B 雌雄
レイナースが槍を持ち、マントを翻して帝国軍の先頭に立った。
「綺麗。」
陽は中天。真正面にはガゼフ・ストロノーフ率いる主力部隊。
ホークアイで見るレイナースは昨日のニーベルンゲンリートに出てくるワルキューレをほうふつとさせた。
そして私の頭には例の如く、ウサ耳。
私は5km以上後方に布陣し、レイナースの生還だけを祈っている。
「行くぞ。」
大声を上げるでもなく、ただ自分に言い聞かせるだけのようにつぶやくように言うレイナース。
前進を始めて後1kmと言うところで、レイナースは駆け始めた。
そのままガゼフとぶつかると思っていた全軍は突然馬首を変更したレイナースに驚愕する。
レイナースが突撃目標として選んだのは少し凹んだ部分に布陣している隊であった。
「突撃!」
そして一撃で、鶴翼の陣を突破して裏に回ってしまった。
そのままU字を描くように反転してガゼフ隊の裏を取る。
「おおお……、凄ぇなやっぱり。ロックブルズ閣下、あんな一瞬であの陣形を崩しちまったぜ。」
「見て!さすがは帝国ね、好機と見るや直ぐに全軍を突撃させたわ。」
「しかし、カルネ義勇軍は微動だにしませんね。やっぱりあそこは鬼門です。」
…………………。
私にはフォーサイトが何を言ってるか半分も分からない。
ただレイナースが凄い指揮官だってことくらいは理解できる。
鶴翼の崩れた一角から雪崩の様に裏に回りこむ帝国軍。それを塞ごうと色々な隊が躍起になるがむしろそれが陣を崩すように動いてしまう。
ガゼフ軍が動こうとするが、それをけん制するレイナース軍。
そして化け物が動き始めた。
「副長!ロックブルズ隊の指揮を任せる。私が倒されたり、危険を感じたときは迷わず退け。」
「は!ロックブルズ隊の指揮を引き継ぎます。閣下が倒される、もしくは危険を感じたとき撤退を指示します。」
「よし。」
レイナースがガゼフに向かって単騎、騎馬突撃を仕掛ける。
「レイナース・ロックブルズ!参る!!」
「ガゼフ・ストロノーフ!!来いや!!」
レイナースが槍を突き出す。
それを剣で受けるガゼフ。
「んっぐうう……。」
レイナース、ガゼフの両名が衝撃で吹き飛ばされ、落馬する。
両名直ぐに受身を取り、体勢を立て直す。
「強くなったな、ロックブルズ殿。」
「私なんぞを覚えていたか。お前は相変わらずの化け物だ。」
「ねえ、イミーナ、レイナースが言ってた化け物ってもしかしてアレ?」
「そうよ。私等だったら一撃で真っ二つになってるわ。」
「勝つよね?」
「…………。」
誰も何も言わなかった。
1合2合と打ち合う両名。
「武技・征槍絶刃!」
レイナースは槍先を斬り飛ばされないよう、武技を使う。
「「武技・不落要塞!!」」
ガゼフは少し驚いた表情になる。
「不落要塞をマスターしていたか。素晴らしい。」
「見下すな、化け物!武技・流水加速。」
「武技・流水加速!」
常人には目に映らない戦いが始まる。
「何と…。」
「武技・六光連斬!!」
「武技・六閃槍!!」
互いの武技がぶつかり合い、両名10m程吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた先に居た兵士がそれぞれガゼフとレイナースに襲いかかろうとして、一瞬で5~6人が斬り飛ばされる。
「ねえ、私の目には互角に見えるんだけど……。」
「いや、恐らくガゼフのほうがまだ余裕がある。対してロックブルズ閣下の方は現状で100%を出してる。」
本当なら支援魔法を掛けたいんだけど、遠すぎるし、あんなニンジャみたいに動き回られると……。
