エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
作者の妄想も入ってるのでゲームのエンドワールドのキャラ設定とは異なると思ってください
イナーシャ
情報班所属の理系女子。女界塚伊奈帆。
理系科目全て持つつもりだったが「一人3科目は大変だろう」というヴァイリの気遣い(圧力)により物理は教導班刀担当のクロンに取られた
ALO編、GGO編まで続けば優秀な参謀になるキャラ
パウ
青龍刀を武器として戦闘する
中華街で料理店を営む台湾人(中華民国)の両親の娘。
アプリル
実家が神社でリアルでは本人も神楽の稽古をしたり、神道にまつわる文書を読んでいたりした。
30日の授業中に3層ボスが倒されたようで4層が街開きされた。12月1日はギルド全体休みとなり、ベネチアのような町並みのロービアへ観光しに行くメンバーが多かったようだ。4層の造船クエストは面倒だから攻略に関してはパスだ。
2022.12.3
「ヴァイリさん、問題発生です」
朝、エリスから声が掛かる
「どうした 、オレンジでも出たか」
「いえ、オレンジよりタチが悪いです」
エリスによると始まりの街広場で模擬戦しているプレイヤーの中にデュエルを片っ端から仕掛けて荒らしてるのがいるらしい
「エリスがカーラ達へやったみたいに一撃決着でギャフンと言わせて出鼻折ればいいじゃないか」
「・・・・・」
エリスは俯いてしまった
「負けたの?」
「はい、恥ずかしながら。ギルド設立後に入って来た新人さんなのですが、ソードスキルで一気に踏み込みをかけられて反応できませんでした。」
「で、次は俺がやれと?」
「すみませんがよろしくお願いします」
広場に出ると件の問題児がデュエルで勝利しているところだった。負けてたのはカーラだった
「弱いですね。本当にリアルで剣道やってたのですか?」
「今のは奇襲かけただけじゃない!もう一回よ。次は勝つわ」
「負け犬さん煩いです」
「ガーッ、この生意気娘め!」
事態の収拾がつかなくなる前に割って入る
「どうも、カーラに勝つなんてなかなか強いね。」
「何ですかあなたは」
「ヴァイリ!そいつコテンパンにして!まじムカつく」
「へぇー、そこの紫より強いんですか。デュエルしましょう。勝つのはあたしですけどね!」
問題児から申請が来た。名前はリュミル。言葉の意味としては光ねえ。レベル2っておい、こっちがソードスキル打ったら死んじゃうじゃん
丸ボタンを押して開始まで1分のカウントが始まる。取ってみたスキルを試してみようかな。
「武器を持たないんですか、負けますよ?」
手を前に組んでじっとする
カウント20秒まで来てリュミルがソードスキルのモーションを起こす。プログレッシブでモルテがやったように初手ソードスキルという戦法なのだろう。
カウント10になり 頭を掻くふりをする
3、2、1 START
開始と同時にリュミルは10メートルの距離をリニアーで突っ込んでくる。クロンの居合よりは遅い。
俺は掻いてた右手を下ろしながらクイックチェンジで盾を出現させて屈み、ソードスキルのダメージ判定のある領域を避ける。
そのままの勢いで来た小柄なリュミルの胴体を盾で持ち上げた。
「うわっ!」
リュミルの勢いは止まらずそのまま背中の方へ吹っ飛び石畳の地面にぶつかる。勢いがあり過ぎて衝突ダメージが発生した。
〈勝者 ヴァイリ〉
倒れてポカンとしてたリュミルは結果表示されるとこっちに詰め寄って来た
「納得できません!なんでウィンドウ操作もなしに盾が装備されるんですか」
実は右手振り下ろしながらウィンドウ開いてショートカットボタン押してんだよなぁ。騙し討ちに使えるなこれ。
「あら、負けたことに言い訳するの負け犬さん」
「私に負けた貴方は黙っててください」
「次やったら負けないわよ!だいたいアンタそのリニアーを馬鹿の一つ覚えで放つだけじゃない。そんなの対処しようと思えば出来るんだから」
「馬鹿って言いましたね!馬鹿と言うほうが馬鹿なんです。」
また口喧嘩が始まる。リュミルがリニアーだけのピン芸なのは戦闘をする上で問題になってくる。
「確かにリュミルのリニアーは俺の見立てだと見事な速さだった。将来良いプレイヤーになれる。」
「ですよね、ですよね!あたし、リアルでは陸上部なので瞬発力には自信があるんです。」
「ただし、ソードスキルが便利だからってリニアーしか使わないのは問題だ。午後のモンスター狩り同じ班になるよう上に言っておく」
「別にリニアーだけじゃないですよ。だけどモンスターを貴方より仕留めれば私の勝ちになりますよね?」
「待って、私も同じ班になるわ。私だってこのままそいつに勝ち逃げされるのも癪だし」
「せいぜいモンスターに狩られないようにしてくださいね。」
「はぁ?!こっちは1層2層ボス戦参加してるのよ。いいわ、あんたに格の違いを見せてやるんだから」
若いもんってのはなんでこんなに白黒つけたがるものか。おじさんには理解できんよ
ペネントの森入り口
