エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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新章(幕間?) イメージオープニング ジパングより羅針盤
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正史から外れた物語は何処へ行くのか

作者も原作と変わってくるシナリオに暗中模索な想いで書いてる最中
h ttps://www.youtube.com/watch?v=51rIaskPAfM 
海自×羅針盤MADの始祖だったのにようつべだと100万再生手前でロックされちゃったし


新章スタート!
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません




幕間
78話 2024.11.14 帰還後


2024.11.14 東京都文京区湯島  御茶ノ水

 

Side 興平(ヴァイリ)

 

窓から見えるのはは紅葉も終わり散ってしまった木々、スーツ姿の人の往来、神田川沿いに走るオレンジの線、あるいは黄色の線の入った行き交う電車。

 

東都医科歯科大学付属病院の10階脳神経外科病棟4人部屋の窓の景色はそんなところである。

 

病室内では4台の車椅子が中央にあるテーブルを囲んでた。シャッフルされたUNOのカードが振り分けられる。帰還直後はろくに体も動かせず、栄養摂取も点滴でまかなっていたが、簡単なリハビリから始まって少しずつ動かせるようになってきていた。

 

「せめて素振りだけでもできれば」

クロンこと瑠希は手札を整理しながら不服そうに言う。帰還して筋肉が落ちてしまっていることに落ち込んでいたが、剣道への復帰を強く希望している。髪は黒髪に戻ったがクラウンハーフアップの髪型は以前から変わらない。

 

「じゃあアミュスフィア使って感覚だけでもやるか?フルダイブスポーツシュミレーターで剣道場買っておいたけど」

SAOにとらわれている間に世間にも大分VRが普及していた。ゲームだけでなく、家庭用シュミレーター、仮想会議室など様々な事業で展開されていた。父も仕事でアミュスフィアを使っているせいか、帰還翌日にアミュスフィアが欲しいことを言ったら1台融通してもらえた。

 

「私も修練に戻りたいけど流石にまたあーゆーのを被る気にはなれないわ。あんた達VR全然懲りてないわよね」

カーラこと東郷(とうごう) 蘭華(らんか)が呆れる。彼女は髪を、VRでのツインテールではなく、ひとつ結びにまとめていた。

 

「私も親からアミュスフィアの使用許可は出たから試してみるか」

瑠希はベッドの方を見る。ヘッドボードにはゴーグル型のアミュスフィアが置いてあった。彼女もアミュスフィアを手に入れていた。

 

「頭の危機管理機能に障害があるのかもしれません。お二人はMRI再検査した方がいいですよ」

リュミルこと吉川(よしかわ) 流星(りせ)は頭を指差し、くるくるパーのジェスチャーをする。彼女はショートポニテをシュシュで留めていた。

 

「二人は剣振るのが嫌と?じゃあ先月発売したばかりのエースコンバット8。連絡ついてるメンバーとはALOやる予定だから空戦の練習にもなるぞ」

エンドワールドの他の皆はどうしているのだろうかと思い、様々なSNSでエンドワールドの単語で拡散しているとちらほらと生存報告のようなものがここ数日で確認できた。隣の真天堂医院にも10人以上メンバーが入院しているらしい

 

「いい加減VRから離れなさいよ!このバカぁ!」

蘭華がドンッとテーブルを叩き、声を荒げる。

 

「蘭華、病院だから声を抑えるべきと私は思うが」

「蘭華さん、煩いです。」

「蘭華、他の患者さんに迷惑になるぞ」

 

 

「あっ、ごめん・・・って、興平のせいでしょ!」

 

総合電子機器メーカー、レクトは子会社のレクトプログレスがSAOサーバー管理で不祥事があったことが露見していた。株価はアーガスからSAO引き継ぎ後のVR事業拡大によるストップ高から一転、マイナスに転化していた。それでも二年の間でかなり儲けが出ていた。

 

