エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
2024.12.16 10:12
アスカ・エンパイア 六条院 東
「いくぞぉっ!」
「今度こそ占領してやる」
ギルド毘沙門天の執念はすさまじく、何回にも渡る執拗な攻撃を仕掛けていた。
「あいつらまた来やがった」
物見櫓から監視していたアジュールは急いで梯子を滑り降りて叫ぶ
「夜も来てたんでしょ?もう3回目よ。あっ!そこ、自分の銃持ってかないと暴発するわよ」
リーゼロッテは敷地内に叉銃してたライフルを配りながら言う。
「深夜も来てたらしいので4波目ですね」
そう言いながらトトナは弾薬を装填している。
DADADADA ガコンッ
「次のカートリッジ頂戴」
「今ので最後よ!また作らないかぎり撃てないわ」
弾幕を張っていたミヅキが手を出すがミネルアは腕バッテンを作る。
防衛の要となっていたガトリングの弾薬は途切れ、敵の接近を許していた
「ライフル弾の備蓄はまだ充分あります。わたしたちで止めますよ。」
トトナ達は屋敷の築地塀外に並べていた米俵、竹束で囲った防衛陣地へ配置につく。
「エンパイアめ、これまでと同じだと思うなよ。盾隊前列へ」
毘沙門天の指揮官が言うと、集団の前列にヴァイリやエルミラが普段タンクで使う大盾が並んだ。毘沙門天の鍛冶場で銃撃対策として貫通無効など強化された装備だった。
前日同様密集陣形で発砲するも盾に阻まれダメージ量は激減していた。
「白兵戦闘用意、着剣」
チャキチャキ
トトナは銃撃では効果がないと判断して次の指示を出す。するとバヨネットを銃へ装着したり、銃から刀へ武器を持ち替えたりし始めていた。
「せやあ!」
元々SAOでは槍を武器にしていたティアナが銃剣銃で盾と盾の隙間に槍刺突スキルを放つ。着剣した銃剣銃は槍スキルが使用できる特徴があった。
それでも勢いづいた敵の足を止めるのは難しかった。
「一旦敷地内に退避」
分が悪いと判断したトトナが指揮するとエンパイアワールドのメンバーは塀の中へ入り門扉を閉めて、架けてあった梯子で塀の上へ登って応戦する。
「やられっぱなしだった分やりかえしてやれ」
射程に入れた毘沙門天の術師、弓師の放ったスキル攻撃が六条院敷地内へ着弾する。
「きゃあ!」
回復アイテムの詰まっていた箱を運ぶソラナのすぐそばで火遁の術の火が上がる。
「急急如律令、白虎!」
陰陽師ジョブのシュリーが呪文を唱えると、緑色の光を纏った白い虎が毘沙門天の部隊へ向けて放たれた。
しかし、前列の盾プレイヤーが攻撃を防ぎ最小限のダメージしか与えられない。
「あーもー、あの盾邪魔!ヴァイリが10人横に並んでるようで余計ムカつく!」
術がうまく当たらずシュリーはプンスカ怒り出した。
「大砲部隊ならあのタンク崩せるとおもいますが、呼び戻しますか?」
伝令を担当しているイナーシャがトトナに進言する。
「醞川渡って東側いっちゃったんでしょ。今からじゃ間に合わないよ。その前に六条院が瓦礫になるわ」
ヘルミナが横入りして言う。
「わたしが崩してくるわ」
対策を思案しているトトナ達に声を発したのはティールだった。
「どうするつもりですか?」
トトナが聞く。
「そうね──ひとつ、考えがあるけど」
ティールは弾薬などが積まれている集積所に視線を移した。