私を怒らせたからには限界まで叩き潰す...
例え、このダンジョンを崩壊させようとも。
「人が変わったところで!」
女性が私に突撃してくる。
普通なら全く見えない速度だけど、変身した私なら私ならゆっくりにも見える。
「変わらないとは思うな...!」
私は弓を顕現して、相手の剣を逸らし、相手が背を向けた瞬間に矢を放つ。
「そこっ...!」
矢は確実に相手に当たり、また、ネプテューヌさんが追撃にかかる。
説明し忘れたけど、変身した私は今のネプテューヌさんや相手の黒の女性のような
白に銀のラインが入ったコスチュームを纏って、空も飛ぶことが出来るようになる。
髪の色も白から銀に変わって、身体の全ての機能が強化される。
魔法も例外ではない。けど、一つ心の持ち方を誤ると暴走してしまう...
だとしても、あんな無茶したお兄ちゃんを見たからには、
ずっと使うのが怖かったこの力を、使わずにはいられなくなった。
怒ってもいたけど、なんでだろう、変身したら落ち着いた。
今なら、暴走なんて気にせずに戦える...!
「私に当てるとはね!」
「動きが、見えるのよ!」
「わたしも忘れないでほしいわね!」
私の矢とネプテューヌさんの剣で、徐々に徐々に、こっちが優勢になりつつある。
「っく...あの力...まるで私達と同じじゃない...
まさか、イオサンドの女神が下界に顕現したというの...!?」
「戯言を言う時間はない!」
よくわかんない事を言ってるからにはまだ余裕があると言うこと。
完膚なきままに叩き潰さないと...!
「凄い、これが、白ちゃんの力...?」
ネプテューヌさんは感心しているがそんな時間は非常に無駄だ、無駄以外の
何者でもない。相手が私と似たような力の持ち主なら、体力は自動回復するはず。
「無駄口叩く前に手を動かす...!戦闘の基本...!」
本当に、この人頼りない...!
「それは、貴女もよ...!」
背後に回られていた。普通なら諦めるが、私と、この弓ならば話は別。
「あ、そ...!」
弓を中心から左右に分け、短剣として使うようにし、その短剣を
交差させることで剣を防ぐ。
「っく...弓使いが剣士の真似事なんて...!」
「ほら、無駄口を叩く前に...」
「手を動かしなさい!」
「な、きゃぁ!」
私が受けている間にネプテューヌさんが横槍を入れる。
頼りになるのかならないのか、本当に分かんない人...
「っく...やってくれるじゃない...」
しかし相手もしぶとい。まだ完全には倒しきれていないか。
「だったら、私も奥の手よ。ちょっと容赦なくなるけど、
私をもっと本気にさせたのは誇っていいわ!だからこれで、
大人しくやられなさい!プロセッサユニット、セットアップ!
識別コード、《スターバースト·アクセル》!」
瞬間、相手の装備が更新されていく。より速度が出るような装備、
左手にはシャープな剣の追加...目立った変更点はそれだけだけど、
間違いなく今まで通りには行かないことがわかる。
「さぁ、第二ラウンドよ?」
次回、「第12話 決着の果てに」
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