エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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あとの階層のボス戦のストーリーはwikiに準じてるのでここ見てください
フィリアはまだ戻ってきてないけど

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というかエンドワールド版のボスの攻撃スタイルの詳細がわからないので上手くかけません


67話 2024.7.17 ボス戦参加

2024.7.17

 

86層 迷宮区ボス部屋前

 

ボス戦に参加するプレイヤーが装備の準備や打ち合わせを各々していた。その中で赤い鎧の騎士、ヒースクリフが扉の前に出てくる。

 

「皆よく集まってきてくれた。城の頂上までもすぐそこまで来ている。ここまでに少なくない犠牲は払ってきているが、下層で開放の日を待つ者達のために我々は進もう。それに、新たに心強い仲間も加わってくれている。エンドワールドからの選抜パーティーだ。エリス君、来てくれたまえ」

ヒースクリフはエリスを前に呼びだす。

 

「エンドワールドも今後ボス攻略に参加することになりました。攻略パーティー代表のエリスです。よろしくおねがいします!」

エリスは元気よく挨拶をする。

 

 

「あの引きこもりギルドがどういう風の吹き回しだ?」

 

「おいおい、小学生くらいの子をつれてきてるけど戦えるのかよ」

攻略組でこれまで戦ってきたプレイヤーはそのパーティーの編成を見て懸念を隠せなかった。

 

「見た目で侮るのはいけない。皆、安全マージンは超えてきているからね。戦いで存分に実力を披露してもらおう」

ざわつく攻略組をヒースクリフは制する。

 

 

「おお!白銀の聖女様」

 

「マジ!生聖女かよ!」

攻略組の一人のプレイヤーが挙げた声に赤い野武士顔のクラインが反応する。

 

「聖女って私のこと?」

アネットは嫌そうな顔をする

 

「みんな姉さんが綺麗だから見とれてるんだよ」

ルチアは誇らしげに言う。

 

「こういう好機の視線を浴びるのはあまり良い気はしないけど・・・」

 

「人気者は辛いわね」

カーラはアネットに同情していた。

 

「なんか一人だけ男がいるよな」

「黒の剣士に続いてハーレム気取りかよ。許せん」

 

そして、エンドワールドの中に大盾を持って武者鎧を着ているヴァイリをプレイヤー達は面白くなさそうに見る。

 

(うわぁ・・・アルゴが原作で言ってた通り女日照りのゲームオタクの僻みの念重すぎるだろ。顔も隠しとかないといつ背中刺されるか分かったもんじゃない)

ヴァイリは面頬もつけて顔を晒さないよう注意していた。

 

 

「キリトさん、あたしと同じくらいの子がいますよ。友達になれるでしょうか?」

同年代のエヴェイユを見たシリカが嬉しそうにキリトを見上げる。

 

「ん?ああ、ボス戦が終わったら声をかけてみたらどうだ?」

考え事をしていたキリトはシリカに少し遅れて答える。

 

(エンドワールドは前線階層のMOBを倒せるくらいのレベルはあったが、そこから更に安全マージンとなるプラス10レベルをどこで上げてきたんだ?ペースを上げてレベリングしていたとしたらどこかで見かけたはずだ。あるいは隠し狩場を見つけたか・・・)

他の攻略組と同じく、黒の剣士キリトはエンドワールドの参戦を素直には受け入れられなかった。

 

「納得いかないって顔してるわよ。まだこのゲームに来て2ヶ月しか経っていないのに誰かさんの猛特訓のおかげでこうやってボス攻略に参加してるいたいけな少女だっているんだし」

キリトの横にシノンが来て言う。

 

「ああ、悪い悪い。シノンもよく頑張ってくれてるよ」

 

「ふん」

 

「団長の話だと安全マージンはずっと前から超えてたそうよ。危険を冒してまで攻略に参加したくなかっただけだって」

アスナがヒースクリフから聞いた事を話す。

 

 

 

「では、ボス部屋の門を開く。解放の日のために!」

ヒースクリフが先頭でボス部屋の扉を開き、中へ入る。

 

「うおおおおおおおおお──っ!!」

攻略組のプレイヤーが雄叫びをあげて続く。

 

 

 

 

攻略組がボス部屋の中に入ると部屋の中の灯りに火が灯る。

 

「ボスモンスターが出現します。注意してください」

エリスがパーティーに警戒を促す。

 

「グラァァゴォォォォッ!!」

黒いドラゴンが部屋の上から急降下してきて地面スレスレを滑空する。

 

「滑空して近づいてくるわ!伏せて!」

アスナが叫ぶと攻略組は急いで頭を下げる。

 

しかし、ドラゴンの爪が掠ったプレイヤーのHPが削られる。

 

 

「ボスの名前はザ・フィンディッシュ・テンペストか。見た目からしてスケルトンキングとは違うとはわかってたけど」

 

「ヴァイリさんのホロウフラグメントとは別物になってますわね」

頭を伏せてたヴァイリとベティが小声で確認する。

 