既に最初の突撃から1時間以上が経過している。初めに掛けた魔法は効果が切れているだろう。
「ロックブルズ殿、俺の事を化け物と言ったが、貴殿も充分化け物だ。顔の方はずいぶん美しくなったがな。」
「女の顔を挑発に使うとは、相変わらずの朴念仁だな!」
「生まれが下賎なものでな。それは勘弁してくれ。」
「少し、本気を出させてもらうぞ!」
「武技・六光連斬!!」
「武技・即応反射!!」
今度吹き飛ばされたのはレイナースの方だった。
「くうう…。
ガゼフは
レイナースの魔法はあくまでけん制だ。武技の方が遥かに攻撃力も有効性も高い。
「ねえ、何か、雲行きが怪しくなってきたんですけど……。」
「しかし、武技をあんなに使いまくって…。普通の人間ならぶっ倒れてておかしくねぇ。」
「そうね。これのおかげなのかしらね?」
言ってイミーナは青いピアスに触れる。
「それにしたって常人同士の戦いではありません。我々は人類史上最高の戦いを見ているんでしょうね。」
「ああ。御前試合のガゼフ対ブレイン。語り草になっているみたいだが、恐らくそれを上回ってるぜ!」
ガゼフに攻め込まれる回数が増えてきた。
「ロックブルズ殿、素晴らしいぞ。ここまでとは……。何と言うか、ブレイン・アングラウス以来の恍惚感だ……。」
「ふざけるな!この戦闘狂が!!」
「連れて帰って一生やり合いたい。」
………。
一瞬静寂が支配する。
「ふざけるな!変態!!」
真っ赤になるレイナース。
「あ、ダメだよ。レイナースは私の。」
「武技・能力超向上!」
「む!?」
レイナースの武技によって再び互角に持っていかれる。
と、全身の集中を全てガゼフにぶつけようとした、その時、レイナースの目の前を流れ矢が通過していった。
能力が向上された結果、その矢を目で追ってしまった。
「しまっ………。」
「不運だったな。覚悟!!」
「アクティベイト・ピアス!」
キッ、キイン!!
「な、何だそれは?!」
「お前だって5宝を身に着けているのだろう?私が一つ持っていてそんなにおかしいか?」
「この剣を弾く様な盾が存在するのか?」
ふよんふよんとレイナースの周りを浮遊する半透明の盾を見て呆然とするガゼフ。
再び互角の戦いが繰り広げられる。
その時、王国軍の方に爆発が発生した。
「何?今度は何の爆発?」
「
「ええ。これで今回も帝国軍の勝利で確定でしょう。」
直後。
ターン!!
「な、何だ?!!」
フライで飛んでいたフールーダが落下して行った。一緒にいた
ターン!!
ターン!!
何かの音が響く度に、フライで飛んでいる
次に落ちていった
「何が起こってるの?!」
「わ、分からないわよ!!」
「魔法か?」
「いえ、魔法が発動された気配はありません!」
「弓?イミーナ?」
「だから分からないって!考えられるのは……。」
イミーナは背中のアイシクルボウガンを見る。
「こんなのを王国の誰かが持っているって事よ。」
「じゃあ
「狙い撃てるボウガンがある以上、有効射程内に飛んでたら良い的よ。」
「じゃあ、魔道隊による対地攻撃が期待できないってことか?」
「もしかしたら王国は初めからフールーダ翁を狙ってたんじゃ……。」
「ええ。見てください、明らかに帝国軍が浮き足立ってます。」
帝国軍は直ぐに兵を退き始めた。
ただし、王国軍も追おうとはしない。
既に両軍ヘトヘトだった様だ。
ガゼフとレイナースは最後の技を繰り出しあった。
「武技・超強激!!」
「武技・超旋風!!」
今度は両名受身も取れなかった。
ガゼフは肩と脇腹に一撃を受け、血を流している。しかし、直ぐに傷は塞がれてしまった。
レイナースの方は全て盾が剣撃を受けたが、衝撃波を防ぎきれず、額と口から血を流す。
