エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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19話 2023.1.13、14 対抗部隊

2023.1.13 9:00

 

10層 主街区から離れた街

 

クエストも特になく、プレイヤーが全く来なくなっているマップのはずれの圏内街に十数人を呼び出す。

 

「なによ、こんなところに呼び出して。」

エクレールがクレープを頬ばりながら抗議の声を上げる。エクレールの後ろに並ぶ、新設して間もない遊撃班の班員達も不機嫌さを曝け出している。

 

「そうよ、私たちだって新しい迷宮区行く予定だったのに」

探索班長のアニエスもご立腹の様子だ。探索班員も班長の言葉にうんうんと頷いていた。

 

「単独行動が多い遊撃班と、プレイヤーが少ないダンジョンなどに行く探索班は特にPKプレイヤーに狙われる確率が高い。だからここで実戦訓練をする。スキルではなく動作で覚えなければならないこともあるし。」

 

「何が来ようがそんなの蹴散らせばいいだけでしょ。帰るわ。」

踵を返そうとしたエクレールの首元にナイフが飛ぶ。アンチクリミナルコードにより弾かれるが衝撃によりよろけて尻餅をつく。

 

「っつ!」

 

「別にPK集団は正面切ってやってくるとは限らない。ありがとうクロン。」

 

 

建物の2階の窓からクロンが顔を出して頷いていた。

 

 

「もし圏外で飛んできたのが麻痺毒ナイフ、あるいはクリティカル入って即死判定だったら死んでたな。」

 

「あーっもうわかったわよ。付き合えばいいんでしょ。さっさと終わらせるわ」

 

 

高所、遮蔽物からの飛び道具の飛ばし方、背後からの首など急所を狙った攻撃、隠蔽スキルでの隠れ方等、奇襲に使えそうなことを教えていく。

 

「私はどうすればいいのかしら。みんなのように斬りつけたりはできないけど?」

魔法使いのような格好をしたシュリーが質問してくる。彼女の武器は魔法でも撃てそうな杖の見た目をしたロングメイスだった。

 

「そうだなあ。例えばだけど」

俺もストレージからモンスタードロップしたロングメイスを出す。街の通りにあった大きいオブジェクトをテコの原理で動かして路地の入口を封鎖した。

 

「こんな感じにバリケード作って敵の動きを制限するとかかな。」

 

「なんだか地味ね・・・バトルの方法を知りたいんだけど」

 

「対人戦闘だったら足元狙って引っ掛けるとか有効かな。ロングメイスだとリーチが長いし。戦闘も重要だけど相手を不利な状況に追い込んでいくのもかなり有効だ」

 

シュリーに教えているところ、突如首が絞められ、体が宙に上がり、視界が空を向いた。

「なっ、げへっ、ごほっ」

 

いきなりのことでパニックになりジタバタしてしまう。

 

「ふふ、私も斬り合いはできないけど奇襲ならできるわよぉ」

 

地面に横倒しにさせられて見上げるとユウナギが両手で糸を張っていた。後ろから首に糸を巻きつけて地蔵背負いのようにされたようだ。

 

「あ、ああ、良い糸の使い方なんじゃない?後は足掛けのトラップとかなんか出来そうなこと見つけてみて」

 

「分かったわぁ。考えとくねぇ」

 

ヤバい、戦闘が嫌いな子が多い需品班所属なはずなのに手練ててこいつ怖え。

 

「2人とも、トラップに関してはノエルに聞くといい。悪戯に関してはあいつほど天才はいない」

 

 

 

 

その後、探索班と遊撃班に分かれて交互に攻撃側と防御側を行っていった。

 

 

「アンタ、なんでこんなオレンジがやるようなことを私達にやらせるのよ」

 

「実際に攻撃側の戦術を学んだほうが理解しやすいだろう?」

 

「だからってこの人数にやらせる意味がわからないわ。なにかさせるんじゃないでしょうね?」

 

「必要があれば実行することもある。」

 

「アンタねえ、私達を使って殺し合いでもさせる気?!」

エクレールが殴りかかってくるところを体術スキルで投げ飛ばす。

 

「アーマードバトル経験者なら柔術もやっといたほうがいいぞ」

 

「この野郎ぉ!絶対倒してやる。いつかアンタの顔を地べたに擦り付けてやる。覚えてなさい」

地面に倒されたエクレールが睨みつけながら吼える。

 

「そりゃ楽しみだ。それに今やっていることはプレイヤーだけでなく、感知されていない人型モンスターへの奇襲にも使えるからな。」

 

 

 

 

 

午後になり、次に呼んだのは教導班。

 

「誰が敵役を引き受けてくれてるんですか?」

先頭のエリスが質問してくる。

 

「主に遊撃班と探索班に任せてる。たまには教育される側にも立ってみようか。圏外街だと思って挑んでくれ。ゴールは街の反対側ね。」

 

 

結果:街の中間地点も超えずに全滅判定

 

入り組んだ路地を利用しての挟撃、高所からのクナイ、落岩などの攻撃

大きい武器を持っている者に対しては狭い道に誘い込んで武器を振れない状況に持ち込んだりもしていた。

俺が教導班を呼び出している間に、攻撃側のメンバーもアイデアを出し合い、新しい奇襲のレパートリーを増やしていたようだ。

 

「樽の中に隠れてるなんて分かりませんよ!」

 

「気配察知を上げてれば分かったよ。俺も気付けなかったけど」

怒り心頭のエクレールが班長命令と称して俺への集中攻撃を班員に徹底させていた。

 

 

「アッハッハ!毎日モンスターをプチプチ倒しててもイマイチストレス解消にならなかったけど、ケティア教官様をブチ倒すチャンスが来るとはねぇ!」

 

「恨まないでくださいよ。これはヴァイリさんが考案した演習なんですからね」

 

「・・・うざ」

 

街の水路に架かる小さな橋の上でユリスとリュミルがケディアを挟み撃ちにしていた。ターゲットが教導班と分かると、午前中嫌気が差していた遊撃班員たちも、毎日口うるさい連中への鬱憤晴らしのチャンスとしてノリノリだった。

 

2対1の戦闘でも勝ったのはケティアだったが、その後、建物の窓からばらまかれた数十本の刃物の雨に当たり、彼女も死亡判定になった。

 

 

 

翌日 1.14

そしてギルメン全員を呼んで訓練。6人パーティーを組んでもらって、1パーティーずつ街の反対側を目指してもらう。

建物の屋根上に教導班が見回りをして、街の突破に挑戦しているパーティーの生死判定をするとともに居場所をオレンジ役に通達してスタンバイさせる。

 

 

街の反対側にたどり着いたのは1パーティーのみだった。

「このパーティは何故生き残った?」

 

「アグレッサーが隠れているところをラーミルさんが全て看破してましたね。」

エリスから返答される。

 

「・・・ラーミル以外のパーティメンバーシャッフルしてもう一回挑戦ね。」

 

 




数年前に流出した緑色の服着てる人達の教育ビデオを参考に
h ttps://www.youtube.com/watch?v=EjtYEoNvVwA

↑消えたのでh ttps://www.youtube.com/watch?v=herw1s-kseY
オーシャンタートルの事を口外したら菊岡さんが黒服の人たちと一緒にやってきちゃうぞ☆


遊撃班
エクレールが本部の指揮に従わないことから編成された班
本部の指揮下に入らない独立した班であり、個人単独での行動が許可されている。
配置条件は教導班メンバー3人以上からデュエルで勝利すること
班員リスト
エクレール(班長)
イブ(副長)
リュミル
レアン
フーリ
ミリー
ユリス


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