遊戯王艦これ5Ds 遊星提督が着任しました   作:パトラッシュS

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W島の戦い

 

 

 W島近海

 

 金剛率いる遊星の艦隊は無事にその付近までやってきた。そう、ここに彼女達の仲間が囚われている。

 

 言うならばこれはリベンジ、以前受けた雪辱を果たすため、金剛達はふたたび敵に立ち向かう。

 

 

「敵艦捕捉しました、前方からやって来ます」

「来たか…、よしみんな準備はいいな!」

「OK!いつでもいけますヨー!」

「先方は私に任せてください…!」

 

 

 そう言って、金剛達の先方に向かい、敵艦に機動力を見せつける様に海を駆ける如月

 

 だが、それを敵艦がわざわざ見逃すはずもない、戦艦をはじめとした敵の深海棲艦達が如月に向かい集中放火をしはじめる

 

 だが、それを次から次へと逸らすように躱した如月は、敵の駆逐艦に向かい砲撃を放った。

 

 

「当たって!」

 

 

 凄まじい音と繰り出される如月の砲撃、敵駆逐艦にその砲撃が見事直撃すると、敵駆逐艦は音を立て爆発し沈んでゆく

 

 次に、加賀が如月を援護するようにして艦載機を次から次へと発艦させてゆく

 

 だが、敵の空母からも同様、艦載機が発艦、凄まじい空中戦を繰り返すが…

 

 

「……チッ…やっぱり空母一隻だけだと制空権は取れませんか…」

 

 

 こちらの艦載機は劣勢を強いられた、やはり、加賀一隻のみの艦載機では制空権を制するには至らないようである

 

 敵の艦載機は次から次へと如月に襲いかかろうとするが、それを庇うようにして金剛が対空放火を繰り返し、食い止める

 

 

「…やっぱりこうなりマスカー、鈴谷!夕張ー!頼みましたヨー!」

「あいあいさー!」

「了解です!」

 

 

 次に、金剛からの指示により鈴谷、夕張が、敵艦に向かい砲雷撃戦を開始しはじめる

 

 だが、火力がある金剛を対空に割いている分、やはり、数はあちらの方が多く、劣勢に見える

 

 Dホイールに跨る遊星はその光景を見ながら、デッキから5枚のカードを引いた。

 

 

「…俺のターン!俺は手札から、魔法カード!《魔導雑貨商人》の効果を発動!このカードは自分のデッキの魔法、罠カードを引くまでモンスターカードを墓地へ送れる!」

 

 

 そして、遊星は自分のデッキから魔法、罠カードを引くまで、モンスターカードを墓地へと送る。

 

 ある程度、カードを墓地へ送ったのちに遊星は手を止め、引いた魔法カードを示す。

 

 

「俺は手札に罠カードを加え!手札からジャンク・シンクロンを召喚する!」

 

 

 遊星が宣言すると共に遊星のDホイールの周りに、チューナーモンスター、ジャンク・シンクロンがその姿を現した。

 

 そして、遊星は続けてジャンク・シンクロンのモンスター効果を発動する。

 

 

「俺は場にいる、ジャンク・シンクロンのモンスター効果を発動!墓地からレベル2!スピード・ウォリアーを表側守備表示で特殊召喚する!」

 

 

 そう宣言すると共に、ジャンク・シンクロンのモンスター効果によってスピードウォーリアーがフィールドに出現する。

 

 これで、シンクロの場は揃った、そして、遊星は声高くシンクロ召喚を宣言…。

 

 

「…!?…俺は!場に出現させたスピードウォリアーを如月の前で守備表示にする!」

 

 

 咄嗟に遊星は出現させた、スピードウォーリアを集中的に敵艦に狙われている如月の壁にするように宣言した。

 

 

 それは、敵艦による激しい攻撃に、如月が晒されている為である、シンクロを宣言する直前、敵戦艦からの砲撃が見えた遊星は咄嗟にモンスターカードを如月の前に庇うようにした。

 

 

「きゃああ!」

「…くっ…!」

 

 

