エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
SYNDUALITY NoirよりYou&(A)I聞きながら執筆
参考に読んでるIDOL×IDOL STORY!がこれまたアツい
2025.4.1 8:00
ポップスター・オンライン サンライズムーンエリア
「おはよー!みんな眠れた?」
「バッチリー!」
「体調管理も万全です」
「うう、よく眠れたけどやっぱり緊張するー」
「踊り出したら緊張も忘れるよ。レッツゴ~」
「さっき起きたはずなのにゲームの中は夜中って混乱しちゃいますー」
ライブをする予定の会場の前でリーダーのイディアをはじめとしてイーリス、ヒトミ、レイン、リラ、ピコのユニット・エンチャントが集まっていた。
「あれ、もしかして理子?」
イディアはハンチング帽をかぶった女性に呼び止められる。
「セイナ?」
「ちょっとマジ?スクールぶりじゃない」
イディアが顔を見て答えるとセイナと呼ばれた女性はフレンドリーに駆け寄ってくる。
「ええ~!もしかしてハーモニアのセイナちゃん?」
レインが正体に気付いて驚く。
「あったりー。今日は観客側だけどね~」
アイドルとしてメジャーデビューしている彼女は業界関係者枠でゲームに参加していた。
「理子のステージ見に行くよ。応援してるね~」
セイナはひらひらと手を振って離れていった。
「売れっ子アイドルさんとお知り合いなんてイディアちゃんすごいですね~」
「うん・・・ちょっと会場の周りの様子見てくるね」
ピコはそう言ったものの表情に曇りがかったイディアは一旦場所を離れた。
「理子ちゃん?」
イディアの様子が変に見えたイーリスは首を傾げた。
───
「ふう、やっぱりダメだな」
イディアはライブをする予定の会場の外にあったベンチに座る。
「どうしたの、理子ちゃん」
イディアの様子が気になり後をついてきていたイーリスがイディアの隣に座る。
「ゲーム内ではリアルネーム禁止!といっても今ここにいるの二人だけだからいっか」
イディアはめっと人差し指を立てたがすぐやめた。
「大丈夫、ちょっとネガっちゃっただけ。さっき声かけてきた子と同じアイドル養成所に通ってたの」
イディアは語り始める。
「私ね、デビュー直前でSAOに囚われたんだ。SAOをやらずにいたら私もセイナみたいになれたのかなって思っちゃって。あーあ、踏ん切りをつけてたはずなんだけどなぁ」
イディアはゲーム空間の星空を見上げる。
「あたし、SAOでは初めのころ毎日モンスターやっつけてたの。だけど、街に帰ってきたときに理子ちゃんの歌を聞いて楽しそうって思ったんだ」
黙ってしまったイディアに代わり、イーリスが話し出す。
「理子ちゃんはあたしにとっての憧れで、たくさんドキドキさせてくれるの。SAOでいろいろ変わっちゃったことはあるかもしれないけれどSAOがなければみんなと出会えなかったかもしれないからね」
よっと言いながらイーリスは勢い良く立ち上がる。
「あたし、理子ちゃんとゲームでも現実世界でももっと輝くことしていきたいなと思ってるよ!」
イディアに振り向きざまに両手を広げてイーリスは言う。
「私も同じ気持ち。イーリス・・・あやめと一緒に輝きたい」
イディアはイーリスをリアルネームで言い直して同じ思いを伝える。
「えへへ、じゃあ一緒だね!」
イーリスはイディアの両手を握る。
「この後のライブ頑張っちゃうからね! よっろしくぅー!」
「私もイーリスに負けないくらい盛り上げるわよ!」
二人は笑顔で手を繋ぎ会場へ戻った。
───
9:00
ライブ会場 スイミングセンター
プール水槽の中央に円形のステージが設置されているナイトプールを模した会場にはエンチャントのソロメドレーライブ目当てに水着を着た観客が集まっていた。
「ステージセッティングできたわよ」
「メイク最終チェックします」
楽屋で大道具担当のミネルアとメイク担当のセレンがイディアに言う。
「理子ちゃん、ファイトー」
イーリス達エンチャントが揃って見送る。
「みんなありがとう。いってくるね」
イディアは全員とハイタッチをしてステージに上がるリフトに乗る。
リフトが上昇してイディアがステージに立つと歓声が上がる。
ワアアアァァ!
「イディアー!」
「SAO時代から愛してるー!」
「おはよー!って言うのもここだと夜だしなんか変な感じするね。エンチャントのリーダー、イディアです」
イディアはマイクを持って会場全体に手を振る。
「一曲目歌います。私が歌うのは“You&(A)I”」
イディアがそう言うと曲の演奏が開始され、海中にいるかのように海洋生物のホログラムが出現して会場内を回遊する。
イディアは右手にI LOVE YOUのハンドサインをつくり、くるくると回す。
会場内を飛行しているドローンで顔をアップに映した映像が空中に投影される。
気泡の演出がブクブクと浮かび上がり、海中ライブをしてるような中、イディアは近くに寄ってきたホログラムのイルカの鼻先を小突く。
海藻が揺らめくようにペンライトが左右に揺れる中、曲のテンポに合わせてイディアはステップする。
指ハートを放ち、個別に指さし、横ピースで視線を合わせてファンサを連発する。
前かがみになったところをドローンカメラがズームする。
曲のサビに入って俯瞰から撮影されるドローンのカメラに向けてイディアは再び右手にハンドサインをつくりキレのある右手の振り付けを披露する。
イディアの歌に合わせて観客のコールが会場に響き渡る。
腕を羽ばたかせてスカートを大きく揺らす。
(ゆびぽーず、くるくる、よこ、まえ、アップ)
イディアは何度も練習していた曲のメインの振り付けをそつなくこなしていた。
最後呼びかけるようにして歌い終わるとマイクを静かに下ろす。
ワアアアァァ!
演奏が終わると会場が再び大歓声が上がっていた。
「やっぱりやるじゃん、理子」
業界関係者用の後方のテラス席でライブを見ていたセイナがうんうんと頷く。
「はぁ はぁ ふぅ」
歌い終わって少し息を切らすイディアはやり切った顔をしていた。