エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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6話 2022.11.10 野心

ヘアスプレーという髪の色を変えるアイテムが出回るようになった。街中では赤、青、緑といったリアルではあまり見ない髪色のプレイヤーが行き交うようになった。8時ころになってクロンとの朝の鍛錬を切り上げ宿屋の一階の食堂に戻る。

「おはようございます、ヴァイリさん、クロンさん。髪の色変更したんですね。」

 

「おはよう、エリス。リアルだとこーゆー色には染めにくいからね。」

俺が紺色、クロンが刀のような鈍色、カーラが紫色、ノエルが水色に染めていた。そして、

「私も表を歩けるようになるわね」

アネットが宿の部屋から出てきてエリスたちと朝食を取っていた。

 

転移門広場では昨夜からアルゴが無料配布した攻略本を片手にソードスキルの練習をしだしたプレイヤーがちらほら見えた。

 

「武器を振ることはできるから草原くらいならいいだろう。ここにいてもレベルが上がるわけではないし。」

 

「そうですね。行ってみましょうか。みなさーん!6人でパーティーを作ってみてください。」

 

 

アネットから声がかかる。

「ごめんなさい、私はまだ街の外に出るのはちょっと」

 

「気にすることはない。妹さん早くみつかるといいね。」

 

「うん、ありがとう」

 

草原は2日目の混雑が嘘のようにプレイヤーの数が激減していて数パーティー程度しか見えなかった。森の方に進んでいるのかあるいは・・・

 

「猪一頭につき6人で攻撃してみてください!モンスターはどんどん出てきますのであまり遠くまで広がらないように。」

エリスが叫ぶ。広場の集団はエリスがリーダーとみなすようになっていた。

 

 

 

 

特に危ないことも起こらず、草原でのモンスター狩りは終わった。午後になって自由時間。クロン、エリスとレストランに入る。

俺はとあることを提案する。

「講習参加者が100人以上いるから、その中から選抜して2層ボス攻略をしたいと思う。」

 

「1層ではなく2層ですか?」

 

「1層は動きが速いから対応しにくい。既に前線組プレイヤーが準備を進めてしまっているだろうし。2層は面倒な攻撃をしてくるが、攻撃範囲が分かりやすいから避けやすい。」

 

「どういうボスなんですか?」

 

「ざっくり言うとミノタウロス型3体 、範囲麻痺攻撃をしてくる。フィールドボスのドロップアイテムが攻略救済装備。」

 

「2層ボスは大佐と将軍の2体ではなかったのか?」

 

「ベータではね。本サービスでは王が増える。」

 

「しかし、ボスが3体もいて大丈夫なんですか?」

 

「順番があるんだ。始めに2体出て、特定の片方、将軍と呼ばれるほうのHPを減らすと追加で王がやってくる。ただし、その救済装備さえ使えば動きを封じることができる。難易度は2層迷宮区のモンスターの強化版くらいになる。」

 

「分かりました。ひとまず募集をかけて志願者の数が揃うか確かめますね。」

 

「ああ、頼む」

 

「フィールドボスも狩らなきゃいけないんですよね?」

 

「そうだな、安全策を取るか。投げる武器が大量に必要だな。」

 

「草原出れるようになって武器素材みなさん大量に持ってますが鍛冶スキル持ちの方いませんよ?」

 

「いや、昨日一人やる気あるのがいたな。」

 

 

 

 

共同鍛冶工房

 

 

「あ、ヴァイリ君」

赤髪に染めたレインが工房に入った俺に気付く。

 

「どうも、調子はどうだい?」

 

「鍛治の素材が全然無くて・・・街の外に一人で出るわけにもいかないし」

 

「スモールダガーを一本打つのに何分かかる?」

 

「一番簡単な武器だから15分かな」

 

「武器の素材は無料で提供するから300本、出来れば500本注文したい 店の値段より安くなるけど1本60コルで買い取る」

 

「300本!」

 

「多分100本打つと工程省略ができる。ベータではそうだった。鍛治の素材が余ってしまってて売却しても二束三文なんだ。だからと言って鍛治スキルを今とるわけにもいかない」

 

「いいの?私は無料で素材貰えてスキル上げる練習にはなるから損はしないけど」

 

「大丈夫だ。毎日夕方に武器素材を渡しに来る。2層の攻略の時使う予定なんだが一週間くらいでやってくれるかな?」

 

「うん!レインちゃんにおまかせあれ~」

 

注文を受け取ってレインは試しに一本打ってみていた。制作時間は足りそうだ。2層電撃攻略の兆しが見えてきた。

 

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