エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
ジェネシスはクロン達と衝突した以降もキリト達とトラブルを起こしたりゲーム内をひっかきまわしていた。彼はトップランナーに対抗して攻略を進めだし、遂には攻略集団を出し抜いてエリア3のボスを倒したと言いふらしていたが次のエリアは解放されていなかった。
2025.3.4 13:00
SA:O ラ・ファスタル空中庭園
「ジェネシスがエリアボスを倒したと自慢しているが真ボスは別にいる。奴に感づかれる前にわたしたちがボス部屋を見つけて倒すぞ。」
ラーチェ達はヴァイリの原作知識を元に庭園の裏庭に入れるまで攻略を進めていた。今日中にボス部屋を見つけて明日にはボス討伐を実施する心づもりだった。
「ラーチェのチームは東側、私のチームは西側を探索します。」
トトナが探索範囲を振り分ける。
「攻略とは別に、装備を強化するための素材も採りやすいみたいです。私たちのレベルで脅威となるようなモンスターはいませんが注意して探索していきましょう。」
エリスが大まかにフィールドの説明をする。
「わかりました。冒険しながら素材もどんどん集めてみせますよ。」
ルチアは両手ガッツポーズを作る。
「ルチア、張り切っているわね。でも無理はしないで。何かあったらすぐにみんなを呼ぶのよ。」
アネットは心配そうに言う。
「大丈夫だよ、姉さん。周囲の確認や索敵は怠らないわ。ドジを踏まないようにしっかりやるよ!」
ルチアは自信満々に言う。
「ふふ、頼もしいですね。」
「でも、ちょっと心配だわ。思い込みで詰めが甘くなることもあるから。」
エリスが微笑ましく言うが、アネットは心配になっていた。
「そんなことないもん。わたしはいつも完璧な作戦が立てられるんだから。」
ルチアは頬を膨らます。
「ルチア、行くよー」
パーティーメンバーのシエルがルチアを呼ぶ。
「見ててね姉さん、今回わたしが一番成果あげてみせるわ。」
ルチアはそう言って自分のパーティーに合流し攻略に向かった。
アネットの心配とは裏腹にルチア達のパーティーは順調に探索を進めていた。
「この辺りにある素材は集め終わったわね。いい感じだわ。この調子でどんどん素材を集めていかなくちゃ。」
ルチアはインベントリでドロップ品を確認する。
「一番の成果を見せれば姉さんももっと私を褒めてくれるはずだもん。『すごいわルチア、さすが私の妹ね。』そんなことないよ、わたしなんてまだまだだもん。姉さんの方がすごいよ!でも、褒めてくれて嬉しい。ありがとう。わたし、もっと頑張るから!『頼もしいわ。期待してるわね、ルチア。』 えへへへへ~。」
ルチアは一人芝居を始める。
「ルチア?・・・ルチア・・・駄目ね、アネットに褒められることしか考えてないわ。」
「いつものこと。」
繰り返し呼んでも自分の世界から戻ってこないことにティールとリーネは諦める。もはやパーティーメンバーの彼女らには慣れたものである。
「ふふふ、楽しそうね。銀の子羊ちゃん。」
「ひゃっ!?リ、リリエラ、いつからそこに。」
急に後ろからの声でルチアは飛び跳ねる。ヴァイリがリアルの都合でログインしてない今日もリリエラは自由にログインしていた。
「ふふふ、素晴らしい姉妹愛だと感心したわ。」
「わぁぁっ!よりよもよって一番知られたくない奴に!忘れて!今見たことは忘れなさいっ!」
ルチアは顔を真っ赤にしてリリエラを指さす。
「さてどうしましょうか?慌てふためく愉快な子羊ちゃんを眺めるのも楽しいからね。」
「こ、この悪魔めぇ・・・」
ニヤニヤするリリエラをルチアは恨みがましく睨む。
「本当に愉快。でも、どんな時でも後ろには気を付けたほうがいいわ。」
「え?後ろ?」
リリエラが指さした後ろへルチアは振り向く。
「シャールロロロロ!」
「わぁっ!モンスター!?いつの間に!」
ルチアの目の前に吸血鬼型のモンスターが現れていた。
「わわっ!こっちにも出ましたよ。」
「急に複数ポップしてきたわね。」
リナリア、ティール達のほうにも同型のモンスターが出現していた。
「いいわ、こっちのはわたしだけで倒して見せるんだから!」
ルチアはハルバードのスキルでモンスターを攻撃する。
「シャールロロロ…」
ハルバードのスキルでごっそりHPが減ったモンスターは逃亡を図ろうとする。
「HP少なくなると逃げるタイプなの?ドロップ落とさせないと。」
ルチアは逃げだしたモンスターを追いかけた。
ガツン
「シャールロロ」パリン
「よし、倒したな。」
もう一方に出現したモンスターにトドメをさしたエルミラは振り下ろしていたハンマーを持ち上げる。
「あれ、ルチアどこいったの?」
シエルが言って辺りを見回したがいつも綺麗に輝く銀髪は欠片も見えなくなっていた。