「………………。」
「………………。」
双方戦闘の終了を感じたらしく、矛を収める。
※ガゼフ神話を崩したくない方は色を反転しないでください。※
「とても気持ちよかったぞ、レイナース・ロックブルズ!!」
「ヤメロ!ほんとーに止めて!!言い方を考えろ!変態!!」
「大切な部分を傷つけて悪かった。」
「顔な!!顔のことなんだよな!!」
「また俺とやり合ってくれ。」
「…二度とごめんだ!変態!!」
「しかし、何度も何度も変態は傷つくぞ。」
「……変態。」
言い残してレイナースは自分の馬にまたがって隊の方へ帰って行った。
「それでも、化け物、戦闘狂、変態と、徐々にマシになっていったのか?」
帝国軍は慌てていた。必勝の最終奥義とも言うべきフールーダの爆撃が、何者かによって妨害、どころかフールーダに手傷を負わせたのだ。
皇帝もさすがに私にかかずらわってる場合でなかったのだろう、直ぐに近くの城砦に引き篭もってしまった。
本来なら戦争終了の総括が皇帝から発せられる流れらしいのだが、そのため全軍解散となった。
レイナースの傷は直ぐに私が
他にもけが人が多数居たが今晩コンサートで歌うまで我慢してね。
とりあえず10km程戦場から離れた場所で陣を張り、休息となった。
私は鎮静と低位治癒の魔法を乗せて歌う。
うめき声もなくなり、レイナース隊はようやく一息がつけた。
「今回は、負け?」
「そうね。負け、でしょうね。」
言ってワインを飲むレイナース。
「カルネ義勇軍に一泡吹かされたわね。」
と、イミーナ。
「あれは義勇軍てより精鋭部隊だったんじゃねえか?」
「ええ。義勇軍側には結局一人の戦死者も出せず、こちらはあいつ等だけのせいで800人からの兵を失ってしまった。」
「そしてあそこで頑張られたおかげで鶴翼の片翼は結局びくともしなかった。」
「一回高地を奪えたと喜んだ瞬間…。」
ヘッケランは上に向けた指を広げ、爆発を表現する。
「そして時を与えず、狼狽する激風の兵、を6分の1の兵で追い払ってしまった。」
「カルネ義勇軍の一人勝ちだな。」
全員がため息をつく。
「でも閣下のガゼフとの一騎撃ちは今回の目玉でしょう。」
「ああ、アレは凄かった。実際、皇帝は今度の総括を閣下のガゼフとの一騎撃ちで引き分けと言う発表をするんじゃないか?」
「いや、実際のところアレも続いていたら私の負けだった。これが無かったら、私は今頃真っ二つだったろうし。」
言って両耳のピアスを撫でるレイナース。
「ありがとう。ビンカ。」
「うん。レイナースが無事で本当に良かったよ。」
「ともかく今日はゆっくり休んで、家へ帰ろう。」
その晩……。
トイレに起きた私は異変を感じた。
「………血?」
風に流れて血の匂いがする。
まだ誰か重傷の兵士が残っていたのかな?
「………う……うぅ。」
暗闇からうめき声が聞こえる。
「誰かいますかー?」
「………。」
うめき声が止んだ。
「………お化け?」
言ってぞっとした。
逃げよう。
「ぼほっ!!」
背中に誰かのしかかってきた。
「こ、あ、だ……。」
腰が抜けた…。
……………おしっこ漏れた。
だ、誰か、レイナース!!
「あー、な、の……。」
いやー、本当にびっくりした時って声、出ないもんだね。
「こ、声を立てるな!」
「血、血ーーー!?」
もう嫌ぁ、スプラッター嫌い!!
「だから、声……く、ぐぅ。」
暗くて何も見えない。
「
「………。」
目が会った。
口から血が流れていた。顎が血まみれだ。
「見なきゃよかったー!!」
「騒ぐ…ごぼ…。」
血、吐いた!
私の顔に掛かった!!
