エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

31 / 178
10000UA突破ありがとうございます。今後も「世界の終わりを目指して」をよろしくお願いいたします。

原作の空白期の埋め合わせでEWキャラ同士の掛け合い回ができたら投稿していく予定です。原作のストーリーに戻るにはまだ先になるかもしれないです。


29話 2023.4.16 狩猟 

2023.4.16 10:00

1層 地下迷宮

 

攻略組が上層階を登っている頃、俺たちは地下へ潜っていっていた。黒鉄宮の地下ダンジョンは攻略組の興味を引くことは無く、深い階層においては、やわなプレイヤーでは攻略できないためエンドワールドが宝箱や狩場など全て独占できていた。

 

今日は浅めの階層で普段後方支援メインなチームをレベルの高いメンバーで護衛しながらレベリングすることになった。

 

 

「おっ、モンスターの反応だ。狩ってくる」

ハティが駆け出していく

 

「待て待てーい、一番槍は私だぁ!」

ティアナがハティのあとを追う。

 

「イエーイ、突撃―」

「狩りの数なら負けないんだから!」

ラナ、クラリスと後に続く。

 

「じいさん直伝で山での狩は教わってんだ。ヴァイリさん、あたしもやってくるぜ」

シャサールも腰から曲刀を引き抜き、駆け出す。

 

「ヴァイリさん、狩って来ますね。あたしの戦果に期待しててください。」

リュミルも剣を抜き、追っていく。

 

「みんな早いねー、じゃあ私たちもいこっかー」

「猫耳コンビ、いっくよー!」

猫耳のカチューシャをつけたユルモニとルミカもスタートは遅れながらも俊敏の高さを活かしてダッシュする。

 

「あんまり遠くいってはぐれるなよ」

彼女らが主にモブ狩りを行うことで同行しているパーティーメンバーにも経験値が入る。

 

護衛としてトトナのパーティーを組み込み、他に手が空いてたメンバーで組む。

Aチーム ミルローゼ ヴァイリ レイン リート トトナ エリナ

Bチーム リリオ ミヅキ ハティ ユウナギ ティール ユルモニ

Cチーム アンジェラ フィアーネ ティアナ シルヴィー リーネ ルカ

Dチーム ベティ リュミル クラリス ソラナ シエル ルミカ

Eチーム カスミ シャサール ラナ アーチ エルミラ キーナ

 

「猟犬達は血気盛んで優秀だな」

青いマントを翻しながら我らがギルマス、ミルローゼが剣を杖代わりに突きながら言う。彼女自身もレベルは着々と上がっているため、武器は短剣から片手剣へ変更している。

 

「魔王さま、私たちも多少倒して戦闘の感覚は維持しないといけないわ」

緑のマントを羽織り、鎧を装備しているリリオが自らも戦闘を行うために剣と盾を構える。

 

「そうね。いつ、また前線で指揮をとってもいいように常に備えは必要ね」

アンジェラも普段のジャンパーを脱いで片手斧を構えている。

 

「私も父に鴨狩りに連れていってもらった頃を思い出しますわ」

ベティも黒猫のマークの入ったハンマーを構える。

 

突撃していったメンバーが討ち漏らしたと思われるモンスターたちが接近してくる。四つの目が赤く光ったカエル型のモンスター、スカベンジトードが数匹接近してきた。

 

「よーし、タンク前へ」

俺の呼びかけにリリオ、エルミラ、レインが戦列の前に出る。

 

レインは右手に片手剣と左手にバックラー(小型盾)の戦闘スタイルになっている。俺の対モンスター戦での右手に刀、左手に大盾をレイン自身の筋力値で出来る範囲で真似しているらしい。将来双剣で戦うことになるなら2つの武器での戦いに慣れたほうがいいだろう。

 

 

「パリィしたら仰け反った敵への攻撃よろしく」

 

スカベンジトートが突進攻撃をしてくるところを盾で弾く。トードは衝突の衝撃で腹を上にしてひっくり返る。

 

「よし、スイッチ!」

硬直しているタンクの間を後列にいたメンバーたちがすり抜けてソードスキルを発動する。

 

「我が直々に滅ぼしてやろう」

「邪魔者は駆除しないとね」

「かっ飛ばしますわ」

「恨まないでくださいね」

スキができたところをミルローゼ、アンジェラ、ベティ、カスミが仕留めていく。

 

 

「ひっくり返ってもがいてる程度の者が我に歯向かうとはいい度胸だ。」

「ああ、蹂躙するって快感ですわ」

 

