エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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169話 スポーツ大会

 

2025.4.2 7:30

エンドワールドVRルーム クレムリン 親衛班の部屋

 

 

「───ということで近衛班と共同でスポーツ大会に参加します」

昨夜行われた班長会議での決定事項についてトトナは翌朝、班内でミーティングをしていた。

 

「いいわね、スポーツ。身体動かすことは好きよ」

シエルはやる気を見せていた。

 

「勝ち上がらないとグループスコアに影響が出るのよね?」

ティールが確認する。

 

「そうですね、理想は優勝。最低でも3位には入ってほしいと本部から要請されています」

 

「3位ですか、結構高めの順位ですね」

ルチアはつばを飲み込む。

 

「VR経験は他のプレイヤー達よりも長けているのは私たちの強みです。わたしはマネージャージョブなので選手としては参加できませんが全力でサポートさせていただきます。皆さんが頼りです」

トトナがそういうと一同は頷いてくれた。

 

 

───

 

同刻

近衛班の部屋

 

「というわけで親衛班と共闘することになった」

フブキも班の部屋でミーティングをしていた。

 

「大丈夫かしら?普段レイドは別々に組んでいるから連携が上手くとれるか・・・」

セリーヌが不安げに言う。

 

「剣の道からまた外れていく・・・」

サナエはスポーツ大会への参加について聞くと不満そうに目をそらした。

 

「・・・」

イルマーナは普段から発言が少なく表情の変化も乏しいため周りは考えが伺えない。

 

(親衛班の奴らに負けるもんか)

ウルリカは対抗心を燃やしていた。

 

 

 

 

 

───

 

9:00

PSO ディーヴァシティ 

アイドルスポーツ大会会場 グランドワンスタジアム

 

各アイドルグループの選抜チームによって競技が行われていた。

ラウンドにより競技種目が決められ、勝利したチームが進出できるトーナメント方式となっていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

───サッカー

 

「止める!」

エルミラはゴール角のコースだったボールを弾く。

 

『おっと、エルミラがまた止めたー!ナイススーパーセーブ』

実況も熱が入っていた。

 

「ウルリカ!」

セリーヌがパスする。

 

「うおりゃああ!」

ウルリカがボールを受け、ゲームのパラメータ任せの強烈なパワーシュートを放つ。

相手キーパーは手が届かず、ボールはゴールのネットを揺らした。

 

 

───野球

 

(クロンが言うにはバットの芯でボールを斬るイメージ・・・)

バッターボックスに立ったサナエは飛び道具も斬り落とすクロンから受けたアドバイスを思い出していた。

 

(見切った!)

ガキィン!

『サナエジャストミート!これは長打になるぞ』

サナエの打った球はフェンス直撃する長打となった。

 

守備も好調だった。

 

「ストラーイク!」

 

(さっきの打席ではストレートストレートカーブで三球三振だったからまたカーブ仕込むと見せかけて・・・ストレート!)

シエルが速度のある投球をする。

 

「ストライク!バッターアウト、チェンジ!」

 

「ナイスリード、エルミラ!」

「ナイスピッチ、シエル」

ピッチャーのシエルのグローブとマスクを取ったキャッチャーのエルミラのミットをぶつけ合い二人はベンチへ戻る。

 

 

───テニス

 

パシュッ!

「やりましたー!」

テニス経験のあるリナリアがスマッシュを決めてゲームを取る。

 

「宣材写真撮るので目線こちらくださーい」

 

「あ、はーい!」

カメラマンに呼ばれてリナリアはポーズを取る。

 

「・・・ブイ」

ペアのイルマーナもカメラに向かってVサインをする。たまにドジをするリナリアをイルマーナがフォローする良いバランスのペアで快調に勝ち進んだ。

 

 

───バレーボール

 

ODORIBA!ビーチでは大会競技用にビーチバレーコートが設営されていた。

 

「とす!」

 

「ふんっ!」 バシュッ!

フブキの上げたボールに合わせてリーネがスパイクを放つ。

 

 

親衛班と近衛班合同のエンドワールドチームは順調に勝ち進み、準決勝進出を決めた。

 

 

───

 

12:00

ポップスター・オンライン 運営オフィス

 

スポーツ大会はお昼休憩ということで1時間後から準決勝を実施する予定の中、運営ではゲームの調整作業で社員たちが忙しそうにしていた。

 

「あーあ。三井屋さーん、エンドワールド残っちゃってますよー」

モニターで大会の中継を見ていた中堅社員は肩たたき棒でトントン叩きながら他人事のように言う。

 

ガチャリ

「こっちも各事務所には話つけた。次で必ず脱落させてやる!」

電話の受話器を置いた三井屋は大分イライラした様子で言った。あちこちに根回しすることになり大分ストレスが溜まっていた。

 

 

───

 

13:00

準決勝

 

勝ち残ったグループは事務所スタッフや他のメンバーなどの応援も集まってきていてアリーナの観客席は大分埋まっていた。

 

「がんばれー!」

ノエルが作成した横断幕をベティやエヴェイユ達と広げていた。

 

「ルチア、みんなと仲良くできてるかしら・・・」

アネットはやはり妹のことが心配でライブの合間の時間を作って応援に来ていた。

 

