リリカルマジカル、イノセントでガンナーがんばります 作:rockless
浩一視点
「へぇ・・・八神さん飛び級してもう大卒なんだ」
「そうなんよ。あ、はやてで構へんよ。うち家族経営やから店員はみんな八神やし」
T&Hを出て八神堂に向かう道すがら、はやてが連れてきたT&Hのウグイス嬢ことアリシア・テスタロッサさんを交え、5人で歩きながら話している
はやては本来ならまだ小学生の年齢なのに実は大卒らしい・・・あれ?日本って飛び級アリだっけ?
「テスタロッサさんも小6って飛び級でしょ?なんか劣等感・・・もしかしてこの中で俺が一番バカなんじゃ・・・」
「私は普通に飛び級無しで小学6年生だよ」
「え?」
「え?」
この小学校低学年レベルの体格で飛び級無しですと・・・?まじかーないわーこの見た目で対象年齢10歳以上のエアガン撃てるなんてありえんわー8歳以上のでもダメっぽいのに・・・
「もう!これでもちゃんとはやてやシュテルより年上なんだよ!」
うわーなんかプンスカって擬音が付きそうな感じで怒ってる・・・というか俺、小6でも危ないのに外見年齢1桁の女子児童と話してる・・・
「懲役は2年くらいで済みそうか・・・?」
「実刑はやむを得んなぁ・・・ってバカ○スやね。アインス以外はみんな小学生並みの年齢・・・アウトやな」
「それでも俺はやってない」
ポツリと呟いたネタにはやてが反応する
勘弁してくれ・・・あいつらの仲間入りは嫌だ・・・
「ま、そんなことよりさ、はやて。このおにーさんがすごいデュエリストだってホントなの?」
「ほんまやよ。なんたってシュテルをあと一歩ってとこまで追い詰めたんやからな」
「うっそ?!」
「しかもロケテには参加してない非テスター組でや」
「はー・・・あのシュテルをねぇ・・・」
テスタロッサさんが俺とスタークスさんを交互に見る
「あのっていったい・・・?」
「知らないの?シュテルはロケテストのときの全国1位のデュエリストなんだよ。それにチーム戦のチャンピオンチームのダークマテリアルズの一員だし、ブレイブデュエルのトップデュエリストと言える人なんだよ」
「・・・マジ?」
「うん、マジ。むしろ何で知らないの?」
いや、だって元々興味なかったし・・・
そんな話をしていると、八神堂と書かれた看板が見えてきた
「まぁハンデ付きやったみたいやけど、それ差し引いても結構強かったと思うで・・・っとほい、到着~八神堂にいらっしゃ~い」
はやてが小走りで店の入り口に一足先に着き、古いネタをしつつ俺たちを歓迎してくれる
「なんかはやては実は飛び級じゃなくて普通に大卒なんじゃないかってしてきた・・・」
・
・
「そんならシュテルたちをアリーナに案内してくるから、店番よろしくな~」
「はい」
はやてがアインスさんに店番を任せ、アインスさんがレジカウンターにあるいかにもなレバーを倒した
その瞬間・・・
「「「っ?!」」」
「♪~」
俺たちが乗っていたリフトがフリーフォールのごとく落下を始めた
俺とスタークスさんとテスタロッサさんは驚き、はやては一人楽しそうにしている
やがてプシューとエアが抜ける音が聞こえ、リフトが減速する
ガクンッ!
「ッ?!」
リフトが停止する衝撃でスタークスさんがバランスを崩して俺にぶつかり、俺が抱きとめる
「ご、ごめんなさい」
「い、いや、大丈夫だから・・・」
慌てて謝るスタークスさんに、少し顔を逸らして素っ気なく返す
だってしょうがないじゃないか、こんなの初めてなんだから・・・女子にもたれかかられるなんて・・・
「ムッフフ~ええ思いしてまんな、お・に・い・さ・ん?」
はやてがスケベ親父よろしくからかってくる
ぐぬぬ・・・言い返せない・・・実際少しそう思ってしまったから・・・こう、服越しでも彼女の体温が・・・って、ん?
