エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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14話 2022.12.10 無音と凍焔

2022.12.10

 

1層 広場 9:57

 

「さあ、今日も私とデュエルしなさい!」

俺の手が空いたのを見計らってカーラがビシィッと指をこっちに指して言い放つ。

 

「昨日やったばかりじゃないか・・・」

 

 

カーラとは既に何度もやってて一応勝ててはいるが、手の内を読まれ始めてるのでそろそろ負けるかもしれない。教導副長としての俺の面目を保つためにも手頃な代理を立ててこの場をしのぎたい。

 

視界の中に西洋式の剣術で模擬戦をしている青髪の子を見つける。

 

「イブ、ちょっとこっちきて。」

無視。

 

彼女の目の前まで行き、話しかける。

 

「イブ、あのツインテとデュエルしてくれ」

「イヤです。私に面倒事を押し付けないでください。」

「数秒で済ませていいから、手段選ばなくていいから。」

耳打ちするとイブの目の色が変わった。イブは面倒なことは嫌いだが勝負事になると容赦しない性格なのは充分知っている。

 

「しょうがないわね、アレの相手になってあげる。その代わり食事一回なにか奢ってください。」

 

「お安い御用ですお嬢様。カーラ、イブが代わりにデュエルしてくれるって」

 

「なんであんたじゃないのよ。まあいいわ、私の剣術の真価を見せてあげるわ!」

 

お互いウィンドウを開きデュエル申請をする。

 

3、2、1、START

両者同時に間合いを詰め剣を振りかぶる。

 

そしてイブは懐に入り、カーラの腕を左手で掴み、剣の振りを邪魔する。イブも近づき過ぎて剣を刺せなくなったのでクイックチェンジでナイフに変え、カーラの脇腹に刺した。

「はい、おしまい」

 

〈勝者 イブ〉

「はい、勝負ありー」

 

「だぁぁぁあぁぁもうっおかしいじゃない!こんなのデュエルとして認められないわ!手を抑えるとか反則よ。武器を途中で変えるとか卑怯よ。」

 

「いや、反則じゃない。何度も言ってるけどゲームなんだから剣道にこだわるな。PKとの戦闘だったらカーラ死んでるぞ。クイックチェンジはこの前リュミルとのデュエルの時見せたから想定しないと」

 

「わかったわよ。じゃあ次はあんたよ。勝負しなさい!」

 

「残念、模擬戦の時間はちょうど終わりだ。また今度」

 

「逃げんなー!」

 

 

 

模擬戦後、アネットのクエスト消化で5層に来ていた。遺跡の街、カルルインでは遺物拾いにハマるメンバーたちがいた。レベリング目的のメンバーは圏外との境界線近くを狩場として遺物拾いをしているメンバーが圏外に出てこないよう見張りをしながら狩りをしていた。

 

表層の遺跡エリアには探索班が遺物を漁っていた。

 

「あっれれー?ヴァイリ浮気?」

紅色ショート髪のリノが顔を上げて声をかけてくる。

 

「違う、断じて違う。」

 

「教師と生徒の禁断の愛とかベタだね!大丈夫、クロンには内緒にしとくから」

くノ一姿のホタルが人差し指を口に当てる

 

「違うから、クエスト消化で2人のほうが経験値効率がいいからだ。」

 

アニエス、ジト目向けてくるな。班長なんだから班員を止めろ。モニカはなんで目を輝かせている?シュリーもなぜ顔を赤くする?変なファンタジー想起するな!

 

フィリアは真剣に地面を見ていると思ったら何かを拾って上にかざした。

「指輪はっけーん」

 

「張り切ってるな」

 

「せっかくブルーブルーベリーケーキを食べたんだし、それにお宝ちゃん探してると〈索敵〉も上がっていくんだよ」

 

「そうか、まあ頑張ってくれ」

 

「ヴァイリも頑張ってね!」

クエストのことだよな?

 

 

 

───

 

「悪いわね。付き合ってもらっちゃって。みんな上層に行ってるのに」

 

「構わない。アネットだってもう少しで前線参加ノルマは達成できるんだから」

 

「ありがとう。さて、目的のフィールドに到着したわ。・・・すごい崖ね。落ちないように気をつけましょう。それじゃあ街で受注してきた討伐のクエストを始めましょうか。」

 

「崖にはなるべく近づかないようにしよう」

 

「たのもー」

ん?

 

「・・・何かしら。人の声が聞こえた気が・・・」

 

「確かに」

 

「たのもー!ヴァイリはどちらか?」

 

「・・・私の隣にいる人がそうだけど、あなたは?」

 

「拙者はフブキと申す。いきなりで悪いのだが、折り入って頼みがある。ヴァイリ、拙者と決闘しよう。拙者は力を求めている。躍進しているというエンドワールドの者にその武勇を拙者に教えてほしいのだ」

 

「エンドワールドの人員なら俺以外にもいるはずだけど?毎日1層広場で模擬戦してるし」

 

「〈剣士のつがい〉のひとりであるそなたなら剣の極意がわかると教わった。」

 

「それ言ったの誰だ」

だいたい予想はつくけど

 

「髭を生やしたフードの女だ」

アルゴ後でしばく

 

「そちらの女性がそなたの奥方か?」

 

「いえ、私は違うわ。ただの教え子よ。教わるだけなら、わざわざ危険な決闘をする必要もないと思うけど?」

 

「刃を交えてこそわかるものがある。拙者も研鑽を積みたい。もし、お主が勝利し、その刃に感じるものがあれば・・・拙者はお主の力となろう」

 

「・・・私たちは討伐のクエストを消化するためにここに来たのだけど・・・」

 

「問題ない。拙者は待つぞ。怪物どもを討伐したあとで対戦するとしよう。楽しみにしておるぞ」

そう言うとフブキは勝手にパーティー申請をしてきてクエスト対象を狩りだし始めた。

 

「・・・行ってしまったわ。吹雪みたいに猛烈な勢いの人だったわね。変わった話し方をしていたけどここまでソロで来るくらいだから。腕は立つのでしょうね。これからの事を考えるなら強い仲間は多い方がいいわ・・・ヴァイリ、挑戦を受けてみましょう。あの子と勝負して、その実力を見極めさせてもらいましょう。」

 

「えー」

 

「えー、とか言わないの。ここで断ったらあの子、今度はクロンのところ行ってしまうでしょう」

 

「それはまずい、ここで絶対勝つ」

いろいろとんでもないことを吹き込まれてはかなわない

 

 

討伐ノルマをクリアしてからフブキのデュエルを受け、3戦3勝をした。盾持ちとの戦いに彼女は慣れてなかったようだ。フブキは俺のことを〈主〉と呼び、エンドワールドにも入ることになった。

 

 

後日、イブから始まりの街一番の高級レストランのコース料理の請求書を送られた。

 

 




話に困ったときのイベントストーリー改変 運営さん申し訳ありません
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