エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
2025.2.28 16:00
SA:O はじまりの街 リズベット騎士団ギルドホーム
「みんなお疲れ様。パーティー用に料理用意しておいたよ。」
「皆さんお疲れさまでした。わたし達も腕によりをかけて作りました。」
アスナとエプロン姿のアーチ達料理担当の前のテーブルにはビュッフェ形式で料理が並べられていた。
「2回目のエリアボス討伐をお祝いして、かんぱーい。」
『かんぱーい!』
アスナの音頭でボス討伐戦参加者達がグラスを上げる。
「もぐもぐ……おいしい、皆料理スキル相当上げてるな。」
「戦闘で頑張った分、食うぞー。」
テレサとヘメラは早速取り皿を山盛りにして食べだしていた。
エリアボス2戦目はグリム・ザ・プロビデントギガース。左右に大きな幻腕を持つ巨人だった。
更には1戦目と同じく追加ボスが出現した。背中の翼が爪状になった悪魔型モンスターであり、こちらも翼による範囲攻撃を多用する。攻撃範囲の広いボス2体だと安置範囲も狭く、ダメージを受けることは避けられない
そこでSPポーションの消耗を無視したスキルラッシュで短期決戦に持ち込んだ。
「SAO当時のステータスを利用してゴリ押しで勝てましたが一般のプレイヤーにはきついですね。」
ケーキ中心に取ったエリスは戦闘を振り返る。
「設定としては2体目ボスの悪魔が1体目のボス巨人に力を授けた黒幕だったようです。」
ユイはジュースを飲みながら解説する。
「確かに、どっちのボスも似たような攻撃パターンだったわね。」
シノンはそう言いながらアイスコーヒーのストローを吸う。
「どうでい、俺たちにはもう恐いものなしだぜぃ。」
「であるな、拙者らの行く手を阻むものは全て叩き斬ってみせよう。」
クラインと今回エンドワールド側のリーダーだったフブキは飲み交わしていた。
「むぅぅ分かんねえ。あの2体目のボス出現する条件が。」
ヴァイリは部屋の角側のテーブルで難しい顔をしていた
「情報が揃っていないのに考えても仕方ないだろう。」
クロンはヴァイリの隣の席に座り、炙り寿司を箸で口に運びながら言う。
「サクサク攻略進められてるからいいじゃないですか。」
リュミルはカップデザートをスプーンで掬う。
「そんな顔してるとこっちまで辛気臭くなるわ。」
カーラはピザの伸びるチーズと格闘しながら言う。
「あらっ・・・ふふっ。」
窓に佇むリリエラは何かを見つけたかのように眼を細くして外を見つめた。その口元に笑みを作る。
「楽しそうだなリリエラ。てっきり壊し甲斐がない木偶とか不満言い出すかと思った。」
主人そっちのけで楽しそうにしてるAIをヴァイリは恨みがましく睨む。
「そうね、まだまだ飽きることはなさそう。」
リリエラは多く語らず愉快そうに笑っていた。
───
「・・・はい。『ユイ』『ストレア』『リリエラ』を含むパーティーの尾行に成功しました。いえ、目標に気づかれた様子はありません。」
リズベット騎士団ギルドホームのある通りの向かいの建物の影から姿形を隠して女性プレイヤーが外部に通信を取っていた。
「最上位のハイディング補正がかかる装備を身に着けておりますので。管理者権限を持つ者でもなければばれることはないでしょう。引き続き対象の観察を行います。また連絡します。」
高いハイディング補正のかかるローブの被っている位置を直しながら通信を切る。
「はぁ、《黒の剣士》と《閃光》がエンドワールドと組むなんて一筋縄ではいかないなぁ。《絶剣》もついているようだし。でも、やるしかないか。」
ため息をつきながら望遠スキルでギルドホームの室内を伺っていた
「先に謝っておくわ、ごめんなさい。あなたたちに恨みはないけれど私の計画のために・・・地獄に付き合ってもらうわ。」
彼女は誰に聞かせるでもなく一人呟いた。
謎の少女、一体何ラなんだ…