようにな!!」
「そっちこそ!!」
まだまだ追撃と云わんばかりにエネルギー弾に武器をぶつけて加速させる。徐々に数を増やすそれは1つの流星群に見える。
しかし、それは呆気なく終わってしまった。
あの化け物が瞬間移動の様に移動し、俺たちの後ろに回り込んでいた。俺たちはその化け物の方に体を向けた途端俺たちのHPがゼロになる。
この一瞬過ぎる出来事に俺たちは唖然とするしか無かった。そして、その化け物は俺たちに振り返り
「まだまだですよ皆さん、あれでは私の息子は倒せませんよ♪」
いやそっちかい!!ってか、シヴァの親父さんかよぉぉ!!