『2年間の悲劇もついに終止符が打たれてから既に1週間が経ちました。7日の15時ころ、ソードアートオンラインに囚われていたプレイヤーが次々と目を覚ましていることが確認されました。現在政府は全プレイヤーが解放されているのか調査中です。』

付いているテレビからはSAOプレイヤーが帰ってきたことを毎日報道していた。病院で家族と感動の再会をしている場面などのVTRが映されたり、中継で病院前からリポーターが立って現在の状況を伝えていた。

番組に出演していたコメンテーターは長く現実から離れていたことから日常生活への復帰はまた時間がかかるのではないかとか、出演している医師が体調や脳への影響について論じていた。

 

「他人事だからって、好き勝手に言ってくれるわね。こっちは身体をまだまともに動かせないのに」

蘭華は文句を言う。2年間寝たきりだった身体は未だ自在には動かず、毎日リハビリしている最中だった。

 

『続いてのニュースです。民自党若手議員の不当な文書通信交通費が相次いで判明しています。この件に関して入間幹事長はコメントを控えています・・・』

SAOが終わったからといって世の中は回っている。生き残った人として続く人生のためにやることはやっていくのみ。

 

 

 

「さて、ドローツー」

俺はカードを出す。

 

「あたしもドローツー」

次の番の流星がさらに累積する。

 

「ふん、わたしは山札引かないわよ。ドローツー2枚」

蘭華はすぐ2枚出す。

 

「ドローツー」

瑠希も出す。俺に戻ってくる。

 

「ドローフォー青」

 

「ドローフォー赤」

 

「はぁ?!ちょっとまって!その流れおかしいわよ。ええっ!」

蘭華が慌てる。もう手元にドローカードは無さそうだ。

 

「蘭華、もう少し静かに。近隣の患者さんに迷惑だと思うが」

「カーラさんマナーがなってませんね」

「ほらほら文句言わずに諦めて引け」

 

「うー、うー。」

蘭華は唸りながらも観念して18枚山札から引いた。

 

「いろいろVRゲームは出来ているようだけど貴方は次、どうするつもり?」

瑠希が聞いてくる。

 

「どうしようかなあ、ALOはやってみたいとは思うけどな。まだSAOのデータが没収されたままなのが」

SAOのデータをコンバートして使いたいがまだ総務省仮想課や警察がSAO事件の参考資料として押収したままだ。データが戻ってくるのにまだ日数はかかりそうだ。

 

「次の番まわってきたらドローカードだしてやるぅ」

蘭華は左手に5枚カードを持ち出す。

 

「あがり」

瑠希が“3”のカードを4色だす。

 

「終わりだ」

俺が“7”のカード4色で手札が無くなる。

 

「あたしも終わりです」

流星が“5”のカード3色を一度に出して終わる。3人がウノ宣言なしに続けてあがった。

 

「あーっ、やってらんないわ。もう1回よ。もう1回」

蘭華は手札を宙に投げる。

 

ガラガラガラ

「はいはい、みなさん。騒いでる元気があるんだったら体動かすリハビリしますよ。隣の病室から騒がしいと苦情が来てます」

担当の看護師が横開きの扉を開けて入ってくる。

 

「「「「すみません」」」」

ベテランの看護師には誰も逆らえなかった。

 

 

看護師さんに車椅子を押されながらリハビリ室へ向かう。

 

11月7日14時55分、原作通りにソードアートオンラインはクリアされた。なにか因果でも働いているのか生存者は6147人、原作と同じ数字だ。しかし、原作でもゲームのシナリオでもエンドワールドというギルドの存在はない。もし、原作にあったらあそこまで派手に動いてるからどこか1回くらい登場するはずだ。

エンドワールドに所属していて原作で死んだ人間が生存したのか、その代わりに誰か別の人間が死んだのか、あるいはエンドワールドなんていうギルドがなくても彼女たちはもともと生き延びることが出来たのか。原作で語られなかったことについては俺も知る由もない。

