遊戯王艦これ5Ds 遊星提督が着任しました   作:パトラッシュS

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紹介

 

 

 鎮守府、提督室

 

 金剛に案内された遊星はその提督の部屋を見渡す様に一見する、どこか洋風というか、部屋的には貴族が昼下がりに優雅に過ごすようなそんな模様替えされた部屋が広がっている。

 

 それを見せてくる金剛はどこか鼻が誇らしげで、この部屋の感想を早く遊星に聞きたいかのように彼をジッと見つめていた。

 

 

「…へぇ…整理された部屋だ、洋風というか雰囲気が高貴なような感じがするな」

「エヘンッ! そうでショー! なんせこの部屋をコーディネーツしたのはこのわた…」

「だろうな」

 

 

 間髪入れずに遊星は自信ありげな金剛にそう応える、

 

 大体、旗艦である金剛が指揮をとっていたのであるなら空きになっている提督室は勿論、いままで彼女が使っていたようなものだから、自分好みに合わせて当然である。

 

 金剛は何かしらわかっていた様な遊星の口調にプクーと頬を膨らませると不満げにこう話し出す。

 

 

「むー、なんか納得いかないネー…! 私のナイスなコーディネートを褒めて然るべきだと思うんだケドナー!」

「いや、いい部屋だとは思うぞ、確かに小綺麗だし優雅さを感じる。」

「…!oh…!流石は私の提督ネー!この部屋にある紅茶セットはネー、その昔、英国の貴族に……。」

「ところで他の仲間はどこにいるんだ?」

 

 

 とりあえず彼女に喋らせると話が進みそうにないので、そう言って話を逸らすように告げる遊星

 

 その反応に再び、話をプクーと話を遮られた金剛は頬を膨らませつつも、遊星の言葉にこう応答した

 

 

「皆さんならもう呼んでますヨー、あと2分くらいにはそろうんじゃないんですかネー。」

「何?どうやって…?」

「私の電波塔(アホ毛)の力デース!まぁ、私のカリスマスタイルならー!呼ばなくても集まりますケドネー!」

「…そうか、君達の絆パワーとはやはり凄いな…」

「じょ、ジョーク!ジョークデース!だからそんな真剣な表情にならないで下サーイ!」

 

 

 真剣な表情で関心したように声を溢す遊星にそう言って慌てたように自分の言っていた事をジョークと告げる金剛

 

 その様子に遊星は首を傾げるととりあえず、気を取り直して、金剛の言うその招集したという鎮守府の艦娘達を提督室で待つことにした

 

 暫くすると、提督室の扉が勢いよく開き、元気な少女が飛び込んで来るようにやってきた

 

 

「チースッ! 金剛さーん!新しい提督来たってマジっすかー! やっと出撃できんのー!」

 

 

 そう勢い良く、扉を開けて入って来たのは、ライトグリーンの銀髪掛かったいかにも最近の女子高生と言った感じの美少女だった。

 

 彼女はどこか、ハツラツとした笑顔を浮かべ、提督室の中を見渡しはじめる。

 

 そして、すぐに視界に入ってきた提督室の机に腰掛ける様にしている遊星を見つけると嬉しそうに彼の目の前までやってきた。

 

 

「…ほほぅ…貴方が新しい提督さーん? なかなかイケメンじゃないのー」

「…なんだ?そんなに近づいて見るほど珍しいか?」

「まぁねー、この鎮守府、男っ気っていうか艦娘しか基本いないしー、まぁ、そうだねぇ、とりあえず合格!」

 

 

 彼女はそう言うと、ニシシっと笑みを浮かべて、ひとまず品定めする様に眺めた遊星から離れると、こう自己紹介をしはじめる。

 

 

「そういや、まだ名乗ってなかったねー、最上型重巡の鈴谷だよー、よろしくぅ♪」

「あぁ、今日からこの鎮守府の提督になった不動遊星だ。よろしく頼む」

「むー、なんか堅物じゃーん? もっと弾けないとー、そんなんじゃ女の子にモテないぞー!」

 

 

 そう言って、遊星に助言を兼ねてあざとく告げる鈴谷と名乗る艦娘、これは彼女なりの挨拶というか単なるコミュニケーションのつもりだったんだろう

 

 だが、一方、その鈴谷の話を聞いていた遊星は暫く首を傾げ考え込んだ後に、ゆっくりと、こう告げはじめた。

 

 

「…俺はセキュリティを爆破したりなんかしないぞ?」

「…ちょっと何言ってるか、ワカラナイデース」

 

 

 何やらとんでもない事を真面目な顔で鈴谷に答えた遊星に、思わず顔を引きつらせる金剛。

 