 

大会に3位決定戦はなく得失点差で順位が割り当てられる。3位と4位ではかなりグループスコアに隔たりが出る配点だった。

 

『さあ、準決勝の種目は何だー!』

実況が言うとアリーナビジョン映像のドラムルーレットが勢いよく回り出し、ゆっくりと止まったのはバスケットボールだった。

 

『準決勝はバスケットボールだ!試合の組み分けも決まったぞ。快進撃を続けているエンドワールドの対戦相手はヴァイオレットリング。ヴァイオレットリングのダンス担当カイリはリアルでU15全国大会経験者。これは有利に働くかー!』

実況が注目したカイリという長身短髪のプレイヤーがアップになってアリーナビジョンに映される。

 

「おいおいルーレット完全細工してただろ」

様子を4人で見に観戦席にいたヴァイリは呆れていた。

 

 

4つのチームが2つのコートにそれぞれ分かれて準決勝のバスケの試合が始まる。

フブキがジャンプボールに入るが、相手のカイリとの身長差で取られてしまう。

 

ボールを受けたヴァイオレットリングのメンバーからすぐカイリへボールが戻り、そのままドリブルでゴールへ走っていく。

 

(速い!)

止めに入ろうとしたエルミラをヒラリと躱し、カイリはシュートを決めた。

 

『サッカー、ラクロスと鉄壁の防御をしてきた“守護神”エルミラが遂にかわされたー!』

実況がシュート入ったのを見て言う。

 

「6番カイリをマーク!」

ベンチからトトナが指示してシエルがくっつく。ボールを持つカイリが進めないよう立ち回る。

 

進めなくなったカイリは一旦味方へボールをパスする。シエルはパスされたボールを目で追ってしまう。

 

「へい、マユコこっち!」

カイリは一瞬マークが外れた隙を逃さず、ゴール方向へ走っていきフリーになったところでボールをまだ戻すよう指示する。言われるままに味方がパスしたボールを受け取って走る勢いを殺さずドリブルでゴール前まで着き、そのままシュートを決めた。

 

 

 

第1クォーターが終了して15対8のスコアになっていた。隣のコートは12対6のスコアであり現状だとエンドワールドが4位になっていた。

 

 

「一人に翻弄されすぎている」

インターバルでフブキは息を切らしてタオルで汗を拭く。

 

「しかし、相手の脅威は一人だけでもあります。カイリ以外は私たちと同じくアマチュアです。こちらの攻撃で点を返すことはできています」

マネージャージョブでスーツ姿のトトナは監督をしていた。

 

「これ以上点差を広げられないようにしましょう。こちらの攻撃は堅実に」

しかし、トトナの指示とは裏腹に第2クォーターでも点差は縮まらなかった。

 

 

 

 

「ブロック!」

エルミラとセリーヌの2人がかりでカイリを止めに入ろうとする。

 

しかし、カイリはレイアップと見せかけてフェイントし、ジャンプして止めようとしていたエルミラとセリーヌを躱してレイバックシュートで入れる

 

「なんですか今の動き?」

バスケの動きのレベルが違いすぎてリナリアは呆気にとられる。

 

 

その後もカイリにボールが渡るたびに点を取られていく。エンドワールドも反撃をしているが、カイリがスティールなどしてくるため攻撃成功率は負けていた。

 

 

ピーッ!「シューティング・ファウル」

 

フブキと交代で入ったティールはシュート中に腕を引っ張られてフリースロー権が与えられる。

(ここで少しでも差を縮めないと)

 

ティールはゴールを狙って放つがボールはリングで何度かバウンドして外にこぼれてしまった。

 

(外してしまった。せめて1点だけでも取らないと・・・)

しかし2投目もプレッシャーのせいか力んでしまい、バックボードにぶつかってゴールに収まらなかった。

 

「ドンマイ、次一本取ってこ!」

リーネと交代していたシエルがベンチから励ますがティールは失敗を引きずっている感じであった。

 

(やっぱりアテにならないわね)

フリースローの失敗を見たウルリカはそう思いながらセリーヌと交代してコートに入っていた。

 

フリースローのこぼれ玉からカイリがリバウンドしてそのままシュートを決められていた。エンドワールドのスローインから始まり、ボールはウルリカへ渡る。

 

「ウルリカ、パス!」

リナリアと交代で入ったルチアがフリーになっていてパスを求めるが、ウルリカはドリブルしてゴールへ向かう。

 

「ちょ、ちょっと!」

ルチアが声を上げるも無視したウルリカは一人で強行突破をしようとする。しかし相手プレイヤーにぶつかってしまう。

ドンッ!「きゃっ!」

 

ピーッ「オフェンス、チャージング」

 

「あっ! くそっ」バンッ!

審判がホイッスルを吹いてファールを取る。ファールを取られたウルリカはボールを床に叩き投げる。

ボール権が相手に移ってまたカイリへ回り、更に追加点を決められていた。

 

 

第2クォーターが終わった時点で点差は20点に広がっていた。

 

 




h ttps://stopwatchtimer.yokochou.com/judo-roulette.html
とくに他意はないです
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