第2部突入
カルデアがクリプターに襲撃されてから、どれくらい経過したのか、シャドウ・ボーダーの中で藤丸立香はゲーティアと戦い、人類史を存続させるために自身が人類史最後の人としての道を選んだマシロと名乗った英雄ハクの事を考えていた。
人類史が白紙にされてしまったのなら、ハクはどうなってしまうのだろう。
冬木の時から召喚され、オルレアンではエミヤと共謀して狂化されたマルタをキャスターであるマシロがマスターになるという力業を用いてジャンヌ・オルタと戦い、セプテムではネロ・クラウディウスが率いる兵士たちに対して普段とは違う真摯で鬼気迫ったような鼓舞して士気を揚げてロムルス率いるローマ帝国兵を下してアルテラを討伐し、オケアノスでは黒髭と酒を飲みかわして友好を深めたふりをしながら黒髭の中に紛れ込んでいた裏切り者ヘクトールを炙り出して、そのまま黒髭と共闘して特異点を修復、ロンドンでは初めて出てきたゲーティアを相手に初めて宝具【仮面の者】を使った。多分、この時から英霊マシロの崩壊が始まったのだろう。
彼の宝具は絶大な力を彼に与える代わりに寿命が減っていく類のものであり、一度でも宝具を使用してから使わなくても最終的に彼は塩となって消えてしまうらしい。
そこからはマシロは宝具を惜しみなく使った。イ・プルーリバス・ウナムでは女王メイヴが召喚した魔神柱達相手に使い、キャメロットでは固く閉ざされた城門を開けるために、バビロニアではティアマトを冥界に落とすために片腕を犠牲にして宝具を使用していた。
そこで自分はマシロの宝具が彼自身蝕む諸刃の剣であることを知った。どうあがいても次の最終局面で彼は完全にいなくなってしまうことに自分は涙を流していた。
ゲーティアとの戦いの時、マシュと自分を庇う為にマシロは最後の宝具を使い、初めて私とマシュは仮面で隠れていた彼の顔を見た。笑顔で塩に変わっていく彼の姿に私たちは悲しみと共に力を貰った。しかし、それだけではゲーティアを倒すには足りなかった。
今でもあの時の風景、彼の世界の常世、コトゥアハムルを思いだす。
英霊として消えたマシロは、未来にある本体に意識が戻るとすぐにコトゥアハムルへ赴き、最終決戦場であるソロモンごと召喚したのだった。
そこでソロモンに居たサーヴァント達はマシロが未来の人類史が滅びた後に生存している最後の人であることを知った。そして、それによって彼、ハクの人生が決定されてしまったと作家サーヴァント達は口にした。
人類から力を得ていたゲーティア達を力がない場所へと召喚して、神として戦い勝利するという事はハクを人類史最後の人として登録が確定された。彼がいなければ人類史は存続していないということなのだから鶏が先か卵が先かではなく、一つの未来によって過去が救われた、その未来がなければ人類史は存続していないため、辻褄を合わせるようにハクが人類最後の人としてウィツァルネミテアの力を手に入れたという結果に収束していくのだ。彼がもし別の未来を選択しても神の力を手に入れることを避けることはできないのである。
では人類史が白紙に戻った今なら、ハクが苦労を背負いこまずに済むのだろうか?
それはそれで悪くはない選択の一つかもしれないが、やっぱりあの親戚のおじさんのようなハクが存在しない世界はいやだと思う自分がいる。それに彼なら、失敗しても文句を言うやつはいないから適当にやればいいと言うだろう。なら自分はいつも通りすればいい。
立香はそう決意を固めた。
シャドウ・ボーダー内部の別の場所、画面に表示されているサーヴァントの資料を興味深げにシャーロック・ホームズは眺めていた。
「人類史最後の人か……」
クラス:Unknown
真名:ハク
保有スキル
蘇生扇舞:味方単体のHPと状態異常の回復、NPの増加
士気向上:味方全体の攻撃力と防御力の増加
起死回生:戦闘不能時、体力とNP全回復で復活
クラススキル
陣地作成:自身のArtsの性能アップ
戦術指揮:味方全体の精神異常を無効化する
縁切り:人型の敵に対して与えるダメージ上昇
キャラクター詳細:
人類史最後の人。人類が滅び新人類の中で生き延び、人類史の始まるきっかけの力を手に入れた人物。どういった過程でその力を手に入れるに至ったかは謎ではあるが、英霊として召喚された以上、困難な道を歩んだのは間違いないだろう。
パラメーター:
筋力B 耐久A 敏捷B
魔力EX 幸運C 宝具EX
地域:ヤマト(新人類の国)
属性:中立・中庸
性別:男性
『特別労働手当が欲しいね』
初めはキャスターとして召喚されていたが、彼自身は存命であり肉体は未来にあり時が進んでいない状態であった。サーヴァントとして召喚された時、神の力はほとんど所持しておらず、代わりの力が仮面の者(アクルトゥルカ)と呼ばれる。使用すれば莫大な力を手に入れることができる代わりに寿命を削る。
パラメーターの上昇について、アクルトゥルカ使用後、キャスターのマシロとしてのパラメーターの上昇を確認。本来サーヴァントのパラメーターの上昇率はそこまで劇的ではなく、そこまで成長はしないが、マシロの場合、各自1~2までランクが上がっている。これは彼の被っている仮面が根源の力の門を開き、更に接続して力を得ている状態だと思われる。しかし根源の力は普通の肉体が耐えられないものであるため宝具の使用後、肉体の崩壊が始まると予測される。
「彼がロンドンの前の特異点でアクルトゥルカを使用しなかったのは当然の判断だろうね」
資料に目を通しながら、シャーロックは紅茶で喉を潤す。
彼の性格は怠惰で不真面目であり、警備にいくという嘘でサボって樹液で作られた菓子類を見えないところで食べようとするダメ人間、しかし、マスターである立香が不利な状況に陥ると機転をきかせて状況を好転させる策略家にもなる。
宝具:ウィツァルネミテア
ランク:EX++
種別:対人類宝具
ハク本来の姿、アクルトゥルカを超える力を持った現象そのもの、その力はビーストであるゲーティアを凌ぐほどの力を持っている。彼が最終局面で行ったことは人類が滅んだ後の世界に冠位時間神殿『ソロモン』ごと召喚し、人類史の逸話から力を得ていたゲーティアを含む魔神柱、及びサーヴァントを弱体化させ、立香の指揮のもとゲーティアを滅ぼした。
「人類史最後の人であることが確定した彼が白紙化した現代に……いや、困っている彼女に対して何もしないなんてことがあるのだろうか?」
シャーロックは一度もあったことがないハクに対して、誰にも邪魔されずに思考を深めた。
あの長く苦しい第一部が終了し、立香と別れたハクの行方はいかに……
あい、ごめんなさい、もういきなり第二部で意味がわかりませんよね。第一部クリアの流れはこんな感じで頭の中にはあるのですが文章にできない自分がなんとも大好きな怠惰暴食です。
後半はマシロ、いや本名ハクのプロフィールです。うたわれるものとFGOを混ぜ合わせるときにどう違和感なく変更して混ぜるか考えて書いてます。タイトルのうたわれるための物語は第一部を書き終わったら意味がわかるものになっておりました。
サーヴァントスキルとしては星5鯖くらいかな、デメリットないし、第一部で召喚されたマシロさんの仮面はオシュトルの仮面です、ロンドン辺りで開示する予定でした。無理だったけども
うたわれるもののセーブデータが入っているHDDが修復不可能になったのでまた初めからプレイします。トホホ、みなさま、またリハビリとして書いて投稿するまで潜伏します。