俺は草原に突っ立っていた。夜だったはずだが、日が昇っていた
「ここはどこなんだ?本当に異世界なのか?」
辺りを見渡しても草木しか目に入らない。
どこか街に転移させてくれなかったのかよ。
などと考えていると空から手紙が降ってきた。
便箋をあけてみると、それは自称神様からだった
(こんにちは和希君。そっちは今朝になった頃だよね。
ん?何で知っているかって?それは神様だからだよ♪
ところで、なんで何もないところに転移させられたのかって思ったよね?
―ねぇ、今どんな気持ち?いきなり街から離れてるところに放り出されて、
どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?
…まぁテキトーに歩けばいつかは街にたどり着けるから頑張ってねー
愛しの神様より)
俺は黙ってビリビリに破り捨てた。また手紙が降ってきた。
(破るなんてひどいじゃないか。
でも、それが君の愛情表現なんだって僕は知ってるよ♡
ところで―)
今度は最後まで見ないで破り捨てた。
「…よし!まずは街を探そう。」
だがなにも手掛かりがない。どの方向に向かってあるけばいいのだろうか?
…というか持ち物もほとんどない。今着ているユニ○ロで買った服だけだ。
とても心細い。せめて人が一人でもいてくれたらね。
「そういえば女の子は!?」
神様に女の子をいただく約束だったはずだ。俺はもう一度辺りを見渡した。
「やっぱりなにもないかぁ。」
あのジャージ野郎を信じたのが間違いだった。諦めて移動しようとしたら
コツン。
つま先に何かあたった。
「まさか女の子が横たわっているのでは…!?」とゆっくりと視線をさげると―
剣が横たわっていた。
「なんでや!?」
思わず突っ込んでしまった。女の子の代わりに剣って…
まさか神様、ガールとソードを間違えたの?どこに間違える要素があるんだか…
まぁあるものは仕方ない。手に取ってみるとずっしりとした重さが感じられた。
細めの西洋の剣のような見た目、シンプルだが美しい。
鞘をとると白銀色の刀身が姿を現した。
「おぉ、これはすごいな。真剣は初めて見たけどとても鋭そうだ」
試しに近くにあった木の枝を切ってみる。
太めの枝にスッと剣が入りきれいに切断された。
すごい。切った感触がなかった。神様いいモノくれるじゃん。評価プラス1っと。
しかし、持ち物が乏しいことに変わりはない。早く街へ行かなければ…。
「方角は、こうしてっと……こっちだな」
剣を立てて倒れた方向に行く。すべてを運に任せた。この状況じゃ仕方ない。
さぁ、気を取り直して、早く街へ行こうか。
次回! ゴリラ死す!