女神世界の新生世代   作:Feldelt

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はい、そろそろ2章が終わります。
やっとや、やっと進める...


第16話 アヴニール その2

白とネプテューヌさんが暴れる可能性があるものの、

僕たちは今日もアヴニールのクエストを受けることにした。

 

先のクエストではこっそりシアンさんの武器のテストをしていたけど、

昨日シアンさんに返したら目を輝かせて開発し始めちゃって...

今、シアンさんから改造された剣を渡された。

 

「朝まで作ってたんですか?シアンさん。」

「あぁ、お前らのフィードバックを聞くと、興奮しちゃってな。」

 

この人はホントに純粋な加工屋なんだな...

 

「さて、行ってきますとしますか、白。」

「腹立つけどね。」

 

白もまた平常運転だった。

 

 

----------

 

 

「これはこれは皆さん、連日ありがとうございます。

 早速ですが、依頼の説明に移らせていただきます。」

「うん、いーよー。」

 

町外れの古びたようには見えない倉庫、それが今回の依頼の場所。

なんだろう、少しだけ嫌な予感がする。

 

「今回の依頼はこの倉庫の中にある資材の回収です。

 この倉庫は、見た目よりも古くなってしまいまして、

 既に撤収した倉庫なのですが、一部資材を回収し忘れまして。」

「その資材を回収すればいいのね。」

「はい、その資材というのはたった1グラムでゲーム機を1万年動かせるという

 常軌を逸したエネルギーを秘めた鉱石、わが社ではラステライトと呼んでいる

 ものがありまして。」

「は?そんなもの、あるわけないじゃないですか。」

 

白よ、それは確かにそうだが、それは言ってはいけない。

 

「そう思うのも無理はありません。このラステイションでしか採取できない上

 わが社がそれを独占しています。その上、その存在も公にはしていません。」

「なるほど...納得しました。」

「ねーねー、じゃあちょっとだけなら貰ってもいい?」

 

ネプテューヌさんのトンデモ提案。公にされてないって聞いてなかったのこの人。

 

「構いませんよ。ラステライトの存在を隠匿していただけるのならば。」

『え、えぇー...』

 

僕とノワールさんは揃ってげんなりする。

ともあれ、クエスト開始といこうか。

 

廃棄されただけあってやはりモンスターは多い。これは少し骨が折れそうだ。

しかし、それとは別の、それでいてかなり深刻な問題が起きた。

 

--ギィ...バタン!!

 

「んなっ...」

「ちょっとガナッシュ!何で閉まったのよ!?」

 

「いやぁ、手違いで閉まっちゃいました...と言うわけではなく、あなたたちには

 ここでモンスターの餌食になってもらいます。」

「騙し討ち...あぁ、イライラする。」

 

白が変身する。

 

「開けなさい、ガナッシュ。どうせ会話しているということはドアの近くにいるということ。

 私の矢なら、そんなドアなんて簡単に貫いて、あなたを殺す事もできる。開けなさい。」

「では、やってみたらどうでしょう。」

「は...?」

「ここには対あなたたち用の特殊な結界が張ってあります。無駄ですよ。」

「となると...ラステライト云々も嘘...ガナッシュ!貴方の目的は何!?」

 

ノワールさんが叫ぶ。その目には、怒りがこもってる。

 

「あなたたちがあのパッセとかいう工場の回し者だということは分かっています。

 ちょっと探りを入れれば一発でしたよ。わが社の邪魔は誰にもさせない。

 ここで朽ち果てるといいでしょう。」

「俗物め...!」

 

白がドアに向けて矢を放つ。が、その矢は霧散する。

 

「白、奴の言ったことは本当のようだ。今は...」

「...わかった。...お兄ちゃん...私に、好き放題暴れさせて。」

「白、それは私のセリフよ。あんな企業、私が直々に修正してやるわ。」

「じゃー、まずは脱出だね!」

 

瞬間、僕たち四人は各々の武器を持つ。

久しぶりに、僕も腹の虫の居どころが悪くなってきた...

あぁ、こうなってくると我慢しない方がいいって茜さんが言ってたな...

 

「んじゃぁ、"俺"から行かせてもらいますよ!」

 

この気持ち...まさしく、怒り...!

 

阿修羅すら凌駕し得る四人の、無双が工場内で始まったのだった。

 

 

----------

 

 

「せいぜい泳ぐといいよ、少年。ガナッシュ君。私の技術提供、無駄にしないでよ?」

 

件の工場の屋根から声がかかる。

 

「えぇ、あのような技術の無償提供はまさに神の御業というものです。

 無駄にはしませんよ。九形さん。」

「ふふ、美しく壊してよね。その為に名付けたのでしょう?殺人者の名を冠する、キラーの名を。」

「そこまで物騒ではないですが、結果としてはそうなるでしょう。」

「ククク、あーあ、始まるねぇ、私の野望が...」

 

光の髪に隠れていた目、右目が見える。その目は灰色ではなく、紅く光っていた。

 

「たーのしみー。ねぇ、そうでしょう?」

 

その問いかけに、答える者はいなかった。

 

 




次回、第17話 脱出

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