 

ドラゴンは低空飛行で引っ掻き回した後、羽ばたいて再び上昇する。

 

「攻撃してすぐに逃げようなんて、そうはさせないわ!」

シノンは弓を構えて放つ。

 

「グラァァゴォォォォッ!!」

ドラゴンは唸ると、飛びながら炎を吐き、飛んできた矢を消し炭にするとともに、床へ火を撒き散らす。

 

「なっ!」

火はシノンのいたところまで届き、彼女は飛び退く。

 

「あいつ、矢を燃やしたブレスで、私まで狙ってくるなんて」

床を転がったシノンは忌々しそうにドラゴンを睨みつけて立ち上がる

 

「シノのん、大丈夫!?」

アスナがシノンに駆け寄る。

 

「ちゃんと回避したから、攻撃はもらってないわ。それよりも・・・どうするの?」

二人が見上げた先にはドラゴンが悠々と部屋の中を飛んでいた。

 

「上からブレスを吐かれたら、剣も矢も、奴に届かないわ」

 

「わかってる。防戦になるけど、今は耐えるしかないわ」

アスナは攻略の鬼と呼ばれる所以の険しい表情に変わる。

 

「各員、ボスの攻撃を見極めつつ、フロアに降りてきたところを、攻撃してください!」

血盟騎士団の副団長として力強い声で指示を飛ばした。

 

「あたしたちは、ダメージを受けた人を、回復させるよ、ピナ」

シリカはHPが減ったプレイヤーのそばまで近づく

 

「くるるるるぅ」

小さな白い龍、ピナはバブルブレスを吐き、浴びたプレイヤーのHPが徐々に回復していく。

 

「おお、ありがとう」

回復されたプレイヤーはお礼を言う。

 

「いえいえ、お安い御用ですよ。ピナ、次の人のところに行くよ」

シリカはHPが減っている他のプレイヤーのところへ向かおうとする。

 

しかし、上空を飛んでいたドラゴンは白い小さな竜を視界に捉えるとそれに目掛けて急降下した。

 

「え!? なんでこっちに?ピナを狙ってるの!?」

自分達目掛けて急降下してくるドラゴンを見て、シリカは足がすくんでしまう。

 

「危ないシリカ!」

気付いたキリトがシリカに飛びつき、突き飛ばしながら倒れる。

 

滑空してきたドラゴンの爪はキリトの背中を掠めていく。

「ぐっ!!」

 

しかし、シリカ達がいたのは部屋の端っこ側だったので勢い余ってドラゴンは部屋の壁に激突する。

「グオングゥゥ」

 

「キ、キリトさんっ!?」

自分を庇ってダメージを受けたキリトにシリカは声をかける。

 

「俺は平気だ。シリカたちこそ、無事か?」

キリトはすぐ起き上がって、勢いで床に手放したエリュシデータをすぐに回収する。

 

「は、はい!あたしたちは大丈夫です!」 「きゅるー!」

シリカは座り込んでたがすぐ返事をする。

 

「よかった。ダメージは受けたが、奴も落ちた。

今なら・・・」

ドラゴンは頭を打ったせいかまだ足元もおぼつかないようにふらついていた。

「攻撃が届くわ!」

シノンが放った矢はドラゴンの右翼を貫いた。

「よし、このチャンスを逃すな!全力で攻撃するんだ!」

『うおおおおぉっ』

キリトが叫ぶと防戦一方だったプレイヤーがここぞとばかりにドラゴンに駆け寄り、攻撃を仕掛ける。

 

「グラァァゴォォォォッ!」

眩暈から回復したドラゴンは周囲のプレイヤーを薙ぎ払うかのように翼と尻尾を振り回す。

 

プレイヤーも攻撃に巻き込まれないように距離を取る。

 

「これならどう!」

シノンが矢を放つと、ドラゴンの首に突き刺さる。

 

「グオグ・・・グラァァゴォォォォッ!!」

ドラゴンは傷つけてきた弓手を認識すると、そっちへ向けて突進をする。

 

「狙いを私に変えたみたいね。でも・・・それは悪手よ」

シノンは大きな図体で走ってくるドラゴンに臆することなく再び矢を構える。

 

「「はあぁぁぁぁっ!!」」

ドラゴンの注意が逸れたところを後ろからアスナ、シリカがソードスキルを当てる。続くようにプレイヤーたちもクールタイムが終わっていたスキルを当てて滅多打ちにする。

 

ズシンッ

「グオングゥゥゥ」

一度に多大なダメージを受けたドラゴンは転倒する

 

「どんな時も、チェック・シックスよ」

シノンはそう言ってもう一射胴体へ矢を当てる。

 

「シノのん、ありがとう!もう一度頼める?」

 

「ええ、任せて。ヘイトはしっかり管理してみせるわ」

 

攻略組はボスへの攻撃パターンを作れた。

 

 

