エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
h ttps://www.youtube.com/watch?v=kNviOIz9FZ8
ちょうど新シーズン始まってますね
もう少し研究シーン増やせれば「科捜研の女」のBGM使いたいところですが
2023.8.4
ギルドホール キッチン
Side ヴァイリ
只今この部屋では料理以外の物が作られていた。
「このゲームって自前でポーションって作れるんだな。知らなかった」
「ええ、わたし現実では化学部入ってたので。〈調合〉スキルを取ってから、息抜きにポーション作ったりしているんです。配合比や煮沸時間変えると回復量や味などもだいぶ違った出来になるんですよ。」
白衣を着たイナーシャは色のついた液の入っている試験管を軽く振盪していた。
クランプで固定されたフラスコはコンロの上で炙られていて、中の液体はコポコポと泡立っている。
「そっちのフラスコも隣のコンロで火にかけてください」
「分かった。セットする。」
「あっ、沸騰石は入れて下さいね。突沸した液がかかるとダメージを受けます。」
「経験者の指示に従うよ」
ポーション制作にはイナーシャ以外にも取り掛かっているメンバーもいた・・・彼女らがポーション目的で作っているのかは別として
「フッフッフ、あたしたちが驚くべき秘術を発明してやろう」
ウィッチハットを被ったリリアが虫をすり潰したものをフラスコに入れていく。
「どかーんとするものがいいね!」
シュリーも目を輝かせて青と紫の液体を鍋に入れて混ぜ合わせていた。
この魔女っ子コンビは何をしでかすつもりなのだろうか 嫌な予感しかしない。
そして割烹着を着ているリーゼロッテとユウナギ。彼女らの前には先日のかき氷シロップのようにカラフルな色の液体の瓶が並ぶ。
「これは何用の着色料なんだ?」
「それは飲んじゃダメよ。染料だから」
リーゼロッテが作業していた手を止めて注意する。
「飲めるものじゃないのか。シロップと見分けがいまいちつかないな」
「そうよぉ、だけどこれを糸に使えば自由に色を変えられるわぁ」
ユウナギが目の前で白い糸に赤い染料で染色を実演して見せてくれた。
「食い意地張ってるヴァイリさんには是非こちらを試してもらいたいです。」
イナーシャは棚の中から別の液体を取り出して俺に渡す。
「いや、別に飲む気はなかったが。この黄色いのは?」
「消痺ポーションです。店売りのものよりも強めの麻痺デバフを無効化できます。効果を強めにすると苦味が強く出てしまって飲めたものじゃなかったのですが、リーゼロッテさん達の作ってたかき氷のフレーバーを加えれば和らぐんじゃないかと思って」
イナーシャがどうぞと味付けしてない原液とフレーバーを混ぜた液を渡してくる。原液は金属のような苦渋い味がしていたが、味付けしたほうは多少飲めるものになっていた。
「原液のままだと飲み込めずに吐いて効果でないかもしれないが、味付けしたほうだったら棺桶対策にも使えるな。できればどんどんレベルの高いの作れるようにして欲しい。これはギルド全体に行き渡らせたほうがいいな」
「分かりました。試してみますね」
逆に毒液そのものを作っているものもいた。
ティリとフーリはマスクを着けながらいかにも毒々しい緑色の液体を取り扱っていた。
「お前たちは何作ってんだ」
「猛毒・・・刃に塗れば暗殺とかに使えそう」
「何かのドッキリに使えるかもしれないものね。作って損はしないわ」
「誰に対してのドッキリだよ」
「あなたが実験台になってくれるなら嬉しいんだけど。この際、誰でもいいわ。敵対ギルドの幹部とか、あるいはクーデターとか起こすにはうってつけじゃない?毒殺とかあなたならやりかねないと思うけど」
ミルローゼとかに盛れというのか。
「・・・物騒なことを言うんじゃない。俺はしないぞ」
「もともとあなたがこのギルド始めたようなものでしょ?どれか飲み物に混ぜればPK扱いじゃなくて毒デバフによる死亡で処理されるわよ」
ティリはニヤニヤとしながら囁いてくる。
「今の俺の待遇に不満はない。どうせなら茅場にでも飲ませろ。」
こいつ完全に愉しんでる。まさに悪魔の囁きと表現していいだろう。
その後、毒液はモンスターへの毒餌としても効果があり、より安全に確実に毒状態にできるということでギルド内で需要は高まった。外部には危険物ということで販売などはしていない。それでもラフィンコフィンなどは彼ら自身で何か作っているのだろうが。
フィールドでベティが「モンスターって何かエサを食べるんでしょうか?」と疑問を口にしたので試しに毒液まぶした生肉を放置したらウルフ系モンスターが食らってそのまま毒にかかって死んだらしい。
ガールズ・オプスでシリカ回想のキリトが爆弾みたいな物を作ろうとしていたのでこんなのもアリかと