エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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ガランドとメルダースが身振り手振りで空戦談義してる写真見て書いた話
地上でもエース達は勝つために思考錯誤ずっとしてたんでしょうね




114話 2024.12.27 新しい環境下

2024.12.27 14:37

 

アルン北西部 外周部

 

アインワールドは手付かずの外周崖に接した空き地を買い上げ、ギルドホールの建設に当たっていた。

 

完成図はイングリッシュ・バロック建築4階建て、貴族屋敷でお馴染みのカントリー・ハウスをイメージしたデザインだった。日当たりのいい南側は広大な庭に噴水、水路のひかれたガーデンが広がる。

 

ギルドホールのデザインはイギリス出身のベティが監修していた。3階面積の半分はパーティー用のルーフバルコニーにする予定となっている。

しかし、屋敷の本体は地下にある。鍛冶場、アイテム保管庫、居住区などギルドホールの大部分の主要設備は5フロアに及ぶ地下に設置されている。北側断崖の中腹数カ所は抉られてトンネルになり、離着陸用の滑走路が崖から突き出して伸びていた。

 

 

その滑走路のひとつから9人の妖精が飛び立つ。

 

 

「結局戦術を考えるのは俺たちかよ。わざわざ班分けた意味あったのか?」

ヴァイリの言うとおり分割される前の教導班とほぼ同じ顔ぶれが集まっていた。

 

「わたしは面識ありますがあまり知らない方もいますのでリュミルさん、自己紹介お願いできますか?」

エリスはリュミルに振る。

 

「はい!ヴァイリさんの愛人2号「斬るぞ」すみません、調子乗りました。元遊撃班のリュミルです」

軽い悪ふざけ気分で言ったリュミルの肩に刃先を首側にして刀が乗せられた。後ろに回っていたクロンのプレッシャーでリュミルは青ざめた顔になりまともな自己紹介に直す。

 

「2号...1号は...」

ギロリ

ケティアの呟きが耳に入ったクロンはカーラを睨む

 

「ケ、ケティア!今は空戦のことを考えるのに集中しましょう。じゃないとあたし達アスカ・エンパイアへ戻ることになるわよ」

「うん、刀も銃も合わない...サーベルで戦えるゲームをしたい」

殺気を受けたカーラはケティアを本題に戻すよう慌てて誘導する。

 

 

「あとはもう一人、まあ知ってるとは思うが」

「うふふ、よろしくね」

ヴァイリが言うと彼の後ろからリリエラが現れた。

 

「「「「・・・」」」」

教導班一同微妙な顔をする。全員100層のリリエラ戦参加者だった為死闘をした相手が今は仲間になったという実感が持てなかった

 

「しかもリリエラ、その姿は」

エリスは指をさす。

 

「スキンを子羊ちゃん達に近づけて擬態してみたの。どうかしら」

リリエラの肌はグレーから欧米人のような薄い肌色へ、ドレスは黒から白へ変色していた

 

「スキン変更も自由自在か。いじり過ぎて運営のデバッグ引っかからないよう注意しろよ。紐づけされてるの俺のアカウントなんだから」

ヴァイリは嫌そうに言う。

 

 

本部が彼らに要求したのは敵対プレイヤーが対抗できない一方的に勝てる戦術の確立。ステータスは2年間浮遊城を駆け上がっていたSAOアカウントのコンバートのため上位プレイヤー並であるものの、空中戦闘練度の差が課題とされていた。

 

ALOでの最強勢力は領主モーティマー率いるサラマンダー。パラメータ全体が他種族より優れる反面、砂漠の広がる領内では資源が乏しく隣接するシルフ、インプ種族領へしょっちゅう侵攻していることがネット上でもあがっている。

そしてもうひとつ、サラマンダーと国境を接しているのが実質レネゲイドの領域となるアルン高原。アルン周辺は全種族対象の公空のため領有システムの範囲圏外だが他種族間の物流で生産職プレイヤーの往来が多く、商品を狙ってPKが多い地域でもあった。

 

本部はサラマンダー領を最大の仮想敵と想定していた。単独では人数差で劣勢のためアルン拠点とするギルドと順次同盟を結んでいるところだった。

 

「戦闘機の戦い方だと二人一組みになって一人が引きつけてる間に敵を死角からもう一人が攻撃するのがセオリーではあるんだけど」

ヴァイリは右手で表した囮担当を左手で表した敵プレイヤーが追いかけ回してるのを示したあと、右手が上にいって攻撃担当が敵プレイヤー後ろから攻撃する空戦機動を身振り手振りで示す。

 

「まあ相手も二、三人で組むだろうからこちらも上手く追い込んで各個撃破していかなければならないが」

 

「ステータス差で捲るとするとバフでカンストまでステータス上げてから戦うとかですかね?」

リュミルが意見を言う。

 

「カーラとクロンが同じシルフだからステータスも近い。スピードバフを使って検証してみよう」

ヴァイリは二人にスピード比較のために並んで飛行するよう指示する。

カーラにはバフ魔法を段階別に使わせて飛行速度を比較していた。

 

「今バフ上限に到達したわよ」

表記されない隠しパラメータをリリエラが解析して読み上げる

 

「バフの効果なくなるのも段階別だけどトップスピードからバフなしの状態に戻ると動体視力変な感じになるわね」

カーラがバフを使った感想を言う。

 

「バフ重ね戦法を採用するとMPが尽きないようにMP回復を続けないといけなくはなる」

ヴァイリはMP回復アイテムの理力の水薬を振る

 

「個人が持てるアイテムには上限がありますね」

エリスが言う。

 

「アイテムの消費量は無視するにしても何か補給地点がフィールドの随所に設置できるといいんだが」

ヴァイリは腕を組んで唸る。

 

「もしその条件で補給基地を設置すると戦闘の多い重要な資源拠点近くだけで限定しても38箇所必要です。サブアカウントでホームを確保するとしてもとても現実的ではないですね」

ミランダは大陸全体のマップを持ち出して言う。

 

「そんなの無理にきまってるじゃない。対人戦闘するたびにストック整理にばかり時間取られるしつまらないよ」

リランも不服そうに言う。

 

 

その後、飛行限界時間の日没まで検証を重ねていくも本格採用できそうな案は出すことができなかった。

 

 

 

 

 




トータル・イクリプスの嵐山基地やエスコンXのアレクト隊とかみたいな離陸をイメージしたつもり

崖から突出した滑走路って平成の特撮ものの秘密基地感あってカッコ良くないすかね
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