「黒の剣士達のおかげで俺たちはあまり苦労せずに攻撃できてるな」

 

「キリトさん達はずっとボス攻略に参加していたようです。さすがに慣れていますね。」

ヴァイリ、エリス達、エンドワールドのパーティーは、シノンが注意を引いている間に側面から攻撃するグループに入っていた。

 

「グラァァゴォォォォッ!!」

ドラゴンが叫ぶと鱗の間から黒い煙が噴出された。

 

「ボスの攻撃パターンがかわりました!黒い煙幕で何も見えません。」

 

「よくノエルが煙玉使うよな。ああいう時の戦い方のコツは?」

ヴァイリが近くにいたノエルに聞く。

 

「うーんと・・・何も見えないから音をきく!」

ノエルが思い出したように宣言する

 

ズンッ ズンッ

耳を澄ますと彼らにドラゴンの巨体の足音が聞こえる。

 

「・・・右のほうか」

ヴァイリは段々と近づいてくる足音の方向に盾を構える。

 

「グラァァゴォォォォッ」

煙のなかからドラゴンが頭を出してきて牙をむく。

 

 

ドォン!

 

ヴァイリは盾でドラゴンの頭突きを受け止める。

 

「今がチャンス!」 「覚悟しなさい!」

ノエルとルチアが頭だけ見えているドラゴンをハルバードで斬りつけた。

「グオグガァァァ」

ダメージの入ったドラゴンは首を仰け反るとまた煙の中へ引っ込んでいった

 

「まとまったダメージは入りませんが、煙が晴れるまでの間は迎撃に徹しましょう」

エリス達は固まって耳を澄ませることに集中していた。

 

 

「くるるるるぅ!」

シリカの肩に留まっていたピナが何かに気づいて一方向を示した。

 

「うん、わかったよ、ピナ。みなさん、フロアの中央を攻撃してください!」

シリカが叫ぶ。

 

「そこかぁ!」

キリトが部屋の中央に向けてソードスキルを放つ。

 

「グオングゥゥゥ」

ダメージを受けたドラゴンはのたうち回ってはばたく。その風圧で煙が晴れてしまう。

 

 

「いきますわよ、エヴェイユさん!」

「わかったよぉ!ベティちゃん」

ドラゴンが近くにいることに気付いたふたりの少女はハンマーをドラゴンの右翼に打ち付ける。ダメージが積み重なっていた右翼は遂に破れた。

 

 

「グオゴオォォ」

 

ドラゴンは再び上空へ逃れようとするが、片翼が破れてしまって上手く上昇できず、地をのたうち回る。

 

「ボスが地面にとどまっています。今がチャンスです!」

エリスの言葉を引き金にプレイヤーが次々とソードスキルを当てる。もがいていたドラゴンも遂にHPバーを全て削られて消滅した。

 

「いよっしゃああ」

戦闘が終わってから攻略組は喜び、ドロップした戦利品の整理などを始める

 

「くるるるぅ」

シリカのテイムモンスター、ピナが攻略組の頭上を飛び回り、羽休めに一人の少女の肩に停まる。

 

「わぁ・・・かわいい」

肩に停まった小竜を見てエヴェイユは目を輝かせる。

 

「もう、ピナ!勝手に人の肩に停まっちゃダメでしょ!迷惑になっちゃうよ」

ピナを追いかけてきたシリカ

 

「大丈夫だよぉ、お姉ちゃん。この子に触ってみてもいいかな?」

 

「エヴェイユちゃんだったかな。いいよ、触ってごらん。ピナ、近づいてあげて」

 

「くるるるう」

ピナはシリカの言うことを聞いてエヴェイユへ首を近づける

 

「わーい、ありがとう。えーと・・・」

 

「あたしはシリカで、その子はピナって言うんだよ」

シリカが紹介する。

 

「ありがとう!シリカお姉ちゃん。ピナ、こっちおいでぇ」

エヴェイユがゆっくりとピナの首を撫でると、ピナは気持ちよさそうに目を細めた。

 

「おー、すごい。ピナ、ふかふかだね!あたしも使い魔がほしくて、がんばったことあったけど仲間になってくれなかったの。シリカお姉ちゃんはすごいねっ!」

 

「えへへ、あたしは運が良かっただけだよ」

シリカは若干照れながら答える。

 

「あらあら、エヴェイユさんは早くも可愛らしいお友達が二人も出来ていますわね」

シリカとエヴェイユに金髪の少女が近づく。

 

「あなたもエンドワールドの・・・」

 

「私はベティといいます。エヴェイユさん達とともに今後攻略に参加するんですの。よろしくお願いしますわ、シリカさん」

 

「うん!よろしくね。」

ベティとシリカは握手をした。

 

 

 

「皆、よく頑張ってくれた。次の階層でも諸君らの活躍を期待している」

 

ヒースクリフを先頭に攻略組は階層階段を登っていく。

聖騎士の絶対的強さを信じて。

 

 

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