本部メンバーは戦闘に積極的だが需品班は一部怖がっている子達もいた。

 

「ボサっとしちゃだめよ!カエルの硬直が切れるわ」

リーゼロッテが注意を促す。

 

「うう、怖い」

シルヴィーがスカベンジトードに怖がっている。リアルの蛙と比べると確かに大きいが、リザードマンとか背丈より高いモンスター相手にするよりはまだマシだと思ったんだが・・・

「グェコグェコグェコ」

仰向けにひっくり返ってたトードが起き上がってシルヴィー達に飛びかかってくる。

 

「危ない危ない」

需品の子達が怖気づいてるところを護衛役のフィアーネとミヅキがフォローする。大剣を振りかぶり、トードを横薙ぎに斬っていく。

 

さらに黒い着物、桃色の帯の少女が斧をトードへ振り下ろす。

トードはグエッと鈍い鳴き声をしながらHPが無くなり消滅した。

「少し心が痛むわね。現実だとカエルをペットにしてるし」

そう言ってエリナは斧に付いたトードの体液を勢いよく振って振り払う。

 

俺が怪訝な視線を送ってるのに気づいてかこちらを向いて

「フフフ。怯えているの...?」

などと言ってくる。

 

「いや、かなり愉しそうに見えただけだ」

苦笑いして無難に返答しておく。

 

トードの波が終わり、辺りにはドロップ品が散乱していた。

 

「勝てた...よかった」

スカベンジトードの群れを倒してシルヴィーは尻餅をつく。

 

「こ、怖かったです...」

ニーナもその場でへたり込んでしまう。

 

飛び出していったメンバーと合流し、何度か同じようにトードの群れを駆逐していくのを繰り返す。怖がっていたメンバーも慣れてきて攻撃に参加するようになった。

狩りが終わり撤収する頃には大量のスカベンジトードの足肉が手に入っていた。見た目はグロいが焼いて調理すると手羽先のようなものになり、それなりに食べれるものとなるようだ。今後屋台で並ぶ新メニューとなるだろう。

 

 

 

16:00

1層のギルドホールに戻り、パーティーは解散になる。

 

 

「ちょっとキミ、待って」

ホールの廊下で呼び止められる。

振り向くと紫色のポニーテールの騎士のような格好をしたプレイヤーが立っていた。

 

「情報班のところの人だっけか」

 

「レイルです。報告があります。」

レイルは俺に一枚の紙を渡してきた。記録結晶で撮った写真が数枚貼られていた。

どの写真も生命の牌を写したものだ。それぞれの写真の中央には横線が引かれたプレイヤーの名前が写されていた。

 

 

Keita 4月12日  落下死

Sachi 4月12日 モンスターによる攻撃で死亡

Tetsuo 4月12日 モンスターによる攻撃で死亡

Sasamaru 4月12日 モンスターによる攻撃で死亡

Ducker 4月12日 モンスターによる攻撃で死亡

 

 

「キミがマークするように言っていたギルドが1人を除いて死んだわ。」

 

「そう、分かった。予定通りだ。態々報告ありがとう」

紙をレイルに返し、その場を後にしようとすると腕をガシッと掴まれる。

 

「キミの予想していた通りビーター以外全員が死んだのよ。こうなることを予期していたなら、あらかじめ彼らに警告しておけば5人は死なずに済んだのではないのかしら」

 

「俺たちは別に誰かを助けるために連んでいるんじゃない。俺たち自身がゲームクリアまで生き残って現実に帰るためにみんな頑張っているんだ。」

 

「彼らと共に生き残っていける道もあったかもしれないのに?」

 

「あったかもしれないが、それを選ぶと大きなリスクを伴う。こうなることは必然だった。あまり君たちが気に病むようなことじゃない。監視の任務お疲れ様。」

 

実はこれから起こる未来を知ってますなんて言ったら混乱が生じる。そのうち時期が来れば話すこともあるだろう。  レイルが掴んでいるのを振り払う。

 

「魔王様たちもご苦労様の一言で片付けたわ。あなたたちは一体何を知ってるの?」

彼女は疑念の篭った目で睨んでいた。

 

「そのうち話すことも考えてる。今は本部の言う通りに動いていればいい」

俺はそのまま自分の滞在宿へ帰る。

 

原作通り、いや、原作以上だ。キリトがこれからクリスマスまで自らのレベリングに徹してくれる。そうすれば攻略のスピードも早まってくれる。6月から4月に早まってくれた分、原作よりも早く75層にたどり着いてくれるだろう。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。