「あの、スタークスさん?なんか体が熱くないですか・・・?」
「はい?」
「ちょっとごめん、おでこ触るよ」
スタークスさんに質問してみるも、どうやら自覚がないようで、断りを入れてから彼女の額に手を当てる。やはり、普通よりも少し体温が高い気がする
「やっぱり熱い」
「どれどれうちも・・・あ、ホンマや」
「調子悪いんじゃない?」
「いえ、特になにも・・・」
テスタロッサさんが再度確認するも、スタークスさんは特に何も感じていない様子だ
熱っぽいけど、自覚症状無し・・・待てよ、時期的に考えるとこれって・・・
一つだけ思い当たるものがあり、それを確かめるために俺はスタークスさんに一つ質問する
「スタークスさん、最後に水分取ったのって、いつ?」
「・・・お昼休みです・・・」
スタークスさんは俺の質問に言い辛そうに返した
うん、これ脱水症状だ・・・あとたぶん熱中症かな
「ちゃんと水分取らないと、ホント倒れるよ?」
もう外は普通に35℃とかなんだから・・・
「取ろうとは思ったんですが・・・その・・・」
そこまで言ってスタークスさんは顔を逸らした
え?なに?どゆこと?
「お兄さんとのデュエルに夢中になって忘れた、と」
「・・・はい」
はやてに続きを言い当てられてシュンとして返した
え?もしかして俺のせい?
「とりあえず何か水分を取らないと・・・」
たぶん熱中症も脱水症状も軽度だから普通に飲料水で水分補給しても大丈夫だと思うけど・・・もしもってことがあるしな・・・
「はやて、ちょっと用意してほしいものがあるんだけど」
・
・
「言われたとおりに作ったけど、ホンマにこれでええの?」
地下アリーナのスタッフ休憩室で、俺が頼んだものをはやてが用意してスタークスさんの前に出す
「普通にスポーツドリンクとかを飲むよりは効果的らしい。味は二の次だけど、まぁ材料は水1リットルと砂糖40グラムと塩3グラムだから・・・まずくはないでしょ、たぶん」
はやての言葉に説明交じりに返しつつ、スタークスさんに飲むように促す
スタークスさんは出されたものを一口飲み、微妙そうな表情をした
「経口補水液って言って、大腸じゃなく小腸で水分を吸収するためのものなんだってさ。脱水症状のときは大腸の機能が低下してるから、そっちのほうが吸収効率がいいらしい」
「なるほどなぁ、ってなんでそんなの知っとったん?」
「実は去年、大人に交じってサバゲーしてるときに熱中症で倒れて・・・そのときに処置をしてくれた人に教えてもらった」
「なんや経験者かいな。にしてもサバゲーかぁ、お兄さんの精密射撃はそこからきとるんかな?」
「さぁ、どうだろ?」
まぁ電動ガンは本体も維持費も高いから、本体安くて維持費のかからないエアコッキング式で参加してるから一発で確実に当てるようにはしてるってのはあるけど・・・撃ち合いになったら単発のエアコッキング式に勝ち目なんてほぼ無いし・・・あとゴム製のナイフを使ってCQCとか教えてくれる人とかいるし・・・サバゲーじゃ使えんけど
「さて、大丈夫そうやけどシュテルは一応安静にしといたほうがええな。でもイベントデュエルどないしよ・・・?」
「おにーさんじゃダメなの?強いんでしょ?」
「強いことには強いんやけど、種目がゲートクラッシャーズやからなぁ・・・」
あれか・・・壁10枚壊すやつ。簡易シミュレーターでやったけど、マゾかったな・・・1分たってもゴールできずに対戦相手のコンピューターに負けたからな。そもそもサバゲーもFPSもガンシューも壁を壊すなんて普通考えないしな・・・
「お兄さんのデッキは射撃魔法と近接ブレードしかスキルカードがないからな、勝負にならへんと思うんよ。相手はヴィータやから・・・」
「確かにそれは勝負にならないね・・・なら私が出ようか?自信ないけど・・・」
「アリシアちゃんはウグイス嬢やってもらおうと思うて来てもらったからなぁ・・・仕方ない、上行ってアインスに頼んでこよか・・・」
テスタロッサさんとの話を切り上げ、はやては座っていた椅子から立ち上がる
「待ってください」
そんなはやてをスタークスさんが呼び止める
「どないしたん?」
「私に考えがあります」
スタークスさんはそう言うとコップをテーブルに置き、ポケットから定期入れのようなものを取り出し、その中から1枚のカードを出した
「それは?」
「私がブレイブデュエルを始めたときの初期デッキに入っていたスキルカードです。今はブラストファイアを入れたためにデッキから抜いてしまいましたが・・・ガンナータイプでもこれは使えるはず」
そのカードをスタークスさんは俺の前に差し出した
そのカードは・・・
「ディバインバスター・・・」
「それ、なのはのと同じ・・・」
カードに書かれたスキル名を読み上げる
ブラストファイアの前に使っていたスキルということは、これは砲撃魔法なのだろうか?
