エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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11話 2022.11.29~30 姉妹と授業

2022.11.29

 

 

エンドワールドを設立してから一つ、自身の懸念事項がある。それは教導副長の任命は受けたがギルド内のプレイヤーが全員自立して冒険できるようになったら御役御免ではないだろうか?特に俺が担当する盾持ちのプレイヤーが少なく、2層攻略に参加してた教え子たちは既に盾の扱いになれたので、配属された各班で自主的にレベリングするようになっていた。

 

ギルマス傀儡操作未遂をしてしまったので魔王様からの心証は悪い。実際、乙女の花園に混じった異物だし。アバターのリヴァイ兵長のままだったらお情けがあったかもしれないが、今の顔はそこらに居る中坊だ。いつ排斥をくらってもおかしくない状況だった。

 

 

 

 

一層鍛治工房

 

レイン目当てにプレイヤーが群がってた。

 

「お客さんが増えたね!やったねレインちゃん」

 

「全然嬉しくなーい!私、ダガーをいっぱい作ってただけでほかの事、まだまともに出来ないんだよ。」

 

アルゴの新聞にも載ったことでレインの噂を聞きつけて依頼が多く来ているようだった。

 

 

 

 

客の流れが無くなったところで二人で話す。

 

「俺もそんなにSAOの鍛冶に詳しいわけではないんだが鍛冶するときに重要なことを伝えようと思ってね」

 

一時的に取った鍛冶スキルでスモールソードを叩いてみる

スモールソードには+1がついていた

 

「もう一つ作るよ」

今度のスモールソードは打つタイミング等、完璧にして作る。

スモールソードには-5となっていた。

 

「あれ、後のほうがちゃんと打ってたのに出来が悪い?」

 

「そう。2回目は作っている途中、かなりいい加減な気持ちになっていた。SAOの鍛冶ではプレイヤーの気持ちが反映されるんだ。レインが良い武器を作りたい。使ってくれる人が無事に生き抜いて欲しいという気持ちを込めてくれれば良い武器を作れるだろう。」

 

カーディナルは人の思いに反応してくれる。SAOのラストでキリトがシステムの限界を超えたように。本来のレシピを超えたものを作り出すこともある。

 

「これから、ヴァイリ君のことお師匠と呼んでいい?」

 

「今、一時的に鍛冶スキル取っただけだからもう捨てちゃうんだけど?別に俺は鍛冶続けないし」

 

「いーの!私に大事なことを教えてくれたんだから。」

 

「お師匠って言う程の事はしてないけどなあ。まあレインがそれで満足するならいいよ。あと、本題なんだけどできればレインには2層攻略レイドのメンバーが中心になって作ったうちのギルドに入ってもらいたいなと思ってるんだ。」

 

「私がお邪魔しちゃっても良いのかな?みんなみたいに戦った訳でもないのに。」

 

「邪魔だなんてとんでもない。皆も君のことを必要と思っている。」

 

「うん、ありがとう!」

 

話しているとアネットからメッセが飛んできた。

〔妹が見つかったわ。〕

 

 

 

1層 レストラン

 

昼時なのでレインと一緒にアネットたちと食事を取ることにした。6人がけテーブルにアネット、アネットと同じ銀髪の子、赤髪のサイドテールの子が座ってた。

 

「初めまして。ルチアといいます。姉のアネットがお世話になっています。」

 

「あたしはルチアと幼馴染のシャサールだ。あんたがヴァイリさん?よろしく。」

 

「どうもよろしく」

 

「へえ、姉妹かあ」

レインがアネットとルチアを見て言う。セブンのことでも思い出してるんだろうか。

 

「ええ、ゲーム始まってからしばらく会えなかったんだけど今朝、再会できたの。」

 

「そうだったんだー。無事に会えてよかったよかった。姉妹で仲がいいね。」

 

「当然よ!姉さんはわたしにとって最高の姉さんなんだから。」

 

 

「そうだ。ヴァイリ、お願いがあるんだけど」

 

「なにかな、アネット?」

 

「私をエンドワールドに入れてくれないかしら?これまであまり外には出なかったけどルチアを守りたい。その為に強くなりたいの。」

 

「わたしも姉さんを守れるように強くなりたいです!加入させてください。よろしくお願いします!」

 

「アネさん、ルチア、ハブるのはひどいじゃないか。ヴァイリさん、あたしも一緒にギルド入っていい?もっと強くなってルチアたちの役に立ちたいんだ!」

 

「構わないさ、うちは来るもの拒まず去る者追わずなスタンスだし。そういえばアネットは街中での講習それなりに参加してたけど、他の時間ずっと妹さん探してたの?」

 

「たまに街の図書館に行ってたりしたわ。この世界の歴史や地理のこととか載ってる本があって、あと、リアルの教科書も置いてあったりしてちょっと勉強もしてたの。」

 

「教科書あるんだ?」

 

「ええ、高校のを私は見てたけど多分中学、小学校もあったと思う。」

 

そういえば、βテストのアンケートで教科書欲しいって書いといたな。生きるのに必死で勉強忘れてた。

 

待てよ、これは使えるのではないのか?

 

 

 

 

 

教導班滞在の宿

 

俺の提案をエリスに話す。

「授業ですか?」

 

「そうそう、ギルメン中高生多そうだしリアル帰った時に勉強遅れてるのやばいよね?」

 

「先生は?」

 

「俺たち教導班で出来るだけやるのが良いかなと。政経は出来るよ。」

 

「私がやるとしたら数学になりますね。」

 

流石に教導班だけでは科目数をカバーできないのでギルド全体から募集もかける。そして科目の担当者が決まった。

 

数学 エリス

公民 ヴァイリ

古文 アプリル

漢文 パウ

英語 ベティ

生物、化学 イナーシャ

物理 クロン

 

地理、日本史、世界史は得意な領域を持つ人がその都度話していくシェア形式とした。

 

本部に計画書を通したら実際に試してみたいと即、仮了承が降りた。

 

 

 

 

2022.11.30

 

トールバーナ 野外劇場

 

エンドワールドのメンバー達が観客席に座る。

黒板を立てて教師役が壇上に立つ

 

 

|公民|

 

「リアルは選挙で選んだ政治家たちが物買う時の消費税とか集めた金で新しい道作ったり、老人介護とか計画してますね。これが民主主義。魔王様たちが毎日忙しく本部で他のギルドと交渉したりダンジョン入るパーティーメンバー編成表作ってたりアイテムの数調整してるのが独裁政治。茅場が勝手にデスゲーム始めてゲームシステムに従って不本意ながらゲーム攻略してる今の状況が専制政治ってこと。───」

 

 

|数学|

「みなさんのパラメータと装備とモンスターの防御力、この3つの数字が分かれば与えるダメージ量を推理することができるんです。計算式は───」

 

 

|古文|

「古文はもう使われていない、聞くことはない言葉だと思われてる方もいるかもしれません。ですが、意外と身近に隠れてたりもします。初詣など、お祓いの時に宮司さんが〈掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に・・・〉など言います。これの意味は───」

 

俺の保身目的でエンドワールド内における授業制度が作られた。これで任期は2年以上稼げるだろう。

 




ヴァイリの外見はエンドワールド男性主人公のベーシック髪型に紺色です。
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