エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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中国で開発中のSAOのMMOは日本に来てくれるかな?

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コハルも出るとのこと



122話 2025.1.17 Wyvern

2025.1.17 Friday 8:08

 

 

 

サラマンダー領 竜の谷

 

アルン方面から多種族のプレイヤーで構成された大規模な編隊が谷へと進入する。

 

「昨日ニヴルヘイムから戻ってきたばかりなのに。もうっ!どうしてまた遠征なんですか」

 

「土日に入ったらログイン率上がっちゃうでしょ。サラマンダーとの戦闘を極力避けるため。あんたもケットシーだからテイムするのよ」

 

「ダルいです」

不満たらたらなリュミルとカーラが言い合いを続けながら飛行する。

 

「くっちゃべってないで360°全周警戒しとけ、もうサラマンダーのテリトリーだ」

クロンと並走飛行するヴァイリが二人に怒る。

 

「そんな敵地に来てるのに頼みのリリエラはどうしたのよ?」

 

「親衛班がこっちの任務に参加するから入れ替わりで本部の護衛やってる」

カーラからの疑問にヴァイリが答える。

 

ケットシー領主のアリシャとの密約でワイバーンのテイム方法を得て、アインワールドは急遽ケットシーの種族を選んだメンバーをかき集められるだけ集めてテイムに挑戦することとなった。

 

 

「うう、ねむい」

 

「大丈夫か?あまり根を詰め過ぎないほうがいい。呪文検証に時間かかるようならわたしから本部にも掛け合おう」

ケットシーの耳が垂れたまま目をこするアネットをラーチェが気にする。

 

「いえ、いいわ。わたしの古ノルド語の知識がゲームで役立つのも興味深いし」

ラーチェ、アネット達情報班はALOの呪文の簡略化、応用化の検証をしているところだった。

 

 

彼女らの目の前にはこの谷のフィールドに生息する翼竜、ワイバーン達が見えていた。

 

 

 

「長居してるとサラマンダーに見つかる。ケットシーはテイムに専念し、その他は支援に回れ」

フブキが指示すると、ケットシー以外の種族はワイバーンを追い込んで適度にダメージを積み、弱まったところをケットシーがテイムに挑戦していた。

フブキ自身もワイバーンのテイムを試みる。

 

 

 

「どうどう」

テイム成功者一号となったケットシーのカメリアは手懐けて背に乗った飛龍の手綱を引く。

 

「おー」

「けっこう迫力ある」

テイムの手伝いをしていたメンバーが飛竜をぺたぺたと触る。

 

「馬よりも速く、立体的な動きができるのは面白いですね」

カメリアは飛竜の騎乗について感想を言う。

 

 

 

その後も数人がテイムに成功するが、アクシデントが起こる。

 

 

「ちきしょー、あのソードドラゴンどこいったんだ」

 

「あそこまでHP削ったのにドロップ取れないまま逃したら消耗したアイテム分、損だぞ」

 

赤い鎧を纏った妖精達がアインワールドのいる空域へ入ってくる。

 

「おい、お前たち何してるんだ」

 

「同族もいるがレネゲイドだ。生かして帰すな」

 

「というかなにこいつら無断でワイバーンをテイムしてんだよ。アリシャのとこの部隊じゃないだろ」

アインワールドのやっていることに気づいたサラマンダー達は襲いにかかる。

 

「第一村人遭遇、モーティマー隷下のサラマンダーだ。あいつらには大技ぶつけてやってお出迎えするのが流儀だろう」

赤いフルプレートアーマーを確認してヴァイリが言う。

 

「私たちが対応します。」

トトナ達は早速バフアイテムを複数使い、魔法詠唱を始めながら迎撃に行く。

 

「速っ」

すれ違いざまにサラマンダーの前衛へ魔法が放たれる。ろくに防御体制もとってないサラマンダー達は一撃で葬られるものもいた。

 

そのまま飛び、後衛職まで到達した

「この距離をなんですぐ詰められるんだ」

「詠唱終わらな──」

「やあぁ!」

「そぉれ!」ブォン!

後衛職が対応しだす前にシエルは剣を突き刺し、リナリアは大鎌を振って魔法職を倒し、赤いリメインライトに変える

 

 

「やりやがったな。ここらへんにいる奴ら全員呼べ」

生き残っていたサラマンダー達はメッセで応援を呼び始める。

 

 

「こちらも固まっていると魔法に巻き込まれやすくなります。散開しましょう。」

エリスが言うと、2人、4人の編成にばらける。

 

 

「敵はあのアインワールドだ、プレイヤーと思うな。理不尽に速く動いてダメージを出すモンスターとして扱え」

 

「SAOサバイバーが何だってんだ!この空はサービス初日から俺たちの物だ」

初動の不意打ちで一時乱れたサラマンダー達だが、立て直すと古参プレイヤーとして連携してくる攻撃する。

 

 

「ッ!姉さんっ、危ない!」

ルチアはアネットへ向かっていくサラマンダーを見つけて叫ぶ。

 

アネットは睡眠不足のせいか死角から接近していたサラマンダーへ気づくのが一拍子遅れる。

 

「お前だけでも墜としてやらあ!」

捨て身で斬りかかってきたサラマンダーの勢いを受け止めきれず、アネットは体勢を立て直せないまま谷底の森へと墜ちていった。

 

 

「姉さんを助けに行かなきゃ」

 

「ルチア、まだサラマンダーの増援が集まってる。今は目の前の敵に専念して」

アネットの落ちたあたりへ降下しようとしたルチアをティールが引き止める。

 