「まさか・・・俺が出るの?」
「それ以外の意味にとれますか?」
いや、とれないけどさ・・・
スタークスさんにジッと見つめらながら言われ、何も言い返せなくなる。俺、大型シミュレーターでプレイしたことないんだけどな・・・
はやてはなにも言わないし、了承したら本当にイベントバトルに出場することになりそうだ
ま、仕方ないか・・・俺もこの件の原因の一端を担ってしまっているみたいだし・・・
「はぁ・・・わかったよ」
軽くため息をつき、そう言ってカードを取った
・
・
それから、簡易シミュレーターを使ってスキルの確認など練習をすることに・・・
ディバインバスターはスタークスさんのブラストファイアから炎属性を抜いたものという感じだ。威力も射撃魔法よりはあって壁も簡単に壊せる
「んー・・・でもなぁ・・・」
これでもまだ20秒くらいかかる・・・聞いたところ、ヴィータというプレイヤーはなんと7,8秒でゴールしてしまうらしい。このままじゃ全然話にならない
「うーん・・・どうすればいいんだか・・・」
「お悩み中?」
考え込んでいると後ろから声をかけられる
振り返るとなぜかバニー姿のテスタロッサさんがいた。おまわりさん俺じゃないです
「なんか砲撃魔法って見るのと撃つのじゃ大違いだなって・・・射撃魔法より長いチャージが必要だし、射撃魔法のチャージと違って溜まった魔力を動かせないから自分自身の動きも制限されるし・・・あと思ったほど威力がないような・・・」
スタークスさんが撃った砲撃に比べると威力でかなり見劣りする気がする
「うーん、色々原因は思い浮かぶけど、昨日始めたばっかりという点を考えると・・・まず扱い切れていないんじゃないかな?」
「扱い切れてない?どういうこと?」
テスタロッサさんの言葉にポカンとして聞き返す
「ブレイブデュエルのスキルって使用者のスキルやイメージによって色々変わってくるの。チャージの速さは魔力集束の練習次第で変わってくるし、威力もイメージでかなり変わってくるよ。例えばホースから水を出すとき、ただ垂れ流すか口を潰して勢いよく出すかで同じ水量でも変わってくるでしょ?」
はー・・・そんなことができるとは・・・全く考えつかんかった
カードゲームだからスキルなんて誰が使おうが性能は同じだと思ってた
「なるほど、イメージか・・・ありがとう。そっちの方向も突き詰めてみるよ」
「それとね、おにーさんのアバターは見た感じガンナータイプっぽいけど、ガンナータイプはバランス型で、短所がない代わりに長所もない、そんな特性なんだよ。たぶんシュテルの砲撃と比べてるんだと思うけど、シュテルのアバターはセイクリッドタイプで重装甲高火力型の射砲戦型、機動力が低かったり近接が苦手な分、射砲撃の一撃は必殺級、ガンナータイプが対抗しようと思ったら普通に撃つだけじゃなく、一工夫必要ってわけ」
はぁー・・・タイプかぁ・・・そういえばスタークスさんと勝負してるときにダメージが通り辛かったのは防御力の初期値が高いタイプだからとか言ってたな・・・それで俺のキャラはバランス型か・・・それって悪く言えば器用貧乏ってことだよな・・・でも
「使い手次第でどんなことだってできるタイプってことか」
「そゆこと、私もガンナータイプだし、おにーさんが強くなってくれると嬉しいよ」
「ハハハ・・・がんばるよ」
テスタロッサさんが期待の眼差しを向けてくる
こりゃ、タダでデッキホルダーとデータカートリッジがもらえたから始めて、たまたま銃使いだから少し遊んでみようと思ってるだけだとは言えんわな・・・
ブレイブデュエルを始めたモチベーションの低さに後ろめたさを感じ、それを誤魔化すためにテスタロッサさんの頭をポンポンと軽く撫でる
「にへへー」
うまく誤魔化せたようで、彼女は笑みを浮かべた
見よ!これがナデポだ!嘘です、ごめんなさい
「あ、そういえばはやてから出演料代わりにってこれ」
テスタロッサさんは1枚のカードを渡してくる
「ノーマルプラス?これって確かアバター性能上げるやつだよね?」
「そそ、それがあればリライズアップしてバリアジャケット姿になれるよ。イベントデュエルのときはちゃんとバリアジャケット姿で出るようにってさ。お客さんに見せるデュエルだから見た目も大事なんだよね」
「ん、わかった」
うっわ、そういえばイベントバトルだから当然観客がいるんだよな・・・まぁゲーセンでガンシューの魅せプレイをかます程度だと思えば・・・なんとかなるか?
