エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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前話の”ミーア”はコードレジスタの爆弾娘ではなくエンドワールドに登場する清廉な楯ミーアです
ちょうどレジスタで爆弾娘のイベントやってるところなので一応書いときます

そしてセッツブーンは国際交流


21話 2023.2.2 節分

2023.2.2

 

 

♪♪♪

13:55 1層広場

 

露店には期間限定ドロップで作られた鍛冶班作の鬼の金棒を模したメイス、需品班が料理した恵方巻き、豆といったシーズンものが並んでいる。

 

「十分な量を用意してますので並んでお待ちくださーい!」

需品班料理担当のリートがオタマを持ちながら叫ぶ。けんちん汁の大鍋には列が出来ていた。

 

 

「なんで班長会で私以外全会一致で教導に鬼役押し付けられるんですか!」

赤鬼のお面をかぶったエリスが吼える

 

「・・・心外。まじだるい・・・」

黄鬼のお面を手に持ったケティアが気だるそうに言う。

 

「いや、日頃の行いじゃない?」

 

「「・・・え?」」

2人が首をかしげる。

 

「え?」

エリス自覚ないのかよ。ケティアもとぼけんな。ティールからレイピア組へのレッスンがめっちゃスパルタにしてたって告発されたぞ。

 

「ヴァイリさん、なぜ貴方はいつもの戦闘の鎧着てるんですか。」

 

「ただの豆まきで済みそうにない。備えあれば憂いなしってことだ」

 

今回から行事に関しては企画班という新設された班がイベントの計画をしている。メリー、ノエル、アプリル、ヒビキが希望して転属しているが、何よりも班長がティリというのが問題だ。彼女は、おしとやかな雰囲気とは裏腹に悪戯の対象は人・モンスター無差別でノエルよりも綿密に練ったトラップを仕掛けてくる。

 

節分イベントのプログラムが配布されたが14時から始まりの街広場で〝演武:鬼退治″と書かれている。

 

『ただいまより広場前にて鬼退治始まります。ご来場の方はどうぞご覧ください。』

 

アナウンスが終わると同時にパシンパシンとゴムのはじける音がして豆が勢いよく飛んできた

 

 

「鬼教官どもに目にもの見せてやれ!」

クラリスが豆をまくグループの先頭に立ち、音頭を取る。

 

「おりゃー!撃て撃てー!」

ノエルがスリングショットで豆を撃ってくる。他にも20人ほどがスリングショットを持って豆を放つ。

 

「いたっ!ノエル!やめなさい!豆は撒くものですよ!」

 

「鬼を効率よく退治するためにも文明の英知が必要なんだよ!おとなしくやられてねエリス!」

 

「だから言わんこっちゃない」

俺は盾で防げてるが豆が当たるたびに耐久値がちびちび削られている。前世でも不良の喧嘩仲裁に駆り出された時に双方がスリングショットを使って釘やダーツで撃ち合いしてた時あったな。

 

 

カキィン!カキィーン!

 

「ぐはっ」「あぐっ」

豆を撃ってるほうに豆が飛び、数人が倒れる。

 

般若面をかぶったクロンが刀の峰で豆を打ち返していた。

 

「鬼が豆を打ち返しちゃアカンだろ」

 

「む、いかんのか?」

クロンが首をかしげる。般若が首を傾けててシュール

 

「いかんでしょ。やられ役なんだし。弾くのならまだしも撒く側倒しちゃ演武にならない」

 

「善処する」

 

 

 

ヒュンッ パクッ   ヒュンッ パクッ

 

「そしてそこの鬼役に立候補した2人、豆を食べない」

 

「んぐんぐ、食べ物を粗末にするのは・・・良くないことだ」

 

「ボリボリ、いっぱい豆食べられて役得」

テレサが建前を言い、ヘメラが本音を返答してくる。

 

 

 

「・・・あたまきた」

無表情なケティアが言う

 

「いっつ!あたしもただやられっぱなしって性に合わないんだけど」

カーラも鬼の面を必要としない形相になってきた

 

「流石に程度というものがあります。」

そしてエリス、穏やかな笑顔のはずなのに目が完全に笑ってない。

 

「教導班、全員抜剣!前方敵群へ突撃!」

エリスの掛け声とともに俺以外の教導班員が武器を構え走っていく。

 

「いってらっしゃーい」

若いものは血気盛んだな。俺は盾構えたままだ。というか盾抱えたまま30メートルの距離を全力疾走したくない。

 

 

「クラリス軍曹!鬼が接近してます!」

 

「上等よ!鬼が剣を抜いたぞ、迎撃だー!」

スリングショット撃ってた連中も武器を持ち、白兵戦状態になった。周りで見物してたプレイヤーが煽り立てて乱闘の景色を楽しんでいた。

 

 

主賓席の方を見ると〈始まりの街商工会〉の皆さんは笑ってらっしゃるが、〈本部〉連中は頭抱えていた。

 

「ふふ、みんな楽しそうね」

隣から声がして向くと、事の元凶、ティリが立っていた。

 

「出たな黒幕」

 

「黒幕だなんて人聞きの悪い。私はただイベントが盛り上がるように準備しただけよ」

全く反省の色が無い。悪女というのはまさにこいつにふさわしい言葉だろう。

 

「で、企画者様がわざわざ俺のとこまで来てお次は何をする気なんだ?」

 

「それってそのうちしますよと宣言しているじゃないか」

 

「私に悪戯をし返してくれてもいいのよ。気分爽快な狩りに出かけるときは私も是非呼んでね」

 

「・・・なにか俺にさせる気なんだろ?」

 

「そうなのよ、モンスターを使った面白い悪戯を考えたのだけど、実験台になってくれる?」

 

「お断りします。悪戯のことばかり考えてレベリング怠るようなことはするなよ」

 

「もちろんよ。あなたを追い越すつもりで強くなるわね」

 

 

白兵戦も決着がついて豆撒き側が敗走していた

「ノエル、私に集中攻撃してましたね?そんなにおしおきが欲しかったんですか?たっぷりあげますよ」

 

「ぎゃああ!ごめんなさいエリス、ギブギブギブ」

エリスがノエルを体術スキルで組み伏せ、固めに入っていた。鬼が勝っちまったじゃねーか。

 

 

 




♪♪♪
踊る大捜査線のC.X.(オーケストラverじゃないほう)を聴きながら執筆
催し物回はだいたいこのBGMになりそう


教導班 名簿リスト


エリス(班長)片手剣 ダンジョン攻略担当
ヴァイリ(副長)盾 短剣 パーティー戦術担当
クロン 刀担当
カーラ 片手剣、刀、槍術等担当
リラン 棒術、薙刀担当
ケティア 細剣担当
ミランダ 鎌、斧担当
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