「もうやだーー!レイナースー!」
「ビンカ!!」
レイナースがとんできた。
続いてフォーサイトの面々。
「貴様!!」
レイナースが剣を抜く。
「「たすけて……。」」
私の声とスプラッターお化けの声が重なった。
「………は?」
兵士達は疲れ切ているので起こさないよう、とりあえず私は残り湯を温め直して血とアレを洗い流した。
風呂から上がって髪を拭きながら陣幕に戻っていくと、女が一人、机上に寝かされていた。全ての衣服は脱がされ、パンツ以外はぎ取られていた。
「誰?」
女は既に気を失っていた。
「分からない。」
「とりあえず治療したほうが良い?」
女の傷は深刻だった。片腕が肘から斬り飛ばされており、自分で応急処置したのだろう、ハンカチで傷口をきつく縛ってある。
どうやらあばらが数本折れており、何本かが内臓を傷つけているようだ。
歯もところどころがへし折られたり抜かれたりしている。
「そうね。このままでは死んでしまうかもしれない。犯罪者の可能性もあるから、応急手当てして拘束衣を着せましょう。」
「拷問されたの?」
「いえ、戦いの後、なのでしょうね。相手に相当の実力差があったと考えられるわ。」
女の身体にしては筋肉で引き締まっており、胸と尻以外、脂肪はほとんどついていないようだ。
「猫みたいだね。」
「ヤマネコね。戦いに特化してる。」
「第6位階使って良い?」
「ダメ。」
仕方ないので私は
何とか腕も歯も再生し、身体を拭いてやると、カワイイといった感じの女性になった。
身体を拭いているうち、イミーナがぶちぶち文句を言い始めた。
「なんだよ、このふざけた身体。脂肪が無いくせにこんなところはタンマリか!?もげてしまえ!!」
「なあ、イミーナ、俺、代わろうか?」
まあ本当に分かりやすい男だった。
レイナースは女に拘束衣を着せ、担架に括り付け、荷馬車に詰め込んだ。
一応化粧道具やらを入れる荷馬車なのでさほど乗り心地は悪くないはずだ。
昼頃、休憩になり、馬車を覗いてみると、彼女と目が会った。
「起きた?」
「ここは?」
「ここ何処レイナース?」
「レイナース………、レイナース・ロックブルズか?!」
「ほう、私を知っているか?」
「そりゃ帝国四騎士は有名だからねー。」
「それで、お前、何者だ?」
「私?私はねー、ガガーランってんだー。」
「ほう?蒼の薔薇のガガーランか?」
「そうそう。」
「ビンカ。やっぱり殺そう。」
「うそうそ!ウソだって。怒っちゃいーや。」
ガガーランて誰?レイナース知ってるの?
「私はミレーヌ。」
「ビンカ、あの鐘、持ってる?」
「ああ、はい。」
「これはウソを見抜く鐘だ。この鐘が3回鳴ったらお前の頭と胴体が分かれることになる。」
「ちょっと、ウソ。」
「もう一度聞く。お前の名は?」
「だからミレー……。」
チーン。
「もう一度聞く。お前の名は?」
「クレマンティーヌ・クインティア。」
………。
「出身国は?」
「スレイン法国。」
「ほう。」
「法国とは事を構えたくないだろ?!私を殺したら法国が黙ってないよー。だからね、解放して。」
…………。
「何故あんな大けがをしていた?」
「エルダーリッチと戦って、殺されそうになったから。」
…………。
「どこで?」
「エ・ランテルの墓地で。」
…………。
「何故エ・ランテルに居た?」
「……とある、計画で。」
……………。
「とある計画とは何だ?」
「エ・ランテルを死都にする計画。」
………。
「手伝っただけなんだよ!カジットって男に協力して!」
「…私の手には余るな。」
……………。
「まあいい。このビキニアーマーだが、お前のだな。」
「………うん。」
「このプレートは冒険者の物だな?持ち主はどうなった?」
「………死んだ。」
プレートの数は100以上ある。
「お前が殺したのだな?」