「それじゃがんばってね」
「テスタロッサさんも司会がんばって」
「うん、ありがと~、それとアリシアでいいよ~」
そう言って歩いていくアリシア・・・ん~幼女の名前呼び捨てとか俺タイーホじゃね?それ以前にさっき頭撫でたし・・・やっべーアウトだわーおさわりとか、イエスロリータノータッチのロリコン以下だわー・・・うん、ホント気をつけよ・・・
さて、頭を切り替えないと・・・予定だとイベントバトルまであと10分ちょっと・・・どこまでやれるかな・・・
シュテル視点
『みなさんこんにちわー』
地下アリーナに
八神堂主催のイベントデュエルは予定通りの時間に始まった
姉氏が、恐らく博士が作ったものであろう空中を浮遊する司会台に乗って現れた・・・バニー姿で
あんな格好で観客の前に出させるはやては捕まらないのだろうか・・・?
私のそんな危惧は置いておいて、姉氏は種目の説明に入る
2ndステージ『ゲートクラッシャーズ』、スタート位置から10枚の壁を隔てた先にあるゴールターゲットを破壊する競争競技です
『さぁ、それでは参加者の紹介です』
『続きまして、ブレイブデュエルは全国展開が始まった昨日から。ミッドチルダスタイルのガンナー、兵藤浩一選手~』
姉氏が紹介し、アリーナの大型モニターに彼が映し出される。はやてがノーマルプラスのカードをあげたのだろう、リライズアップをしてバリアジャケット姿になっている。軽装の服装に腰の左右にデバイスを収めるホルスターが付いたようだ
よく見たらモニターの上の招待席のところにはやてたちがいる。他にもディアーチェやレヴィ、
もちろん私と同じタイプのアバターを使っていた高町なのはという少女もいる・・・でも今の私の興味の優先順位は彼女よりも彼だ
『さぁ両者共に、準備はOK?』
『おうっ』
『OK~』
姉氏の問いかけに2人ともが返し、彼はホルスターからデバイスを抜き、構える。そして目を瞑り集中力を高めているようだ
『ブレイブデュエル、セットレディ・・・GO』
デュエル開始とともに両者は動き出す。ヴィータはデバイスを変形させ、ゲートに突っ込んでいく
一方の彼は・・・
『スキルカード、右ディバインバスター、左ヴァリアブルバレット』
カッと目を開き、左右のデバイスで同時にスキルを起動し、右のデバイスで砲撃のチャージをしながら左のデバイスで射撃魔法をゲートに連射する。精確に同じポイントを狙った射撃は2発ごとにゲートを貫通して穴を開けていく。そして5枚目を抜いたところで砲撃のチャージが終わった
まさか、残り5枚を砲撃で射抜く気だろうか・・・私もこの種目では同じような手を使うが、10枚の壁の向こうにあるターゲットを正確に把握していないと当てられない。当てられるのだろうか?
