いやぁ、グダグダしてたけどやっと異世界行けるね!
ん? 異世界に行くなんて聞いてない!だって?
知らんな。
「消させてもらうね♪じゃねーよ!? なんで罪のない人を殺そうとするんだよ!?」
『うーん……たしかに罪はないんだけど、神様から見たら君ってとても邪魔なんだよね。』
神に存在を否定されたんだが…
『そんなに気にすることはないよ。』
「気にするわ!生死に関わる問題だろうが!」
『ああそうだね。で、なんで君を殺そうとするか、だけど――』
スルーされた
『君の運が悪すぎるからだよ。』
ついに運まで否定された!神から運を否定されるってどーよ?
『いやぁ申し訳ないね。実は人間の運は僕たち神様が管理してるんだけど、君の運の振り分けを ミスっちゃったんだ。』
「お前らのせいかよ!?今まで大変な思いをしてきたんだぞ!」
カップラーメンこぼしたり…カップやきそばこぼしたり…
『だから反省してるって。だから君に他の選択肢も与えるよ。』
「まったく反省の色が見えないんだが…ともかく、他の選択肢って何だ?」
『並行世界、つまり異世界に移って暮らすことだね。』
「行く!行かせてください!」
異世界転生キターーー
『すごいくいつきだね。どうしてかな?』
「異世界で俺TUEEしたいからにきまってんだろ!」
『ああ、残念だけど君の能力はそのままだよ。』
「なんでだよ!?ていうかそのままだと運も悪いままじゃん!」
『その世界は僕が管理してるわけじゃないからどーでもいいんだよね♪』
無責任だな!最近の神は皆こんなかんじなのだろうか。
『ちなみにその世界には魔物がうじゃうじゃいるよ。』
「やっぱり俺を殺す気だろ!?そんなんで生き残れるわけねーだろ!」
『…べっ別にテキトーに死んでくれたら楽だなーなんて思ってないんだからね!』
…あぁお父さんお母さん。俺は理不尽の塊に殺されるらしいです。
『冗談だよ。君にはあっちに行くときに好きなものを一つつけてあげるよ。』
「マジで!?なんでもいいの?」
もうなにをもらおうなんて考える必要はない
「かわいい女の子をくれ!」
…やっぱ俺も俗人だったらしい。でも異世界に美少女はテンプレだよね?
『やっぱり君はおもしろいね。いいよ。その願い、叶えてあげよう。』
よし、これで思い残すことはない。さぁ神よ!俺を転生させたまえ!
『じゃあ明日に転生させるね。』
ずっこけそうになった。
「おい!俺の覚悟をどうしてくれるんだぁ~!?」
その声は自称神様に届くことはなく、
いつもの布団の上で目が覚めたのだった。
その日は現実世界で最後の日だっていうのに妙に落ち着いていた。
いつも通り学校に行き、いつも通り夕飯をぶちまけ…
そして夜になった。今日がいつも通りすぎて昨日のことが夢だったみたいだ。
いや、実際夢だったんだが…
布団に入ったがなかなか寝付けない。
しかしこの世界も不幸なことばかりだったが最後となると意外とさびしいもんだな。
いままで色々あったなぁ。海で溺れたり…車にひかれたり…神社で大凶引いたり……
あれ!?俺今までで何かいいことあった!?
いや、あるよ?一回だけ中吉引いたことあるし……
なんてことを考えていたらいつの間にか眠りについていた。
俺はまた教会の中にいた。
また昨日の夢だろうか?などと考えていたらまた十字架が光った。
「目が、目がぁぁぁぁ!!!」
眩しかったらこれをやってしまうのはジ○リを愛する日本国民だからだろうか?
目を開けたら自称神様が突っ立っていた。
「今日もジャージって…神様の正装はそれなのかよ。」
『仕方ないじゃないか。服を選ぶのが面倒なんだよ』
オホン、と神様が咳払いをする。
『さぁ和希君、異世界に行く覚悟はできたかな?』
「とっくにできてるよ。それより、お前も女の子の準備はできたんだろうな?」
『もちろんさ!では和希君、健闘を祈るよ♪』
突然視界がぐにゃりと歪んだ。異世界にワープでもしているんだろうか。
だがついに俺も異世界デビューだ。
可愛い娘を探すついでにいっちょ世界でも救っちゃいますか!
なんてのは冗談だがw せっかく異世界に行くんだ。なにか特別なことをしたいものだ。
自分の名前を歴史に刻むのも悪くない。転移したらまずは街で情報集めだな。
さぁ、俺の物語を始めようか!
とか考えていたら体が白い光に包まれた。
目を開けていられない程の光がおさまった、そこには―
「…なんでやねん」
―なにもないただの草原だった。
「夢物語だと言ったな」
「た、大佐ぁ」
「あれは嘘だ」
「うわぁぁぁぁ!!!」
……ちなみに投稿は不定期となります。
ご了承ください。