エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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COD:BOCWのKGB HQ Theme / Searching聞きながら書いてた

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先月地上波放送された007の悪の組織の幹部会みたいなかんじで



125話 2025.1.24 ヴィゾーヴニルの尾羽

2025.1.24 10:00

プライベートVRルーム クレムリン 

大クレムリン宮殿 エカテリーナホール(Catherine's Hall)

 

シャンデリアがぶら下がる白色の壁一面の会議室で打ち合わせに参加する人が長テーブルの椅子に座っていく。

 

「毎回会議室変えるのどうにかならないのか?いちいち部屋の場所を確認しないといけないんだが」

 

「あら、わたしは飽きなくて良いと思うけど?」

隣同士の席になったラーチェに反してティリは楽しんでいた。

 

VR空間のクレムリン敷地内に数十ある会議室を打ち合わせのたびにローテーションで巡っていた。

 

 

最後に入ってきたミルローゼが長テーブルの上座に座ると打ち合わせが始まる。

 

「シャムロックは明後日最終ダンジョン、闇のユグドラシル攻略をするようね」

ミルローゼが口を開く。

SNSではシャムロックの公式アカウントに《VR上の最終実験、クラウド・ブレインの実施》が載せられていた。

 

「フィリアとレイン二人からも連絡が入っている。ビーター達もセブンを追うつもりらしい」

ヴァイリが付け足す。

 

「ということはアーネンエルベ計画の中にあったヴィゾフニル作戦実行するのね」

アンジェラは大きく息を吐く。

各々の手元の画面にはヴィゾフニル作戦のファイルが展開される。

 

「どういうこと?ヴィゾフニル作戦ってシャムロックがクエストリタイアした場合に新エリアのラスボス討伐を引き継ぐ案よね。シャムロックはクエストクリア間近でしょ」

エンドワールドのSNS担当、会議に召集されていたイディアが困惑して質問する。

 

「それは閲覧制限が掛かった表向きの内容だ。」

ラーチェが操作すると文章の偽装は外れてTARGET名はラスボスからSevenに書き換えられる。

「不可侵を結んでいるところのトップ襲撃計画など外に漏れると厄介だからな」

 

「“ヴィゾフニル”って名付けられてるから誰狙いかなんとなく想像ついてたけどね」

ティリも閲覧制限はかかっていたが作戦の真の目的について察していた。

 

「ターゲットはグランドクエストクリア直後のセブン。ユグドラシル攻略でクラスタも護衛もほぼいなくなってる状態のはずだけど、クラウドブレイン実験とかの影響でクラスタのソードスキルなど継承したボスモンスターみたいなものになる予定よ」

リリオが修正された作戦を説明する。

 

 

「セブンを想定した戦闘はここ最近のレイドモンスター討伐で調整した通りに。戦闘指揮はトトナとフブキに任せたわ」

 

「はい」 「御意」

ミルローゼにトトナとフブキが返事をする。

 

「あとは風評対策ね。セブンは運営のお気に入りだし」

今のALOはセブン目当てにログインするプレイヤーも多くなっている。運営会社レクトプログレスにとってセブンは広告塔で金のなる木扱いだった。運営の意図しない抗争はゲーム環境、収益を悪化させる因子とみなされギルドへの対応が悪くなることをミルローゼは懸念していた。

 

(ゲームではセブンとの戦いはボス戦だがリアルで考えるとこれはPK、しかもギルド総出で12歳の小学生プレイヤーをタコ殴りにする構図ができあがるしな。)

「クラスターの人数も多く評判は影響する。あれにちょっかいかけるのには大義名分が必要だ。セブンが茅場の対となる光の科学者として売ってるところ、実験の邪魔なんてしたら完全な悪者としてバッシングを受ける恐れもある。」

ヴァイリはゲームの中との違いに注意して考えていた。

 

「今回の場合、単に倒すだけではなく事前に各方面へ根回しをする必要があるわね」

リリオがまとめる。

 

「そこで、感情的ではなく合理的な判断から行動を起こしていることを演出する。クラウド・ブレイン実験はサーバーへ過度の負荷をかけることで基幹データの致命的な損傷をきたす恐れありってね」

ヴァイリは新しいデータファイルを配布する。

 

「リリエラがシミュレートしたデータのうち、一番サーバーにダメージが入るパターンのデータを公開する。セブンのアバターに障害がでることも付け足せば俺達はそれを助けに来た白馬の騎士(ホワイト・ナイト)だ」

ヴァイリは実験の暴走で窮地に陥ったセブンをエンドワールドが助ける筋書きを作っていた。

 

「シャムロックがボスを倒した直後のタイミングでSNSで今回の実験の危険性とギルドとしての対応を告知する予定ですわ」

ベティは今後の予定を言う。

 

「告知の原稿用意しておくわ。それにしてもここにいるほとんどの人が本当の作戦内容知ってたのね。これヴァイリが作ったはずだけど実際にこうなることあらかじめ知ってたように細かく整備されてあるし」

イディアが言う。

 

「みんなヴァイリが言ってることを実際に起こるように話すのね。ハブられてるようでさみしいわ」

ティリはよよよと嘘泣きをする。

 

「拙者も気になる。主には予知能力があるのか」

フブキが首をかしげる。

 

「ヴァイリ、どうする?」

ミルローゼはヴァイリに振る。

 

「ひと段落着いた来月辺り公表してもいいんじゃないか?」

ヴァイリも信じる信じないは別として一度言っておいたほうが不信感を抑えられると考えていた。

 

 

 




アーネンエルベ計画(Ahnenerbe Plan)
AlfHeim
Needing
Equipment
Renovation
Basical
Excution
バクロニムより正式名称:アルヴヘイム必要装備更新基礎施行計画
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