エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~ 作:RipoD
h ttps://www.youtube.com/watch?v=tRIQGZZMUcY
東方萃夢想 hatsunetsu mix.
東方みたいに上手くキャラ立ちさせて書けないものなのか・・・
80話 2024.11.20 アスカ・エンパイア
2024.11.20
東都医科歯科大学 病室
Side ヴァイリ
「どうかしら、興平。わたしたちもアミュスフィア持てるようになったわ」
「ふふーん、今日のために間に合わせましたよ」
自慢げな蘭華と流星の手にはアミュスフィアがあった。
「アスカ・エンパイアは公式サイトからダウンロードできるからインストール済ませとけよ」
俺が言うと二人はアミュスフィアを被り、いそいそと設定しだした。
アスカ・エンパイア、SAO事件の後に安全性などを考慮して開発された第2世代VRタイトルだ。古代の近畿地方に興ったヤマト王権の統治がそのまま千年以上続いている和風VRMMOで
原作ではユウキらスリーピングナイツが滞在していたり、クローバーズリグレットという探偵ものの外伝が書かれていた記憶がある。
「時計合わせ、10時丁度。じゃあ行きますか」
集合予定の時刻になり、俺と瑠希もアミュスフィアを被る。
「「「「リンク・スタート」」」」
起動のコマンドを音声認証すると、意識が現実から引き込まれる感覚が起こる。
ピコン
空色の背景をした空間のアプリ起動ランチャーで鳥居のマークの描かれたアスカ・エンパイアのアイコンを選択する。
足元から光の輪が浮かび上がると、視界が白い光に包まれる。
光がおさまってくると大きな鳥居、その奥には遠く四方に紅葉した木々の山が連なる中に朱塗りの建物が立ち並ぶ光景が目の前に広がる。
アスカエンパイアで新規プレイヤーが降り立つ始まりの街、キヨミハラだ。
ゲームのタイトルにも入っている飛鳥京がモデルとなっている街だった。
手元を確認すると町人などが着るような簡素な着物を身につけているようだ。
シュンッ シュンッ
シュンッ シュンッ シュンッ
周囲に次々と新規プレイヤーが転移してくる。
同じくニュービーの初期服装だがよく見知った顔だ。
「30人ってところか。まだまだ集まり悪いな」
「SAOから戻った後に、そんな簡単にまたVRできるような人いるわけないじゃない。アミュスフィアを新しく買う必要もあるし、家族の許可だって必要なんだから。ある意味ここにいる人のほうが異常よ」
カーラは腰に手をあてていた。リアルでのポニーテールではなく、SAO時代と同じくツインテールだ。そして言ってることは見事ブーメラン刺さってるぞ。
「あ、お兄ちゃんだ」
紫色の着物をまとった少女が駆け寄ってくる。
「アリアか?背伸びてるな」
「うん、そうだよ」
アリアには現実で兄がいるわけなのに未だに俺をお兄ちゃんと呼ぶ。
「本物のお兄ちゃんいるんだからさあ、俺をお兄ちゃん呼びはいけないんじゃないかなー」
「いいの、お兄ちゃんはもうひとりのお兄ちゃん!」
(((じろー)))
クロン、カーラ、リュミルがジト目で責め立てるような視線を送ってくる。
「ん、おほん。せっかくだ。今いる皆で記念撮影をしよう」
アリアを離すために写真撮影を提案する。
「はーい、鳥居の下に集まってー チーズ。後でFINEとかにあげとくぞー」
ミルローゼを中央にして集めてスクショを撮る。
「なー、はやくチュートリアルだけでもやっとこーぜ。リハビリの時間にはログアウトしなきゃなんねえから」
シャサールが皆を急かす。
「アスカ・エンパイアではチュートリアルでまず初期ジョブを取ります。皆さん、付いてきてください。」
エリスが先導してキヨミハラに入っていく。
