チートでポケモンのトレーナーらしい   作:楯樰

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訳の分からん説明回。
適当設定入りまーす。

※2015/9/8 加筆修正


出て行ったらしい

ある条件のもと、俺ことトウカは大学で研究を続ける事になった。

端的に言うとそれは「もうやだ! お家帰る!」と「11歳になったら旅に出ます。探さないで下さい」というアレ。

要は自宅通いと、11歳でトレーナーにもなると言う確約を取り付けたわけだ。長期単独フィールドワークという名目はつくけど。

 

そのため、別れを惜しむグリーンやナナミさんに少々申し訳ない気持ちになりながらも、あのオーキド家へ来た時と同様、大きな荷物を抱えて黒いリザードンに乗って自宅へと向かった。

 

そして四年ぶりの家族との再会。

玄関で待っていたのはお母さんとお父さん。

 

……そしてお母さんに抱かれた赤ん坊と、お父さんのズボンを握った女の子とのご対面。

アレー、お家間違えたカナー?

 

なんて事は無い。

 

――……連絡してよ!

 

――驚かせたかった!

 

あり得ない。ホントこの親あり得ない。

と繰り返し呪詛のように呟いてミュウに気味悪がられたはご愛嬌だろう。

で、久しぶりに訪れた俺の一人部屋は掃除してくれていたのか、埃は目立たなかった。

 

忘れずに部屋を掃除してくれた両親にありがたいと思いながら、微妙に背後から感じる視線にドギマギ。

妹……と言う事になる三歳の彼女は扉の隙間から顔を覗かせている。

そして、おにいちゃん? と一言困惑した声。

不覚…! と妹の可愛さに悶えてしまったのは兄になったという証か。

……ピカチュウに白い目で見られてる気がした。死にたくなった。

 

あまりの可愛さに自分を抑える事が出来なくなった俺は膝を付いて堪える。

ただし、そんないきなり膝を付いて何か苦しむ兄の様子は妹にとっては一大事で。

慌てて両親を呼びに行こうとした妹が足を滑らせてこけて大泣き。

大丈夫か、と兄貴らしく心配して彼女に駆け寄るも、その泣き声を聞きつけた両親が駆けつけて一悶着。

俺が泣かしたみたいに思われていたのが、泣きやんだ彼女の説明でなんとか誤解は解ける。

 

で、少々どころかかなり俺の中で激動があった一日が終わり翌日。

俺は今、ヤマブキシティのポケセンの近く、記憶を頼りに道を歩いていた。

 

「うーん……この近くだったけ?」

『おい、ご主人。何処に向かってるんだ?』

んー、なんと答えたものか。

強いて言うならば……約束を果たすため?

『なんだ、それは』

「まぁまぁ……お、此処だ此処」

 

表札の上に掛けてある看板。

……エスパーオヤジの家と書かれたプレートを見て、俺はインターフォンを押した。

 

 

「はぁ……」

溜め息を吐き、帰路につく。

俺の目的は果たせなかった。

そう、彼女――ナツメは居なかったのだ。

エスパーなオヤジさん曰く、つい先日旅に出た、と。

その奥様も、ごめんなさいね、と言っていた。

それから連絡があった時には伝えておくと言って貰えた。

 

『……なぁご主人。ナツメとやらは誰なんだ?』

ピカチュウの慰めるような、そんな声が聞こえる。

うーん、なんだろう……一番初めの友達、かな?

少なくともそんな感じ。

『そうか……残念だったな』

うん。

 

……今日はなんだかいいや、何もする気が起きない。

研究室に行くのは止めにしよう。

 

……はぁ…。

 

『……』

 

-------------------------

 

ぶっすぅー、と自分の部屋で不貞寝をしてやり一日を過ごしてしまった、その翌日。

 

大学の研究室にて、現在色々と思案していた。

 

今膝の上で撫でられながら寝ているこのミュウは、変身というのは名ばかりで。あの某奇妙な冒険第二部のラスボスのような事が出来る。

故にあの暴れた姿が当時存在していた彼のポケモン達の長所を取り入れた、あの時代きっての強者の姿をしていたらしい。

現に当時、最強のポケモンとしてコイツが頂点に立っていたそうだ。

なぜそんな記憶があるのかと聞けば、DNAの一つ一つが事鮮明に記憶しているんだとか。

あのラスボスのような事はする気は無いけど、という意味合いの事を言っていた。

そして性格的にはコイツは臆病。

生存のため、あの姿を取っていたらしい。

 

そしてそんなミュウの協力を持って調べたのが、ミュウと同じく姿を変え相手を真似るメタモンとの関係性と相違点。

情報の提供者はご本人達。

つまり過去最強生物のミュウと新たに仲間になったメタモンである。

 

新種ポケモンとして扱われているミュウは全てのポケモンになれ、唯一全ての技を覚えるポケモン。

変身ポケモンのメタモンは変身しか覚えないものの、ミュウと同じくこの世界の創造神たるアルセウスにすらなれる。

 

そして、コレはあの本から知りえたことなのだが、ミュウとメタモンの色違いはとてもよく似た色。

少々似通っているこの二名はどうにも関連性があるように思えて仕方が無い。

 

憶測としては、ミュウからメタモンに為る、もしくはメタモンがミュウになる、と言う荒唐無稽ともとれるのが仮説として己にあった。

 

しかし当人……ミュウはともかく、何も考えてないようなこのメタモンは中々に思考するポケモンであった。

 

誰にも分からぬそのメタモンの頭の中。

目の前のポケモンの姿を真似るその(じつ)

 

それはミュウであり、メタモンであった。

 

訳が分からないとはまさにこの事。

詳しく説明するならば、特定の遺伝子が存在しないメタモンとミュウは同一の存在とも考えらる。

つまりは「メタモン」は繁殖を止めた「ミュウ」とは違い、ありとあらゆる形で受動側。そしてミュウは逆の繁殖をしない唯一生物として、能動型。

同一の存在であって少々違う存在らしいのだ。

 

故にこの推論の結果は、

『メタモンは個の特性とも言える技を喪失し、変身という名の体技能が残り、ありとあらゆるポケモンと繁殖する』

――というのが今回俺が知りえた結果だった。

 

 

……ただ少々問題が。

実験のため、メタモンにミュウの姿となって貰ってしばらく過ごして貰ったら。

 

〈トウカー遊びに行きたいー〉

〈私も……〉

 

ボールの中から一匹、手元に居る一匹から念話が掛かる。

「はぁ……姿消してなら遊び回って良いから。30分後には戻って来いよ?」

〈うん〉

〈分かった〉

ボールから出して、二匹を部屋から出し、机に突っ伏す。

 

……メタモンがミュウに為っちゃった。

 

 




しかしナツメは居なかった!

今回賛否両論ありそうです。
と言うわけでまた次回。
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