女神世界の新生世代   作:Feldelt

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うげぇ...どうにか時間が作れた...

大遅刻の14話です、どうぞ。


第14話 悪魔の計略

イオサンドのほぼ中央にある小屋、そこには審判の悪魔とその仲間、九形光が住んでいる。

 

「ねぇ、悪魔君。どうやらラステイションに反女神の動きありだよ。アヴニールという

 会社らしい。ふーん。珍しく、というか6‚7年経ってようやく初めてこんな組織的な

 反女神の動きに乗り出してきたわけか...」

 

そこでは世界中から集まる反女神の人間や組織の情報を精査、検証し、

確実に、間違いなく対象を粛清するための会議をしている。

 

「組織的行動、か...反女神派ではないように取り繕うのが上手いのかもな...

 とするならば、潜入が一番よいだろう。まだ、粛清には早いな。」

「思いの外冷静だねぇ。けど、誰が潜入するんだい?まさか君が行くわけないだろう?」

「当然だ。私には顔に傷があってな。すぐ素性がばれてしまうのだよ。そこで、君だ。」

 

悪魔は仮面の下で笑みを浮かべながらそう言う。

 

「まさか、私にアヴニールに入社しろと?」

「そこまでは言わんよ。君にはアヴニールが依頼しているというクエストをこなして欲しい。

 さすればそのうち内情を理解し、内側から瓦解させることも出来よう。」

「ふーん。毒をもって毒を制すってわけか...じゃあ早速行かせてもらうよ。」

「あぁ、頼んだぞ、光。」

 

 

----------

 

 

「頼まれたけど、ね。悪魔君。私は私のやり方で戦わせてもらうし、君の仲間になったのは

 私が世界を統べるため...ちょうどいい。アヴニールには私の傀儡になってもらおうかな。」

 

光は自らの得物、零零式·霞裂鎌(ぜろぜろしき·かすみさきのかま)を持ってラステイションに向かう。

その真意は悪魔すらも気づかず、悪魔よりも冷酷であった。

 

 

----------

 

 

一人でいるとき、それは審判の悪魔が悪魔ではなく一人の人間として生きているときである。

しかし、そうも言ってられないのが現実というものだった。

 

「...俺は...間違ったな...」

 

虚夜時雨の理想、それは世界の再編だった。世界を再編し、感情に左右されない

統一化された平和な世界を作ろうとした。

 

その危険な思想と俺自身の考えが一部であれど同じであり、また、

望む物も平和という点では同じ。方法が違うだけ。

俺は、世界まるごとではなく、一部の反女神派の人間を排除して、俺だけが

大罪人として世に名が広まり、俺に対して恐怖を抱き、女神を信仰させる。

その力で俺を倒してもらうはずだった。が、時間がかかりすぎた。

 

「ちと、面倒になっちまったよ...」

 

仮面を外し、結んでいた髪をほどく。

 

「早くしてくれ...俺が俺でなくなる前に、止めてくれ...そして、許されなくても...

 もう一度、もう一度だけ...」

 

--ブランを、抱き締めたいな...

 

 




次回、「第15話 アヴニール」

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