 遊星にとっての弾けるという意味は満足時代のリーダーの事を指しているのだろうが、彼女達はそんな事はもちろん知らない

 

 どうやら、弾ける=セキュリティを爆破したり、でゅ↑えるだぁ↓になるのは遊星の世界(遊戯王の世界)、独特の文化らしい

 

 とりあえず自己紹介を終えた鈴谷はそんな遊星の言葉に目をまん丸くしながらも、ニヤリと笑みを浮かべて擦り寄る。

 

 

「それでさぁ、提督〜、これからどうする?ナニする?」

「何するとは?」

「それ女の子の口から言わせるつもり〜?」

「ああ!」

「なんでそんなに良い返事なんデスカネー…」

「素直に分からないからな、それはまた、とりあえずお前達以外の艦娘達を待ってからまた考えるさ、後は誰が居るんだ?」

「ちょっと待ってネー」

 

 

 そう言って金剛は何やら電波の様なものをアホ毛から飛ばしはじめる、おそらくは他の艦娘と交信しているのだろうが、

 

 それ以前に遊星は、先ほど述べていた金剛の言葉を思い出し、思わず驚愕の事実に目を丸くした

 

 

「…アホ毛はジョークではなかったのか?」

「さて?なんの事だかわからないネー」

「…………(引っこ抜きたい)」

 

 

 ひとまず、遊星のメカニック心に火をつけそうなアホ毛を使い、鎮守府にいる艦娘達と交信を取る金剛。

 

 暫く交信をした後に、彼女は遊星の方へ振り返ると提督である彼にこう告げはじめる

 

 

「もうすぐ来るみたいネー」

 

 

 そう言って、交信を終えた金剛は遊星の方を振り返るとそう告げる。

 

 暫くして、鎮守府にいる残りの艦娘達だろうか、明らかに遊星が見る限り幼女らしき少女を含めた女性達が4人ほど先ほど鈴谷が開けた提督室の扉から次々と入って来た

 

 一人目、遊星が見た限り彼女はサイドテールに髪を束ねた。金剛と同じような巫女服に近い格好をしたどこか、寡黙そうなミステリアスな女性だった。

 

 

「おや、貴方が新しい提督ですか、私は加賀型一番艦の加賀です、よろしくお願いします」

「あぁ、こちらこそ…、ところで君は空母なのか」

「なにか問題でも?」

「いや、はじめて空母の艦娘を見たから気になって確認しただけだ。別に他意はないさ」

「そう…なら心配なら無用です、艦隊の制空権ならば私と一航戦の子達に掛かればすぐにとって見せます」

「頼もしいな、これからよろしく頼む」

 

 

 そう言って、遊星は加賀の勇ましい言葉を聞いて安心したようにそう告げると、次の少女へと視線を向ける

 

 彼女は髪を後ろに束ねた、いわゆるポニーテールに近い髪型に、一見、銀髪にも見えるがその実、良く眼を凝らすとミントグリーンの様な色彩の髪色。

 

 そして、慎ましいスラリとした体型の遊星自身とどこか同じ匂いが少女だった。

 

 

「私は軽巡洋艦、夕張型1番艦、夕張です! よろしくお願いします!提督!」

「あぁ、よろしく頼む」

「あの…自己紹介して、ぶしつけで悪いのですが、提督に1つお聞きしたいことが…」

「ん…?なんだ?」

「あの…工廠にあった変わったバイクってもしかして提督の…だったりします?」

 

 

 そう言って恐る恐る、遊星に彼が乗って来たDホイールの事を訪ねる夕張、恐らく、自分と金剛が提督室に行った後に彼女がそれを見つけたのだろう。

 

 それを聞いた遊星は彼女の質問に対して静かに頷くと、ゆっくりと口を開き、工廠に置いてきたDホイールについて話し始めた

 

 

「ああ、確かに、あのDホイールは俺の物だが…」

「ほら!ほら!だから言ったじゃないですか!明石さん!提督さんは私達と同志なんですよ!」

「ええ!?本当にそうだったんですか!?」

「え…? いや…あの…よく話が見えてこないんだが…」

 

 

 遊星は盛り上がる二人についていけず戸惑いながら彼女達に事の経緯を話すように促す

 

 そして、彼女達の話を聞いてみるとどうやら、自分が乗って来たDホイールがよく整備されていたとか、珍しい物だとか。

 

 そう言った事を踏まえて、同じメカニックである遊星が提督に赴任してきた事を嬉しく感じたと、興奮気味に二人は遊星に語った。

 

 

