エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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ミリシタより流星群聞きながら書いてました
h ttps://www.youtube.com/watch?v=K0fYPaaGbQM



164話 星降る昼

2025.3.15 14:00

VRルーム クレムリン

国立クレムリン宮殿 劇場

 

「はいはい、4月にやるアイドルゲームのみんなの担当曲発表するよー」

壇上にいるミルローゼがぱん、ぱんと手を叩く。

招集で座席に座ってた人達にナギサのプロデュースで割り当てられる曲が発表されていた。

 

「ミリー、ギター弾けるだろ」

 

「は?弾けない弾けないって。何を根拠にそんなこと言ってるんだ」

ミルローゼと共に壇上に上がってたヴァイリがミリーに振るが彼女は否定する。

 

「裏アカで自作曲弾いてるわ」

 

「ギャー!おいおいおいおいおい何他人のプライバシー暴露してんだこのクソAI」

ヴァイリの後ろにいたリリエラがミリーが気分良さそうに歌ってギターを弾いてる動画を出すとミリーは壇上に乗り上がってきて胸倉を掴む。

 

「認めたな?」

「へ?」

ヴァイリに言われてミリーは素っ頓狂な声を出す。

 

「フェイクとしらばっくれることもできたけどミリーは素直で良い子だなあ」

 

「ミリーってそんな一芸あったんだ」

「ちょっとー、かっこいいじゃない」

周りがミリーをニヤニヤと見る。

 

「もう誤魔化せないぞ」

 

「は、嵌められた~!」

ミリーは頭を抱えて叫ぶ。

 

「ソロ曲もらえて良かったねー」

「おめでとー」

「そんなぁ」

同じ班のアイナとリベルテの呑気なお祝いにミリーはめまいを覚えた。

 

「弾き語りが嫌ならフリフリの衣装でアイドルらしく歌って踊る曲になるけれど?」

 

(ぜってーそんなキャラじゃねーし)「・・・わぁーったよ。もういいよギターの曲で」

ミルローゼからも言われてミリーは自分がピンクのフリフリした衣装着てるのを想像して顔色悪くし、渋々引き受けた。

 

 

 

 

───

 

2025.4.1 12:10

 

ポップスター・オンライン

ヘリポートエリア

 

 

現実時間ではお昼時であるがゲーム内では真夜中となっていた。

 

周りに建物が少なく開けた夜空の下、透明な屋根の大型テントが立ち並ぶ芝生に囲まれたヘリポートに野外フェスステージが設置されていた。

 

(B♭、C、Am、Dm、Gm、C、F、A7・・・)

楽屋テントの中でミリーはギターコードの最終チェックをしていた。

 

「マジで緊張してきた。ったくあいつら。見世物でギターやってるわけじゃねえんだぞこっちは」

ナギサからリクエストされたパフォーマンスを仕上げてきたもののミリーは大勢の前で演奏することに落ち着かない様子だった。

 

「もう客も入っちゃってるし・・・こうなったらや、やってやらあ!」

客席の埋まってる外を覗いて逃げ場がなくなったのを感じ、やけくそ気味のミリーはアコースティックギターのベルトを肩から下げる。

 

 

 

───

 

「見てください兄さん、わたしの作成したフィールドが使用されていますよ!」

会場の客席の中で紫を基調としたアイドル衣装の恰好をしたツインテールの女の子がテンション高めでステージを指差す。

 

「前々からアイドルゲーム作りたかったもんねマイシスター。SRゲームスが他社とのコンペに負けて倒産しちゃったときはどうなるかと思ってたけど開発を渡り歩くのも刺激があって楽しいな」

スーツ姿のマネージャージョブのワカメヘアーの男性プレイヤーは両手を大きく広げて演技気味に言う。

 

この二人シャムとオズはリアルでは武藤兄妹と呼ばれ、VR業界で兄妹クリエイターとして名が知られている。臼井証券の出資を受けた競合他社に仕事を取られ、彼らがもともと在籍していたSRゲームスは2月に倒産していた。それからはフリーランスとなり、VRゲーム制作で転々と仕事の依頼を請けていた。

 

「兄さんが作成したイベントも明日行われるようですね」

 

「今のままじゃエンドワールド一強でつまらないから他のチームに挽回できるチャンスが必要だろう?」

 

「やりすぎてもエンドワールドの皆さんが怒りますのでほどほどにしてくださいね?」

 

 

 

ジャーンとギターを弾く音がすると、ヘリポート中央のキャンプチェアに座るミリーへ周りの照明が当てられる。

 

「よ、よろしく。曲は“流星群”」

緊張しているミリーは短く挨拶すると早速演奏し始める。

 

「盛り上がってこうぜー!」

『Hi! Hi! Hi! Hi! Hi! Hi! Hi! Hi!』

ミリーが叫ぶとコールに合わせて赤いペンライトが振られる。

 

「わあ!」

シャムもつられてペンライトを振っていた。

 

ゲームの音響設定でミリーの弾くギターの音色が会場全体に届く。

 

(なんだ、やればできるじゃんあたし)

順調に弾き語りできてることにミリーは乗ってくる。

 

サビに入ると夜空には幾つもの流れ星が降りだす演出が現れた。

 

【挿絵表示】

 

 

 

間奏に入るとミリーのギターソロが披露される。

 

椅子から立ち上がったミリーが会場全体を指さして耳に手をあてると会場から落ちサビの合唱が聞こえてくる。

 

ミリーは親指を立てて応えると最後のサビを立って歌った。

 

 

「サ、サンキュー!」

曲を弾き終わったミリーはそれだけ言ってそそくさとステージから出る。

 

 

 

 

「よし、決めました!」

ライブが終わってからシャムが言う。

 

「なにかいいアイデアでも浮かんだのかいマイシスター?」

 

「今のステージを見て考えたのですが次回作はロックバンドをテーマにするのはどうでしょうか?」

シャムは目をキラキラさせて

 

「また面白そうな事思いついたようじゃないか」

 

「今日からでも早速提案書を書き始めてみます!」

シャムはふんす!と鼻息をならしてやる気を見せていた。

 

 

───

 

「やっぱ人前で弾くってガラじゃないよ。こんな面倒なのこのゲームっきりだからな」

楽屋テントに戻ったミリーは座ったソファーの背もたれによりかかってげんなりしながら固く決意するが、残念ながら自らのライプパフォーマンスをきっかけに近い将来破れることとなる。

 

 




レジスタのシナリオと違ってオズがSGPを掌握できなかった世界線なので兄妹仲良好です
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