「姉さん・・・」

ルチアは心配が残りながらも戦闘に戻った。

 

 

 

───

 

「うっ、木で勢いは削がれたけど落下ダメージも入ってるわね」

アネットは木の枝を折りながらもなんとか落下速度を落として森の地面に不時着していた。

頭上では茂った木の葉の間からアインワールドとサラマンダーのプレイヤーが入り乱れて戦闘が続いているようだった。

 

 

ガサッ ミシッ

「!」

背後から木々を掠める音がしたので彼女は振り向く。

ところどころ火傷や切り傷のついた黒い大きなドラゴンが伏していた。その大きさは先程までテイムに挑戦していたワイバーンよりふたまわり大きい。

 

 

「グルルル」

アネットに気づいたドラゴンは唸り声をあげる。

 

「サラマンダーが追っていたドラゴンってあなたのことだったのね」

 

「ガアアア!」

背中で隠れていた剣状の尻尾を持ち上げてアネットを威嚇する。刃の尻尾の大きさはドラゴンの体幹と同程度で一撃でも致命傷になりえる武器だった。

 

「大丈夫、今治すから。þú fylla heilaqr austr brott sudr bani」

しかし、アネットは臆することなくドラゴンへ回復魔法を唱える。

 

傷が癒えたドラゴンは幾分か落ち着きをとり戻した。

 

「さて、どうしようかしら・・・」

アネットは再び空を見上げる。戦闘に復帰したいがひとつ問題があった。

 

「日差しが届かなくて上手く羽ばたけない」

ALOの妖精は光を原動力として飛行するシステムである。しかし谷からの陰に加え、木漏れ日だけでは充分な光量が届かずアネットは飛び立てずにいた。

 

「ガウ」

ドラゴンは頭でアネットの背中を小突く

 

「どうしたの?」

アネットが振り向くと、ドラゴンは頭を地面につけた。

 

「乗れってこと?」

アネットの前にはテイムのウィンドウが開いていた。

 

 

 

───上空

 

時間が経つにつれ戦況はアインワールドが劣勢となっていっていた。

 

サラマンダーの連絡網で竜の谷への増援は途切れず集まっていた。彼らはHP全損しても竜の谷から一番近い街をリスポーン地点としてすぐ復帰していた。

 

「やだ、アイテムの効果切れちゃった。きゃあ!」

 

「よし、一人墜とした。バフが途切れた時がチャンスだ。動きが鈍くなる」

バフの効果が切れたところのリーゼロッテがサラマンダーに狙われて倒される。

 

序盤のバフによるスピード差なども目が慣れてきたサラマンダーたちに対しての優位性は失われ、数の優位性が優ってきていた。

 

 

「キリがないよ。これじゃあ先にこっちのHP尽きちゃう」

ノエルがエリスに叫ぶ。

 

「流れはこっちに来てるぞ。」

勢いを取り戻したサラマンダーはさらに追撃をかける

 

 

しかしその時、谷底の森から雷のブレスがサラマンダー達へ放たれ、数人を消し炭にする。

森の木々を分けて大翼を羽ばたかせたドラゴンとそれに乗る白いケットシーが飛翔する。

 

「あいつ、ソードドラゴンをテイムしたのか」

もともとソードドラゴンを追っていたサラマンダーが驚く。

 

 

「でかい図体のくせになんつー機動するんだ、ぐああぁあ!」

魔法でソードドラゴンに攻撃を仕掛けるも器用に避けられて、距離を詰められたところを尻尾に斬られたサラマンダーはリメインライトになった。

 

 

「レイド級がいるのは分が悪い。引き上げよう」

サラマンダー達は撤退し始めた。

 

 

 

 

 

「なんとか凌いだようだな」

 

「いいえ、まだ終わりと決まったわけじゃなさそうよ」

ヴァイリが汗を拭ってるところをカーラはサラマンダーが撤退した方向と反対側を指差す。

 

「お次は何だ?」

 

「待て、サラマンダーとは違う」

クロンが望遠スキルを使用して確認する。

 

 

「ドラグーン隊がサラマンダーの襲撃を受けていると一報を受けたから来たんだが、お前たちアリシャ様の者ではないな」

シルフ領主兵達が騒ぎで駆けつけてくる。

 

 

「アリシャ殿からの紹介でテイムしている。」

フブキが答える。

 

「ケットシーとは同盟関係にある。サラマンダーに対抗できる勢力が増えるのも助かるしサラマンダーの第2派に備えて我々が護衛しよう」

 

シルフの護衛を受けながらフブキ達は目標のテイム数を達成した。

 

 

───

 

 

「たまたま代休だったから招集に応じたけど、戦闘はもう終わったのかしら?」

先程まで空中戦が繰り広げられていた戦闘区域から離れた崖の上で黒い巫女装束を着たサラマンダーが降り立った。

 

「エーヴィルさん、参加してた部隊は全滅したそうです。」

 

「そう・・・深追いはしないわ。キルドロップ取れないと割に合わないし。せっかく集まってくれた聖炎狩団のみんなには悪いけど撤収のメッセを入れといて」

 

「はいっ!」

 

「アインワールド、敵には回したくないものね」

エーヴィルと呼ばれた女性のサラマンダーは踵を返してサラマンダー領首都ガタンの方角へ飛び去っていった。

 

 

 

 

 




今回はプログレス・リンク出典のがあります

ソードドラゴンビジュアル
ゲーム5周年資料集 394ページ エネミーデザインの上から3段目左から2番目

エーヴィルビジュアル
ゲーム5周年資料集 388ページ 衣装設定画2の上から4段目左から4番目


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