銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:Haganed
『UW 翌日』
「んで?ユージオ良かったのか?」
「何がです?」
「ユージオの部屋に泊まった事」
「既に報告は済ませてるので大丈夫ですよ」
「お前ら用意周到すぎぃ!!」
はい。実はね、依頼主木刀で気絶させちゃってね。色々あったからユージオの部屋に泊まらせてもらったのさ。本来は次席の人の部屋らしいが、例外が続いた上にアリスに占拠されたらしい。何時も通りだなアリスは。
んで、一日泊まらせてもらい改めて依頼主と対談するのさ。その依頼主にはたんまりと依頼料をふんだくってやる。因みにアリスとユージオの依頼料は既に受け取った。暫くは仕事しなくても良い位なんだが、ヤタの食費で3日でおじゃん。
「っと、ユージオ。飯はどうするんだ?」
「ここ学院ですよ?食堂ぐらいありますよ」
「そっかぁ……久々にユージオにも飯食わせたかったんだけどなぁ」
「あー……師匠のご飯美味しいですもんねぇ。たまに食べたくなるんですよ」
「んま、昨日食ったけどな」
こんな他愛も無い雑談をしていると、ティーゼが朝早くから起こしに来る。まぁ起きてるので問題ないが。
その後は食堂で朝食を食って、昨日木刀が顔面に当たった奴に会いに行く。
「んで?俺に用事って何?」
「その前に顔の事は言わないんですね」
この帝立修剣学院の第3席の『ルイベン・アストロン』とかいうオリキャラもとい架空人物(←待てコラ)が、その依頼主なんだが………アイツに似すぎて気持ち悪い。
「ゴホン……さて、依頼の件なんですが。アリスさんとユージオさんと訓練を行ってほしいのです」
「断る」
「早いですねぇ……」
「2人じゃ駄目だ。精々15人用意しろ」
「そっち!?人間関係より人数!?」
人数を15人にして訓練を行いたいと思います。因みに依頼料はその分ふんだくるのがセオリー。
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~ヤタside~
「あーらよっと」
「うおっ!?」
おーおー手玉に取ってやがる。人間どもが意味の無い事をしているのを見ると本来なら冷たい視線を送る筈が、今ではそれを楽しんで見ている俺がいる。
【神獣】【霊獣】【化け物】……色々と人間からは呼ばれてきたが、まさかあの人間だけは【ヤタ】という名前を俺に着けやがった。正直『アホかコイツ』って思った。
思ったのは良かったんだが……何処か否定出来ない俺がいる。否定をする事を考えてなかった自分がいる。単純に面白い奴だったから付いてきたのか?はたまた引き寄せる『何か』がアイツにはあるのか?
んな考え事をしながら、ふとアイツらの方に視線を向ける。
驚く事に、アイツにユージオとアリスだけしか立っていない。
いや、驚く程でもないのか。あの家で見た光景ソックリで見ていて気分が良い。
ユージオが装備している【青薔薇の剣】はアイツの喉元に迫ろうとするが、紙一重で避けられ木刀の峰と呼ばれる部分で首に当てられる。
その背後にアリスが仕掛けてくるが、見抜いている様に避けられ柄で腹に軽く当てられる。
「あー!!負けたー!!悔しー!!!」
「ジタバタすんなアリス。はしたないぞ」
「だって銀ちゃん強すぎるんだもん!!もっと加減してよ!!」
「残念、戦場に出たらんな戯れ言は効かないぜ?だから本気でやってるのさ」
「師匠の場合、『やる』というより『殺る』の方が似合ってますけどね」
「ハッハッハッ!!ユージオ、殺られたいか?」
「遠慮します」
凄いなアイツ。本当に人間か?それに、最初見た時見たことない奴だと思っていたんだが……よくよく考えてみれば、名の通った奴の末裔なら分かる筈だ。
……どうしてだ?アイツ何を隠してる?
「………!?」
この言葉は………?それに、頭に直接響いて……ッ!!