目の前の鳥居をくぐると碁盤の目状に区画整理された都城が広がる。
歩きながらウィンドウ操作するとSAOみたいにメニューが出る。当然ログアウトボタンもある。
それ以外に特徴的なタブがあった。
「課金・・・」
基本無料ゲームな代わりに、プレイヤーが快適性を得るためにあるオプション機能だ。ゲーム通貨購入や装備ガチャなど並んでいた。ステータスの振りなおしも課金でリセットすることができるようだ。
デスゲームだったSAOではまず無かった仕様。仮にお金で安全が買えるならかなりの額が課金されただろう。
前世から変わらない大手企業は覚えてたので、積極的に株投資をしてきてお金はだいぶ貯まっている。
前世と変わらずやっぱ夢の国株強いっすわー、この世界ではVR事業にも乗り出したし。小学生直前に株に手を出したとき、『遊園地の株選ぶとかやっぱ子どもだな〜、レジャー施設なんてどこだって10年経てば飽きられるだろ』とか言ってた親父が後々ひっくり返った覚えがある。
ステータス画面にはLPとSPが表示される。ジョブ名は《新参》と書かれていた。
アスカエンパイアはジョブシステムがあり、決まったジョブのレベルを上げることでより上のランクの職業へ《転職》することができる。
キヨミハラの設備がまとまっている中央区画にチュートリアルを受ける入門所があり、そこへ入る。
「初期ジョブは・・・剣士、盗賊、術士」
Wikiでも事前に調べていたが初めに選べるのはこの3種類だけだ。入門所の3つの入口のうち、初めになりたいジョブの入口に入る仕組みだ。
「私は剣士を選ぶ」
クロンは迷わず選ぶ
「いろいろ取りたいジョブあるけどまずは剣士かしら」
カーラも剣士を選んだ。
「むー、ここのゲームにはレイピアがないからどうしましょうか?」
リュミルが唸っている。
「じゃあ俺は術士にする。」
俺は《術士》を選択した。
「あれ、ヴァイリさんは剣士選ばないんですか?」
「ああ、まず火縄銃を使える火縄士のジョブを取りたいからな。遠距離攻撃タイプの術士系統のジョブツリーをとっていかなくちゃいけないんだ。」
火縄士は戦士、盗賊系のジョブも取っていかなければいけないが、Wikiで見る限り必要なジョブツリーの中心は術士だった。
「ふーん。じゃ、あたしも術士にしてみます」
リュミルも《術士》を選んだ。
入門クエストではスライム相当の大ネズミを倒していき、戦い方やジョブの特徴を理解する内容だった。
SAOで戦い慣れしているが、入門クエストは5つと多めで、ところところでスキップできない説明テロップが入ったりするのでジョブ取得に1時間以上かかった。
入門クエストが終わってから入門所の隣の茶店で軽食を取る。お汁粉やわらび餅など、メニューも和風が多い。
「いやー、さすが国内2位のシェア誇ってるゲームだけあってよく作りこまれてるなー。これなら起きてる間ずっと潜っていたいくらいだ」
緋毛氈に座ったシャサールは三色団子を頬張ってご満悦だった。
「シャサ、そんなことしたら絶対親に怒られるわよ。わたしたちはもともとVRで2年間閉じ込められてたんだから余計な心配かけちゃダメよ。ちゃんと時間は守らないと」
「へいへい、わかってるって」
ルチアの説教をシャサールは適当に流す。
当たり前だがゲームをずっとしているわけにもいかない。病院のリハビリや生活復帰のための手続き、カウンセリングなどいろいろ時間を割かなければいけない。
「レベリング時間かかるから課金しちゃおうか」
Time is Money 時間が限られ、お金があるならどう変換するか。古参プレイヤーより出遅れている分、追いつくには彼らよりより速いスピードが求められる。
俺は経験値ブーストの購入ボタンを押した。
ゲームの課金はトラブルのない程度に行いましょう