彼は左のデバイスをホルスターの戻し、右のデバイスを両手で保持した
そして次にとった彼の行動に、私はゾクリと背筋が凍った
「?!」
バスケットボール並みの大きさまで溜まった魔力を、なんとソフトボールくらいまで圧縮して砲撃を放った
圧縮され、口径の小さくなった砲撃は、先に開けたゲートの穴を掠ることなく通過していく。圧縮されたことで速度もあり、砲撃の破壊力がピンポイントでゲートに加わり残りのゲートを容易く射抜いた
口径が小さくなったのにも関わらず精確にゴールターゲットを射抜き、さらにヴィータ側のゲートを2枚貫通し、突っ込んできていたヴィータをも貫通した
『・・・け、決着!まるでレーザーのような砲撃でゲートとターゲットを貫通。そしてヴィータ選手側のゲートにさらにヴィータ選手まで撃ち抜いた!』
一瞬アリーナ内が静まり返り、姉氏が驚きを隠せない様子で実況をした
『ま、こんなもんか・・・』
なんてことのないように言う彼に、私は安堵と少しの悔しさが交じった複雑な気持ちで視線を向けていた
浩一視点
次の日
お昼休み、俺はいつもどおり、一緒にサバゲーをやってる友達2人とくだらない雑談をしながら昼飯をとっていた
「新しくできたって店はどうだったんだ?T&Hだっけか?」
「んー・・・ホビーショップっていうよりゲーセンだな。模型関係とかは一応あるって程度。まぁ弾とかは置いてあったけど、種類ないし、すぐにコーナー潰れて取り扱わなくなるんじゃね?取り寄せとかできるみたいだけど、それなら今日日ネットでいくらでもできるしな。オープンセール中は20%オフだし弾だけ買い込めば得かも」
「ふーん、そんなもんか・・・」
「ネットもいいけど、やっぱ本体買うときとかは実物を直接見たりしてーよな。東京だったらアキバに品揃えのいい店とかあるらしいのに・・・通販っても配送は適当だったりするし、地方民はツレーよなー」
「だな」
ザワ・・・
「ん、なんだ?」
教室の空気が変わり、俺は友達から周りに意識を向ける
「おい、あれ」
「うわ、スタークスさんじゃん。ウチのクラスに天使キター」
「1人みたいだな・・・委員会関係か?」
友達2人が教室の入り口を指し、そっちを見るとスタークスさんがいた
スタークスさんは誰かを探すようにキョロキョロと教室内を見回している
「あ・・・」
彼女のほうを見ていると、ふと目が合った
ヤベッと思い、慌てて目を逸らすも時すでに遅し、彼女はこっちに向かって歩いてくる
「こっちくるな」
「天使のお迎えか・・・」
「お前もう黙ってろよ」
「ヘブシッ!」
テンションが可笑しくなった友達をもう1人の友達が拳で黙らせた
「そんな露骨に目を逸らされると、流石に傷つきます」
「ご、ごめん、つい・・・ほら風紀委員長様ですし、あれですよ。警官とすれ違うときに何も悪いことしてないのにドキドキしてしまう小市民的なアレですよ」
俺のすぐ横に立ったスタークスさんは少しシュンとした様子で声をかけてきて、俺はしどろもどろになりながら謝り、言い訳をする
「クス・・・まぁいいでしょう」
「それでスタークスさん、なにか・・・って、あぁそっか、昨日借りたカード返してなかったっけ。ちょっと待って今出すから」
「いえ、それはいいんです。あげたつもりでしたので・・・」
カバンからデッキホルダーを出そうとするとスタークスさんはそう言って止める
「え?でもあのカードって大切なものなんじゃないの?デッキから外しても大事に持ってたみたいだし・・・」
「確かに思い入れはありましたが、あそこまで使いこなされるとその思い入れも吹き飛ぶといいますか・・・勝利祝いということでもらってください」
「はぁ・・・まぁそう言うなら、ありがたく・・・大事に使わせてもらいます」
「えぇ、それで、用件なのですが、今日の放課後は空いてますか?」
「うんまぁ空いてるけど・・・」
というかいっつも暇ですが・・・部活も委員会も入ってないし・・・
「でしたら、少し付き合ってもらいたいのですが、いいでしょうか?」
スタークスさんの御誘いの言葉に、聞き耳を立てていた教室にいる人たちがザワッとした
曰く・・・
デート?!デートなのか?!
兵藤君ってロリコン・・・
マジヒクワー
少なくともこの3つははっきりと聞こえた。後ろ2つは女子の声だ
ロリコンじゃねえよ・・・それに今の付き合うに告白的な意味はねーだろ・・・
俺が教室内を見渡すと全員がサッと顔を逸らした
お前ら・・・
「はぁ・・・うん、わかった。いいよ」
「ありがとうございます」
とりあえず了解し、返事をして話を終わらせる
スタークスさんにもその思惑は伝わったようで、話を終えて俺に背を向けて教室から出て行こうとする
俺は彼女を見送りつつホッとして飲み物に口をつける
「あ、そうでした。言い忘れていましたが・・・シュテルで構いませんよ、浩一さん」
「?!ゴホッゴホ・・・」
急に振り返り、そんなことを行って、再び教室から出て行こうとするスタークスさん、もといシュテル
名前で呼んできたシュテルに俺は飲んでいたものを吹き出しそうになって咳き込み、そしてクラスのやつらは殺気立った気がする・・・
どういうことか、聞かせてくれるよねぇ・・・兵藤くぅーん?
