エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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5000UAありがとうございます。長く続けていけるように頑張ります。ゲームのエンドワールドがALO編入って各キャラの種族分かればALOのお話も書きやすくなるんだけどなあ


18話 2023.1.6 稲妻

2023.1.6

 

エンドワールドには問題がある。というか問題が山積みすぎる。そのうちのひとつ、タンクが少ない事だ。

 

ドラゴンナイツや解放隊はタンクの数が揃ってるのにギルド結成以降盾持ちは数人新たに入って来ただけだった。タンクは地味、動きが遅い、自由に動けないからストレスになる、男の指導嫌だ、戦闘でモンスターのずっと近くにいて怖いと不人気な役回りだった。

カーラと共にダンジョンへ向かいながらそんなこと考えていた。

 

 

黒鉄宮地下ダンジョン

上の層開放とともに潜ることのできる階層が増えていっていた。ここに来れば別に上の階層に行く手間なくレベリングができる。

 

「ヴァイリ、狩場に到着したわよ。時間もないし、早速狩りを始めましょう」

 

「・・・ん?何よ、アンタたちは」

狩場にはすでにプレイヤーがいた。

 

「あら、先客がいたみたいね。わたしは、カーラよ。こっちにいるのがヴァイリよ」

 

「・・・私は、エクレール。今はソロでやってるわ。カーラって言ったわね。新聞で見たわ。2層攻略レイドに参加していた一人だとか。ちょうど私も階層攻略戦に出たいと思っていたから、組んでみてもいいかもね。でも・・・・そっちの男はあまり強そうには見えないわね。」

自己紹介した子は盾を持っていた。これは引き込むべきか。

 

「何をぉ!見た目で判断するんじゃないわよ。こいつはね、何が相手でも絶対に負けないんだから!新聞には載ってなかったけど作戦考えてたのはヴァイリなんだし」

 

「それなら勝負して私を負かしてみせてよ。力を示してくれたら私が力になってあげてもいいわよ。ただし、私が勝ったらあんた達攻略組に顔が効くんだから私をボス戦に推薦しなさい」

 

 

ああ、タンク不足解消したい、これはチャンスだ

「いいぞ、俺が勝ったら君にはギルド入ってもらいたい。エンドワールドは準攻略組だからまたボス戦やる機会もあるだろうし。君は勝っても負けてもボス戦参加のチャンスが出来る」

もうまとまったボスデータが集まらないからやる気ないけど

 

「確かに面白い提案ね!ヴァイリ、やっちゃいなさい!」

 

 

「まずは雑魚狩りよ。どちらが多く狩れるか勝負ね。ここはモンスターのポップが激しいからある程度狩ってからデュエルしましょう。逆にモンスターに狩られるなんてないようにね。それじゃあ、またあとで」

そう言ってエクレールは奥に入った。

 

「……あいつめぇ、あたしたちのことを好きがって言ってくれちゃって!どっかの生意気娘と同じこと言ったし・・・ヴァイリ!格の違いを見せつけてやりましょう。随分舐めた真似をしてくれたものね。わたしも一緒に行ってその腕前ってやつを見せてもらおうじゃないの」

 

「そうだな、数討伐なら装備変えるか。」

普段の鎧と盾装備を外し、道着のような軽装に変更する。そして、手にした武器は普段の曲刀ではなく刀だった。

 

 

 

 

俺とカーラはそれぞれモンスターを倒していく。刀は攻撃力が高く設定されているので1匹倒すのにかかる時間は短い。

 

エクレールは盾で受け止めた敵の急所を的確に刺していって堅実に仕留めていく。攻守両方ができていてワンマンアーミーと言っていい。盾持ちとしては速いが、一度モンスターの攻撃を迎撃するフェイズを踏まなきゃいけないこと、装備の重量により移動が軽装備より速くないから遅れ気味だった。

 

「・・・アンタ、タンク専門じゃなかったのね。」

 

「騙すようで悪いね。」

 

「まあ、いいわ。雑魚狩りはそっちの勝ちとして、あとはデュエルね。3本目の勝負は後で考えましょう」

 

「別に次で終わるから必要ないと思うけど?」

 

「・・・言ってくれるじゃない。後でベソ書いても知らないわよ!」

エクレールから半減決着モードで申請が来る。

 

「初撃決着じゃないのか?」

 

「まぐれカスリなんかで勝ち誇られても困るし。それともHP減るのが恐いの?」

 

「いいや、別に」

〇ボタンを押す。

 

デュエル開始で右手のみで握った刀を左から振る。

 

エクレールは盾で防ぐ。そこは剣で防ぐべきだった。ミスだな。さっきまで正面からモンスターを防いでたからパターン化してしまったのだろう。盾で死角になった刀を目で追ってない。

 

俺は盾で覆われている視界の範囲内で逆手に持ち替え、そのままエクレールの盾からはみ出た左肘に刺す。

 

「ちっ」

 

「良かったな初撃決着じゃなくて」

 

「ええ、余裕そうな顔してるのも今のうちよ」

 

「いや、もう余裕だよ」

 

「どういうこと」

 

「そっちがHP減ってるから後はデュエル終了時間まで俺は逃げてればいい。そのアーマーと盾を装備していては追いつかないだろう」

 

「結局私が不利ってことね。上等よ!」

エクレールはアーマーと盾を外し、片手剣のみを武器にして向かってくる。片手剣と刀ではリーチに差があるので斬り合いに持ち込んだ俺に軍配が上がる。

 

「私の負けね。約束は約束だしアンタのギルドっていうところに入ってやるわよ」

 

「ギルド本部は黒鉄宮を出て、大通り突き当たりの池の中島の館だから行けば分かると思う。」

 

「そういえば、私たち二人、どっかで会ったことない?」

 

「?。今日が初対面なはずだが」

 

「そう、まあどこで会おうが私に関係ないことね。」

エクレールは帰っていった。

 

 

 

「よーし、タンクゲット」

 

「あんた、こんな勧誘だと後でアレから背中刺されるわよ」

ずっと見ていたカーラから指摘される。

 

「嘘は言ってないし、向こうに好条件な事話しただけだし」

 

「わたしはこのこと一切関知しないからね。どうせ盾持ちだから彼女、ヴァイリの下につくんだろうし」

 

 

後日 1層広場

「エクレール、タンク少ないから来てくれんか。レイドモンスターだから報酬いいぞ」

 

「フンだ。私がいいなりになると思ったら大間違いよ。この詐欺師!」

彼女はテーブルで露店で出しているケーキを食べている。ギルドのボス戦する気がない方針などがバレて完全にスねられた。

 

「今回のレイドモンスターはドロップで店売りより良い盾落とすんだけどなー、残念だなー」

1%あるかどうかのドロップ率だけど

 

「待って、盾ドロップする奴なら私も行くわ」

 

ただし、自分に利益のある見返りがあると知ればついてくる。現金な奴と分かれば扱いはちょろい

 

 

 

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