 

あと、電話しとかないと。通話可能エリアについてから一報入れる。

「あっ、父さん?カムラの株価みて。下がってる?じゃあそこの株買っといて。絶対損させないから。臼井證券だったらすぐ注文できるはずだ」

 

 

 

───

 

リハビリ室ラウンジ

 

東都医科歯科大学はSAO事件のプレイヤー受け入れで都区内エリアで中心になった病院であり、俺たち以外にも入院、リハビリしているサバイバー達がいた。瑠希たちがリハビリをしている最中にとある二人と一緒の席になる。

 

「病院の食事は味が薄くて…何を食べても同じ感覚しか持てない。こういうのも…たまには食べないと。はむ」

テレサこと森川(もりかわ) 照子(しょうこ)が院内コンビニで売っているピザまんを頬張っていた。既に食べ終わった中華まんのシートがテーブルに重なっていた。

 

「まだ体調も回復してないのにそんなの食ってたら胃がもたれるぞ」

 

「ヴァイリは...分かってない。食事を楽しめないのは...人生の8割を損しているのと同じだぞ。」

テレサはそう言いながらもくもくと食べる。SAOの時から変わらず随分と食べ物への執着はすごいようだ。本人はリアルネームよりもアバター名の方が呼びやすいらしくて、こっちもテレサと今のところ呼んでいる。

 

「魔王さまも御健勝のようでなによりです。」

そして、もう一人に媚を売る。

 

「リアルで魔王はやめてちょうだい。」

口調が違い、少々やつれてはいるが、鋭い眼光と佇まいからミルローゼだと分かる。

 

「おやおや、SAOの中ではあんなにイキってた魔王さまが一般人モードとは」

 

「からかわないで。こっちが素に決まってるでしょ。魔王モードは封印。あれはゲーム内限定なんだから」

ミルローゼは思い出して恥ずかしくなったのか顔を赤くする。

 

「そういえば須崎君って株も前世知識でボロ儲けしてるようね。取引売買履歴でどう考えてもインサイダーしているのではないかってマークされてるくらいのタイミングでこれまでも売り払ってるようだし」

 

「えっ?なんでそんなことわかるんだ。」

 

「そういえば自己紹介がまだだったわね。わたしの名前は臼井(うすい) (まい)。あなたが株取引しているの、父の会社だから」

 

勝手に顧客情報を調べないで欲しい。

 

「前世知識はインサイダーじゃないしセーフだ。情報流出者はいないから成り立たない」

 

「そうよね。前世のレート使ったと言っても誰も信じないだろうしね。告発とかは無いから安心しなさい」

 

「なんかまた弱み握られたようでこっちとしては不安しかねーよ」

 

「付き合いが長くなるのはあなたも承知でしょ?SAOクリア後の組織運用、提案したのは須崎くんだったんだから」

 

「そら、あれだけ戦力揃ったんだ。エンドワールドを再結集できればSAOで培った技術とマンパワーでVRでの最強チームも目指せる」

 

「とんでもない事を考えるのね。でも、私もできることならやってみたいわ。」

 

「ギルマスが乗り気でよかったっすわ」

 

「あら、誰しも世界征服とかに憧れちゃうってことはあるはずよ?VRだったら全てを支配できる可能性がある。引き続き私の手伝いしてもらうからね。」

 

「よし、FINEで魔王さまたちも招待しとくよ。エンドワールドの復活だ。」

臼井と互いに握手する。

 

「お前ら・・・また悪巧みしてるのか。まあ、私も美味いもの食いたいから・・・便乗させてもらうぞ。もぐもぐ」

テレサはそういいながらデザートに用意していた3つの餡饅のうちの一つ目に手を伸ばしていた。

 

 

 




ミルローゼのリアル口調はコードレジスタのボイスを参考にしてます。


UNOのドロー2ドロー4一緒に出せるのはローカルルール
いっぱいドロー積み上がる方が楽しいから



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