「…つまり! そういう事で! 提督がメカニックでなおかつ! あんな珍しい物に乗って来てるなんて! ねぇ! 明石さん!」

「はい! 是非! 一度、この工作艦である明石と夕張に解体をさせては……」

「あ…いや…、あのDホイールは解体して組み立てるとなると2日、3日は掛かってしまう。それは避けたいんだ、すまない、あれでも俺を乗せてきてくれた相棒なんでな」

 

 

 遊星はそう言って、苦笑いを浮かべて迫るように願望を述べる明石にやんわりと断りの言葉を告げる。

 

 それを聞いた二人はとりあえず仕方ないと、遊星の言葉を以外にもすんなりと受け入れた

 

 そして、遊星は最後の一人、この鎮守府の唯一の駆逐艦の方へと視線を向ける

 

 

「ふふふ…駆逐艦、如月よ、よろしくね、提督」

「あぁ、俺は不動遊星、これからよろしく頼む、まだ、新任したばかりで勝手はわからないが、君たちをサポート出来るように努力したいと思う」

 

 

 そう言って、遊星は如月に笑みを浮かべて、そう告げると共に、駆逐艦である彼女を見て、ふとした疑問が心の中に過ぎった

 

 

(駆逐艦…だが、こんな幼い子まで戦場に行くのか…、それは…)

 

 

 倫理的にどうなのだろうと、女性とはいえ、金剛や鈴谷、加賀、それに、夕張、明石などはまだ分からないでもない。

 

 だが、如月、彼女の様な駆逐艦が戦場に出るというのは、果たして正しい事なのだろうかと…。

 

 決闘者としての自分は果たして、如月のような子達、そして金剛達の力になれるのか、そんな不安が頭を過る。

 

 

(…少女達に戦わせる事自体が本当はおかしな事だ、だが、俺にはこの世界の事情はわからないし、敵に対抗出来る手段は彼女達頼るしかいないのも確かに事実だ…だが…)

 

 

 自分は決して、彼女達の後ろに隠れ指揮だけなんて事はしたくない

 

 やるなら、自分もまた決闘者として戦場に出ると、この時、遊星は心に強く決めた。

 

 ひとまず、自己紹介を彼女達に一通り終えた遊星はゆっくりと彼女達を見渡すとこう告げはじめる

 

 

「…一つだけ、言っておきたい、この鎮守府、ここにいる俺たちはチームだ。例え戦場に赴くとしても誰一人として欠けてはいけない、そんな事は勿論、俺がさせない、だから、俺についてきて欲しい。

 この先、どんな困難があろうと、この鎮守府にある絆で乗り越えていけるはずだ。だから、俺もお前達と共に戦い抜く!」

「!?…提督ゥ!…それは…」

「えー!?艦娘でもない提督が!どうやって戦うつもりなのー!」

「…何を言いだすかと思えば」

 

 

 そう言って、遊星の言葉を聞いた金剛、鈴谷、加賀はそれぞれ驚いた様子と呆れた表情を浮かべて告げる

 

 しかし、そんな彼女達に対し、遊星は腰に付けているデッキを取り出すと彼女達にこう応えはじめた

 

 

「確かに、俺一人じゃ戦えない、そんな力もない、だが、俺が共に戦ってきたこのデッキとDホイールそしてお前達がいれば、きっと可能だ」

「提督、それは…一体…」

「俺は…、提督である前に決闘者だ、そして、このデッキに宿る、絆を紡ぐシンクロの力はきっとお前達の力になる」

「シン…クロ…?」

「あぁ、Dホイールにあるソリッドビジョンシステムはお前達に共鳴しているようだった、そして、ここにきて、金剛との絆を紡いだ時、それが確信に変わった。」

 

 

 そう言って、遊星は静かにそう彼女達に告げる

 

 はじめに、共に戦場に出て戦うと言った遊星の言葉を聞いていた彼女達は世迷言と思っていたが、どうやら彼の真剣に語る表情を見てその考えを一部改めた。

 

 それは、彼の目に宿る決意、黙って自分達だけを戦わせる事をしないという明確な意思を含んだ眼を見て、そう彼女達は感じとったのだ。

 

 そして、遊星は金剛に視線を向けると、こう告げはじめる

 

 

「それで、まず、お前達の仲間をどこに行けば救える。教えてくれ金剛」

 

 

 遊星のその言葉を聞いた金剛は、彼の真剣な目を見て、いままで浮かべていた表情引き締める。

 

 そして、彼女はゆっくりと口を開き、遊星に仲間が捕らえられてる出撃先を告げはじめた

 

 

 

「まずは…W島、ここに私の姉妹の一人と…そして、仲間がいるはずネー」

 

 

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