2層クリアで強い武器が街で販売されるようになり、フィールドに出てくるプレイヤーが増えて来ていた。このダンジョンにも数パーティが訪れているようだった。今回のパーティー編成は俺、クロン、カーラ、リュミルの4人となった。リュミルはデュエルには連勝していたが元々のレベルが低いので、序盤の狩場を選んだ。
「こっちに進みましょう。大丈夫です、あたしを信じてください」
「あたしの選んだ道が正解にきまってるわ。こっちよ」
「あの、ペネントの森は真っ直ぐなんだけど。他のパーティーも全部直進してるじゃないか」
リュミルだけでなくカーラもマップを読めてない。帰ったらエリスに言って座学補修してもらおう
「攻略本に載ってるリトルペネントですね。あたしにかかれば、イチコロですよ。皆さんはそこに立ってるだけでいいです」
早速リュミルがネペントにリニアーで攻撃をする。HPバーは半分まで減らした。
「まだ生きてるんですか、しぶといですね。もう一回リニアーってあれ、クールタイムあと30秒?」
ペネントは蔦をリュミルの右手に絡ませた。
「わぁああ、助けてください!なんですか、変なもの巻き付けないでください変な液体口から垂らしててキモいです近寄らないでください!」
「なんかデジャブ感じたわ」
「はぁ。助けるか」
3人で斬りつけてすぐペネントは倒される。
「油断しちゃいました。」
「油断を通り越しちゃってるんだけど。なんでリニアー連発できると思った?」
「イノシシは一発で倒せてたので。ソードスキルって連発できないのですね。」
初心者発言を聞いてエリス先生の特別講座強制招待を決めた。
「次こそは一人でいけますから。ちゃんとクールタイムも考慮します。」
ポップしたペネントにリュミルはリニアーを放つ。そしてペネントに付いてる実を割った
「はぁ?!何やってんのこの馬鹿は!」
「また馬鹿って言いましたね!あれ、他のモンスターもこっちに向かってきてるような」
銀杏のような匂いが周囲に広がり、他のネペントが集まってくる。
「なんかやばいですね。逃げましょう。」
「いや、トレインして他のパーティーに被害が出たらトラブルになる。全部始末しよう。」
俺、クロン、カーラで次々とネペントを倒す。レベル差が有るので大したダメージも受けない。
「花が一つドロップしたわね。まだ多少は売り物にはなるかも。」
「もうアニールも3層店売りとたいして変わらないから期待しないほうがいいぞ」
「それよりもあんた!逃げ出そうとかオレンジにでもなりたかったの?!」
「オレンジってなんですか?」
「今、プレイヤーの頭に浮かんでるカーソールは緑で、犯罪判定されるとこれがオレンジ色になる。オレンジになったプレイヤーは街の中に入れなくなるし街の門の兵士から攻撃される。さらに普通のプレイヤーからも装備狩りで殺されやすくなる。さっきのネペントから逃げた場合、トレインというモンスターの集団を誘導した行動で他のプレイヤーに被害を出すのは迷惑行為で場合によっては被害を受けたプレイヤーからの復讐対象になる。」
まあSAOでMPKによるオレンジ変更は無いが。
「え、そうなんですか?あたし今かなり危険なことしてたんですね。」
リュミルの顔が青ざめる。
「攻略本読むだけじゃ見落として気づかないこともある。実地で経験して初めてわかることもある。経験を重ねることだな」
「はい。分かりました。」
「あんただいぶ聞き分けよくなったじゃない」
「あたしは犬と違って過ちを認められるのです。」
「言ったわね。じゃあ今からネペント討伐数競争よ。負けた方が夜奢りで」
「わざわざ奢り宣言するなんて気前良いですね。」
二人はそれぞれネペントを狩りだした。仲が良いことで。めでたしめでたし
・・・とは物事は上手くいかない。クロンから非難の視線が刺さる
「 貴方のさっきのMPKの話・・・」
「あはは・・・」
クロンが柄に手をかける
「はい、あの時は済みませんでした。もう二度とあのようなことはいたしません」
実はベータテストの時にどのくらい寄ってくるのか検証するためにトレインしてしまい、近くにいたパーティが被害にあって数日間報復で粘着された。
「今回は経験が生きて指導できたというわけで」
「・・・まあ、いい。今はこうして生き延びられているわけだし」
クロンがフッと笑う。普段ムスッとした顔ばかりだからこういうギャップにグッときてしまう。
17:30 始まりの街
「イヤです。エリスさんからレクチャー受けたくないです。」
「戦闘の基本もわかってないようじゃないですか。指導受けてもらいます。」
リュミルはこちらに来て腕を組んできた
「だったらヴァイリさんに教えてもらいます。」
「アンタ、その生意気娘に完全に懐かれたわね」
「私では手のつけようがありません。その子のことよろしくお願いしますね。」
エリスは溜息をついた。匙投げてしまった。
「えへへ、またいろいろ教えてくださいね。」
まあ彼女の運動神経は本物だ。将来化けるかもしれないんだから教えがいがある人材と思おう。日も暮れた広場の中央、疲れた頭でどっかの忍びガールを見習って最大限ポジティブに思考した。
ホープフルチャント手に入れられなかったからこの先のクォーターまでの時系列が分からず・・・今後の展開どうすればいいのやら