僕はマーリン。趣味は人間観察さ!   作:ゼルガー

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エピソード3「アルトリアの育児①」

 

 

 

 

アルトリアの育児について?

 

そうだね。母さんは基本的に王宮勤めで家には居なかったから僕ら三人が面倒見てたね。ウーサーの糞野郎は育児放棄上等の人間だから仕方ないね。

 

え?モルガンには他に兄弟がいたのでは?って?

 

ああ・・・・・そういえば伝承でモルガンはアヴァロンを統括する9姉妹の長女として語られてたね。まあ、実際は違うけど。

 

アヴァロンにいる彼女たちは・・・・・・その・・・・・・義理の妹達なんだ。ただし、自称。ほら、女学校とかのアニメや漫画でよくあるだろう?【お姉さま】と慕う後輩女子。アレと同じだよ。

 

史実・・・・・というか【この世界】では彼女の姉妹はアルトリアだけさ。ケイは養子で義理の兄だしね。

 

さて、アルトリアの育児だったね。・・・・・・うん、彼女が今この場にいないからぶっちゃけようか。もし彼女がこの場に居たら、きっと恥ずかしさで聖剣ブッパしてくるしね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、辛かった。本当に辛かった。人生で一番辛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、何が辛いかってね彼女は泣き虫だったんだ。何かあるとすぐ泣いた。事あるごとにぐずり始めて泣くんだ。

 

お腹を空かせたり、トイレで泣いたりするのは仕方ない。それが赤ん坊だ。

 

でもね、アルトリアは本当に泣き虫だったんだよ。あーうん、よく泣いた。

 

夜中に泣き出すのは当たり前。僕たち三人の誰かが手を握ってないとすぐに泣き出す。

 

彼女が眠った隙に少し離れて3秒で泣き始めるし。一日一回、僕が抱っこしてあげないと泣こうとする。そう、何故か僕が。ケイだと大泣きするし(結構ショックだったみたい)、モルガンだと泣きはしないけど不満そうだった。

 

母さんが相手をしてくれる日になると、僕たちはノイローゼになって倒れたね。

 

それでも、アルトリアは可愛かった。あの毒舌のケイがデレデレになってシスコンに目覚めたくらいだ。モルガンも初めての妹で姉馬鹿になってたね。

 

んー、実を言うと僕は【可愛い】と言う感情が分からなくて困ってたな。いや、頭では理解できるんだけどね、血の半分が夢魔だからどうしても理解に苦しんだ。

 

それでも必死にケイとモルガンの真似をして愛そうとした。二人と違って、偽物の感情なのにアルトリアは僕に一番懐いていた。何でだろうね。

 

そうそう一番大変だったのは、アルトリアが初めて言葉をしゃべった時だね。ああうん。もう予想ついてると思うけどね

 

そう。彼女が初めて喋ったのは「まーり」だったんだ。それを聞いたケイはキレたね。

 

 

 

「まーり!まーり!」

 

「あ、あはは・・・何で僕の名前が最初なんだろうね?」

 

「何で貴様が一番最初に名前で呼ばれているんだ!!この裏切者がーーー!」

 

「ちょっ!?落ち着いてケイ!?シスコンが重症だよ?!止めてモルガン!!」

 

「ほーら、アル。お姉ちゃんですよ~。ほら、ねーねよ?」

 

「ねーね!」

 

「無視された!?て、さりげなく呼ばれてるし!」

 

「な、何だとぅ!?あ、アル!お兄ちゃんだぞ!ほら、にーにだぞ!」

 

「うー?マーリ!」

 

「殺す、殺してやるぞマーリン!」

 

「こんな理由で殺されてたまるかこの兄馬鹿!!」

 

「はぁ、アルは大きくなってもこんなバカ二人のようになっちゃダメよー?」

 

「あう!」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・あ、あはははは。なんか話してる僕も恥ずかしくなってきたよ。別の意味で。

 

さて、次はアルトリアの初めてのハイハイがいいかな?それとも初めての離乳食かな?

 

ん?どうしたんだいマスター。そんなに顔を真っ青にして。

 

 

「面白い話をしているな、マーリン」

 

 

うげ、別側面のアルトリア!?

 

 

「私もいますよマーリン」

 

「いえ、我々もいます」

 

 

槍のアルトリアに獅子王のアルトリアまで・・・・・・

 

 

「貴様にはプレゼントをくれてやろう。宝具と言うプレゼントをな」

 

「シューターの的は貴方ですマーリン」

 

「と、言う訳です。私達から貴方にお仕置きです」

 

 

サンタと弓クラス、そして普通のアルトリアもいるのかい!?

 

ちょ、ちょっと!?全員で僕に宝具を撃つのかい!?

 

死ぬから!流石の僕もロンの槍と聖剣の合わせ技は死ぬから!!マスター、君からも何か言っ・・・・・いない!?そりゃないよ!?

 

 

「「「「「「死ね、マーリン!」」」」」」

 

あっ、ちょっ!?はは、オワタ

 

アッーーーーーーー!ジュッ

 

 

 

 

 




マーリン「や、やあ。マーリンお兄さんだよ」

ケイ「円卓の騎士が一人。サー・ケイだ」

マーリン「いやはや、死ぬかと思った」

ケイ「むしろ何故死ななかった。死んでほしかったが」

マーリン「相変わらずひどいな君は!?そんなだから何時までたってもアルトリアに懐かれなかったんだよ!」

ケイ「・・・・・・」

マーリン「あ、地味にショック受けてる」

ケイ「う、ウルサイ」

マーリン「そういえば第6特異点では君は獅子王に組しなかったそうだけど、シスコンの君なら彼女に従ったんじゃないの?」

ケイ「向こうの俺は兄としての感情ではなく王の騎士として、王の間違いを正すために敵対したのだろう。で、この世界の俺は【俺の妹】のアルトリアは獅子王ではないからな。敵対するのには十分な理由だ。同姓同名で同じ人物だったとしても、俺の妹は【あの】アルだけだ」

マーリン「さっすがケイ。シスコンここに極まり。つまり、特異点の彼女は別人ってわかってる訳だね」

ケイ「誰がシスコンだ!殺すぞ天パ」

マーリン「誰が天パだって?流石の僕もキレるよ毒舌」

二人「あ?」

モルガン「あらあら。本当に変わらないわね~。次回もお楽しみに!」

二人「え、モルガン!?」
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