プロローグ・アベンジャー
嗚呼、夜よ。太陽のない世界は、輝いているか。
嗚呼、星よ。何億光年も前の光は、美しいか。
嗚呼、人々よ。暗闇が恐ろしいか。
嗚呼、宇宙よ。太陽が消えた世界は、残酷か。
fate/lostmoon
誰か、ここにいるような、ずっと見られているような、そんな感覚に襲われることがある。
ずっと、誰かに恋い焦がれているような、何かを忘れているような、そんな気になる。
まるで、子供を探す親のような、迷子の幼子のような、そんな不思議な気持ち。
月が消えて、約8年の時が経過した。
今は西暦2020年。
私は、魔術師であった祖母の遺言で、聖杯戦争に参加することになっていた。
今日という日、祖母が用意した触媒、それを使って、大英雄を召喚する。
私は、きっと駄目な人間だ。
きっと、というのは、周りに比較対象がいないから。
私の周りの子供はいない。
学校にも、私以外、いない。
小さな離れ小島。
小学校も、中学校も、ないようなところ。
そこでは、先生と二人っきりで「お勉強」をしていた。
祖母は、いつも言っていた。
「お前の父親は、魔術刻印を受け継がなかった。」
「だからお前は、叔父さんのような、立派な人におなりなさい」
と。
叔父を殺してまで、私に期待をかけてくれた。
祖母に、私は報いなければいけない。
「みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
体全体が、大きく唸るような、そんな感触。
「―――――Anfang」
「――――――告げる」
待っていた。
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
真夜中、月のない世界に、異分子が誕生する。
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
嗚呼、この光景を、わたしは待ちわびていた。
「貴女が、私の、マスターなのかしら?」
栄華はなく、それ故に、真っ黒な少女。
「そう、私は貴女のマスター。そして貴女は、私のサーヴァント。」
そうだ。私は、この瞬間の為に、生きてきたのだ。
「ええ、ここに契約は成立された。私は、アベンジャーのサーヴァント、真の名は――」
黒い空。
何億光年も前の光。
その下で、我々は戦い、血を流し、笑い、実直な欲望に思いを馳せるだろう。
「今日も、月が綺麗だ。」
見切り発車です。突発的かつ自己満足な内容。
作者は型月作品の知識が未熟ですので、間違っていたらご指摘おねがいします。
一応知識として、
月姫(漫画版)メルブラ(少しだけ)まほよ(プレイ済み)らっきょ(小説と映画)fate(sn,hollow,(アニメと現作(全年齢版))apo(全巻読破),fake,extra,ccc,ZERO(アニメと小説)extella(プレイ中)fgo)
はあります。
タイころや格闘ゲーム版は未プレイ。
事件簿は一巻の知識だけです。