あいちゃん大活躍の5話です、では、どうぞ。
アンカーガンを縦横無尽に撃ち、立体的な軌道を描きながら
アイエフと呼ばれた女性はその銃についている刃で幾度となく
審判の悪魔を切りつける。そしてそれは全て漆黒の長刀に防がれる。
「埒が開かない...けど、無駄に近づいたら...」
『私の間合いに入る...その腕が私に触れる前にな。』
悪魔の不敵な笑いと女性の焦燥が遠く僕にも伝わってくる。
だが、一瞬の判断ミスが悪魔を窮地に陥った。
「けど、かすりさえしてくれば、こっちのもの!」
『何...?む、これはっ...!』
女性の放ったアンカーのワイヤーが一瞬悪魔に触れる。
そしてその瞬間、悪魔の動きが鈍った。
「かかったわね審判の悪魔...私の固有、
私が直接触れているものに触れても、能力無効化が発生するのよ。
この場合、このアンカーガンというオブジェクトその物にそれが付帯されてるわ。」
『但し封じられているのは10秒だけの"まま"らしいな...
仕方あるまい、ここは退かせてもらおう。』
能力無効化を受けてもなお、余裕綽々の悪魔だけど、それにしては
何か違和感を覚える。..."まま"って...まさか、悪魔はこの人を知っている...?
「知ったような口...聞くんじゃないわよ!《天魔流星斬》!」
『ち、だが無意味だ...!』
数多の斬撃が悪魔を襲う。
しかし、悪魔はその全てが見えているように回避している。
が、最後の一撃が悪魔のコートを裂いた。
「これで無意味ですって...!?」
『ふむ、少し言い過ぎたのは謝罪しよう。では、失礼。』
「逃がすもんですか...!」
だが、悪魔は消えた。
なんの前触れもなく、忽然と。
後に残ったのは、僕と白とネプテューヌさん、そして
先の女性と発射されたアンカーが刺さった音だった。
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「逃がしたか...けど、何で私の固有が10秒だと...けど、考えるのは後回しね。
あんたたち、怪我してない?」
「はい...まだちょっと肩が痛いですけど。」
数分後、周囲を警戒していた先の女性が僕達に話しかけてきた。
双葉のリボンと茶色の長髪に青いコートと沢山の携帯を装備しているその人は
僕達の状態を確認した後に自己紹介をしてくれた。
「私はアイエフ。人呼んでゲイムギョウ界に吹く一陣の風、もとい、
二つ名?けど、悪魔もそれを知っていたということは、やはり有名人
なんだろう、きっと。
「今時二つ名ですか...かすり傷くらいには痛いですね...」
嗚呼、悪魔を退散させた人にも毒を吐くのか、白。
「うぐっ、なんかこの子凄い毒舌ね...」
「すいません、白は四六時中こんなんなので...」
すかさずフォローに入る。僕の身にもなってよ、白...
「うー...何あの強さ...序盤に出てきて良いものじゃないって...」
吹っ飛ばされていたネプテューヌさんが戻ってきた。
そして、そのネプテューヌさんを見てアイエフさんは目を見開いた。
「ネプ子...!?アンタ何やってんのよ、こんなところで!」
「ほぇ?誰?もしかしてお知り合い?」
どうやらネプテューヌさんとアイエフさんは知り合いらしい。
そして、誰と言われたアイエフさんは少したじろいだ。
「誰って...アンタまた記憶喪失になったの?」
「うん、そうみたい...」
ほんとこの人という人は全くもってよくわからない。
そんな思いを抱きながら、僕達は第3分校に戻った。
「お帰り、みんな。」
茜さんの出迎えは、僕達を安心させてくれた。