「うん。」
……………。
事態を飲み込んできたフォーサイトの面々も表情をゆがませる。
「ねえ、レイナースさん、私も質問して良い?」
と、イミーナ。
「ああ。」
「えっと、クレマンティーヌだっけ、このプレート、ミスリルがあって、新しい青銅クラスのもあるんだけど……。」
全員がイミーナが聞きたいことを理解した。ミスリル程の強者を倒す力があって若葉マークの青銅をハンティングトロフィーとしている。それはつまり……。
「命乞いとか、してこなかったの?」
「どっかなー、忘れちゃった。」
チーン。
「あと一回だ。」
「嘘でしょ?!その女の質問なんだから、アンタで1回、その女で1回じゃないの?」
「あ・と・1・回・だ。」
「でも、大体わかったよ。命乞いを聞き入れなかったんだね。」
「最悪な女です。法国というのはもう少しまともな人たちだと思っていたのですが……。」
神に仕える者同士、ロバーデイクは法国にはリスペクトがあったらしい。
「何だよ、お前等だって人殺したことくらいあるだろう。特にロックブルズ!アンタなんて1000人以上殺してるはずだろ!殺した量なら私より遥かに上じゃん!!」
「…確かに、な。」
「アンタなんかと同じじゃないもん!!レイナースは聖女だもん!!」
私の大声に、クレマンティーヌはきょとんとして…。
「だったらさ、私の話くらい聞いてくれても良いんじゃない?」
「話?」
分かった、この女、私の事ちょろい女だと思ってるんだ。
「いいでしょう。聞いてあげるわ。」
「ビンカ!」
「いい。聞く。」
「あれは私がまだ13歳の頃だったわ。私はお屋敷の樹の下でお昼寝をしていたの……。」
……………。
「………私はズタボロにされたわ。何人相手にしたか覚えてないほど。」
………。
「気付いたら手の先に男達が落としたナイフがあったの。ボーっとする頭で何気なくそのナイフを握ったらね、ひとりでに手が動いたんだー。」
「で、こう、グサッ!て。」
「男の口から血があふれて、私の顔面に掛かったんだー。それで、私の中にあったネジがぶっ飛んじゃったんだねー。たぶん私には生まれついての才能があったみたいで、ナイフ一本で長剣を持つ相手5人位だったかなー、初めて殺しちゃった。全員の喉を切り裂いて。簡単だったよー。」
「誰かが止めてくれるまで私は死体にまたがってナイフをずっと突き刺していたみたいよ。それでさ、家の人達は私の事化け物を見る目になってさー、ショックだったなー。私が輪姦されている間に誰も助けてくれなかったばかりか…。事後は化け物扱いなんだもん。」
「以来ね、私、殺人に対する禁忌が無くなちゃって。………でも私だって救われたいって思ってるんだよ!ビンカ様!!」
……………。
ウソは言ってない!
クレマンティーヌ、可哀想。
かわいそうだよね?!
ね、レイナース、あれ?
ね、イミーナ、あれ?
ロバーデイク?
ヘッケランまで……?
「ねえ、許してあげよ?」
「………ハア、まあ、ビンカがそれで良いなら。」
「全く、アンタそのお人好し直さないと、いつか命取りになるわよ!」
「まあ、こうなるとは半分以上思ってたしな…。」
「しかし、そこがビンカさんの良いところでもありますしね。」
クレマンティーヌの拘束衣は外され、しかし手かせと足かせは外されなかった。
しかしそれで大分楽になったのか、クレマンティーヌは猫の様に目を細めると、伸びをする。
ホント猫みたいだ。
「ああそうそう。」
思いついたように言うのはレイナース。
「お前、ビンカの事チョロイって思ったろ。」
「いや、そんな、まさか。」
チーン。
チャキ!!
レイナースとフォーサイトは武器を抜いた。
「ちょ、ウソだ!お前等、び、ビンカ様々!!私、はめられた!!」
うん、まあお尻ぺんぺん位はしておこうか…………。
続く