とある神谷の幻想創造(イマジンクリエイト)   作:nozomu7

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第24話 原子崩し

 俺たちは爆弾を仕掛けた奴を捕まえた。そして、現在は……

 

「電撃に手心を加えたのは、別に死なせたら寝覚めが悪いとかじゃないわよ」

 

 金髪少女に質問(ごうもん)中だった。

 

「計画について知っていることを、全て吐きなさい」

 

 御坂が言う。しかし、

 

「あっ、あっ……」

 

 女はさっきから、口をパクパクと動かすばかりで何も言わない。

 

「主導している奴は誰? あんたを雇ったのは?」

 

 それでも女は何も言わない。しびれを切らした御坂があんなの目の前の床に電撃を叩き付けて黒く焦がす。

 

「お前、さっさと吐いた方がいいと思うぞ? こいつ、これでも我慢している方なんだから」

「黒焦げになりたくなかったら……3秒以内に答えなさい。3」

 

 俺が忠告すると、御坂がさらに追い打ちをかける。

 

「2」

 

 すると女は何も言わずに口をパクパクと動かす。……あれ、ひょっとして。

 

「1」

 

 ……こいつ、もしかしてさっきの電撃で体がしびれて何も言えないだけだった?

 

「0。……そう仲間は売れないってわけね」

「おい、御坂」

「まあ、そういうの嫌いじゃあないけど――」

 

 俺の言葉を無視して御坂が言いかけた瞬間、壁が赤く光り緑色のレーザーが俺たちの目の前を通り過ぎた。

 

 俺たちは下がって壁にあいた穴を見る。すると、その中から二人の女が姿を現した。

 

「危機一髪だったみたいねー、フレンダ? さすがにあれほど静かになったから、もうやられちゃったのかと思ったけれど」

 

 髪の長い女が言う。

 

「まったく、足止めに徹しろと言っておいたのに。深追いなんてするから」

 

 俺たちは顔を合わせると、頷く。

 

 まずは、俺が重力操作(グラビティ)で女を拘束。そしてそこに、御坂の磁力で操られた鉄の塊が迫る。

しかし、女はレーザーで消し飛ばす。

 

 ……物体を消している? 俺の構成変換(コンスチチュートチェンジ)のような能力か?

 

「滝壺、使っておきなさい」

 

 女は後ろの少女に何かの箱を渡す。なんだあれは?

 

「(御坂、一旦引くぞ)」

 

 俺たちは煙を巻き上げた後、波動干渉(ウェーブインターフェア)で姿を消して部屋から脱出した。

 

 

 

「御坂、大丈夫か?」

 

 俺の横を走る御坂からは、少し疲れが感じられた。

 

「大丈夫よ!」

 

 すると、壁の一部が光り、さっきと同じレーザーが来た。

 

「なんで場所が?」

 

 ……事象解析(アナリーオール)開始。まずは相手の能力を特定する!

 

「くっ!」

 

 まずは緑色のレーザーから。

 

「御坂! このレーザーは電子だ!」

「電子って……つまりわたしと能力系統は同じってこと!?」

 

 御坂が聞く。

 

「ああ。ただし、この電子は粒子と波形の中間の状態になってる! それは簡単に言えば『壁』」

「『壁』?」

「その『壁』を発射しているってことだ。高速でな。ただし、正体が電子であることに変わりはない。お前の電撃で干渉が可能なはずだ」

「了解」

 

 これで、あとはもう一つ。

 

「あとはもう一人。俺も初めて見るAIM拡散力場だ。たぶん、AIM拡散力場を調べる能力だと思う」

「そんな能力者いたのね……。確かに、理論上では可能だけど」

「さっきからお前の場所はバレバレだろ。……しかし、まずいな」

 

 これは、かなりにまずい状況だ。

 

「こっちがこのままじゃあ不利ってことくらい、分かっているわよ!」

「違う。脳神経応用研究所に行った、布束のほうだ」

「あ!」

 

 そう、もう一人の協力者。

 

 こちらに超能力者(レベル5)クラスのやつが来ているということは、向こうにも少なくとも大能力者(レベル4)くらいは来ている可能性が高い。

 

「じゃあ、あんたはそっちに早く行きなさい!」

 

 御坂が言った。

 

「おい、こいつらの相手もあるんだぞ! はいそうですか、なんて言えるか!」

 

 相手は三人。こちらは二人。これで俺がいなくなったら御坂は一対三で戦わなくてはならない。

 

「最悪こっちはこの研究所のサーバーさえ破壊できればいいのよ! だけど、彼女はプログラムの入力に時間がかかる。だから行って!」

「くそっ!」

 

 俺はここを御坂に任せることにした。不安はあるがこいつの実力は分かっている。

 

 俺は脱出すると一直線に脳神経応用研究所に向かった。そこに、少女との再会があるとは知らずに。

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