 如月を庇う様にして現れたスピードウォリアーは戦艦の砲撃をまともに喰らい粉砕。

 

 遊星が行おうとしたシンクロはこれにより霧散してしまった。

 

 遊星は、手札にあるカードを二枚伏せる事にして、そのターンをひとまず終了する事にした

 

 だが、敵の砲撃や空襲は止むことなく降り続く、いくら機動性が優れた駆逐艦といえども、この砲撃の嵐から身を守るというのは難しく、如月は駆逐艦、軽巡からの攻撃を受ける

 

 

「きゃあ…!…もう…せっかく整えた髪の毛が傷んじゃう…」

「ぐぁ…!」

 

 

 如月がダメージを受けた事により、遊星のDホイールのライフポイントも削られる、1200のダメージを受けた遊星の残りのライフポイントは2800になった。

 

 それに追撃するかのように、敵の空母ヲ級から繰り出された艦載機が遊星の元へと急降下する

 

 そして、遊星に向かい投下された爆弾は、ジャンク・シンクロンが庇う形でどうにか防がれた。

 

 

「ジャンク・シンクロン!!…クソ…!」

「提督ぅ!こっちもそろそろ…やばそうデース…きゃあ!」

 

 

 そう言って、対空放火を繰り返していた金剛にも砲撃が直撃し、遊星のライフポイントはさらに削られてゆく、2800のライフポイントは1000削られ、残り1800となってしまった。

 

 そして、奮闘していた鈴谷、夕張の二人も…。

 

 

「…うぎゃあ!いたたた…まじ最悪だしぃ!…もうテンション下がるぅ〜」

「…くぅ…痛ーい…」

「二人とも…!ぐぁぁ!」

 

 

 夕張、鈴谷の被弾によりさらに遊星の持っていたライフポイントはガリガリと削られてゆく、

 

 二人合わせて1600ポイントのライフポイントを削られた遊星の残りライフポイントはもう…200しか残ってはいなかった。

 

 当然…、このままやれば負けは見えている、この戦力でW島攻略というのがそもそも無理だったのだ

 

 金剛は現実を突きつけられた様な気がした、そう、自分達は提督が変わったからと言って、状況が変わると思ってた

 

 金剛、静かにその場に膝をつく

 

 そう、過信した、次は負けないと思っていた。だが、敵は強かった今の戦力じゃ太刀打ちできないこともなんとなくわかっていたような気もする…あぁ、また負けてしまうのかとあの日の敗北が脳裏をよぎった

 

 だが、その時だった、叱咤する様に遊星の声が全員の耳の中に飛び込んできた。

 

 

「まだだ!…ライフポイントがゼロになるまで俺は諦めない!確かに今の状況は絶望的かもしれない!だけど!未来を切り開くのはいつも自分達の力だ! だから俺はデッキとお前達を信じる!だから立て!金剛!」

「提督ゥ……」

 

 

 遊星の言葉にそこにいる艦娘達は傷を負った身体を奮い立たせ、ふたたび構える。

 

 そして、金剛が浮かべていたその顔は悩みが吹き飛んだ様な晴れやかな顔になっていた。

 

 

「そうネ…、確かに私らしくなかったネー、皆サーン!やりますヨー!踏ん張りどころデース!」

「ふふふ…、やはり、ここは譲れませんね」

「あぁ!やるぞ!…俺のターン!」

 

 

 遊星のターン、遊星は手札に加えたカードをチラリと確認すると、声高にそのカードを発動させる。

 

 

「俺は手札から強欲な壺を発動!デッキからカードを二枚ドローする!そして俺は手札からシンクロン・エクスプローラーを通常召喚!」

 

 

 そう言って、遊星は場にシンクロン・エクスプローラー通常召喚させる、さらに、遊星はシンクロン・エクスプローラーの効果を発動

 

 

「俺は今召喚したシンクロン・エクスプローラーの効果を発動!墓地よりジャンク・シンクロンを特殊召喚する!」

 

 

 そして、シンクロン・エクスプローラーの効果によって遊星の場に先ほど敵からの砲撃で葬られたジャンク・シンクロンが再び召喚される

 