「……ん?おいヤタ!!平気か!?」
「ッ!!あ、あぁ。平気……平気……だな。うん」
……今すぐ、連れてこい。ねぇ……
「おい銀」
「んぁ!?な、何だヤタ?珍しく名前でy……って、うわわっ!!」
嘴で銀の服を摘まみ放り投げる要領で背中へと乗せ、そのまま空へと飛ぶ。途中、アリスとユージオの声が聞こえたが今はそれどころじゃない。
「ヤ、ヤタ!!おまっ、いきなり何だよ!?乗せるなら乗せるって一声掛けろよ!!」
「悪い銀、それは謝ろう。だが呼ばれた気がしてな、お前を連れて指定された場所に移動させている」
「そ、そうか……それよりヤタ、ここ【セントラル・カセドラル】のある地域じゃなかったけ?」
「…………………すまん、対処頼む」
「だろうと思った!!」
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~銀先side~
こんの野郎……ヤタ、お前がいきなり行動に移すのは初めて見たけどよぉ。幾らなんでも突飛過ぎて俺も分からねぇんだけど?
つーか、来てるよシンセシスが。飛竜つったっけ?そいつの口から火の玉出てきてんだけど?しかも木刀の射程距離外なんだけど!?
「ったく!!『ハイエロファントグリーン』!!『オーシャン・ブルー』!!」
スタンドを変化させて、火の玉目掛けてエメラルド・スプラッシュと体液による水の弾を放つ。火の玉は消えたが、今度は降下攻撃を仕掛けるつもりらしい。
「ヤタ!!何とか出来ねぇか!?」
「チッ!!掴まってろ!!」
ヤタにしがみつくと、ヤタは急激に飛竜の方に体を向け羽を飛ばす。両翼から放たれた羽の数、およそ1万ッ!!
肝心の飛竜は羽攻撃を受け、バランスが崩れる。その隙にエメラルド・スプラッシュをもう一度放ち距離を取らせる。
「おいヤタ!!その場所は一体何処だ!?」
「……………」
「おいヤタ!?」
「この辺りの筈だ………だが、何故出ない!?」
「ハアッ!?」
出ないって……一体どういう事だ!?ってか、何が起きるんだ!?それより、追い付いてきてるんだけど!?
疑問に思う気持ちと、敵が接近している事が合間って思考が纏まらない。だが、俺は取り合えず敵の方を何とかしなきゃな。
もう一度放とうとしたら、下から飛び降りて来る影が上空にあった。
「ッ!!ヤタ!!構わないから直ぐ避けろ!!」
「!?チィッ!!」
ヤタは嘴を軸に体を横に回転させ、俺を落とす。その代わり、上から来てるソイツも道連れだがよ。
俺の場合は『ザ・ハンド』と『スパイス・ガール』にさせて、地面を柔らかくした後に空間を削りソイツの正体を見る。女だった。
その女は俺を見るなり腰にある剣を鞘から抜き出し、俺に放つ。それを俺は木刀を持ち防ぐ。
地面に着くまで10秒足らず、ソイツの剣を弾き飛ばす。
ソイツは表情1つ変えず、降下してきた竜を壁代わりに利用して俺に接近を仕掛ける。
俺は空間を削り、地面に近づく。そして地面に着地すると柔らかい地面が衝撃を吸収し、俺は地面に立たされる。
ソイツはまたも竜を壁代わりに利用して俺に急降下してくる。その速さに間一髪で避けたのだが、またも俺に向かって接近。剣を振るう。
ソイツの剣を受け止めつつ、今考えられる最善の出来ることを考える。
始めにスタンドで殴り地面を柔らかくさせた場所でジャンプをし、空間を削りヤタの背中に乗る。
しかし俺も年なのか全盛期の力が衰えて、こんな女の重い剣を支えるぐらいまでしか力が出ない。
どうしようかと考えていると、ふと懐かしい誰かに背中を押された感覚を味わう。
刹那、俺の持つ木刀から真っ黒なオーラが現れ俺の木刀を介してソイツの剣に伝わる。
ソイツは何故か体が動かせずにいた。その隙に俺は逃げた。しかしそれは、光の眩しさと共に行動をやめてしまった。