エンドワールド ~転生者は最強剣道少女達と共にVR世界を席巻す~   作:RipoD

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歌詞5番の歩兵になぞらえて



96話 2024.12.15 防衛

アスカ・エンパイアのギルド“毘沙門天”はゲーム内で覇権ギルドと呼ばれていた。イベントでは常に1位、他のギルドにいた強豪プレイヤーも移籍したり引き抜かれ集まり遂には彼らに並ぶギルドが無くなった。

 

しかしその立ち位置を脅かす存在が現れた。八岐大蛇イベントで1位になったのはエンパイアワールド。創立半月も経たない新参ギルドに負けたことは彼らにとって屈辱だった。

 

 

─アスカ・エンパイア

 

現実で言うと京都の岡崎地区にあたる六翔寺エリア、その中でも八角九重塔の聳え立つ

鳳翔寺に打倒エンパイアワールドに燃える毘沙門天のメンバーが集まっていた。

 

「俺たちの頂点を取り戻すぞ」

『オオー!』

毘沙門天内で六条院攻略部隊が編成され、隊長はメンバーに気合を入れた

 

 

 

───1時間後 2024.12.15 15:00

六条院外周

 

DADADADADADADADADADA

「あががが」

角から飛び出した毘沙門天のプレイヤーがまた一人弾幕を浴びて死亡する。

 

「むやみに飛び出るな」

「くそう、あんなのあるなんて聞いてないぞ」

六条院手前まで進撃していた毘沙門天の攻略部隊はガトリングの銃火の洗礼を受けていた。

 

 

 

DADADADADADADADA ガコンッ

「新式銃、弾切れー!」

新式銃と呼ばれるガトリングのレバーを回していたミヅキが叫ぶ

 

「早く次の弾カートリッジ持ってきて!」

「ひぃ~」

ガトリングのメンテナンスをしているミネルアが声を荒げるとレインはアイテムの集積場に走っていく。

 

 

「弾幕が止んだ。いまなら攻め込める。」

勿論毘沙門天もこの好機を逃すことなく攻め始める。

 

「新式銃の給弾が済むまで時間を稼ぎますよ。2列横隊」

トトナの指示で塀外へ出てきた守備隊メンバーは素早く横へ広がる。

 

「前列屈め」

トトナの指示で前列のメンバーが片足をつく

 

一発の銃弾は直径2センチの直線攻撃にしかならない。これを20人が横列に密集して真正面に一斉射撃されるとどうなるか

 

「撃て!」

ズドドドドン

間隔はおよそ0.5メートル。これを避けるとその隣の射線に入る。一斉射撃は列の長さだけの面攻撃に化ける。

銃が斉射され、迫ってくる毘沙門天のプレイヤーは被弾する。

 

 

「ひるむな!火縄銃は一発撃てば弾込めに時間がかかる。今のうちだ」

一発当たったくらいではHPは2割ほどしか減らない。“火縄銃”は次弾装填に時間がかかることを知っている毘沙門天は突撃を続ける。

 

しかし、銃は装填作業の素振りなく依然として前に向けられたままだった。

 

 

カチャ、カチャ

レバーコッキングの2回操作で次弾装填される。

 

「第2射、撃て!」

ズドドドド

 

運悪く足に直撃を受けた侍プレイヤーは欠損して、転ぶ。

 

「第3射」

ズドドドド

ズドドドド

ズドドドド───

 

銃の斉射は何度も繰り返され、毘沙門天の半数を倒していた。

 

 

「退けっ、退けっ」

生き延びた侍プレイヤー達は通りの角まで逃げ延びる

 

「なんで連射できるんだ?」

「チート使っているんじゃないか」

毘沙門天の攻撃は頓挫した。

 

 

「こっちの道はノーマークだ(ビインッ)ん?」

トトナ達と正対していた部隊と別働隊の先頭のプレイヤーが足に何か引っ掛ける

 

BUOOON

直後に爆発に巻き込まれた

 

「残念、そっちはトラップあるわよぉ」

ユウナギは六条院の敷地内から爆煙の上がったほうを見上げた。あらかじめ攻め込んでくると想定した路地に仕掛けたワイヤートラップだった

 

「ユウナギさんがこわいですぅ」

ニーナが顔を強ばらせる

 

(ブルブル)

シルヴィは怯えていた

 

(イラッ)「失礼ねぇ、怖くないわよお」

((ビクッ))

振り返ったユウナギの黒い笑顔が恐ろしかった為、ニーナとシルヴィは思わず互いを抱きあった。

 

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