ダンジョンに雷神卿がいるのは間違っているだろうか   作:buku

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初めまして、bukuと申します。
小説を書くのは初めてなので拙い部分もあるかと思いますが、頑張りますのでよろしくお願いします。


力を求めて
プロローグ


 ーーー力を欲していた。

 彼らの生まれた国『レヴィオン』では争いが絶えなかったため、それは当然のことだった。自分自身が生き残るためには力が必要だった。大切な物を守るために、自分自身を守るために、彼らは騎士となった。

 

 たった1秒生きるためにも命懸けな日々ではあったが、彼らの心が折れることはなかった。彼らは強かったのだ。彼らの剣の才能は凄まじく、何度も国を救い瞬く間にその名をレヴィオン中に轟かせることとなった。

 そして彼らはその剣の才能を国王に認められ、それぞれが『神器』と呼ばれる秘宝剣を授けられた。

 

『神器』の力は凄まじく、それ一つあれば国一つを滅ぼすことも可能な程だった。

 彼らはその力を使い、国の平和に貢献していた。

 

 ーーー『神器』は恐ろしかった。そこに宿る魂に認められた者しか扱うことができぬ代物だった。その力を使うにつれて、少年は力に飲まれていった。

「おれはこの空を降りる。地上でさらなる力をつけて、この世界を...」

  そう言って親友は地上へと消えた。

  『神器』に飲まれた彼はさらなる力を求めて...

 

 そして、美の女神の寵愛を受け、冒険者となった。

 

 ユリウス・デュー

 Lv.1

 力:B 132

 耐久: H 167

 器用: H 121

 俊敏:I 98

 魔法 C 65

 

 《魔法》

劫火(ごうか)

 ・常時発動

 ・剣に宿りし魂に飲まれた証

 ・世界を焼き付くし灰燼とする大火

 

 《スキル》

情景一途(リアリス・フレーぜ)

 ・早熟する

 ・思いが持続する限り発動する

 ・思いの丈により効果は増減する

 

 

 

 

 ーーー少年は、力を欲していた。

  生き抜くためではなく、友人を救うために。

 そして少年も地上へと旅立った。

 

 王に尋ねたことがある。

「力」とは一体なんなのだろうかと。

 

 王は答えた。「力」とは盾であり矛であると。「力」とは扱う人によりそのあり方を変えると。

 そして、「力」に飲まれてはならない。と。

 

 今、おれが求める「力」は盾なのか。矛なのだろうか。その色は何色だろうか。罪の黒か。正義の白か。はたまた血の赤か。

 

 この問いに対しての答えを自分自身で出すことができなかった。だからーーー

 

 アルベール・レヴィ

 Lv.1

 力: H 56

 耐久: H 78

 器用: B 145

 俊敏: B 283

 魔力: I 0

  《魔法》

 

 《スキル》

  【天雷剣(テンライケン)

  ・常時発動

  ・剣に宿りし魂に認められた証

  ・雷を操り、剣を通して相手の嘘を見抜く

 

  強い決意を胸に、その日おれは冒険者となった。

  路地裏の廃れた教会で、おれは神の眷属になった。

  力に飲まれた親友を救い出すために。

 

 欲望にまみれた迷宮都市(オラリオ)で、おれは生き抜くことができるだろうか。

 力に飲まれずに、親友を助けることができるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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