エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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アーケードのディープエクスプローラーが更新停止ということで、メモリアルに書きました。


137話 2025.2.27 鈴の音

2025.2.27

SA:O はじまりの街 商店通り

 

 

「昨日鍾乳洞の探索が始まったばかりというのにもうボス討伐になるとはな。」

 

「一番奥の地底湖でいかにもボスって感じの巨人見つけたからね。」

フブキとホタルは明日のエリアボス討伐のために必要な装備道具の買い出しで街中を巡っていた。

 

「ポーションの補充はこんなもんかな。今回もそんな使わないと思うけど。」

 

「SAOのステータスで戦える拙者らにはボスも生ぬるいものだな。」

必要なものは買い揃えて二人はギルドホームへ帰るところだった。

 

「あれ?フブキ、見て見て!このお店の名前って。」

 

「む、もしや。」

ホタルが『鈴の音護身具店』と書かれた看板を指さす。菊みたいな花等を浮かべた花手水を玄関前に置いている店に二人は入る。

ドアを開くと同時にチリンチリンとドアベルの鈴の音が響く。

店内には着物や扇子巾着など和小物が並んでいた。

 

 

「いらっしゃーい。あっ、ホタルとフブキ!」

青い着物の少女が振り向き二人を見ると名前を言う。

 

「やっぱりスズネちゃんのお店だったんだね。」

 

「スズネもオリジンにログインしていたか。」

ホタルとフブキはSAOの時に知り合っていた護身具の職人プレイヤー、スズネと再会した。

 

「二人とも久しぶりー。よかったらこっち座って。」

スズネは奥のカウンターの座席に二人を案内する。

 

「応募した覚えはなかったんだけどオリジンの招待状が届いたの。安全面は問題ないって言われてたしやってみようと思ったんだ。SAOのデータ引き継げたしすぐお店開けて順風満帆って感じだね。」

二人の前に緑茶を出しながらスズネは言う。

SAOサバイバーである彼女のところにも招待メールが届いていた。新しく買ったアミュスフィアでSAOから帰還後、久しぶりにVRへログインしていた。

 

「SAOの時は拙者が目をつけていた具足や甲冑をいつも数刻先にやってきてはホタルに買っていかれたものだ。」

 

「逐一チェックしてたからね。情報の入手の速さでは負けないよ。」

二人は和装を好む傾向からスズネの店を贔屓にしていた。

 

「お父さんお母さんにはVRまたすること反対されてたんだけどね。それでもSNSとかでエンドワールドが活躍してる話題とかが流れてるとわたしもまた職人魂みたいなのが疼いてきたの。デスゲームに巻き込まれて大変な目にあったのにこうやって戻ってくるなんてやっぱりおかしかったかな?」

 

「そんなことないよ。辛いことや怖いことがあったかもしれないけど助け合ったり笑い合ったり、SAOはただの事件じゃなくて大切なものがいっぱいできたもん。その大切なものを大事にすることは絶対悪いことじゃない。ってわたしもVRに戻ってきたときに言われたことの受け売りなんだけどねー。」

ホタルは以前VRへ戻ってきた時、今のスズネのような疑問を持って相談したエリスから言われたことを今度は自分が言う。

 

「拙者もまたスズネの具足の新作を楽しみにしてるぞ。」

 

「えへへ、ありがと。実はアスカ・エンパイアも気になっててね。みんなは向こうで大暴れしてたみたいだけど。」

 

「あっちは完全に和!って感じだよね。」

 

 

「そう、和装のデザインを参考にするなら一番いいゲームだなって。だから、いつか観光だけでも・・・と思ったんだけどコンバートするには色々預けたりしないといけないからハードル高いんだよなあ。」

 

「そういえばギルドホールの余剰ストレージをレンタル倉庫にする案も出ていたな。」

フブキは以前の会議で出ていた話題を思い出す。

 

「へぇ~、もし貸し倉庫やるならわたしもお世話になろうかな。」

その後も3人は和装について話に花を咲かせていた。

 

 

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