エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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コンシューマーゲームシナリオのSA:OとソーシャルゲームシナリオのSAO:EWどちらのタイトルをベースとするか悩みましたが、SAO:EW要素を交えながらSA:Oにしました。SAOの続編VRタイトルが同時期に複数でるのは辻褄合わないと思うのでどちらか片方のみ小説へ取り入れるのが妥当と判断しました。

メインオリキャラは装備更新後SAO:EW中のデザインへ変化していくイメージです




ホロウ・リアリゼーション編
133話 2025.2.20  A.I.N Ground


2025.2.20 23:30

ソードアート・オリジン はじまりの街 展望台カフェ

 

Side ヴァイリ

 

デスゲーム、SAOの後継タイトルを称するソードアート・オリジン。そのベータテストが始まって初日の夜を迎えていた。いつもの5人で適当にフィールドを回って戦闘システムなどを確認した後、街に帰ってきてからカフェのテーブルで総括しているところだった。

あと少しで日付が変わる時間だが、新作タイトルのスタートダッシュを決めようとまだプレイヤーはたくさん残ってログインしている。

 

「故郷に戻ってきた感じね。ただ、また別の世界みたいだけど」

リリエラはプレイヤーとしてログインしていた。頭上には緑のアイコンが出ている。

 

「装備はSAOのがそのままのステータスで引き継がれているようだ」

SAOの時と同じ黒いコートを羽織ったクロンはウィンドウでステータス画面を見ていた。

 

「どうやら運営している企業の一つがデータ引継ぎを強く推したらしいな」

SAOのゲームデータを移植して制作されたソードアート・オリジンは複数のVR関連企業が共同で開発をして作られたゲームだ。そのうちの一社がVRの英雄に敬意を払ってだかなんだかの理由でコンバート対応を実装したそうだ。

 

「SAOサバイバーを優遇してくれるってコンバート実装させた会社はよく分かっていますね」

リュミルはうんうんと納得したように頷く。

「街の周りの草原のモンスターは一撃で倒せちゃうからそれはそれで味気ない感じするわね」

カーラは物足りなさそうに言う。

SAOのステータスを使って強くてニューゲームができるのはサバイバーにとってアドバンテージになるので特に文句はない。俺達以外にも初日から装備が整っているコンバートらしいプレイヤーは時折見かける。しかし、オリジンに本来データ引継ぎの仕様はなかったはず。この違いが引っかかる。

「このゲームがSAOに似ていると言っても、完全に同じというわけではないでしょうからね。仕様の違いを確認して慣れていきましょう」

後ろから声がする。別行動を取っていたエリス達教導班がカフェに入ってきていた。

「槍派生で薙刀もあるから文句なし。カスタードバナナクレープ頂戴」

袴姿のリランは椅子に座るとウエィトレスNPCに注文する。

 

「武器のバリエーションも大きな違いはありませんね。わたしは本日のケーキセットを」

ミランダはリランの注文に続ける

「ん…」

ケティアはメニューリストのダークビターチョコドリンクを指さす

 

「かしこまりました。カスタードバナナクレープひとつ、本日のケーキセットひとつ、ダークビターチョコドリンクひとつですね」

ウェイトレスのNPCは注文を復唱する。

 

「NPCはSAOの頃よりすごい進化してますね。いろんな注文に対応できるよう柔軟になってます。」

リアルのようなNPCの言動にエリスは驚いていた。確かにSAOだったら「かしこまりました」程度の最低限の返事しかなかっただろう。

 

「草原のマッピングあらかた終わったわ」

更にアニエス達探索班がフィールドから帰ってくる。

「ダンジョンが何か所もあって冒険のしがいがあるね!」

ホタルがワクワクしながら言う。

 

「宝箱も取り放題!」

フィリアもテンションが高かった。

SAOの時のようにログアウトできなくなるような事故が起こらないかイレギュラーに備えて少人数が第一陣としてログインしていた。

「ログアウトができなくなるような事故もないですし問題なさそうですね。これなら明日から皆さんを呼んでもいいでしょう」

エリスの言う通りゲームのシナリオと同じくオリジンは安全に遊べるゲームだろう。

 ただ、テスター権の出所についてはまだ怪しいところがあった。もともとオリジンのベータテスト抽選は倍率が高かったらしい。それが抽選申し込みもしていない俺たちのところに来た。

 ミルローゼが運営に問い合わせたら”配布した記録はないけどシリアルコードは正規のものなのでそのまま遊んで問題ありません”と回答されたそうだ。企業関係者枠のID分が誰かから送付されたとのことだ。全員分招待できるのはよっぽどギルドのファンか何か狙いがあるのか。

 

「まだ正直に喜んでゲームしていいか分からんが危険は今のところないから大丈夫だろう。本来ならこのゲームで凶悪犯罪みたいなのは起こらないはずだ」

 

「ヴァイリさんの予想ではそれでも今後このゲームでキリトさんを中心に事件が起こってくるんですね」

 

「複雑な事情は主人公様一行にでも処理してもらおう。エリスはキリトとのフレ登録あるんだよな。あの周りにいたほうがハイエナしやすい」

俺達がオリジンでやることといえばクエストクリアしていってVRニュースの話題をかっさらっていくくらいだ。

「うーん、キリトさんを騙しているようで悪いですがそのほうがグランドクエストに沿っていけそうですね」

エリスは困りながらも特に反対する様子はない。

「明日はキリトと会う約束してるよ。レイドとか組んでいいかも聞いてみるね」

フィリアはひらひらと手を振った。

 

 

 

───

 

Side ???

明かりのついてない部屋でいくつものモニターが光る中、一人の男がキーボードを操作していた。

 

「くっくっく、始まったか」

男の視線の先のモニターにはソードアート・オリジンのはじまりの街がバードビューで中継されていた。

 

『あはは、すごく楽しそうだねぇ』

モニターから少女の声が聞こえる。

 

「この僕が、どこまでもコケにしてきたあいつの代わりに城の主人になってやるよ」

男はモニターの前で両手を大きく広げていた。

 

 

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