 だが、これだけでは終わらない

 

 遊星はさらに場に伏せているカードを発動させた

 

 

「俺は場にあるトラップカードを発動!エンジェル・リフト!このカードは墓地にある2レベルのモンスターカードを召喚する事が出来る!こい!スピード・ウォリアー!」

「さらに!俺は手札からモンスターカードを一枚墓地に送り!クイック・シンクロンを手札から特殊召喚する!」

 

 

 遊星は声高にそう告げると遊星の場には次から次へとカードのモンスター達が押し寄せるように現れる

 

 そして、遊星が使うこのデッキの真骨頂シンクロの場は再び整った、遊星は場に一枚カードを伏せ、シンクロ召喚をしはじめる

 

 その時だった、それに呼応するかのように、金剛の手の甲が光り始めた。

 

 遊星はカードを一枚手に取り、宣言する。

 

 

「フィールドにいる!シンクロン・エクスプローラーとジャンク・シンクロンを戦艦金剛にチューニング!」

「…いったい何が…!」

 

 

 その瞬間、金剛は自分の身体を包み込む様な力を感じた、手の甲は光を増し、そして、モンスター達は金剛と同調してゆく、これが遊星がここに来て得た新たなる力…、艦娘とのシンクロ。

 

 そして、彼は口上を告げはじめる。

 

 

「集いし星が、新たなる金剛を呼び起こす!光差す道となれ!シンクロ召喚!」

 

 

 そこには、先ほどまでボロボロになっていた艦娘とは思えない、凛々しい戦艦の姿が彼女達の前へと現れた

 

 どんな敵も潰してしまいそうな腕の装甲、そして、なによりも、昔からずっと遊星の側で戦ってきた相棒と呼べる存在としての面影もあった

 

 そう、シンクロした彼女の名前は… 。

 

 

「出でよ!ジャンク・金剛・ウォリアー!

「さぁ!これからが反撃開始ネー!」

 

 

 そう、ジャンク・ウォーリアと金剛がシンクロした存在、ジャンク・金剛・ウォーリアの姿がそこにはあった

 

 彼女達は敵に応戦しながらも、目の前で起きたシンクロ召喚に驚きを隠せない

 

 

「…これが…新たなる力…」

「うわぁ、金剛さん…合体しちゃったよ…」

「凄いわ…!…綺麗…」

「あはは…これがシンクロ……」

 

 

 各自、独特の感想を述べる彼女達、だが、遊星はそれだけで終わらす気はさらさらなかった

 

 さらに、彼は場にいるクイック・シンクロンとスピードウォーリアとのシンクロをはじめる

 

 そして、その時だった、加賀の右腕が光りを放ちはじめ、彼女を包み込む

 

 

「…!?…これ…は…、もしかして!」

 

 

 そして、クイック・シンクロンとスピードウォーリアは加賀に同調する様にその姿をチューニングする

 

 そして、遊星は再び、拳を握りしめ、瞳を閉じるとゆっくりと告げはじめる

 

 

「集いし叫びが!一航戦の矢となり空を割く!光差す道となれ!」

 

 

 遊星は声高にそう叫ぶと、シンクロさせたクイック・シンクロンとスピード・ウォーリア、そして、加賀をチューニングさせたその者の名前を呼ぶ。

 

 

「出でよ!ジャンク・加賀・アーチャー!

 

 

 そして、新たに現れるシンクロ空母、ジャンク・加賀・アーチャー、その外見と強力な効果からフィニシャーとして申し分ない能力と性能が伺える。

 

 シンクロを終えた加賀は高ぶる気持ちを抑えつつ自分の中から溢れ出る力に思わずこう言葉を溢す

 

 

「…流石に…気分が高揚します…!」

 

 

 遊星はゆっくりと指を示し、深海棲艦にこう告げはじめる。

 

 そう、それは仲間との絆を信じ諦めない心が生んだ、言葉だった。

 

 

「見たか、これが俺たち艦隊の…いや、仲間との絆の力だ!」

 

 

 これが、遊星と絶望から希望を見出した金剛達の反撃の合図となるのだった。

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