やつらの目は俺を射殺さんばかりに鋭く、鬼のごとく迫り来る
なんか女子生徒も交じってるんだけど、どゆこと?実は俺は人気があったとか?ないわーシュテル狙ってる隠れレズのほうがまだ可能性がある・・・ってそんなボケをかましてる暇はない
「ま、待て、お、お、落ち着け!こ、これは孔明の罠だ。お前らが想像するようなことは何もない」
「そうですね。何もありませんね。まさか浩一さんが私を抱きしめた、なんて誰も想像しませんよね。では放課後に」
『な、なんだってーーっ?!』
教室を出る直前、シュテルはムッとした声でそう言って出て行った
ちょっと待てい!それお前がぶつかってきたからで・・・俺からじゃないじゃん!ってか何で怒ってるの?!
『判決は・・・』
『有罪』
「ギャーーーーッス!!」
どうやら俺もロリコンの仲間入りのようです
最後にシュテルはとんでもないものを盗んでいきました・・・俺の名誉です
シュテル視点
『ギャーーーーッス!!』
「ふふ・・・」
教室の外まで届く彼の声に、思わずクスリと笑ってしまう
昨日T&Hでからかわれたことに対する仕返しのつもりだったけど、抱き止められたことは言うべきではなかったか・・・?これでは本当に交際しているように思われてしまうかもしれない
まぁ、いいでしょう。別に嫌ではないし・・・むしろ、それはそれで面白そうだ・・・
「フフフ・・・」
サブキャラ設定
2人とも中学入ってからの付き合い
友達1
・常識人。ツッコミきつめ
・家はちょっと裕福でお小遣い多め。サバゲーでは電動ガンを使っている。弾幕はパワーだ
・放課後は塾通い
友達2
・オタ。留学生組みのファン
・老け顔。サバゲーでは年齢偽って18歳以上のスナイパーライフルを使う。しかし主人公のほうが狙撃はうまい
・運動部所属で放課後は部活
続きはねーよと言いつつ続きをアップ
主人公はバカという設定ですが、私立に通えるだけの頭はあるので、所謂『学校のお勉強はできるバカ』です。実際ブレイブシミュレーターの調整ができるアリシアやシュテルたちのほうが主人公よりも頭はいいです
シュテルの体調不良はフラグ立てと原作のスカイドッジをすっ飛ばすため。NANOHAWIKIのサブタイトルの並びだと、2巻はなのはたちがスカイドッジをする流れになるみたいだけど、読んでないから八神堂に行ったその日のうちにやってるのか、別の日なのかはわからない。その日のうちにやる流れだとしてもシュテルが体調不良なら別の日に移せるということで
ところで7話のサブタイのセイクリッドバーストってなんぞ?
そしてアリシアに少しフラグ立て・・・逮捕!逮捕!おまわりさーん!こっちでーす!
主人公のバリアジャケットはFORCEのエリオのバリアジャケットからコートを取っぱらった感じで・・・ちったぁオリジナルで考えろ?あるものを使う主義なんです
主人公がかなり強く見えますが、実はシュテルの場合バインドからの砲撃であっさりと勝てます。主人公の持ち札と技能でそれに対抗する方法が思い浮かびません。防御魔法がないから・・・あっても突破されるだろうけど
STSでティアナがなのはにお仕置きされたくらいにあっさりとやられるでしょう
最後はシュテルんのちょっと思わせ振りな仕返し&外堀埋め。こうして主人公の日常はカオスに・・・でもさ、留学生と恋愛ってBADエンド確定じゃね?だって留学生なんだからいつかは故郷に帰らないといけないのだから。しかもシュテルたちの場合だと子供だから帰らないって選択肢はありえないし、帰ったら二度と日本に来れないかもしれない・・・別れること前提で付き合うって物語としてどうなの?
まだルートは確定してないけど、今のところシュテルん優勢か?
そういえばクロノも天央中学の2年って設定なんだっけか・・・出したほうがいいのかな?ウィキ見るとフェイトより強いってあるけど、ロケテストのランキングには入ってないみたいだし・・・ランキングは勝利数によるもので、クロノは勝率は高いけど試合数が少ないからランキング入りできなかったという感じか?
続きは無いよ。今度はマジで
あったとしても内容がオリジナルになってくるから当分先だし、クオリティもお察しレベルで